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1955年製
オースチン A30 2ドアサルーン
↑↑↑上記アーカイブ動画、是非音声ありでご覧ください・・・。
日本のクラシックカー文化創造を担った某映画監督が長年溺愛した
1955年式オースチンA30・・・。
近代自動車文化の原点でもある
一台が、セマフォーを上げて街中を軽やかに走り抜く姿が
実に愛らしい一台だった・・・!
第一章
あの日誰もが憧れた日本のクルマ文化を映像の中から創り上げた
某映画監督が、「可愛い・・・」の一言で惚れ込んだ小さな英国車・・・。
長年ご家族で継承され続けた1955年式オースチンA30・・・!
1970年代・・・。自由な表現で活き活きと昭和が駆け抜けた時代・・・。
高度経済成長を経た人々の暮らしは徐々に豊かになり、クルマは「一家に一台マイカー」というかつて憧れた存在から、その人の生き方や価値観、さらには時代そのものを象徴する存在へと変化を徐々に遂げていきます・・・。
輸入車やスポーツカーへの憧れも膨らむ中、クルマはまだ見ぬ世界へ連れ出してくれる夢そのものになっていったのです・・・。
その人々の夢や願望は、当時メディアの圧倒的中心だった、映画やテレビドラマの中にも見事に描き込まれ、時には現代では表現不可能なほど、シュールな世界観で見るものを圧倒し、半世紀以上が経過しようとする今でさえ、当時体験として鮮明に記憶の中で生き続け、特にこれを読むベテラン・エンスージアストの皆様にはクルマを愛するようになった原点として明確に存在するのではないでしょうか?
その誰もが心にのこる1970年代後半から1980年代初頭にかけて放映された「大都会」シリーズ、故・松田優作主演の「蘇える金狼」、「探偵物語」、「西部警察シリーズ」など・・・。
それはまさに、自由な表現で活き活きと昭和が駆け抜けた時代を驚くほどシャープに、そして強烈な映像として皆様の心にのこり、大都会のど真ん中を真っ赤なランボルギーニ・カウンタックLP500Sを疾走させる狂気に迫った松田優作の演技に心奪われたのは筆者だけでは決してないはずです・・・。
敬意を表して述べさせていただきますが、この1955年式オースチンA30は、当時素晴らしく時代を掴み、銀幕の中で見事な感性で名優達と共に表現され、現在クルマが好きでたまらない私達世代に、その永遠の憧れの原点としての記憶を頂けた・・・、時代をつくられたお方そのもの・・・。
監督として自ら、「蘇える金狼」にも輸入車ディーラーのセールスマン役としてカメオ出演され、松田優作氏演じる朝倉哲也に、あの真っ赤なランボルギーニ・カウンタックLP500S、通称“ウルフ・カウンタック”を勧めたお方なのです・・・。
現在はご家族で継承が行われた1955年式オースチンA30 2ドア サルーン・・・。
ご家族様の記憶にないほど、このオーナー様に愛され、長年大切にしてこられた一台です・・・。
かなり以前に全塗装のみされた外装も程よい感じに経年が現れており、オリジナルでのこるインテリアと、まさに原点であるA型エンジンが、当時物の補器類とともに驚愕とも言える状態で現存し、まさにオーナー・ヒストリーを持った一台として、実に渋いオーラを漂わせて筆者の目前に佇みます・・・。
初年度登録は昭和31年12月・・・。
この個体が新車としてリリースされた翌年に並行輸入で日本に入ってきた個体と思われ、その車体番号には“神[42]72342神“という古い職権打刻が現在もしっかりとのこされています・・・。
一方、車検証に記載された英国本来のシリアル番号は「A2S4 158148」となり、この番号を英国のA30研究資料として知られるBarney Sharratt著「Post-War Baby Austins A30-A35-A40」に記載された年次シャシー番号から紐解くと、実に興味深い事実が見えてきました・・・。
シリアル番号「A2S4 158148」。
このA2S4はAustin A30の2ドア・サルーンを示すモデルコードで、英国側の年次シャシー番号資料では1955年が96,510番台から始まり、1956年は181,318番台から始まっています・・・。
つまりこの個体の158148という番号は、その中間に明確に位置することから、1955年製のレンジに入ることが見えてきます・・・。
さらに実車で確認できる、オリジナルが素晴らしくのこるポイントがこれ・・・!
