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1981年式 TOYOTA ハイラックス Pickup Truck

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1981年式

TOYOTA ハイラックス Pickup Truck

車両の細かな状態は写真毎に説明があります

上部スライドには、車両の魅力的な写真が50枚ございます
写真をクリックして説明と共にご覧ください

「オリジナル回帰のレストアを施し、将来
“日本の宝”とするか・・・?それともカスタム路線まっしぐら!
誰もが振り向く個性溢れるサブカル的クラシックを
目指すか・・・? すでにロングベッド・カスタムが施された
希少3代目ハイラックスは、
本場アメリカの香りがプンプンする一台・・・!」

1968年に日本で生まれてから以降、世界中でがむしゃらに働き続け、80年代からはアメリカ文化と車社会を背景に“大きく多様化”する道を歩み、21世紀の現在、未来的姿を纏った第8代目まで進化した・・・そんな道を歩んできたトヨタ・ハイラックス・ピックアップ・トラックは、コロナ渦と共にアウトドア・ブームが到来した国内において、まさに現代の“個の時代”を大きく反映し、多岐にわたる活用方法とともに、現在国内で唯一新車として買えるピックアップ・トラックとして人気爆発中です・・・。

50年前、日本の労働者の為に作られた実用的で質素な“働くトラック”は、半世紀を経て実にユニークな車文化を創造しつつあり、開発したトヨタでさえも全く想像しえなかった存在になったのですが、その背景にはシンプルな独特のスタイルながらハイ・キャパシティな能力を持つ“多様化に適応できる万能的魅力・・・”があり、長い道のりを進化し続け、世界で最も不朽の名作となった“ハイラックス・ピックアップ”の魅力の片鱗を大きく感じる部分です・・・。

アメリカにおいて“そのピックアップ・トラックの魅力”は、車社会だけでなく文化にも実に深く根ざす存在となっています・・・。

アメリカ中西部の自動車エンスージアスト達と話しをすると、ピックアップ・トラックの話から熱く盛り上がるのがまず主流です・・・。ショートベッドかロングベッドか・・・、レギュラーキャビンかダブルキャビンか・・・2WDか4WDか・・・、ガソリンエンジンかディーゼルか・・・などなど論議に終わりはありません・・・(笑)。

「俺のピックアップはリアル・ヘッドターナー(道ゆく人を振り返させる意味)で最高にクールだぜ・・・!」とばかりに力を誇示し万能性を皆様誇らしげに語られるのは、やはりライフスタイルに根ざした北米文化と感じざるを得ません・・・。

本日ここにご紹介する、1978年に発売が始まった三代目ハイラックス・ピックアップは、まさに多様化のターニングポイントとなった一台・・・!現在の“進化”の元となった、とてもユニークな時代背景が素敵に語れる一台なのです・・・。

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「アメリカでは“不滅のピックアップ・トラック”の名を
欲しいままにした・・・!
1978年登場の3代目ハイラックス・ピックアップ・・・!」

1978年発売された三代目の新型ハイラックスは、それまで“働く車”のイメージしかなかったトラックのイメージを、現在で言うところのマーケッティング・マジックで大きく変え、販路を増やそうと試みられたユニークな背景を持ちます・・・。

68年に初代が発売され、“タフで信頼性の高い、最も壊れない多目的に使える不滅のトラック”と呼ばれ活躍し、アメリカ国民の信頼を勝ち得たハイラックスは、すでに乗用車として・・・ありとあらゆるレジャーにアメリカの定番車種として誰からも愛される存在でした・・・。

その20年をかけた、アメリカの自動車文化を背景に成熟したピックアップ・トラックのイメージを、更に乗用車としての十分な仕様と装備、そして乗り心地を与え、アメリカ自動車文化そのものを日本への逆輸入を試みたのがこの3代目ハイラックスです・・・。

当時のカタログの表紙にも「HILUX CALIFORNIA-日本生まれのアメリカ育ち」と大々的にタイトル

し、トラックでありながら初めて乗用車としての利用やレジャーに使うことを提案したのです・・・。

当時の日本国内はオイルショック後の厳しい燃費規制や排気ガス規制がようやく落ち着き、自動車を含む個人消費が上向き、「一家に一台マイカー・・・」が定着する前夜とも言える頃で、レジャーなど多様化した使用目的や、その為の付加価値は日本人にとても眩しく見えた時代だったのでしょう・・・。まさに日本で生まれたタフな働くクルマが、アメリカ文化を背景に大きく成長して帰ってきた・・・!現在の多様性の原点がそこにあったのです・・・!

