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1996年式
ジャガーXJ6 X300 3.2セレクト
かつてここまで世界中の愛好家から信頼され、愛された英国
ビクトリアン淑女は存在しただろうか・・・。エレガントな
ボディラインと猫足ジャガーライドは完全継承・・・!フォードの
部品調達恩恵で日本製電装系部品が使われ“壊れない神話”が
加味されたX300系・96年式ジャガーXJ6 3.2セレクトは、
コノリー社製レザーシートで、ドライバーを夢のジャガー境地へと
誘う・・・!
低く抑えらえた車高と、前後に長く伸びる流麗なボディスタイル・・・伝統のフルート・ラインが神秘的にボディデザインにジャガー・エッセンスを加え、歴代英国首相御用達であったジャガーXJシリーズは、1968年に登場した英国を代表とするハイエンド・ラグジュアリーセダンです・・・。
素晴らしいプロポーションが生み出す流麗な走りは勿論の事、コノリー社製による最高級レザーシート・・・、厳選された本物のウッドパネル類・・・、そして手作業によるメタル加工という 「聖三位一体」を念頭にデザインされた豪華なインテリアなど、その佇まいは“気品あふれる上質さ”そのものであり、伝統ある透明クリアなガラス面からインテリアを伺える設えなど、必然的にレザーシートの質感やハンド・ステッチの一つ一つの縫い目まで含め“表面に見える物”とし、これに乗る人の品格を表す乗り物として世界中のエンスージアストに憧れと夢を与え続けてきました・・・。
発売から既に4半世紀が経過し、ネオクラシックへの仲間入りを果たそうとするX300系XJシリーズは、それまでの英国車にまつわるネガティブなイメージを刷新し“壊れないジャガー神話”を新たに生み出したモデルです・・・。
伝統を重んじ、新たな技術で革新した・・・。その背景には企業の起死回生をかけ、刷新されたいくつもの要素が存在したのです・・・!
生産終了から四半世紀経過した今日“最も信頼できるジャガー”
として全世界で声高らかに叫ばれる“信頼性の向上”がX300
シリーズの真骨頂・・・!ジャガー・カーズの起死回生を果たした
XJシリーズで最も成功したモデルはこうして生まれた・・・!
エンスージアストのみならず・・・まさに英国ビクトリアン的品格は、1990年代からの歴代英国首相・・・マーガレット・サッチャー女史、ジョン・メージャー氏、トニー・ブレア氏、ゴードン・ブラウン氏、デビッド・キャメロン氏、テリーザ・メイ女史、ボリス・ジョンソン氏が、軒並み「首相専用車」として採用したほど・・・。X300系XJシリーズは、新時代における英国車の信頼性向上を、国内のみならず全世界に表現しようとされた・・・まさに英国ジャガー史を変えた一台です・・・。
信頼性の復活を掛けX300系が生み出された背景の英国コベントリー・ジャガーカーズは、半世紀に及ぶ長い怠惰の期間を経て、その「デザインと物つくりへの評価」を深刻に失いつつ、資金の流出に歯止めがかからない状況を生み出し、1989年にはフォード・モーター傘下に入らざるを得なくなっていた時期でした・・・。
その背景下、ジャガー・カーズの起死回生を掛け、フォード・モーター傘下で最初に生産されたジャガーXJ・X300シリーズは、「製造品質の向上」・「信頼性の向上」・「伝統的なジャガーのスタイリングへの回帰」にテーマを置き、1994年7月から1997年6月にかけて果敢に製造が取り組まれました・・・。
それまでのジャガーの品質に対するイメージを刷新するためにまず、取り組まれたのはその製造品質の向上による信頼性の向上・・・。
フォードによる2億ポンドをかけた設備刷新プログラムでは、日産自動車製の最新鋭の自動ボディ溶接ロボットをコベントリーに多数導入・・・、ミレニアム期以降の英国自動車産業の将来の方向性を示すことをも意図したものでした・・・。
