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1994年式

Mercedes-Benz W140 S500

 

車両の細かな状態は写真毎に説明があります

上部スライドには、車両の魅力的な写真が50枚ございます
写真をクリックして説明と共にご覧ください

サイドのフラッシュサーフェイス化と2重の窓ガラスが採用されたモデル

素晴らしきかな究極のネオ・クラシック・・・
94年式W140 S500に圧倒的な存在感を感じる・・・!

歴代Sクラスのなかでも、異色の存在・・・最も個性の強いモデルとして知られるのがW140シリーズ・・・。本日ここにご紹介する、W140メルセデス・ベンツS500は、メルセデスのフラッグシップ、プレミアムサルーンの最高位、第3世代のSクラスとして1991年に誕生します・・・。

バブル景気で高付加価値な高級車神話が根強く社会に刻まれた日本市場で、最先端技術をふんだんに取り入れたビッグサイズのメルセデスは大変な人気を誇り、後継車であるW220からは品質とコストの狭間の苦悩が語られる中、メルセデス・ベンツのかの有名な格言Das Beste oder nichts, (最善か無か)というスローガンに象徴される「一切の妥協なき車作り」の理念に基づき生産された最後の車とされ、生産から30越年経過し「ネオ・クラシック」と呼ばれるようになった現在、世界中に熱烈なファンを持つ名車です・・・。

当時のメルセデスのプレゼンテーションは、今日振り返ると先見性に富む大変ユニークなもので、世界的な平均身長の伸びに伴い、ミレニアム期に使用される新型Sクラスは室内寸法及び車体寸法を大幅に拡大するとしたもので、先代に比べて全長が15cm、全高が5cm、全幅が7cm・・・そして重量は2tを超え、このカテゴリー最大のサルーンとしてW140シリーズは登場します・・・。

まさにメルセデス・ベンツの思惑通り・・・昨今の大型化したセダンの中で、今日改めて見ると決して大きすぎないW140のサイズも、1991年発売時は、誰もが驚いた圧倒的サイズ感だったのです・・・!

新型Sクラス・・・W140プロジェクトは1982年から始まり1980年代後半には発表予定でしたが、

1991年発売と、このプロジェクトを大幅に遅らせたのは、同国の競合1986年に発売開始されたBMW・E23型7シリーズ に搭載されたV12エンジンの存在でした・・・。 「BMWが12気筒エンジン搭載で、メルセデスが8気筒エンジンにとどまることはできない・・・!」首脳陣の決断で急遽V12搭載が決定・・・600SEL(93年からS600)としてラインナップに加わることになります・・・。

この大きなW140を目の当たりにした人々は。メルセデスで始めてフラッシュ・サーフェイス化されたボディラインに驚きます・・・!段差の無いスッキリとした、いかにも空気抵抗の少ないボディライン・・・。W140の基本デザインは、初代W116の美学を解釈したものでありながら、ウィンドウのフラッシュフィットや段差のないボディなど、それまでの自動車では見られなかった質の高いディテールを備えた芸術的工芸品だったのです・・・!

W140の2tを超える重量は、至高の快適性と安全性を追求した結果の大幅なボディ剛性の向上によるもので、それまで存在しなかった程走行中の静粛性が高められた車内に誰もが驚愕します・・・。この快適性に大きく貢献したのが、二重構造の複層ドアガラスです・・・。3mm厚ガラスを2枚合わせ、更にその間に空気を挟むことで、外音を遮断する構造になっており、非常に重いものの通常ガラスの1/3の熱伝導率を誇ります・・・。

Sクラスに人々が潜在的に求めた圧倒的な静寂性・・・そしてボディサイズ拡充が生み出した圧倒的居住性の高さ・・・さらに車高調整システム&ダンパーを採用したサスペンションなどにより、W140シリーズは、極上の乗り心地と贅沢な空間を堪能できる大型サルーンとして、発売後1年目からヨーロッパの同クラスの販売台数1位という空前の成功を収めます・・・。

残念ながら、1990年10月のベルリンの壁崩壊後、東西ドイツ統一後の経済の混乱期が影響し1998年までの僅か7年と短命だったW140シリーズ・・・。故に今日改めて稀少性を感じるこのW140にこそ、Das Beste oder nichts, (最善か無か)というスローガンに象徴される「一切の妥協なき車作り」の理念を感じ、生産から30越年経過しネオ・クラシックと呼ばれるようになった現在こそ、メルセデス・ベンツらしい圧倒的存在感を大いに感じるモデルなのです・・・。

オーナー様の拘り・・・クラシカルなラジエーターキャップ型エンブレムに変更、オリジナルもあります

具合が悪いと直ぐ直す・・・!
現オーナー様の元愛情いっぱいに保管された・・・
1994年式W140 S500・・・

国内初年度登録平成6年(1994年)正規輸入された右ハンドルの中期型、形式はW140・050、車体番号WDB140050-2A199930、エンジン形式M119型V8、オリジナルのミッドナイト・ブルーの塗装が素晴らしく良い状態で残る実走行38256km、完全倉庫保管の個体です・・・。