A30は生産途中でキャブレターがZenith 26JSから26VMEへ変更されており、その変更時期は1955年9月のこと・・・。
今回シリアル番号から導き出された製造時期と、実際にこの車両へ装着されている26VMEというキャブレターの年代が見事に重なり、この事実がまず、上記シリアル番号から判明する製造時期と機械的にも見事に整合します・・・。
日本での初度登録は1956年12月・・・。英国で1955年後半に製造され、その後日本へ並行輸入されたと考えると、車両の時間軸は非常に自然につながっていき、このキャブレターにそのまま使われているAC製エアクリーナーや、電気的トラブル発生で最も簡単に後年オルタネーターへと変えられてしまう旧式のダイナモがそのまま残り、当時のままの佇まいを残し、現在も元気に動く803cc A-Series OHV直列4気筒エンジンなど、たまらない魅力に溢れているのです・・・!
フライングAと称されるボンネット上の素敵なマスコットを持ち上げると現れる、めちゃくちゃ味わい深い当時さながらを表す景色など最高・・・!
当時からグリーンに塗られたエンジンやオイルパンには、塗装剥がれや長年の使用による風合いが見事に保たれてきた年代そのものを語り、当然ながら見受けられる若干のオイル漏れも実に可愛いこと・・・。リアルにクラシックと呼ばれる年代の名車を大切に持ち続ける英国人エンスージアストが、「それはオイルが入っている証拠・・・」と気にも留めずに笑ってやり過ごす・・・。
その本当の意味合いがこの年代だからこそ宿っていると思えるのです・・・。
エンジンを始動させると、この小さなA-Seriesは実に素直に目を覚まします・・・。
これがなんとも愛おしい・・・。後にMiniをはじめ数々の英国車へ受け継がれるA-Seriesエンジン、その原点となった803ccユニットを最初に搭載したのがこのA30・・・。
それゆえ803cc小排気量OHVは、この時代の聴き慣れたA型エンジンの優しい響きそのもの・・・。
軽いメカニカルノイズを伴いながら綺麗にアイドリングし、デザイン自体も旧機械的実にユニークなシングルZenith 26VMEキャブレターが、これも残っていること自体が奇跡と思える、AC製のエアクリーナーから吸い込まれる空気と共に、1950年代のマシンが今も生きていることを感じさせてくれるのです・・・。
このアイドリングを楽しむこと自体が、なんと濃厚で豊潤な時間なことか・・・。
これこそがクラシックカーを日常で味わう・・・。
移動手段となってしまった現代のクルマでは絶対に味わうことができない素晴らしさをオーナーのみに与えてくれるのです・・・。
それにしても実に可愛らしい外観・・・。
外装はかなり以前に一度全塗装されている様子です・・・。
現在のクラシックな佇まいが素晴らしいアイボリー系カラーのボディには、その塗装からさらに年月を重ねたことで素敵な風合いが生まれ、クロームバンパーやグリル、オースチンクレストのエンブレムからホイールキャップなどにも年式相応の実に渋い輝きが宿っています・・・。
浮さびが確認できたのは右リアフェンダー下部に一箇所のみ・・・。
細部に纏った70年という時間の経過を優雅に感じさせる箇所が魅力を増大し、完全に磨き上げられたコンクール・コンディションへ仕上げるよりも、長年使われてきた英国クラシックとしての自然な風合いがしっかりのこる・・・。この要素がこの個体が併せ持つヒストリーとともに素晴らしいオーラを発しているのです・・・!
全長3490mm、全幅1400mm、全高1480mm、車両重量僅か680kgという、現代では驚くほど小さなボディはどこを走っても間違いなく優しい目線を向けられることでしょう・・・。
丸型Lucas製ヘッドライト・・・、中央に縦長く構える古典デザインなクロームグリル・・・、ボンネット先端に、可愛らしくも実に誇らしげに立つオースチン伝統の“フライングA”マスコット・・・、ぷっくりと膨らんだ前後フェンダー、そして丸い窓を備えた小さなキャビン・・・。
それでいながら感動的なのは、小さいながらも50年代特有であり、それ以前のオープン・ホイール時代を彷彿とさせる、流れるようなスウェージラインを持つボディサイドのデザイン・・・!
