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1970年式

ロータス ヨーロッパ S2 Type-54 

↑↑↑上記アーカイブ動画、是非音声ありでご覧ください・・・。

拘り満載オーナー様の元、要所にしっかりと手が入れられ、
生まれた当時を完全彷彿させる至高の一台が現代に蘇った・・・!
そのグッドなセンスに改めてフィンが立つオリジナル・
ヨーロッパ・デザインの魅力を存分に感じる・・・!

その圧倒的に低い車体・・・。

コンパクトなロータス・ヨーロッパS2ですが、その存在感は圧倒的なものがあります・・・。

FRP特有の経年変化による表面塗装クラックなど一切無い、鮮やかなイエローのボディが、夏の名残が残る空気に乱反射して、周囲に唯ならぬオーラを振りまき静かに佇む姿は、まさに見事としか言いようがありませんでした・・・。

本来なら少し前上がりなヨーロッパのスタイルが、オーナー様のグッドなセンスで、コニの車高調整付きダンパーで前後非常にバランス良くその低さをさらに強調し・・・、クラシック・レーサーを彷彿とさせる希少なビンテージ・ダンロップ・レーシング・タイヤ(CR65 450M-13)を履きこなすルックスなど感涙ものです・・・。

完全オリジナル・スタイルの雰囲気ながら微細な変更でヨーロッパS2をセンス良く仕上げ、オリジナルを凌駕する一台に仕上げられたオーナー様の感性は見事なもの・・・。

リアに関してオリジナル・スチール・ホイールを中程でカットしてリム幅を4.5Jから5.5Jに広げ、ヨーロッパ特有のリアにネガティブ・キャンバーが現れる“あの魅惑のスタイル”を、リア・ダンパーを僅かに後方に移動するなど変更を加えて仕上げる・・・。

オリジナルをリスペクトしながら更に魅惑的にそのスタイルを完全昇華させる・・・。オーナー様の拘りのセンスに、改めてコーリン・チャップマンの意図したオリジナル・ヨーロッパ・デザインの魅力を存分に感じたのでした・・・。

ドア落ちしない真鍮製ドア・ヒンジに交換され、軽々と開くドアを開けてその非常にタイトなコクピットに乗り込んで見ると・・・、ETCなど現代的デバイスなどは見えない場所に、電動ファンとバッテリー・カット・オフ・スイッチのみが後付けされた以外、全てが潔いほどオリジナルで残るインテリアには1970年当時の世界観が広がります・・・。

ロータス・ヨーロッパには現代的オーディオ・システムなど必要ないとばかりに、ドア・インナー・パネルなど、スピーカーレスの新品で交換されており、今や非常に希少となった細身の握りが素晴らしいS2オリジナル・ステアリングが魅惑の世界観を引き立てています・・・!

「堀川さんに原稿書いてもらうのだから、存分に味わってみて・・・!」オーナー様のご厚意で束の間のソロ・ドライブを官能させていただきました・・・!

最後方のトランス・ミッションを操作する為、非常〜に長いリンケージを介してのシフト感覚は、曖昧な感じがあると良く評論インプレッションなどにありますが、良く整備されたヨーロッパにおいてこれは論外・・・。

高いセンタートンネルの為、肘を水平に置く場所から、狙ったポジションに実にショートなストロークでカチッ・カチッと小気味良く決まる感覚は、リンケージの動きを理解するなど慣れてくると病みつきになるレーシング・フォーミュラそのものなのです・・・!

車格を考慮するとスーパーセヴン以上に軽い680kgというヨーロッパ本来のフォーミュラ・ライクな走りを堪能するには、オリジナルの1470ccルノー製OHVターン・フロー・エンジンが一番・・・とはここ数年良く聞く事・・・。

直近で長期間をかけたオーバー・ホールが終わったばかりという、完全オリジナル・エンジンは、フランス・ソレックス製キャブレター・セッティングもバッチリ出ており、走り出した瞬間から“軽さ”を感じ、しなやかなフレームと共に鬼のようにシャープでキレッキレなハンドリングを楽しみながら走る感覚は、まさにロード・ゴーイング・フォーミュラその物・・・、という魅惑のフィーリングだったのです・・・!