実は・・・このフォードの影響は生産システム革新はもとより、使用されるパーツ類において最も顕著だったと言われ、フォードの購買ルートを通じて調達されたパーツ類は、実に多くの日本製が含まれ、日本電装製のエアーコンディショナーシステムや、同じく同社の設計したディストリビューターレスの電子制御エンジン・マネージメント・システムをはじめ、アルミ製エンジンカバー下に収まるコイルパックなどには、やはり日本製デンソー社製のイグニッション・モジュールなどが使われ、その信頼性向上に大きく寄与しています・・・。
日本製部品を多用することでの信頼性の獲得・・・そして重きを置いて取り組まれた伝統的なジャガーのスタイリングへの回帰については、ジャガー社の商業市場での復活に重要な役割を果たしたジェフ・ローソン氏が主導したデザイン刷新により、多くのアップデートを受けます・・・。
製造面ではシンプルで、造形が容易であった先代XJ40のほぼフラットなボンネットは、品格を生み出す流麗なフルーテッドラインを持つ曲線的なデザインに変更され、伝統的4灯独立丸型ヘッドランプが復活しました・・・。
流麗なXJシリーズのサイドサインを生み出すデザインは実に巧みに再現され、それまでのクロームバンパーが、いつの間にか自然に・・・モダンな印象を醸し出す完全に一体化されたボディ同色バンパーに変わったのです・・・。
ノーマル吸気エンジンでも十分すぎるパワーを生みだす、「AJ16型」ショート・ストロークの3.2エンジンは、ジャガーが生産した直列6気筒エンジンの中で最もスムーズと称されるもので、マグネシウム合金のバルブカバーと改良型ピストンが採用され、特に3.2Lに採用されたZF製4HP-22型4速オートマチックギアボックスは、電子制御を伴わない純粋な機械式ということもあり、シンプルで壊れにくく、四半世紀経過した現在その特徴がクローズアップされ、大きな評価を得る源となっています・・・。
この様な背景下、ジャガーカーズの起死回生を掛け、1994年から3年間で92038台生み出されたX300系モデルは、長いジャガーの歴史の中で最も完成度が高く、トラブルが少ない「最高傑作ジャガー」と世界中のエンスージアストが大きく評価する一台となりました・・・。
その非常に堅牢で整備性が良い直列6気筒エンジンと、電子制御されないが故にトラブル無く優秀な機械式トランスミッションと併せて、まさにブリティッシュ・クラシックモデルでありながら、あの重量感と独特のサスペンション構造が生み出す、往年の「猫足・ジャガーライド」を満喫させてくれる走りを、いつでも望むがままに披露してくれます・・・!
過去の英国車を悩ませた信頼性の問題はすっかり影をひそめ・・・重厚なドアを閉めれば、インテリアは静寂に包まれます・・・。
この相当に気合の入った「本物空間」は現在のクルマでは無くなってしまったモノばかり・・・!
特に日本国内限定仕様の「セレクト・モデル」には、触っただけでもその分厚さが感じられる・・・今は無き、コノリー社製レザーシートが奢られ、ハンドステッチによる縫製の作り込みと併せて最高の質感を楽しませてくれます・・・!
さらに見ただけでその分厚さを感じるウッドパネルなど、一般的な化粧板を貼っただけのものとは一線を画す素晴らしい存在・・・!
希少ウオルナット材をさらに厳選し、僅か数%の美しい杢目がある部分のみを使用したウッドパネルが、贅沢にもインテリア空間をぐるっと取り巻く、アクセント・ウオールとして存在するなど、その豪華さは素晴らしく魅力的で、「聖三位一体」空間には、作り手の魂と淀みない存在感が間違いなくあるのです・・・!
これ以上ない素晴らしいシートに身を委ね・・・これも現代のモデルでは無くなってしまった・・・ジャガーの伝統的な“Jゲートシフター”を操作し、丸眼4灯が作り出すフルーテッド・ラインを持つ、神秘的なほど曲線的なボディを、スムーズな6気筒エンジンがセダンライクで快適な乗り心地を楽しませてくれるかと思えば・・・、スポーツカーのようなハンドリングと往年の猫足ジャガーライドが、いつしかそれをスポーティな走りへ変化させている事にドライバー自身がふっと気づく・・・。
通常の4枚ドアのセダンではなく、「そう!これがジャガーなんだ・・・!」と深く理解出来る魅惑の世界観があるのです・・・!