オーナー様はクラシック・カーのコレクター様です・・・。

県内数カ所にある完全密封ガレージで、数々のネオ・クラシック・カーを、それぞれのクルマが現役当時から長年大切に保管・管理されておられます・・・。余りにも多い台数(!)の為、このメルセデス・ベンツW140・S500を含め数台は一時抹消登録となっていますが、その全てを管理台帳で的確に管理し、定期的にエンジンを掛け、写真・動画でご覧頂ける様に大変良い状態でコレクションされておられます・・・。

「具合が悪いと感じると直ぐにプロに任せて修理する・・・!」と、愛情いっぱいにコレクションを見つめてお話し頂き、必要であれば過去の修理履歴も主治医様に打診してお取り寄せ頂けるとの事でした・・・。

是非、写真50枚と詳細動画でこのW140・S500の現在の状態ご覧ください・・・!

https://youtu.be/guzMZG9lFeg

とても気さくなオーナー様・・・完全密閉ガレージで保管されるこのW140・S500に関して「S600とV12のエンブレムがあるけどこれは当時流行したエンブレム・チューンだよ・・・!、現在不具合は全くありません・・・」と笑顔で語って頂きました。機関の状態や塗装の色艶などその保存状態を見ても、並大抵の努力ではいらっしゃらない・・・と感じるもので、稀少なネオ・クラシック・・・W140・S500を存分に堪能できる最高のチャンス・・・と感じざるをえない今回の貴重な取材だったのです・・・。

従来の前後に加えて上下も電動で動かせるようになったステアリング

取材後記

生産からはや30年経過・・・、残念ながら「新車絶対主義・・・、平均所持年数7年・・・、国の政策で古い車が維持しにくい日本国内・・・」では、状態が良くとも現役車両が激減している状況ですが、欧州、とりわけ本当の意味での自動車大国ドイツでは、このW140を含めて生産から30年後も実に60%の車両が現役であり、良い車を家族同様大切に扱い、トラブルが起きたら部品交換して長く大切に使うことからサステイナブルなエコ・ライフを本当の意味で実践しています・・・。

今回取材させて頂いたW140・S500はコンディションもさることながら、驚くほど現代的でした・・・

これを見た30年前当時の人達は間違いなく驚愕したでしょう、それほどモダナイズドされているのです。新機能満載の為にボディを大きくして剛性を高めたW140シリーズ・・・それでも300kg程度の重量増にとどめた軽量化の技術は、今日の大型サルーン・カー製造ノウハウに大いに継承されている事でしょう・・・。

永年大切にする一生物の車との出会い・・・その意味で今回は表題タイトルを・・・

「素晴らしきかな究極のネオ・クラシック・・・94年式W140 S500に圧倒的な存在感を感じる・・・!」

とした次第です・・・

威風堂々としたW140のスタイリングを、現代社会においてモダンでクールに操る・・・

歴史に残るメルセデスの名車を、大切に乗りさらにクラシックへと育てる・・・。

それこそこのクルマの存在価値と思う次第です・・・。

是非、至高の見学に群馬までお越しください。

▲このとても素晴らしい「1994年式 Mercedes-Benz W140 S500」は現在、群馬県にあります。

本車両は、個人様からの出品依頼ですので、消費税や諸費用等はかかりません。

本車両は、一時抹消登録中車両ですので、自動車税の月割り負担はありません、またリサイクル預託金はオーナー様がご負担頂けますので、表示金額のみでご購入が可能です。 

陸送等は購入者様の方でご手配をお願いいたしますが、筆者の業務でも、クラシックカー輸送業務を取り行っております。ご希望がありましたら是非ご相談ください。

【お問い合わせに際して・・・】

このページの車両は、車の越境ECサイト、「エステートセール®︎スプレマシー」に掲載されたものです。

至高・最高(スプレマシー)なエステートセール・・・とは、

エステートセール®︎スプレマシーは、オーナー様の想いのこもったお車を、インタビューに基づく原稿作成でご紹介し、物・心を整理する、北米文化エステートセールの日本版です。

文化も、次の世代への引き継ぎも、何も残らない、二束三文・安値買取とは全く異なり、オーナー様の想いを実直に表現、思い出は、心にしっかり残しながらも、確実に次の世代に引き継ぐ、ご案内・仲介をいたします。

本記事内容は、2021年8月24日午前10時より、約4時間の取材時間の中で、オーナー様へのインタビューと、頂いた資料、接触体験したものを元に、執筆作成したものです。

非常に限られた時間内での確認につき、状態を100%正確に記載しているとは限らない場合があります事ご承知おき下さい。

また執筆内容に関しては、念入りな海外・国内リサーチを含めて、オリジナルの原稿を執筆しておりますが、現地に赴くなど、裏づけを全て取ってはおりません。 状態等のコメントも、あくまで取材時の天候、状況及び、筆者の主観によるものという事ご承知おき下さい。

 

掲載車両に関してのご質問や、現車確認のお申込は、このページの一番下よりご連絡下さい。

尚、現車確認はあくまで「購入を前提」として検討されているお客様のみとさせて頂きます。

何卒宜しくご検討下さい。

スペック

車検

一時抹消中

走行

38256km

レストア

ハンドル

右ハンドル

バッテリ

長さ

5120mm

1880mm

高さ

1490mm

重量

2100kg

排気量

4973cc

出品地域

群馬県