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ビンテージ・ロータス・ヨーロッパに乗ると言う
魅惑の体験・・・。

1960年台・・・、メルセデス・ベンツの様な大企業が、計画的にレースに出て市販車の魅力をアピールするのとは対照的に、小規模なフォーミュラー・カー専門コンストラクターであったロータスは、レースでの好成績から資金を経て時折市販車を作ると言う、全く真逆の視点からロード・カーを極めて少数生産し、実際に公道を走れるロータスを手に入れる事が出来た、当時の限られたエンスージアストに、極上のドライビング・エクスペリエンスをもたらしていました・・・。

そんな稀有な誕生ストーリーを背景に、今日ビンテージ・ロータス・ヨーロッパに触れる度に・・・「当時よくぞこのクルマを9230台も作ったな・・・」と感じざるを得ません・・・。

フォーミュラー・カーから派生した特殊な造形を持ち、異彩と言う名のオーラを振り撒いてきたヨーロッパも、今日ではすっかり絶滅危惧種・・・。

発売からすでに半世紀が経過し、2024年現在本国英国でさえS2の登録台数が29台・抹消中が18台・・・、ツインカムで登録台数が66台・抹消中が36台・・・、スペシャルで登録台数が66台・抹消中が31台・・・などと現存する個体数も激減しています・・・。

 

英国サイト”How many left”より抜粋

https://www.howmanyleft.co.uk/vehicle/lotus_europa_s2

 

当然の事ながら、当時さながらに各部に確り手が入り、仕上げられたビンテージのロータスに触れる事は、他のプロダクションカーに触れるのと一種違った感が明確にあり、過去にさかのぼり、過ぎ去った時代の美学をタイムマシン的に体験できる・・・「ビンテージ・ロータス・ヨーロッパに乗る・・・」と言うこの最も明確な方法は、1960年代英国のエンジニアリング・造形・フィーリングを凝縮した、コーリン・チャップマンの美学・哲学そのものに触れることが出来る唯一の手法です・・・。

開発コード“タイプ46”・・・1966年12月に発表されたロータス・ヨーロッパは、コーリン・チャップマンの「単純化して、軽さを加える」自動車デザインの哲学に沿って設計・製造された、他に類を見ない実に独創的なクルマです・・・。

1960年代半ばには、ミッドシップ・エンジンの車両構成は、フォーミュラーカーに最適なレイアウトとして確立されていましたが、公道を走る車にはまだほとんど採用されておらず、エンジンを真逆に搭載しトランスミッションを直結、ドライブシャフトさえ不要としたミッドシップレイアウトは、「ロータスを成功に導いたフォーミュラを使って、ミッドエンジンスポーツカーを作りたい・・・」と考えていたチャップマンにとって「単純化して、軽さを加える」思想哲学にぴったりなプロジェクトとして、実に多くの(!)独創的デザインアプローチを実施して完成し、その後シリーズを追うごとに熟成しました・・・。

当初チャップマンは、このヨーロッパ市場向けに発売する計画を立てた新しいスポーツカーに、英語で「妖精」を意味する「ロータス・エルフィン」と名づけようとしますが、スペイン語で「エルフィン」は「終わり」を意味する事を知り断念、そのままストレートに”ヨーロッパ”というネーミングが採用されました。

フェラーリ250GTO同様・・・“ブレッド・バン”(パン屋の配達バン)と揶揄される、ヨーロッパ独特の仮想ロングテール(コーダトロンカ形状)は、1963年にロータスのエンジニアリング・ディレクターであるロン・ヒックマンが、フォードが製造するレース・カー「フォードGT40」を、ロータスが受注するための図面を作成した際にデザインを起こしたものです・・・。

周知の様に残念ながらその契約がローラ・カーズに奪われると・・・、チャップマンはヒックマンが描いた、空気抵抗係数わずか0.29という高効率の空力設計を、新しいミッド・エンジン搭載車として計画していたヨーロッパのデザインとして採用したのです・・・!