もしこれを読まれる御仁が「個性と感情」をクルマに求めるなら、XJ6 X300系3.2Lは、いつのどの時代においてもエンスージアストの為の最高の乗り物になる事でしょう・・・!
若きエンスージアストオーナー様が人生経験値の為に乗られた
一台・・・!少しの手直し〜化粧直しで最高の一台になる事が
見込まれるX300系3.2L・国内限定セレクト・モデルは、まさに
オーナーを“100ドロ”へと誘う魅惑の一台だった・・・!
夕暮れ間近の取材〜撮影・・・深みのあるブリティッシュ・レーシング・グリーンが光の加減によってはさらにダークグリーンに見える程・・・落ち着きある英国車らしいカラーリングがとても魅力的な一台です・・・。
英国車に・・・とりわけジャガーのスタイリングに大きな憧れがあったオーナー様が、「一度乗ってみたい・・・!」と、とある外車専門店から4万キロ台の個体を購入されたのは今から2年前の事・・・。それ以来、路面凍結防止剤が撒かれる冬場(12月〜5月)までは一切乗らないまでも、約4万キロをほぼトラブル無く、ジャガーのあるライフスタイルを積極的に楽しんで来られました・・・。
ここで得られた「心の財産」は非常に大きく、この英国ビクトリアン淑女はオーナー様の普段の心構えまで変えてしまう程、紳士的マナー含めてクルマと一緒に成長して行きたい・・・と思わせてくれる存在だったとの事です・・・。
国内限定仕様の「セレクト・モデル」ということもあり、コノリー社製レザーシートを始めとする内装の豪華さは、素晴らしく目を見張るものがありました・・・!
まだ7万キロ台ということもあり、アイボリーカラーのコノリー社製レザーシートの状態も申し分なく若干の汚れがある程度で、クリーニングして行けばさらに素晴らしい状態へ仕上がる事が見込まれます・・・!綺麗な杢目が至る所に見られる、バー・ウオルナットによるウッドパネルの状態も良く、気になるクラックや剥がれはありません・・・。
前述のX300系らしく、今までいわゆる“旧車の洗礼”は全く受けた事が無いとの事・・・。リレー交換・・・スターター交換・・・バッテリー交換・・・フロントからの異音の際にアーム類ブッシュ交換などマイナートラブルこそ、経験されて来られましたが、それ以外は常に快適にジャガーライドを楽しまれてきたそうです・・・。
この商品価値が驚きの交換価値で・・・!まさに“100ドロ”(注・・・100万円でジャガーの泥沼にどっぷりハマる・・・の意味)で今回の出品になりますが、理由は外観のヤレ具合にあります・・・。
普段はルーフ付きガレージにボディカバーを被せて保管されておられますが、オリジナルの塗装が残るも経年による劣化が、エンジンフード〜ルーフ先端部に見られ、左ミラー先端には軽微な擦り傷があります・・・。これらはプロフェッショナルによる磨き作業で復活するか、一部化粧直しが必要か・・・と思うレベルですが、次のオーナー様の楽しみと捉えたい部分でもあります・・・。
またガスが十分であればエアコンの効きは非常に良いそうですが、現時点でシーズン前のガス補充は必要との事でした・・・。
その他の不具合箇所としては・・・
- ミラーが折り畳めない・・・。
- ラジオ〜カセットのオーディオは使えるものの、CD連装チェンジャーが不具合で使えない・・・。
- エアフローセンサー取り付けがある樹脂パーツにクラックがあり、現在はタイラップで固定されておられ修理が必要・・・。
などが見受けられました・・・。
これに関してはパーツの供給がふんだんにある英国車ですから、すぐに直してあげたい所です・・・。
動画撮影も兼ねてオーナー様のドライブで近隣を走っていただきました・・・。
事前に下回りも良く見てみましたが、気になるオイル漏れや滲みもありません・・・。
動画の様にエンジンは完全コールド状態からも非常にスムーズにスタート・・・、走り出してみても、評判通りよく回るエンジン〜トランスミッションのスムーズさは確りと確認できました・・・。
なんと言っても・・・!ワイド&ロウなボディが車体の重量とサスペンションのバランス・・・そしてそれらを絶妙に上回るエンジンパワーで、ピタッと路面に吸い付くように走る・・・「往年の猫足・ジャガーライド」は完全に健在です・・・!