このA30のボディ設計を担ったのは、航空機構造設計の経験を持つT.K.ガレット氏・・・。
オースチン初の本格的なフル・モノコック構造を成立させるため、従来の独立フレームに頼らず、薄い鋼板そのものへ強度を持たせる必要から、フェンダーからドア、リアクォーターへと連続するこの細いスウェージラインを、ボディサイドの表情をつくるだけでなく、パネル剛性を高める役割まで担わせ描いたのです・・・。
A30・・・。なんと愛らしいデザインで当時大衆車として、英国をはじめとした人々の心を掴んだことでしょう・・・。このどこのデザインを切取っても威圧感というものが一切ありません・・・。
見る角度を変えるたびに表情まで変わるような、独特の愛嬌に魅了されるデザインは実に秀逸・・・。
長年この個体を愛された映画監督様、都内を移動中に積載車に載せられたこの一台を偶然見て、その場で購入したいと申し出されたエピソードをご家族様からお聞きしました・・・。
ただ一言「可愛い・・・❤️」と、瞬時に惚れ込まれたその瞬間が目に浮かぶようです・・・。
そしてA30を象徴する装備のひとつが、Bピラー内部に収められたセマフォー式トラフィケーターでしょう・・・。
このセマフォーが当時物のルーカス製エボナイト・スイッチと連動して、しっかり機能するのです・・・!これもなんとも嬉しい特徴でしょう・・・。
もちろん灯火類にもビンテージなルーカス製のパーツ群がそのまま残り、丸型ヘッドライトや小ぶりなリアランプ、フェンダー上のサイドランプ、クロームミラーなど、細部まで1950年代英国車らしい素材感と造形が実に濃厚なのです・・・!
そしてオリジナルから一切変わることなく、タイヤのみその時代に合わせて履き替えられ、脈々とドライバーを支え続けたであろう、足元にはシンプルなスチールホイールと、これもオースチン・フライングAをあしらった実に素敵なクローム・ホイール・キャップがそのまま装着されている・・・。
当然リムやキャップには適度な経年が見られますが、それがかえってアイボリーの小さなボディへ見事に馴染み、当時をそのままの姿が超魅力な、この個体ならではの空気感を作り出しています・・・。
まだまだ外観のお話・・・(笑)
さらにインテリアへと乗り込むと、この車の魅力は一層深くなります・・・!
どれもオリジナルと見受けられる、アイボリーのダッシュボードと赤系レザーでまとめられたインテリアは、1950年代英国大衆車の空気そのもの・・・。
中央にオースチン・クレストが残る、細身のオリジナル・エボナイト製大径ステアリング・・・、そしてダッシュボード中央には当時ならではの素敵なフォントを纏ったスミス製70mphスピードメーターが実にシンプルに機能を物語っています・・・。
これも当時のオースチンA30の特徴の一つですが、長いサイドブレーキレバーがあるのは運転席右側・・・。そしてダッシュ周辺にはルーカス製のビンテージなスイッチが並び、さらに当時物オリジナルのヒーターコントロールユニットが目を楽しませてくれます・・・。
そして何より素晴らしいのが当時物と見受けられる赤系レザーシート・・・。
前席〜後席まで、長年の使用によって生まれた自然な艶や皺を纏いながらも質感良く残り、縦ステッチやパイピングを含め当時物と思われる姿を色濃く保持しているのは見事です・・・。
一方、三角窓まわり・・・。
残念ながら現在開けることはできません・・・。これは雨が降った時にここから雨が入ってくることを嫌ったオーナー様が、その対策として、自ら施されたコーキング痕があるのが理由です・・・。
ここは一度綺麗にコーキングを剥がし、英国から三角窓用のモールを探し、改めて丁寧に仕上げてあげたい部分でしょう・・・。
もうお気づきのことと思いますが、ヒストリーを背負ったクラシックカーには全く違う価値が宿ります・・・。
70余年という長い年月、人から人へストーリーテラーとして受け継がれ、しっかりと手を入れてもらい、当時の姿を大きく失うことなく現在まで残された事実・・・。
このオースチンA30を目前にすると、その意味合いが実によく理解できるのです・・・。
第二章
近代自動車文化の原点・・・。戦後の英国で皆が憧れた
“小さな大衆車”・・・。1955年式オースチンA30のヒストリーから、
この小さな個体の大きな魅力を読み解く・・・!
