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1992年式
Eunos Roadster V Special(NA6CE)
車両の細かな状態は写真毎に説明があります
上部スライドには、車両の魅力的な写真が50枚ございます
写真をクリックして説明と共にご覧ください
「ネオグリーンの車体にBBSを履いたVスペシャルは、まさに大人のロードスターの風格・・・地球上で最も楽しい車の一台・・・
初期型NA6CEロードスターを駆る楽しみは、ライトウエイト愛好家オーナー様の元で味わい深く昇華した・・・!」
バブル経済絶好調だった1989年9月・・・。
あれは今も忘れもしない夏の日の出来事でした・・・。
1970年代の排気ガス規制の影響を受け、スポーツカー絶滅状態だった1980年代・・・。その反動の影響だったのか、当時の若者は全員マツダ系のディーラーに行ったのではないかと思えるくらい活況を呈し、ごった返していた初期型NA6CEロードスター発表後の展示試乗会での事・・・。
長らくの順番待ちの後、オープンスタイルで待ち構えていた赤の個体に乗り走り出した瞬間・・・。「しまった・・・発表までもう少し待ってこっちを買うべきだった・・・!」と大きく後悔したのです・・・。
当時、社会人数年目だった筆者は、必死の想いで購入した後期型SA22C(FB3S)の支払いの真っ最中・・・、そんな懐かしい思い出と共に蘇ってきた初期型NA6CEロードスターの記憶を、それから遡ること数年前の阪神タイガースの優勝と肩を並べる程、実にセンセーショナルなイベントだったと今鮮明に思い起こします・・・。
その背景には“若者がクルマに熱中したあの時代があった事実”が明覚にあり、今日も尚延々と続くエンスージアスト道があると感じるのは、決して筆者だけでは無いと思います・・・。
「人馬一体・・・ベーシックなNA6CEロードスター、
面白くないはずありません・・・」
ボンネットなどに軽量アルミ素材を多用し、徹底して軽量化された車重は僅か940kg・・・。そこにファミリアに搭載されていたB6型エンジンを、吸排気系、バルブタイミングのチューンナップとアルミ製シリンダーヘッドカバー採用などスポーツカーとして魅力的な改良が加えられ縦置きに搭載されます・・・。足回りには前後ともマツダ初となったダブルウィッシュボーンを投入・・・、慣性モーメントを減らすために徹底して重量物をホイールベース内に収めたフロントミッドシップレイアウトは、スポーツカーとして理想的な前後重量配分を生み出し、挙動がダイレクトに伝わるステアリングフィールや、手首を返すだけでも操作が可能なショートストローク・シフトを与えるなど、人の右脳・感性に訴える、クルマを操る喜びそのものを最大に引き出したのです・・・!
あれから30年・・・人間が本能で感じる「走る喜び」をそのまま表現した「国産ライトウェイトスポーツカー」というパッケージは、米国のスポーツカー専門誌、スポーツカー・インターナショナルの選出したベスト・スポーツカー1990年代部門で第1位を獲得するなど、全世界のエンスージアストを熱狂させ、4代目に世襲した後の2016年4月には、累計生産台数が100万台を突破し、「2人乗り小型オープンスポーツカー」としての生産累計世界一のギネス世界記録を更新した程です・・・。
“初期型NA6CEロードスター”・・・
その純粋な走りで世界中のエンスージアストを熱狂させたクルマであることは間違い無い事実なのです・・・。
「ブリティッシュ・レーシング・グリーンを彷彿とさせた
“ネオグリーン”カラーに、ナルディのウッドステアリングとシフトノブが映える・・・!