この魅惑のジャガーライドが下記表示価格で乗れる・・・!
少々「手直し」するのも「楽しみ」に変換してしまうのが、エンスージアスト的マインドを持った方達の素晴らしい所・・・!
確り綺麗に仕上がれば・・・気兼ねなくXJ6に毎日乗れる「ジャガーのあるライフスタイル」を過ごせる素晴らしい特典付き・・・!毎日を絶妙に感性豊かに変えてくれる一台と観た次第です・・・。
1996年式 ジャガーXJ6 X300 3.2セレクト取材後記・・・
誰にでもある・・・生きていると必ず数回、音もなく訪れる「人生ステージの変化」により、手放なす事を余儀なくされて・・・断腸の思いで取材依頼があった事が今回の物語りの始まりです・・・。
オーナー様がこのジャガーから得られる経験値は相当な物・・・。まだ7万キロ台の壊れない神話を持つX300系ジャガーを前に、取材中も「手放さない方が良いのでは・・・。これから手直ししていけば、永遠に素晴らしいジャガーの世界観をもっと楽しめる筈では・・・。」と何度もお話しさせていただきました・・・。
見れば見るほど・・・解ればわかる程魅力が増す、まさにこれからネオ・クラシックと呼ばれる存在へ昇華する一台・・・。一生懸命お話しさせて頂きましたが、「それでも・・・」という事もあり、今回の価格にて掲載に至った経緯です・・・。
かつてここまで世界中の愛好家から信頼され、愛された英国ビクトリアン
淑女は存在しただろうか・・・。エレガントなボディラインと猫足ジャガー
ライドは完全継承・・・!フォードの部品調達恩恵で日本製電装系部品が
使われ“壊れない神話”が加味されたX300系・96年式ジャガーXJ6 3.2セレクト
は、コノリー社製レザーシートで、ドライバーを夢のジャガー境地へと
誘う・・・!
その商品価値は下記の交換価値では決して測り得ないもの・・・!
素晴らしきジャガーの世界へ一歩足を踏み入れてみてはいかがでしょうか・・・?
感性豊かな・・・想像力を掻き立てる見学に是非長野県長野市までお越しください・・・。
このとても魅力的な「1996年式 ジャガーXJ6 X300 3.2セレクト」は現在長野県長野市にあります。
個人間売買のため、消費税や諸費用等はかかりません。
本車両購入に際しての、自動車税の月割り精算並びにリサイクル預託金はご購入者様にてご負担いただきます。また陸送等は同様に購入者様の方でご手配をお願いいたしますが、筆者の法人業務でも、自社所有積載車でのクラシックカー輸送業務を取り行っております。ご希望がありましたら是非ご相談ください。
【お問い合わせに際して・・・】
このページの車両はクラシックカー・コレクタブルカーの越境ECサイト「エステートセール・スプレマシー®︎」に掲載されたものです。
至高・最高(スプレマシー)なエステートセール・・・とは。
エステートセール・スプレマシー®︎は、オーナー様の想いのこもったお車を、インタビューに基づく原稿と動画でご紹介し、物・心を整理する北米文化エステートセールの日本版です。
文化も・・・次の世代への引き継ぎも・・・何も残らない二束三文・安値買取とは全く異なり、オーナー様の想いを実直に表現、思い出は心にしっかり残しながらも確実に次の世代に引き継ぐご案内・仲介をいたします。
過去の整備記録や修理歴など含めて現オーナー様から詳細ヒアリングを実施、事故歴の有無含めて取材しております。大きな事故歴があった場合、また現オーナー様の所有歴が極端に短く詳細がわからない場合は取材をお断りし、購入されるお客様に可能な限り安心をお届けする工夫を実施しております。
本記事内容は、2023年11月26日15時より、晴天〜夕暮れの元、約3時間の取材時間の中で、オーナー様へのインタビューしたものを元に執筆作成したものです。かぎられた時間での確認につき現車の状態を100%正確に記載しているとは限らない場合があります、また執筆内容に関しても全て裏づけを取ったものではありません。 状態等のコメントも、あくまで取材時の天候・状況及び筆者の主観によるものという事ご承知おき下さい。
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