第二次世界大戦が終わり、英国が再び日常を取り戻そうとしていた1950年代初頭・・・。
自動車に求められたのは夢そのもの・・・、家族を乗せて自由に移動できることそのものが、戦後を生きる人々にとって豊かさと未来を象徴する存在でした・・・。
そんな時代にオースチンが送り出した、小さな大衆車がA30です。
1951年のアールズ・コート・モーターショーで「ニュー・オースチン・セブン」として発表されたA30は、戦前から英国人に親しまれてきたオースチン・セブンの名前を再び掲げながら、その中身は戦前型とはまるで異なる新世代の自動車でした・・・。
オースチンとして初めてモノコック構造のボディを採用し、後にミニに搭載されることで広く知られたBMC・A型OHVエンジンを最初に搭載したモデル・・・。
この小さな一台が、戦後オースチンにとって大きな転換点だったことが見えてきます。
当時の英国小型車市場には、1948年に登場したモーリス・マイナーという強力なライバルが存在していました・・・。
A30はそのモーリス・マイナーに対するオースチンのライバル車として開発されましたが、その後1952年には、このオースチンとモーリスを中心とする企業群が大統合され、かのBMCが誕生します・・・。
ここで起こったのが実に面白い事実・・・!
ライバルとして登場したA30のために新開発された803cc OHVエンジンが、BMCへの統合成立後には、今度はモーリス・マイナーにも搭載されることになったのです・・・!
昨日まで競争相手だった二台が、企業統合によって同じエンジンを共有する事実・・・。
そしてこの803ccユニットこそが、その後の英国自動車史を長く支えていくA型・エンジンの原点ともなったのです・・・。
この小さなA型エンジンは、その後948cc、1098ccと発展し、ご存じのとおり後のミニへと受け継がれ、時代がミレニアムを迎えるまで脈々と続いていくのですが、後に世界中を席巻するミニの心臓部となったA型エンジンは、その長い物語の最初のページが、このA30の小さなボンネットの中から始まったのです・・・。
さらにA30が画期的だったのはエンジンだけではありません・・・。
それまでのオースチンが採用していた独立フレーム構造から大きく踏み出し、ボディそのものに構造強度を持たせるモノコック構造を初めて採用・・・。
この現在では当たり前となったモノコック構造ですが、当時のオースチンにとっては明確な技術的転換であり、小さな車体の中へ可能な限り広い室内空間を確保しながら、軽量化と強度を両立させるための重要な一歩でした・・・。
しかもその一方で、A30にはそれ以前の自動車文化史を感じさせる機構も、しっかりと残されているのがユニークなところ・・・。
ここが乗り味として今楽しむなら最高に面白いところになったのですが、フロントにはコイルスプリングを用いた最新の独立懸架を採用しながら、リアにはリーフスプリングで支えられたライブアクスルを持ち・・・、ブレーキに至ってはフロントが油圧式ドラム、リアがロッドによる機械式ドラムという、新しい技術と古い技術が同居した構成でした・・・。
さらに方向指示器には、現在この個体にも見事に残るセマフォー式トラフィケーター・・・。
ドライバーがスイッチを操作するとBピラーから小さな腕木が飛び出し、曲がる方向をオブジェで知らせるその機構は、現代の点滅式ウインカーしか知らない世代から見れば、実に可愛らしくエンスージアストにはたまらない部分です・・・。
新しいモノコックボディに、新開発OHVエンジンを搭載しながら、その一方ではセマフォーや機械式リアブレーキが残る・・・。
まさにA30という一台の中に、戦前から戦後へ、自動車が古典的な機械から近代的大衆車へと移り変わっていく、その境目の技術が混在しているのです・・・。