クラシカルでハイエンドな雰囲気がベーシックモデルとは一線を画した、Vスペシャルはまさに大人のロードスターだった・・・!」
1989年に国内販売が始まった初期型NA6CEロードスターは、まさに売れ行き絶好調・・・。納車まで半年以上待たなければならない状況が延々と続く最中、マツダは“ここぞ”とばかりに衝撃的な仕様を東京モーターショーで参考出品し、ロードスターファンに“追い討ち”とも言える更なる衝撃を与えました・・・。
ブリティッシュ・レーシング・グリーンを彷彿とさせる、ネオグリーンと名付けられたボディカラーに本革シートを含むタン・カラーのインテリア・・・そこにナルディ製のウッドステアリング、シフトノブ、そしてパーキングブレーキグリップがあしらわれ、ブラック一辺倒だったベーシックなバージョンと比較するとハイエンドな仕様が目を惹く仕様は、正式に「Vスペシャル」として、1990年より販売ラインナップに加わり、ノーマルではオプション扱いだったパワーステアリング、パワーウインドウ、アルミホイール、CDプレーヤーを標準装備するなど、まさにクラシカルでハイエンドな雰囲気がベーシックモデルとは一線を画した、「Vスペシャル」はまさに“大人のロードスター”だったのです・・・。
「あれから30年・・・、状態の良い個体がめっきり少なくなった今・・・。初期型NA6CEロードスターを駆る楽しみは、ライトウエイト愛好家オーナー様の元で味わい深く昇華した・・・!」
オーナー様もやはり当時の国産スポーツカーの洗礼を受けられた、今まさに熱きエンスージアストのお一人・・・。現在は英国製のライトウエイトスポーツやクラシックバイクの数々をとても粋に楽しんでおられるお方です。
思い出話の中では、かつて2代目RX–7・FC3Sを新車から購入され乗っておられたそのタイミングで、このロードスター誕生ヒストリーを筆者同様体験しておられ、Vスペシャルが発表された時には「迷わず乗り換えました」・・・と語って頂きました・・・。
ご結婚を機にこのVスペシャルは手放されたのですが、その後も新緑の中を駆け抜けるオープンエアに対する想いや、当時受けた衝撃から「もう一度乗りたい・・・・」という想いは募る一方・・・。
いつかはご自身の原点に帰り「乗るならやはり初期型NA6CEのVスペシャルに限る・・・」と思ってこられたのです。
やがてライフステージが変化し、ゆっくりと想いが叶えられるタイミングとなった時、迷わず探して某ロードスター専門店から求められたのが、ここにご紹介する92年型NA6CE Vスペシャルとなります・・・。
バランスの取れた車高や、柿本製のレーシングマフラー、そしてフロントのチン・スポイラーがアバンギャルドな印象の個体ですが、レースなどに参戦された事などなく、週末早朝のワインディングロード・ドライブや長年の夢として奥様とオープンで楽しむとてもロマンチックな北海道旅行など、実に有意義に楽しんでこられたとの事です・・・。
壊れる前に整備する、予防整備を楽しみの一つとされてこられたオーナー様、入念な手の入れ方は大変素晴らしく、この92年式の個体をさらにブラッシュアップされておられます。
その一部を紹介すると・・・。
・インチアップ実施、15インチBBSホイールとダンロップDirezza DZ102(195/50r15)で足元をさらに大人の雰囲気へと演出・・・。
・幌を社外新品に交換、とてもクリーンな後方視界を確保
・ボディ同色純正ハードトップは上越モータース製の専用スタンド付き
・サスペンション交換実施・・・NA定番とも言えるRS-Factory STAGE製ショコラスプリングをコニーダンパーと組み合わせる事で程よい車高にもなる
・アッパーマウント前後共NBロードスター純正にて交換
・交換後4輪アライメント調整実施、コニーは減衰圧調整式ということもあり、しなやかで猫足のように粘るセッティングへ
・プロテイン塗装済みメーターフード純正新品へ交換済み
・ナルディウッドシフトノブを純正新品へ交換済み
・検査報告・保証書付きリビルトオルタネーターへ予防整備交換実施済み
・検査報告・保証書付きセルモーターへ予防整備交換実施済み
・ラジエーターファンを高効率な小型軽自動車用(程度の良い中古品)にて交換済み、冷却効果が上がりエアコンがよく効くようになった
・左右ドアモールを純正新品にて交換済み
・運転席側ウインドウレギュレーターモーターを強化タイプへ交換済み
・ETCセットアップ済み
・エンゲルマン・セブリングタイプドアミラーへ交換済み
・社外チンスポイラー、リア・ダックテールタイプ・スポイラー、ロールバー、社外フォグランプ、CSR ナンバーステー、ロータス風のオリジナルエンブレムは購入時からこの仕様
・磨き専門業者様にて、鉄粉・樹液・タール除去をおこなった後、ボディ、ソフトトップのコーティング実施済み
などなどです・・・!
