トップ>ストックリスト>1944年式 ウイリスMB
2000年式
ローバー ミニ クーパー 1300 40thアニバーサリー LTD
↑↑↑上記アーカイブ動画、是非音声ありでご覧ください・・・。
徹底したフルレストア〜12年間に及ぶプロメカニックの愛情を
たっぷり受けて、80年超の時を超えて現在に蘇った博物館級の
完全動体個体・・・!
毎日乗れる1944年式ウイリスMBは通常概念
をぶっ飛ばす動くクラシック・ミリタリー・コレクション
だった・・・!
「時々これで皆んなを乗せて近所にお昼に食べに行くんだよね・・・」とさりげなく笑顔満面語られるこの道51年のプロメカニックのベテランオーナー様・・・。
傍には1944年式ウイリスMB4が大戦映画からそのまま引っ張り出した様に・・・、当時をそのままフラッシュバックする燻銀の様なオーラを放ち佇みます・・・。
本日ご紹介する「1944年式ウイリスMB・・・」この一台は、単なるレストア車ではありません・・・。
歴代オーナーの情熱と執念が注ぎ込まれ、徹底したボディ・フルレストアを経て、まるで時を超えて蘇った博物館級“動く歴史遺産”ともいえる存在なのです・・・。
添付のドロップボックスファイル(※)に取材時撮り止めた一部のファイルと資料を開示しておりますが、フルレストアの過程は、詳細な記録と大量の写真・・・、米国から取り寄せて使用したNOS(ニューオールドストック=当時物新品デッドストック)の部品番号まで克明に残されています・・・。
※フルレストア時資料(ドロップボックス外部リンク)
フルレストアのベースになったのは、オリジナルのコーションプレートにシリアルナンバー「326127」が鮮明に刻まれている1944年式の個体・・・。フレームにはオリジナルのシリアルナンバープレート(MB326127)、ボディガゼットにはオリジナルボディーナンバー(47988)が明確に確認することが出来、オリジナリティの高さもまた際立つ一台になっています・・・。
足回りにはフルレストア時よりさらに貴重になった絶版NOSパーツをはじめ、走行に関わるベアリングなどの部品には信頼のおける日本製部品を使用・・・。ブレーキ・マスターシリンダーやクラッチ系、ステアリングシャフトに至るまで確かな手が入っています・・・。
フレームはサンドブラストで旧塗装と錆を完全に落とし、防錆塗装で仕上げられたもの・・・。
ボディは国内専門店で苛性ソーダ浴による錆落としを入念に行い、運転席フロアの一部を除き後部は新しく作り直す等相当手が入っているもの・・・。軽量で脆いと噂される一部フィリピン製のコピーの様な精度とは一線を画す、実にオリジナルを忠実に再現した重厚な作りになっています・・・。
時代考証も入念にオリジナリティが非常に高いのが本個体の大きな特徴・・・。
ボンネットやウインドウガラスには希少な“Fマーク”(フォードGPW用マーク)が残され、歴史の証人としての風格を宿しているもの・・・。
燃料タンクは精密なリプロダクション新品を用い、さらに今後の使用を考慮し内部は防錆コーティングを施すなど入念な予防整備を実施・・・。
メーター類に至ってはNOS品およびオリジナルを丁寧にレストアし、スイッチ類も全て貴重なNOS品が奢られています・・・。
ウインドウシールド、ドライバー・パッセンジャーシート、バキュームワイパーモーターといった重要な部分には細部に至るまで、オリジナルパーツがそのまま鎮座するのです・・・。
そして機関部分・・・。
エンジン〜トランスミッション〜トランスファーは、すべての主要パーツが新品もしくは貴重なNOS品で構成され、シリンダーにはピストンスリーブを挿入し耐久性を向上・・・。クランク修正〜シリンダー研磨はもちろんの事、ピストン・カムシャフト・バルブ・オイルポンプなどが新品に交換され、エンジンヘッドはオリジナルNOS品を研磨後装着・・・。ベアリング類には信頼性の高い日本製が採用されるなど、あらゆる部位に妥協なきレストレーションが施されています・・・。
ミッションも同様にほとんどすべてがNOS品で組み上げられ、ギア抜けやシフトレバーの遊びも皆無・・・。
日本製ベアリングと三菱J3用パーツを加工したオイル漏れ対策が施され、トランスファーもNOSギアと日本製ベアリングで構築・・・。ミッションケースからのオイル漏れすら見られない完璧な状態を誇っているのです・・・。
過去12年間の間、この個体を大切に乗ってこられたベテラン・メカニックオーナー様・・・。
日々乗りながら、時折開催されるミリタリーイベントに自走で参加しながらじっくりとこのウイリスMBと向き合ってこられました・・・。
乗り込んでいくと当然発生する事象に対してそこはこの道51年のプロメカニック様・・・!