このロータス初のミッドエンジン搭載ロードカーは、改良されたルノー16エンジンと4速ギアボックスを搭載し、ロータスの慣習に従い、スチール製のバックボーン・シャシーにグラスファイバー製のパネルを組み合せたボディを架装、フォーミュラーの足を簡素化した独創的な”チャップマン・ストラット “と呼ばれる4輪独立懸架を採用し、「実にしなやかに、そして機敏で軽量」という素性を与えられたのでした・・・。

そのフィーリングたるや・・・これはまさにスポーツカーの域を超えた「ロード・ゴーイング・フォーミュラ」その物・・・!

実に柔軟でしなやかな乗り心地・・・そしてステアリングを切った瞬間・・・、別次元の乗り物に乗った事を気づかせてくれる・・・そんなスリリングな醍醐味たっぷりのクルマとなったのです・・・!

スーパーセヴンでのコーナリングが、斧でダイナミックに切り崩す感じだとすると・・・、ヨーロッパのそれは、シャープなナイフでミリ単位を繊細にカットする感じ・・・。

オーバーステアへの移行は非常に緩やかで、まるでスローモーションのような感覚を覚える・・・。レーシングドライバーは、コーナーリング中に考える時間を持つと言いますが、その理由が分かる気がする・・・そんな感覚がヨーロッパを峠道などでドライブすると感じる事ができるのです・・・!

ワインディングや峠道をドライブすると“いつも最高に楽しい”のがロータス・ヨーロッパの最高の醍醐味・・・!

捩れを利用したシャーシと、大人二人で持ち上がるFRPボディにより、「しなやかな軽さ」を得たヨーロッパのハンドリングはまさに「異次元」の一言・・・。たとえ走り慣れていない峠道でも、縁石ギリギリを狙いたくなる感覚を、ドライブする全ての人に寛容に与えてくれます・・・。

S2の特徴であるフィンが遮るレーンチェンジの際の左後方の悪視界も、慣れてしまえば・・・不思議に見えるようになります・・・!(笑)

左足のすぐそこに左タイヤハウスがある存在は、ステアリングや足元を少し中央側にオフセットを余儀なくされる感覚など、車が人に合わせる・・・という現代車の真逆が実に面白い・・・!

「クルマの特性最優先でドライバーがクルマに合わせる・・・」そんな痛快な楽しさに気づけば、その魅力から離れられない、立派なクラシック・ヨーロッパ乗りになるのではないでしょうか・・・。

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オーナー様のグッドなセンスの元、ヨーロッパでは超有名専門店でバッチリ手が入った70年式ロータス・ヨーロッパ Type-54の
詳細・・・

この1970年式のS2 Type-54は、S2後期フロントフェンダーの峰形状が変更されたType-65ですが車検証の型式やコーション・プレートは「Type-54」となっており、70年代の過渡期に書類上以前の型式が残った一台となっています・・・。

また左ハンドル車ですが、英国のファースト・オーナーが、1970年8月14日に、イングランド東部ノーフォーク州のノリッジにあったディーラー、ロータス・カー・セールスから、当時のオプション付き新車価格1430.5ポンドで購入した※半世紀前のレシートが記録として残っており、英国内でリリースされた個体であることが分かります・・・。それらを照合してユニットNo.0238Q、エンジン番号2571、トランスミッション番号1187のマッチング個体となっております・・・。

※以下ドロップボックスリンク(1970年式ロータス・ヨーロッパS2初代オーナー購入時資料)

https://www.dropbox.com/scl/fi/5g26cn4jv3zt44pf5as6o/1970-S2.jpg?rlkey=74lptq7j4121g05osm8xwk6tx&st=0clzmziw&dl=0

初期の英国でのヒストリーについては記録がありませんが、直近までのレシートを含むヒストリーファイルが残っています・・・。また数年前に海外でフル・レストレーションが実施され、(写真記録あり)その後、日本国内に輸入されて来た明確なヒストリーが残る個体です・・・。

幼少期の憧れからバイクとクルマが大好きであった現オーナー様・・・、過去にもレストアベースの240Zを見つけては、実に17年のレストア期間をかけて誰もが認める素晴らしい個体に仕上げるなど忍耐力と素晴らしいセンスをお持ちの方です・・・。