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「旧車があるライフスタイルで豊かに変わった
人生ストーリー・・・。やりたいイメージをとことん追求されるオーナー様と1981年式3代目ハイラックス・ピックアップ・・・!」

こだわりの国産旧車からビンテージ・ハーレー・ダビッドソンまで、数多くのコレクションに想いを込め、手塩にかけて育てる楽しみをライフスタイルとされておられる、大変おおらかなお人柄のオーナー様・・・。

お聞きすると、元々完璧主義でいらっしゃったご自身を、おおらかに変えてくれたのが、お手元の旧車達だったと教えてくださいました・・・。

旧車と付き合っていると、日々必ず出てくる諸問題に対して、全てポジティブに捉えて転換し、より良い内容にする為に情熱を燃やす・・・。そのことで得られた「あえて完璧でなくても良いとするご自身内面との向き合い方・・・」だったとの事です・・・。

そのスケールは実に寛容さを持つ深い物で、旧車との付き合い方で更に大きな視野を広げ人生を有意義な物へ・・・そんな意義を見出しておられるお方でした・・・。

おおらかに・・・そして哲学的に・・・「あえてボロを買おう・・・」

それを許す自分と向き合いながら、時間をかけてじっくりと、誰もが認める素晴らしい内容まで仕上げるという旧車哲学です・・・。お手元のコレクションを拝見しても、どれもこだわり凝縮の素晴らしいもので、例えるなら・・・「ワーゲンType-I」なら、58年と59年の境目の物・・・。「ハーレー・ダビッドソン」ならアーリー・ショベルの66年から69年物・・・を、とことん拘って探し続け、出会ってからは時間をかけて、おおらかにご自身のイメージされた所まで見事に仕上げられる・・・。大変哲学的エンスージアスト精神でおられるのです・・・。

この81年型ハイラックス・ピックアップとの出会いも、長年探し続けてこられた結果出会われた物・・・。経年変化で少しやれたブルーの外装の雰囲気と、おそらく80用と思われる後年の物に変えられたロングベッドの雰囲気にアメリカの香りを感じられ即購入なさったとの事でした・・・。

出会ってからまず実施されたのは、見えない部分の埃落とし・・・。クラッシュパッドからダッシュボードまで全て分解して、40年以上溜まった埃を全て綺麗に落とされ、痛んだ配線を全て交換されたとの事・・・。最後の写真がご提供頂いた分解時の写真ですが、まさにこだわりの旧車ライフが始まった瞬間でした・・・。

ご子息様が自動車整備業をなさっておられるので一通り整備を実施、取材時も機関・走行状態などこのトラック特有のタフネスさを感じるもので、好調の様子がしっかり伺えました。

現在は一日数キロの通勤に時折使用しておられ、このビンテージ・トラックが持つ雰囲気を味わい深く楽しんでおられます・・・。

現在はまだ不具合と向き合う“楽しみ”の最中でおられ・・・

・一度鍵をロックすると助手席側からは開けられない不具合があり、これに関しては海外サイトから新しいキーシリンダー3個(スターター用メインキー・ドアキー・燃料タンク用キー)を購入済みでおられます。

・慣れてしまえば問題ない物の、旧車トランスミッションにありがちな2速へ少々入り辛い現象があるとのこと・・・様子を見られておられます。

・背もたれ部、ベンチシート座面などはとても良い状態なのですが、乗り降りする際の接触部分、シートのエッジ部分に破れがあり、中のクッション・フォームが露呈している部分があります。(写真・動画参照)ここはいろんなアイデアで補修演出が出来ればと思います。

・写真や動画でもご紹介している、大きな雨漏りはないもののフロント・ウインドウシールドのラバーシールに傷みがあり、いつでも交換できるように、同じく海外サイトで見つけた新品ラバーシールを用意してあります。

・キャビン部分や下回りなどは錆もなく、特筆すべき大変綺麗な車体ですが、後年の物に変えられたロングベッドに錆が数カ所あります、動画の2分17秒に出てくるグリーンのベッドライナーが付属するのですが、これが水溜りを作って錆びたものではないかと現在は外しておられます。またこのベッドライナー固定用にビス穴が数カ所開けられています。

・また現在動きに問題はないもののワイパー・コントロールにダメージがある様子で、間欠ポジションにした際に“ジー・・・”という音がするそうです・・・。こちらは現在海外サイトで探しておられる真っ最中・・・もしかして見学にこられたタイミングでは、見つかっているかもしれません・・・(無い時はご了承ください)。

・また写真の様に、オリジナルのタイヤ付きホイールセットとオリジナルのホイールカバーが付属しますが、現在はこれもアメリカの香りがプンプンするエンケイのホイールセットが装着されています。

・押し出しイメージの強い北米仕様の物と思われるグリルに交換されておられます、オリジナルのグリルは付属いたします。

諸問題はまだあるものの、手塩にかけて向き合ってこられ積極的に楽しんでこられたオーナー様ですが、車庫事情などの諸問題でこの度手放される事を決意・・・次の方に歴史に残る名車の引き継ぎをご希望されておられます・・・。

60年代、北米から欧州へ輸出される大量の鶏肉にフランス・ドイツが高い関税をかけた事への報復処置として、北米に輸入される小型トラック、ブランデー、片栗粉へ25%という高い関税がかけられる様になって以来、トヨタはアメリカへ工場を移し大型のトラックを生産するように転換するなど回避策をとってきた程です・・・。

その結果、現在ではすっかり姿を消してしまった魅力的な小型トラック達・・・

この事実がアメリカでは、トヨタ・ハイラックスを伝説的な存在まで押し上げたのです・・・!