ブレーキパーツ、ホイールシリンダーからブレーキライニングなど入念にメンテナンスを実施・・・。
冒頭の様にこの貴重な歴史的遺産価値のウイリスMBを毎日乗って・・・、「目立つから嫌だ〜」と笑われるスタッフさん達を乗せて近所にお昼を食べに行く・・・(笑)その様に日々向き合っておられます・・・。
このように歴代オーナー氏の情熱と愛情をたっぷり受けたこの1944年式ウイリスMBは、単なる古いミリタリー・ジープではなく、歴史を背負い未来へ受け継ぐべき博物館級“動く歴史遺産”と呼べる一台へと完全昇華を果たし、ただ美しく貴重な存在だけでなく、80年前の当時を彷彿とさせる“確かな走り”を今も実現する、唯一無二の稀有で燻銀のオーラを放ち、日々向き合うオーナーの計り知れない情熱は観る者に感動さえ巻き起こすのです・・・。

有事が生み出した歴史に残る発明品・・・。大地を自由に駆け回る
4WDの元祖ウイリスMBが生まれた歴史的背景に迫る・・・。
1942年から1945年まで生産されたウイリスMB(通称ジープ・正式名称は米軍トラック・1/4トン・4×4)はフォードGPWと共に、第二次世界大戦中に製造され実戦投入された軍用車両です・・・。
1937年、アメリカ陸軍は国内の自動車メーカーに、軍隊に機動性を持たせる目的の新車両の仕様を公募します・・・。
1940年7月11日正式に仕様の決まった内容を米国の自動車メーカー135社に提出し、最終的にアメリカン・バンタム・カー社とウィリス・オーバーランド社、そしてフォード社の3社がこのコンペに参加、長期間の開発・テストを経てウィリス社が生産契約を獲得するに至りました・・・。
ところが 1941年10月になると、ウィリス1社のみではアメリカ陸軍の要望する台数まで生産が追いつかないことが明らかになり、フォード社も生産を請け負う事に・・・。その結果、製造ライセンスを取得したウイリス社の「W」を車名に入れ、フォードが生産する米国軍用新型車両は「フォードGPW」となり、第二次世界大戦中ウィリスMBは36万3千台、フォードは28万台ほど“米国軍用車両ジープ”を生産するに至ったのです・・・。
3速マニュアル・トランスミッションを駆使、およそ時速100kmで荒地を巡航・・・、50cmの深さの川を渡り、最大60度の坂を登る驚異的な機動能力を持ち、赤外線暗視用投光器や夜間管制灯など、戦闘中に航空機から車両が発見されない様にしながら味方との車間や位置を把握する為のブラックアウト・ライトシステム・・・、トレーラーライト、スパークプラグ干渉抑制、シールドスプリングシャックルなどを標準仕様として持つウィリスMBは、ありとあらゆる状況においてその威力は絶大である事を示したのです・・・。
米軍は陸軍のみならず海軍〜空軍そして海兵隊と全ての軍でこのジープを採用・・・、中でも陸軍の歩兵連隊には平均145台が供給され、ヨーロッパ戦線の当時敵対国ドイツ兵などからは「米軍では一人一台のジープが支給されている・・・」と囁かれた程です・・・。
ジープは部隊の輸送、偵察任務、銃火器の牽引、ケーブル敷設、森林の伐採、消火ポンプ、野戦救急車、トラクターとしての利用、補給用トレーラーの牽引、水や燃料、弾薬の運搬、などありとあらゆる任務を万能にこなし、ジープの平らなボンネットは司令官の地図テーブル、日曜日には牧師の野外での祭壇、兵士のポーカーテーブル、さらには野外手術台など、想像できる全ての事に使われたのです・・・。

フルレストア済み1944年式ウイリスMB取材後書き・・・
今回“WW-II〜Korean War”含みウイリスMBについて海外文献など徹底してリサーチし知り得た事ですが、1945年に第二次世界大戦が終結した後、アメリカは他国に渡った何千台ものウィリスMBやフォードGPWの残りを処理する必要があり、その多くは余剰車として売却されたり、民間用として他国にそのまま残されたり、あるいは単に大西洋や太平洋に船上から投棄したそうです・・・。
今回ご紹介したウイリスMBは特徴的に車体の外側ではなく、運転席の下に給油口があります、これは当時米兵に喫煙が流行っていたための安全策だったとか・・・、それも軍用・民間のジープを見分けるのに役立ちそうな情報でした・・・。