海外でのフルレストアが完了していた素性が明確でオリジナル度が高いこのロータス・ヨーロッパS2に関しても、数年間ヨーロッパでは超著名な都内専門店様に入れてはじっくりと向き合い、オリジナル・ロータス・ヨーロッパの素晴らしさが存分に味わえるスタイルにて仕上げて来られました・・・。

エンジン・フル・オーバーホール〜ウオーターライン交換など重整備を含み、全て都内超著名ヨーロッパ専門店H様にて実施された、ゆうに30枚を超える直近の請求書・整備内容詳細から主だったもののみ列記してみても・・・。

 

  • 2021年10月

左右ドアミラー(オリジナル・レイヨット)取り付け位置変更

ドアストライカー調整

リアグリル脱着再塗装

左シートレール脱着調整

左右サイドマーカー(オリジナル・ルーカス)新品交換

左右真鍮製ドアシャフト交換

左右ドア・インナーパネル(スピーカーレス)交換

 

  • 2021年11月

ラジエーター脱着〜オーバーホール、マウントボルト交換、防錆処理、SPAL社製電動ファン交換、サーモスイッチ交換、ストーンガード取り付け、ラジエーターコア入れ替え、センサーフランジ交換

 

ワイパーモーター脱着、オートストップ修理、ワイパーホイールボックス脱着、ヒーターコア脱着〜内部洗浄、フロントフードロック部シール取り付け、ウインドウウオッシャーノズル調整、チェックバルブ取り付け、ヒーターコアホース交換

ホーンリレー交換、エアーダクトホース交換

エンジン洗浄〜シフトリンク脱着〜フレーム内サーボ用バキュームパイプ脱着〜ウオーターパイプ外し〜ヒーターパイプ洗浄

ヒーターコック取り付け〜バルクヘッド・ステンレス板取り付け、フューエルキャップ〜ネックホース交換、クラッチケーブル交換、サイドワイヤー交換、エンジンマウント交換、スポンジ剥がし〜エンジンルーム内黒塗装〜アクセルワイヤー交換〜室内・エンジンルーム配線仕直し〜ヒューズボックス交換、助手席側カーペット剥離〜配線修理〜バッテリーカットケーブル新設

 

ベルハウジング脱着〜インプットシャフトシール交換〜ガスケット剥がし交換〜アウトプットシャフトシール交換〜レリーズベアリング交換〜各種シール類全交換

 

ミッションケース分解〜洗浄〜組み付け、デフサイドベアリング修正・Oリング交換、スピードメータードライブギア交換

 

  • 2021年12月

クランクシール交換、パイロットベアリング交換、オイルパンガスケット交換、タペットカバーガスケット交換、タペット調整、バッテリー交換

 

シフトレバーリンク組み付け〜シフトレバーブッシュ交換、エンジン・ミッション組み付け、ドライブシャフトロールピン交換、ダイナモVベルト取り付け〜調整、ウオーターポンプVベルト取り付け〜調整、プーリー交換、ヒーターホース交換〜取り付け

ステンレス製ウオータータンク新設取り付け〜エンジンオイル&エレメント交換、ウインカーユニット交換〜アクセルワイヤー〜キャブレター取り付け調整

 

ETC取り付け〜スパークプラグ交換〜ボルテージスタビライザー配線修理、メーター照明交換〜電動ファンスイッチ取り付け、ウインカーオートリターン修理、ヘッドライトHi&low配線入れ替え〜点火タイミング調整〜水温計配線修理

 

ブレーキキャリパーオーバーホール、キャリパーピストン交換、ディスクパッド交換、ブレーキ調整

 

  • 2021年12月

フロント右ウインカーサイドマーカー不点灯修理、フロント車高調整〜トーイン調整、フロント右フェンダー一部FRP修理、フェンダー内側タイヤと接触する部分切削加工

 

  • 2022年2月

フロントガラス トップ部分ティンテッド

 