当初A30は4ドア・サルーンのみで登場しましたが、1953年後半には2ドア・サルーンが追加されます・・・。
今回の個体に与えられたA2S4というモデルコードは、この2ドア・サルーンを示すもの・・・。
1955年製となる本車両は、A30が登場初期の試行錯誤を経て、モデルとしての成熟してきた時期に生産された一台ということになります・・・。
そして1956年、A30は排気量を948ccへ拡大したA35へと発展していきます・・・。
外観上はよく似たA30とA35ですが、803ccという小さな初期A型エンジンを搭載し、今こそ実にユニークなセマフォー式トラフィケーターを持ち、オースチン初の本格的モノコック構造という組み合わせを持つのがA30と考えると、やはり後継A35とは少し違った、自動車史上の節目としての意味が宿っています・・・。
このクルマ最大の魅力は、戦後の英国を象徴した、自動車における夢の部分がそのまま体感できる実に味わい深い部分であることでしょう・・・。
戦争を終えた英国で、普通の家族が幸せを噛み締めながら自分たちのクルマを持ち、普通に仕事へ行き、買い物へも行き、休日には家族を乗せて少し遠くまで出掛ける・・・。
そのためのみんなに愛される“小さな大衆車”であったこと・・・。
そしてその小さなボディの中に、後のミニへと続くAシリーズ・エンジンと、現代の乗用車では当然となったモノコック構造という、未来へつながる技術が詰め込まれていたこと・・・。
現在目の前にあるこの個体・・・、1955年式A30には、単に70年前に作られた可愛らしい英国車という価値観では決して測れないものが、こうして史実を紐解くと間違いなく存在していることがわかります・・・。
だからこそ・・・、現時点において少なくともレストア済みのピカピカボディである必要が一切無い・・・。
私にはそう思えてなりません・・・。
第三章
セマフォーを上げて70年余年前の英国車が現代の街を
素敵に走り抜ける・・・!
乗ってみたぞ〜!1955年式オースチンA30
筆者の後書き・・・!
現在はご家族名義で引き続き大切にされておられる1955年式オースチンA30・・・。
取材日もご家族でおられるオーナー様のドライブで、街中を元気に走り抜けていただきました・・・。
この様子は是非動画でもご確認ください・・・。
この年代特有のプル式スターターを引くと、むずかること無くA型エンジンは元気に目を覚まし、聞き覚えのあるOHVサウンドを奏ながら、70余年前の職権打刻が明確に残る、当時物エンジンとは俄かに信じられない程安定した回転を始め、細身の鉄製マフラーからは、スチールならではの柔らかな温もりのある豊潤なエキゾースト・ノートを聞かせてくれます・・・。
樹脂などの素材で出来たダッシュボードが、機能的に組み込まれているのを見慣れた目には非常に斬新・・・!
1950年代ならではのボディと一体型・・・、同色で彩られるダッシュボードは素晴らしくポップで素晴らしい・・・!
その中央にはスタイルも素敵にデザインされ、当時物フォントも美しいスミス製のビンテージ・メーターのみが存在し、走行中の情報をドライバーに伝えるだけでなく、見た目も楽しく、クラシカルなドライブを華やかに可愛らしく演出してくれます・・・。
信頼できるOHVエンジンを回しギアを繋いで走り出してみます・・・。
トランスミッションは1速のみシンクロがないだけで、2速〜4速まではシンクロメッシュが入った仕様・・・。
この手の英国製旧式トランスミッションを操るのは、後年のMGなどと全く同じ手順でオッケー・・・。
停止時には2速のシンクロを使い、一度2速に入れてから1速へ入れてあげれば、ギアが泣くこと無く、普通に乗れてしまいます・・・!