「オリジナル回帰のレストアを施し、将来“日本の宝”とするか・・・?

それともカスタム路線まっしぐら!誰もが振り向く個性溢れるサブカル的クラシックを目指すか・・・?

すでにロングベッド・カスタムが施された希少3代目ハイラックスは、本場アメリカの香りがプンプンする一台・・・!」

現在のオーナー様同様、是非ライフスタイルの一環にこのクールな3代目ハイラックス・ピックアップをお迎え頂き、旧車と向き合う事そのものをお楽しみ頂ければと願う次第です・・・。

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「1981年式 トヨタ・ハイラックス 取材後記・・・」

こうして日々希少なクルマを取材〜執筆活動していますと、不思議に思うことが多々あります。

オーナー皆様それぞれ様々な事情から手放す事を決意された筈なのに・・・、インタビューしていると我が子の事の様に目をキラキラ輝かせて、手放す雰囲気など全く無く・・・、笑顔満面に愛車自慢頂くオーナー様達・・・。

長い年月探してこられた貴重な旧車・・・苦労してパーツを収集し、時には海外サイトまで探し求める日々・・・メカニックに預けている間は悶々と我慢の日々・・・。そんな苦労の連続で我が子の様に大切にされてこられたクルマを手放される・・・。

「こんなに貴重な第三世代のハイラックス・・・、なぜ手放されるのですか・・・?」との私愚問に、笑いながら一言、「想いがこれ以上入ってしまう前に・・・」とはオーナー様のお言葉でした・・・。

まるで恋愛ドラマの様ですね・・・。

貴重なクルマが仕上がった姿を夢見て、ひたすら追求しそのプロセス其の物を楽しまれる・・・。

これをここまで読んで頂いたエンスージアストの皆様には、共感いただける方も大勢いらっしゃる事と思います・・・。

 是非オーナー様の素敵なストーリーを聞きに、長野県東部まで実車見学にお越しください。

▲このとても素晴らしい車両「1981年式 トヨタ ハイラックス」は現在長野県にあります。

尚、この車両はNox・PM対策地域内にての登録は不可となりますのでご了承ください。

個人間売買のため、消費税や諸費用等はかかりません。

本車両は購入に際しては、自動車税の月割り精算並びに、リサイクル預託金のご負担をお願いいたします。

【お問い合わせに際して・・・】

このページの車両は、クラシックカー・コレクタブルカーの越境ECサイト、「エステートセール®︎スプレマシー」に掲載されたものです。

至高・最高(スプレマシー)なエステートセール・・・とは?!

エステートセール®︎スプレマシーは、オーナー様の想いのこもったお車を、インタビューに基づく原稿作成でご紹介し、物・心を整理する北米文化エステートセールの日本版です。

文化も・・・次の世代への引き継ぎも・・・何も残らない二束三文・安値買取とは全く異なり、オーナー様の想いを実直に表現、思い出は心にしっかり残しながらも確実に次の世代に引き継ぐご案内・仲介をいたします。

本記事内容は2022年3月6日13時より約3時間の取材時間の中で、オーナー様へのインタビューと頂いた資料、また助手席試乗体験したものを元に執筆作成したものです。

限られた時間内での確認につき、状態を100%正確に記載しているとは限らない場合があります事ご承知おき下さい。

また執筆内容に関しては、念入りな海外・国内リサーチを含めてオリジナルの原稿を執筆しておりますが、現地に赴くなどの裏づけを全て取ってはおりません。状態等のコメントもあくまで取材時の天候・状況及び筆者の主観によるものという事ご承知おき下さい。

掲載車両に関してのご質問や現車確認のお申込は、このページの一番下よりご連絡下さい。

尚、現車確認はあくまで「購入を前提」として検討されているお客様のみとさせて頂きます。

何卒宜しくご検討下さい。

スペック

車検

令和4年8月

走行

不明 (53701km取材時表示)

備考

形式 J-RN43

原動機形式 12R

車体番号 RN43-007XXX

Nox

長さ

4690mm

1610mm

高さ

1540mm

重量

1000kg

排気量

1580cc

出品地

長野県