  • 2022年12月

キャブレターオーバーホール実施、電磁ポンプ交換〜ウオーターポンプ交換〜ガスケット交換〜ルーカスサイドリピーター交換

車体ボディマウント部増し締め、フロントショック交換(コニ車高調整式)

スタビライザーブッシュ交換〜車高調整、ブレーキサーボ・バキュームホース交換

ステアリングガタ修理

 

  • 2023年2月

タイヤ付きホイールからタイヤ取り外し〜リア車高調整(リアショック位置を後方に変更)

 

  • 2023年12月

エンジンオーバーホール実施

エンジン分解フルオーバーホール〜76パイ・ピストン&ピストンリング使用、ライナー〜カムシャフト〜シリンダーヘッド面研磨、EXバルブ37.5パイ〜バルブガイド制作、入れ替え〜すり合わせ、クランクシャフト研磨、クランク〜フライホイールバランス取り、コンロッドアンダーサイズ研磨〜ピストン・コンロッド圧入〜和光テクニカル・フルトラスポーツコイル(LA700)、ウルトラスポーツコイル、ウルトラプラグコード交換、クラッチカバー交換

 

カムシャフトスラスト部加工、WPC加工、インレットバルブステムエンドカット、コッター溝切り、エキゾーストスタッドボルト、クラッチディスク交換、電動ファンリレー取り付け

 

オリジナルホイール剥離〜ブラスト〜サフェーサー艶消しガンメタ塗装

リアホイール4.5Jから5.5Jにワイド加工、ホイールナット交換、タイヤ組み付け

ブレーキ修理、ホイールシリンダー交換〜ライニング交換・調整、ブレーキマスターシリンダー外し、アンダーカバー脱着、アンダーカバー取り付け用タップ立て直し、ラック&ピニオンブーツ交換、ステンレスメッシュブレーキホース交換、ブレーキマスターシリンダー交換

 

  • 2023年5月(直近車検)

(直近車検一式)

シリンダーヘッド脱着ヘッドガスケット交換、エンジンオイル交換(WAKO‘Sプロステージ)、オイルエレメント交換、電動ファン配線引き直し、ミッションオイル交換、ヒューズ&ヒューズボックス交換、右パワーウインドウモーターオーバーホール

 

  • 2024年3月

スロットルリターンスプリング取り付け、ブレーキサーボ交換、ブレーキオイル交換、フロントステアリングアーム増し締め、フロントブレーキキャリパーブラケット増し締め、フロントフードスポンジ交換

などなど・・・。

簡単に計算してみてもこの車両一台購入費と同額程の潤沢な投資をなさって・・・、愛情いっぱいにこのロータス・ヨーロッパS2と向き合って来られました・・・。

大きなリアクリップを開けると、オーバーホールされたエンジンルームが現れます・・・。

エンジン後方リア・ラゲッジタブは必要に応じて取り外せるように設置しておられ、オリジナルが色濃く残りかつ、整備性を重視した状態になっています・・・。

フロントクリップの下も良い状態にレストアされており、ラジエータ、ブレーキマスター関連が上記の様にオーバーホールされており、ラゲッジスペースも写真の様に大変綺麗な状態です・・・。

オリジナルのバケットシートはオリジナル材で張り替えられており、貴重で華奢なオリジナルステアリングも状態良好、スイッチ・メーター類も全て正常に稼働しています・・・。

また全ての内装材、天井材は張り替えられており清潔感たっぷりの雰囲気・・・。加えて足元カーペットは新品交換後数年のもので、状態の良さが伺える内容です・・・。

ロータス・ヨーロッパのコックピットに乗り込むのは、一度マスターすれば簡単ですが、スーパーセブン同様の技を必要とします・・・。

ヒップポイントは地上から10数センチ・・・ドアを開け、手を伸ばせば地面に容易に手が届く・・・、そんな非常に低いドライビングポジションに収まり、ステアリングを握るだけで実に心地よく、ここでチャップマンが何を思ったのか・・・感慨深い念に耽ることが出来る空間がそこにあります・・・。

この上からギュッと押しつぶした様な、幅は広いが、レーシングカーの如くとてもタイトな空間は、クルマ好きにはたまらない空間でしょう・・・!