また付属品としては・・・
・ラッパーズの専用ボディカバー
・貴重な当時物オリジナルパーツ・・・灰皿位置に取り付ける小物入れ
・これも貴重な当時物オリジナルパーツ・・・オープン時のウインドウデフレクター黒(写真参照)
これらをオーナー様のご厚意で付属いただく事となっています。
現在の不具合としては・・・
オーナー様も気にされておられますが、ドライバーシート・サイドサポート下部の破れがあります、またとても綺麗に維持されておられる車体ですが、詳細写真にあるように小さなエクボやタッチアップ痕は少なからず見受けられました・・・。しかしながらこの個体は時代を生き抜いたサバイバーです・・・!これらも味わいと受け止めて頂ければ、更に魅力は上がるものと思う次第です・・・。
入念な予防整備を実施され、念願であった奥様との旅行も快適に実施、今まで多くの思い出を作ってこれらました・・・。手に入れてから入念なブラッシュアップを実施するというお考えに・・・「まるで私は修理係のようですね・・・」と談笑頂くオーナー様でしたが、その甲斐あってか立ち姿もとても素晴らしい、状態の良い初期型NA6CEであった事が非常に印象的でした・・・。
あれほど多くが輸出された車種でありながらも、当時海外では“Bスペック”と呼ばれたVスペシャルですが、数年前に25年ルールが解禁になり、状態の良い個体には高いプレミアがつく状況を全世界的に呈しています・・・。
エンスージアストであれば「生涯乗っておきたいクルマのリスト」には必ず入っているであろう、地球上で最も楽しい車の一台・・・それがこの初期型NA6CEロードスターです・・・。
魅力の走りなど表現した動画も是非併せてご覧ください・・・。
「1992年式NA6CEロードスター・Vスペシャル・・・取材後記」
自分で直して長く乗る事で愛着がどんどん湧く・・・
そんな人生をも大きく豊かにしてくれる提案があったクルマが他にあっただろうか・・・。
ボルトやナット類の寸法を手持ちの一般的なハンドツールで対応できる物に統一することで、オーナー自身がブレーキパッド交換からサスペンション交換、そしてクラッチプレートの交換作業まで自分で行えることを企画段階から提案していたのが初期型NAロードスターです・・・。
現在の各メーカーのエンジンフードなどは、開けても「素人には触るところはありません・・・」と言わんばかりのカバーで覆われた中身で、まさに正反対のアプローチを呈しています・・・。
このことが30超年経過した今でも、数多くのアフターマーケットパーツ、ロードスター専門店、そして何よりも多くのコミュニティを生み出し、メーカーであるマツダでさえも、2017年にレストアサービスを始めると発表した要因であると思います・・・。
今回取材を通じて改めて感じた初期型NA6CEロードスターの懐の深さ・・・
これこそがエンスージアストが求めるクルマ像ではないか・・・!と思う次第です・・・。
「ネオグリーンの車体にBBSを履いたVスペシャルは、まさに大人のロードスターの風格・・・地球上で最も楽しい車の一台・・・初期型NA6CEロードスターを駆る楽しみは、ライトウエイト愛好家オーナー様の元で味わい深く昇華した・・・!」
実に素晴らしい個体です・・・
是非前橋まで、おおらかなオーナー様のお話と試乗体験見学を楽しみにお越しください。
▲このとても素晴らしい車両「1992年式 ユーノス ロードスター Vスペシャル」は現在群馬県にあります。
個人間売買のため、消費税や諸費用等はかかりません。
本車両は購入に際しては、自動車税の月割り精算並びに、リサイクル預託金のご負担をお願いいたします。
【お問い合わせに際して・・・】
このページの車両は、クラシックカー・コレクタブルカーの越境ECサイト、「エステートセール®︎スプレマシー」に掲載されたものです。
至高・最高(スプレマシー)なエステートセール・・・とは?!
エステートセール®︎スプレマシーは、オーナー様の想いのこもったお車を、インタビューに基づく原稿作成でご紹介し、物・心を整理する北米文化エステートセールの日本版です。
文化も・・・次の世代への引き継ぎも・・・何も残らない二束三文・安値買取とは全く異なり、オーナー様の想いを実直に表現、思い出は心にしっかり残しながらも確実に次の世代に引き継ぐご案内・仲介をいたします。
本記事内容は2022年3月5日午前10時より約3時間の取材時間の中で、オーナー様へのインタビューと頂いた資料、また助手席試乗体験したものを元に執筆作成したものです。
限られた時間内での確認につき、状態を100%正確に記載しているとは限らない場合があります事ご承知おき下さい。
また執筆内容に関しては、念入りな海外・国内リサーチを含めてオリジナルの原稿を執筆しておりますが、現地に赴くなどの裏づけを全て取ってはおりません。状態等のコメントもあくまで取材時の天候・状況及び筆者の主観によるものという事ご承知おき下さい。
掲載車両に関してのご質問や現車確認のお申込は、このページの一番下よりご連絡下さい。
尚、現車確認はあくまで「購入を前提」として検討されているお客様のみとさせて頂きます。
何卒宜しくご検討下さい。