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2004年式
モーガン エアロ8 シリーズ1
唯一無二のクロスアイズルックが個性を語る・・・!世界リリースたったの210台、しかも希少な右ハンドルは半数以下・・・!
オリジナルコンディションを保つ極初期型シリーズ1
モーガンエアロ8は、モーガンヒストリーを正統継承した
紛れもないモダン・スポーツカーだった・・・!
歴代ロールスロイス〜ベントレーを、実に40代から半世紀近く乗り継いで来られた大変紳士なオーナー様・・・。普段のコレクションとは別に「とってもチャーミングなデザインだからね・・・一度乗りたかったんだ・・・」との事でコレクションに加えられた、国内初年度登録2004年のモーガンエアロ8はシリアルナンバーが4G0024の個体・・・。そのナンバーからしても、極初期に生産された1台と考えられます・・・。
2000年にジュネーブモーターショーで発表された直後に1年間の生産台数分全てがオーダーで埋まるという、実にセンセーショナルなデビューを果たしたモーガン・エアロ8・・・。古来より完全手作りを徹底するモーガン社らしくシリーズ1に関してはその生産台数僅か210台のみ・・・。英国本国・オーストラリア向けに作られた右ハンドル車はその半数以下と実に貴重な個体です・・・!
しかも・・・!現在はオーナー様の好みで取り外してあるものの、この個体には、表面はカーボン・シートが被せてあり、一見そうとは見えないものの・・・、なんと(!)フレーム材同様のアッシュ材を用い、マイスター職人手作りで制作されたであろう、初期のエアロ8 GT2カーを彷彿とさせる大型のリアウイングが付属しており(写真50枚目参照)、OZレーシング・マグネシウム製18インチ・センターロック式ホイールと相まって、非常にアバンギャルドで良い雰囲気を醸し出しているのです・・・!
GTマシンそのもののエアロダイナミクス・デザインを持つモーガンエアロ8・・・早速その誕生から真の魅力に迫ってみたいと思います・・・。
ブリティッシュ・ロードスターに魅了された世界中の顧客を
失望させることなく、新しい車を作るには
どうしたらいいか・・・?
1990年代半ばの事・・・「ブリティッシュ・ロードスターに魅了された世界中の顧客を失望させることなく、新しい車を作るにはどうしたらいいか・・・?」を模索した創業者H.M.S.モーガンの孫であるチャールズ・モーガン氏は、モーガンの古くからのクラシカルな外観を保ちつつ、現代的な新車のデザインを起こすというアバンギャルドな挑戦に取り組みます・・・。
チャールズ・モーガン氏は、自身が製作した、FIA GT2レース参戦用のプラス8レーシングカーのシャーシを利用し、レースエンジニアであるクリストファー・ローレンス氏のモーガン加入を機に、新しいGT2レース参戦用のワークスカーを仕立て上げます・・・。
こうしてFIAのレースフィールドから生まれた、モーガン初のエキゾチックなエアロモデルのファースト・ランは、2000年にジュネーブモーターショーで、開発責任者チャールズ・モーガン氏自身によって新たに「モーガン・エアロ8」として発表・・・。それはFIAのGTシリーズへの参戦、BMWとの恒久的エンジン供給パートナーシップ契約締結など、長年の努力と新たな開発プログラムの成果であり、モーガン・モーター・カンパニーが取り組んだ過去最大の開発プロジェクトとされたのです・・・。
これは・・・古典的手法にこだわり続けた、モーガンモーターカンパニー自身の既存の価値観や慣習に挑戦し、新しい表現や手法を追求したそのものであり、エアロ8はまさにアバンギャルドな開発だったのです・・・!
従来のスチール製のシャーシに、木製ボディフレーム、アルミ外装を載せた伝統的なモーガン車とは対照的に、アルミニウム製の構造材を、特殊な処理と、レーシングカーに使われるグリット・エセックス接着剤を使用してメインシャーシは構成され、このアルミニウム製シャシとボディを、伝統のアッシュ材によって接合しているのです・・・。
モーガンの伝統的な車づくりの手法とつながりを持たせた新しい手法・・・。この革新的デザインは、95年加入のレースエンジニア、クリストファー・ローレンス氏がデザインしたもので、更にクリストファーはFIA GT2レーシングカーのデザインコンポーネントを多く取り入れ完成させます・・・!
インボード・ショックアブソーバー・・・、ダブルウィッシュボーン・サスペンション・・・、フラットフロア・・・、ローズジョイントサスペンション・・・、フロント/330mm・リヤ/306mmの大型ベンチレーテッドディスクAPレーシング製ブレーキシステムなど・・・!
中でもホイールはOZレーシング製18インチ・センターロック式のマグネシウムホイールとなりますが、これも懐古的演出ではなく、FIA GT2レースに使用されたものをそのまま流用・・・。
つまりエアロ8のDNAは生粋のレーシングカーなのです・・・!