フォーミュラーカーの如く寝そべったポジションも、素晴らしく丁度良く、前方視界も驚くほど良い為、「このままワインディングを走ってみたい・・・!」という気持ちが、否が応にも高揚します・・・!

右手を伸ばし助手席前にあるキーを回すと、燃料ポンプが作動し、フランス製ソレックス・キャブレターのプライミングが始まります・・・。

燃料ポンプの心地よいサウンドに耳を傾けて、スロットルをパーシャルに・・・、そして、さらにキーを回すと・・・!ルノーOHVエンジンの・・・、いや、全くルノーらしからぬサウンドで1470cc 4気筒エンジンがあっさり目覚めます・・・!

チャップマンの要望の元、ルノーがすべての改造を行い、ロータスにコンプリート・エンジンを供給したのがこのエンジン・・・。その結果フィーリングやエキゾーストノートは、全くルノーらしく無い物なのです・・・!

「オリジナルの潔さ100%・・・」とはまさにこの事、開発当時のヨーロッパらしさ・・・が味わえるのは、やはりこの初期のルノーユニットならではの事・・・!

カタログ値僅かに82psなれど、全く侮れません・・・。それどころか軽量ボディと路面近くのアイポイントで、驚くほど速さを感じるのがロータス・ヨーロッパS2・・・。

これはマインドスピードだけなのか・・・、それともチャップマンの思惑なのか・・・?!そう感じざるを得ない、あっという間に目が追い付かない速さまで、このエキセントリックなロード・ゴーイング・フォーミュラは、素晴らしいサウンドと共に、実にしなやかに進むのです・・・!

そうして走り出すとコクピットで一人ニンマリ・・・。

これこそビンテージ・ロータスの味わい・・・この車が当時チャップマンの超越した哲学・思想で作られ、現代の車に全く無くなってしまった「性能を超えた感性」を持っている事にご理解頂ける事でしょう・・・。

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1970年式ロータス・ヨーロッパS2Type-54取材後記

パークレーンは2006年後半、第一世代最終期に特別仕様車として販売された豪華バージョンです・・・。
クロームを多用したエクステリア・・・、リアスポイラー・・・、16インチアルミホイール・・・、そしてなんと言っても大きな特徴が、パイピンa

オーナー様のグッドなセンスと潤沢な投資で素晴らしいレベルに仕上がった70年式ロータス・ヨーロッパS2 Type-54・・・。「これは素晴らしい・・・!」と心から感じた一台でした・・・。

取材を終えて改めてオリジナル・ヨーロッパ・デザインに魅力を感じ、「性能を超えた感性・・・」これこそが、クラシック・ロータスで味わえる醍醐味と改めて本取材を通じて想った次第です・・・。

一台のクルマと忍耐強く向き合い、最大限の愛情で仕上がることに全力を注がれるオーナー様・・・、人生ライフステージの変化から、ここまで仕上がった一台を手放すことを決意されました・・・。

「単純化して、軽さを加える・・・」そんなチャップマンの思想・哲学に触れることが出来る・・・!

夜な夜なガレージで思惑に耽り・・・、週末早朝にガレージから引っ張り出し、非日常感いっぱいに思いのままにロータスを操る・・・。

なかなか味のある人生では無いでしょうか・・・。

拘り満載オーナー様の元、要所にしっかりと手が入れられ、生まれた当時を完全彷彿させる至高の一台が現代に蘇った・・・!そのグッドなセンスに改めてフィンが立つオリジナル・ヨーロッパ・デザインの魅力を存分に感じる・・・!