また夜間の修理が必要な場合、ヘッドライトを反転させてエンジンを照らすことができるようになっていたと言うのもとても興味深い事実です・・・。
それ以外にも第二次大戦期のジープのデザイン上の特徴、リアの角が丸く加工されている事、ぬかるみから手動で脱出するための外装ハンドルがある事、幌の高さを上げて前席乗員の頭に当たらないように2つの幌骨がある事などなど・・・。
自動車史のみならず歴史的史実に触れられたのは、この貴重な個体をこの状態で動体管理されてこられたオーナー氏に改めて感謝申しあげる想いです・・・。
12年間・・・日々の移動で楽しみ、時折ミリタリーイベントなどに自走で参加するなど心からウイリスMBがあるライフスタイルを楽しんでこられたオーナー様・・・。誰にでも訪れる人生ステージの変化でやむなく・・・まさに断腸の思いで手放す想いでおられます・・・。
そして次のこの素晴らしい個体を大切にしてくれる情熱に溢れる新オーナー様との出会いがあって初めて本当に「この人ならば譲り渡しても大丈夫・・・」と決意されることと思います。
徹底したフルレストア〜12年間に及ぶプロメカニックの愛情をたっぷり
受けて、80年超の時を超えて現在に蘇った博物館級の完全動体
個体・・・!
毎日乗れる1944年式ウイリスMBは通常概念をぶっ飛ばす
動くクラシック・ミリタリーコレクションだった・・・!
「こんなのもあるんだよ〜!」と銃火器(勿論モデルガン!)〜当時物の資料〜ウエアなどミリタリーアイテムの数々を楽しげに披露頂くベテランオーナー様・・・。そんな素敵なお話しもとても楽しい、至高の1944年式ウイリスMB実車見学に是非群馬県までお越しください・・・。
この大変貴重な「1944年式ウイリスMB」は現在群馬県にあります。
個人間売買のため、消費税や諸費用等はかかりません。
本車両購入に際しての自動車税の月割り精算(1ナンバー年額¥8,000)並びにリサイクル預託金精算(¥0-未預託)は購入者様にご負担お願いしております。
また陸送等は同様に購入者様の方でご手配をお願いいたしますが、筆者の法人業務でも、自社所有積載車でのクラシックカー輸送業務を取り行っております。ご希望がありましたら是非ご相談ください。
【お問い合わせに際して・・・】
このページの車両はクラシックカー・コレクタブルカーの越境ECサイト「エステートセール・スプレマシー®︎」に掲載されたものです。
至高・最高(スプレマシー)なエステートセール・・・とは。
エステートセール・スプレマシー®︎は、オーナー様の想いのこもったお車を、インタビューに基づく原稿と動画でご紹介し、物・心を整理する北米文化エステートセールの日本版です。
文化も・・・次の世代への引き継ぎも・・・何も残らない二束三文・安値買取とは全く異なり、オーナー様の想いを実直に表現、思い出は心にしっかり残しながらも確実に次の世代に引き継ぐご案内・仲介をいたします。
過去の整備記録や修理歴など含めて現オーナー様から詳細ヒアリングを実施、事故歴の有無含めて取材しております。大きな事故歴があった場合、また現オーナー様の所有歴が極端に短く詳細がわからない場合は取材をお断りし、購入されるお客様に可能な限り安心をお届けする工夫を実施しております。
本記事内容は、2025年4月10日(木)曇天下午後1時00分より、約3時間の取材時間の中で、オーナー様インタビューしたものを元に執筆作成したものです。
かぎられた時間での確認につき、現車の状態を100%正確に記載しているとは限らない場合があります。また執筆内容に関しても全て裏づけを取ったものでは無く状態等のコメントも、あくまで取材時の天候状況及び筆者の主観によるものという事ご承知おき下さい。
掲載車両に関してのご質問や現車確認のお申込はこのページの一番下よりご連絡下さい。
なお個人間での取引となりますので冷やかし防止のため、現車確認はあくまで「購入を前提として検討頂けるお客様のみ」とさせて頂きます。
何卒宜しくご検討下さい。