更に・・・!このエアロ8に搭載されたのは、強力なパートナーシップからエンジン供給を受け、耐久性で定評のあるBMW製4.4リッター V8エンジン(M62TUB44)・・・。
このビッグトルクのエンジンに、ゲトラグ製の6速MTが組み合わされ、後輪をダイナミックに駆動・・・!
僅か1000kg程の軽量な車体に286bhp/5500rpm、43.9 kgm /3750rpmを搭載した走りは、やはりレーシングカーを彷彿とさせるもので、0-100km/hを、実に4.8秒で到達させるという、実にエキセントリックな走りをする一台となったのです・・・!
エアロ8唯一無二のデザイン、非常に特徴的なクロスアイズ・ルックは空力的に、フロントウイングの前縁をラジエーターより前に出すことで、フロントスプリッターを組み込むスペースを確保する必要性から生まれたものです・・・。
レースエンジニア、クリストファー・ローレンス氏は、VWビートルのヘッドランプを反転させ取り付けることで、空力的な要件を満たす完璧な角度になる事を思いつき、唯一無二のイメージに加え、素晴らしいエアロダイナミクスを持つ、大胆なエアロ8のフェイスデザインは誕生したのです・・・!
シリーズ1のモーガン エアロ 8は約210台しか生産されず、右ハンドルはその半分以下であるため、レーシングカーのDNAを持つ、この希少なV8スポーツカーを所有する機会は世界的に見ても非常に少なく、まして内外装ともに素晴らしいオリジナル・コンディションを持ち、走行距離も少ない個体となれば・・・「まさに探しても見つからない・・・アンテナを上げて情報収集し、出会いをひたすら待つしかないモデル」と言えるでしょう・・・!
モーガンらしいクラシックな雰囲気を持つボディワークと、レーシングカー譲りのダイナミックでモダンな走り・・・。それらが非常に高い次元で融合したモーガン・エアロ8は、エキサイティングなウィークエンドカーとして・・・オーナーを魅了し、またコレクションに加えるには最適な1台と言えるで事でしょう・・・。
市街地を水を得た魚の様に走り抜ける、ブルーの外装が
瑞々しいモーガンエアロ8 シリーズ1・・・その詳細とは・・・!
名古屋での取材予定日はあいにくの雨・・・その間を使ってじっくりとヒアリングさせて頂き、撮影は翌朝6時から・・・とさせて頂きました・・・。
雨上がりの澄んだ空気の翌早朝・・・鮮やかな朝日を浴びて、傷みの無いブルーのアルミボディは金色に輝きます・・・。
いつもの撮影場所までの移動に「ゆっくり行くね〜」と大変紳士なオーナー様・・・。
取材車でついて行くものの・・・、オーナー様のエアロ8は速い速い!早朝で空いているとは言え、3車線と広いメインストリートを、見事に車線変更し、水を得た魚の様に・・・抜ける様に走り去って行かれます・・・!
後方から見るエアロ8の走行する姿は大変美しく、見方によってはクラシカル・・・違う見方をすればダイナミックなボディデザインはGTワークスマシンの様に見え、ホイールハウスにピッタリと収まるロープロファイル・タイヤと18インチ・センターロックホイールから見上げる見事に車高バランスが取れた立ち姿など、職人の手が入り、一台毎にしっかりと作り上げられたイメージが空気を通じて伝わってくる感覚があります・・・。
基本的にはフルノーマルのオリジナル車・・・。写真50枚目にあります、アッシュウッドで作られ、カーボンシートが貼られたGTウイングは現在取り外して保管してあり、元々付いていたリア・トランクリッド上には、取り付け穴を隠すために同色のグロメットを貼り付けておられます・・・。
オーナー様の所に来た際に、ボディに塗装のフェードが数箇所あった為、オリジナルのカラーコードと同色で丁寧な全塗装を施し、新車同様のコンディションにされたとの事でした・・・。
左右アシンメトリーのアルミ磨きだしメーターパネルの左端に過去に何かを取り付けていたと思われる痕跡が見られる事・・・。ボディ右側ホイール後方に、言われないと気づかないまでも、うっすらと線傷がある事・・・。磨けば取れる可能性があるものの、乗り降りの際に靴底が当たってしまう広いフレア・スカート部分にうっすらと黒い筋がある事以外は、不具合箇所も無く、走行僅か30312kmと低走行もあり、エンジン〜トランスミッションなど機関は大変素晴らしいコンディションとスチール撮影〜ナビシート試乗の動画撮影を通じてお見受け致しました・・・。
「珍しいからね〜どこに行っても声かけられるし、素敵な存在感で持っているだけでもとっても満足感があるんだよ〜」とはオーナー様・・・。更に「実にユニークでモダンなモーガン・・・、乗っているだけで心と感性が豊になるクルマだよ」とお話しいただきました・・・。大変感性豊かな素晴らしいお方だけに大変説得力のあるお言葉でした・・・。