探しても出ない・・・出会いを待つしかない一台に間違いありません・・・。

是非至高のロータス・ヨーロッパS2見学に群馬県までお越しください。

グ加工が施されたフル・レザーシートというところにあります・・・。

クラシックカーの魅力を存分に味合われるオーナー様・・・普段の移動で選ばれたのはやはり信頼性の高いドイツ車だったとのこと・・・、エアコンも勿論良く効き、冬場はシートヒーターさえ備えている万能車・・・、お手元に置かれてから前述のマフラー交換以外全く不具合なく、日々楽しまれてこられました・・・。勿論現在も不具合は全くありません・・・。
外観も大変綺麗で、オーナー様にお伝えいただいたものの一眼レフで撮りきれなかった極浅いエクボが左リアフェンダー前方に一箇所あるのみ・・・。とても綺麗な個体です・・・。
またディーラー車であることから、写真後半のオリジナルブックとスペアキー一式がしっかり付属いたします・・・。また小さい時からのお父様の影響で、おクルマ好きになられたお嬢様が同じBMWミニのコンバーチブルに乗っておられ、親子2台でドライブに行かれる夢もこの車で叶えられたとか・・・。
車を通じて夢が広がったオーナー様のストーリーに、実に素晴らしいと感じた取材だったのです・・・。

「W11B16A型インタークーラー付きスーパーチャージャーエンジンは、エンスージアストを唸らせる逸品・・・!毎日気兼ねなく最高のパフォーマンスを味わえる、第一世代最終型BMWミニ・クーパーSは普段乗りに最適な一台だった・・・!」

是非この素敵なBMWミニパークレーンの見学に・・・長野県松本市までお越しください・・・。

この素晴らしい「1970年式ロータス ヨーロッパ S2 Type-54」は現在群馬県にあります。

個人間売買のため、消費税や諸費用等はかかりません。

本車両購入に際して自動車税(年額¥34,500)の月割精算を購入者様にご負担頂きます。またリサイクル預託金精算は未預託の為不要です。

また陸送等は同様に購入者様の方でご手配をお願いいたしますが、筆者の法人業務でも自社所有積載車でのクラシックカー輸送業務を取り行っております。ご希望がありましたら是非ご相談ください。

【お問い合わせに際して・・・】

このページの車両はクラシックカー・コレクタブルカーの越境ECサイト「エステートセール・スプレマシー®︎」に掲載されたものです。

至高・最高(スプレマシー)なエステートセール・・・とは。

エステートセール・スプレマシー®︎は、オーナー様の想いのこもったお車を、インタビューに基づく原稿と動画でご紹介し、物・心を整理する北米文化エステートセールの日本版です。

文化も・・・次の世代への引き継ぎも・・・何も残らない二束三文・安値買取とは全く異なり、オーナー様の想いを実直に表現、思い出は心にしっかり残しながらも確実に次の世代に引き継ぐご案内・仲介をいたします。

過去の整備記録や修理歴など含めて現オーナー様から詳細ヒアリングを実施、事故歴の有無含めて取材しております。大きな事故歴があった場合、また現オーナー様の所有歴が極端に短く詳細がわからない場合は取材をお断りし、購入されるお客様に可能な限り安心をお届けする工夫を実施しております。

本記事内容は、2024年9月14日晴天下10時より、約4時間の取材時間の中で、オーナー様インタビューしたものを元に執筆作成したものです。かぎられた時間での確認につき、現車の状態を100%正確に記載しているとは限らない場合があります。また執筆内容に関しても全て裏づけを取ったものでは無く状態等のコメントも、あくまで取材時の天候状況及び筆者の主観によるものという事ご承知おき下さい。

掲載車両に関してのご質問や現車確認のお申込はこのページの一番下よりご連絡下さい。なお個人間での取引となりますので、冷やかし防止のため、現車確認はあくまで「購入を前提」として検討されているお客様のみとさせて頂きます。

何卒宜しくご検討下さい。

車両の細かな状態は写真毎に説明があります

上部スライドには、車両の魅力的な写真が50枚ございます
写真をクリックして説明と共にご覧ください
※画像外をクリックすればページが戻ります

スペック

車検

令和7年12月

走行

54488Miles取材時表示

備考

オリジナル〜某著名ヨーロッパ専門店にてエンジンオーバーホール含めてレストア済車両

左ハンドル4MT

車名 ロータス

型式 54

車体番号 0238Q

原動機の型式 国[01]821

ルノーOHV1470ccターンフロー・エンジン

新車時ロータス・カーズの販売レシート付き

整備内容履歴有

長さ

3970mm

1640mm

高さ

1100mm

重量

690kg

排気量

1470cc

888万円