このエンスージアストの皆様には、ミニ搭載で聞き慣れたA型エンジンのサウンドを聴きながら、肩肘張ること一切無く、何も特別なことが起こらない、クラシックな乗り味をのんびり楽しんでいると、知らず知らずのうちに内心から思わずニンマリ・・・。
そうです・・・!心の中から笑顔になってしまう・・・。
そんな不思議な「心のビタミン剤」に満ちた、味わい深い走り・・・。
何もないけど乗るほどに楽しい存在・・・。
オースチンA30はそんな乗り物だと、乗ってみると改めて実感するのです・・・。
念の為ここに記載いたしますが、見事に問題なく可動するセマフォー式・トラフィケーターに、現在は点灯する機能がついていません・・・。
ここだけの話ですが、オーナー様ご家族が長年車検でお世話になっている、地元の某工場でそのまま車検は通っていたとのこと・・・。
現在オリジナルのトラフィケーターを、点灯できるように改良できるキットなども海外には多数存在しますが、登録される場所などにより、改良が必要になる可能性もあることは、前もってご了承ください・・・。
冒頭の日本の自動車文化を映像の観点から創造されてこられた前オーナー様・・・。
間違いなくおクルマ好きでおられ、このオースチンA30の他にも初期型シルビア、そしてメルセデス・ベンツ190SLなどの名車を、生涯を通じて楽しんでこられたとのこと・・・。
メガフォンを持って撮影の陣頭に立っておられた時代には、故・石原裕次郎氏と、氏のメルセデス・ベンツ300ガルウイングと一緒に、豪快なドライブを心から楽しまれたという逸話もおありと、ご家族様からお聞きしました・・・。
取材の余韻がまだ明確に残るとある日、筆者が観ずにいられなかったのは、1979年公開、故・松田優作主演「蘇える金狼」であったのは間違いありません・・・。
筆者が現在愛用するメルセデス・ベンツW111フィンテイルが、劇中車として登場し、カーチェイスののち見事に粉砕・・・。(笑)
現代では再現不可能と思われる程ハードボイルドで、シュールなストーリーに改めて心奪われ、そしてやはり・・・、ランボルギーニ・カウンタックLP500S登場シーンには、当時初めて観た日のドキドキした感動を思い出し、この世界観を見事に描き出された、鋭い感性に敬意を表さずにいられませんでした・・・。
そのオーナー様が、その感性で「可愛い・・・❤️」と見染めたのがこの一台・・・。
それゆえタイトルを・・・。
日本のクラシックカー文化創造を担った某映画監督が長年溺愛した
1955年式オースチンA30・・・。
近代自動車文化の原点でもある一台が、
セマフォーを上げて街中を軽やかに走り抜く姿が
実に愛らしい一台だった・・・!
と、させていただいたのです・・・。
この実に感慨深い、深い自動車史とオーナー様の想いに触れられる、明確なヒストリーを持った1955年式オースチンA30の実車見学に是非山形県までお越しください・・・。
本車両は個人間売買のため、消費税や諸費用等はかかりません。
本車両購入に際して自動車税の月割精算(年額¥33,900)並びにリサイクル預託金精算(¥10,030)はご購入者様にてご負担いただきます。
また陸送等は同様に購入者様の方でご手配をお願いいたしますが、弊社にても全天候型完全箱型フラットローダー車所有にてご要望にお応えしております。
ご希望がありましたら是非ご相談ください・・・。
【お問い合わせに際して・・・】
このページの車両はクラシックカー・コレクタブルカーの越境ECサイト「エステートセール・スプレマシー®︎」に掲載されたものです。
至高・最高(スプレマシー)なエステートセール・・・とは。
エステートセール・スプレマシー®︎は、オーナー様の想いのこもったお車を、インタビューに基づく原稿と動画でご紹介する北米文化エステートセールの日本版です。
現オーナー様の想いを実直に表現、思い出は心にしっかり残しながらも、確実に次の世代に引き継ぐご案内から販売仲介対応をいたします。
過去の整備記録や修理歴など含めて現オーナー様から詳細ヒアリングを実施、事故歴の有無含めて取材しております。大きな事故歴があった場合、また現オーナー様の所有歴が極端に短く詳細がわからない場合は取材をお断りし、購入されるお客様に可能な限り安心をお届けする工夫を実施しております。
本記事内容は、2026年6月9日晴天下13時より、約3時間の取材時間の中で、オーナー様インタビューしたものを元に執筆作成したものです。かぎられた時間での確認につき、現車の状態を100%正確に記載しているとは限らない場合があります。また執筆内容に関しても全て裏づけを取ったものでは無く状態等のコメントも、あくまで取材時の天候状況及び筆者の主観によるものという事ご承知おき下さい。
掲載車両に関してのご質問や現車確認のお申込はこのページの一番下よりご連絡下さい。なお個人間での取引となりますので、冷やかし防止のため、現車確認はあくまで「購入を前提」として検討されているお客様のみとさせて頂きます。
何卒宜しくご検討下さい。















































