「なぜ非常に貴重で世界中のコレクターが探している一台を手放されるのですか・・・?」と筆者の質問に・・・、「この手のクルマは気持ちがハイになって乗り、乗ることでパワーをもらえる物・・・なかなかそれが出来なくなって来たのも原因かもね・・・」と振り返えられ、更に・・・「嫌になったから、調子が悪いから手放すのでは無く、とても良い状態だからこそ次の方に繋いであげたいんだよね・・・。」と大変穏やかにお話し頂きました・・・。
青年期のモーリスマイナー1000に始まり、60年代のDKB・・・30年代のシトロエン・トラクシオン・アバン・・・30年代コード812・・・そしてロールスロイスは40代で購入されたシルバーシャドウに始まり、ゴースト、コーニッシュ、シルバークラウドなど14台を、常に傍に、最上の状態で乗り継がれて来られた素晴らしい人生経験をお持ちのオーナー様・・・、感性を豊かにしてくれるクラシックカーライフを、心底楽しまれて来られたお方が、大切にされて来られた一台だけに、確信を持ってお繋ぎできる一台となっています・・・。
是非編集しました動画を参考に、モダンでクラシックなレーシングカー・デザインが街中を疾走する様子を合わせてご確認ください・・・。
モーガン エアロ8 シリーズ1・・・取材後書き・・・
実際に見ているだけでも大変美しい、カメラを向けてもどのアングルからでも美しく映える、大変素敵な一台・・・、取材時取り収めた写真は400枚近く・・・事実50枚の掲載写真を選択するのに大変苦労した一台でした・・・。
シリーズ1は生産台数210台・・・、右ハンドルとなれば更にその半数以下と、非常に少ないレアな個体・・・。動画を載せた途端に海外のコレクター様から英語で問い合わせが入ったりと、世界的に見ても注目される一台と思われます。
オーナー様の素敵なお人柄も含めて状態の良い素晴らしい一台・・・手放されるお方と、引き継いで頂けるまだ見ぬ新オーナー様・・・。この様な素晴らしいご縁繋ぎができる事を、最大の喜びと感じざるを得ない今回の取材だったのです・・・。
唯一無二のクロスアイズルックが個性を語る・・・!世界リリース
たったの210台、しかも希少な右ハンドルは半数以下・・・!オリジナル
コンディションを保つ極初期型シリーズ1 モーガンエアロ8は、モーガン
ヒストリーを正統継承した紛れもないモダン・スポーツカーだった・・・!
本当に素晴らしい一台です・・・。
至高の見学体験に是非愛知県までお越しください・・・。
この大変素晴らしく希少な「2004年式 モーガン エアロ8 シリーズ1」は現在愛知県にあります。
個人間売買のため、消費税や諸費用等はかかりません。
本車両は購入に際しては自動車税の月割り精算並びにリサイクル預託金の負担をお願いいたします。
【お問い合わせに際して・・・】
このページの車両は、クラシックカー・コレクタブルカーの越境ECサイト、「エステートセール®︎スプレマシー」に掲載されたものです。
至高・最高(スプレマシー)なエステートセール・・・とは。
エステートセール®︎スプレマシーは、オーナー様の想いのこもったお車を、インタビューに基づく原稿作成でご紹介し、物・心を整理する北米文化エステートセールの日本版です。
文化も・・・次の世代への引き継ぎも・・・何も残らない二束三文・安値買取とは全く異なり、オーナー様の想いを実直に表現、思い出は心にしっかり残しながらも確実に次の世代に引き継ぐご案内・仲介をいたします。
過去の整備記録や修理歴など含めて現オーナー様から詳細ヒアリングを実施、事故歴の有無含めて取材しております。大きな事故歴があった場合、また現オーナー様の所有歴が極端に短く詳細がわからない場合は取材をお断りし、購入されるお客様に可能な限り安心をお届けする工夫を実施しております。
本記事内容は、2023年4月8日朝6時より、晴天の元、前日ヒアリング合わせて約6時間の取材時間の中で、オーナー様へのインタビューと、助手席試乗体験したものを元に執筆作成したものです。かぎられた時間での確認につき、現車の状態を100%正確に記載しているとは限らない場合があります、また執筆内容に関しても全て裏づけを取ったものではありません。 状態等のコメントも、あくまで取材時の天候、状況及び、筆者の主観によるものという事ご承知おき下さい。
掲載車両に関してのご質問や現車確認のお申込はこのページの一番下よりご連絡下さい。なお個人間での取引となりますので、冷やかし防止のため、現車確認はあくまで「購入を前提」として検討されているお客様のみとさせて頂きます。
何卒宜しくご検討下さい。