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1970年式
ホンダS800クーペ
↑↑↑上記アーカイブ動画、是非音声ありでご覧ください・・・。
8000回転まで一気に吹け上がる高回転型DOHCエンジンを、
目一杯まで使い切る楽しさ炸裂・・・!レストア〜エンジン・
オーバーホール済みの1970年式ホンダS800クーペは、走らせて
こそ真価が分かる、車体バランスが最高に楽しいホンダの原点思想
そのものだった・・・!
第一章
ここまで軽やかに回るのか・・・!半世紀を経た今も驚きを隠せない、
世界に挑戦した空冷DOHC4気筒791ccエンジンは
楽しさの極みだった・・・。
1960年代のホンダ・イエローは「世界に挑戦する」特別な意味を持ったカラーリング・・・。
目の前の1970年式ホンダS800クーペは、当時のオリジナル・ホンダ・イエローも非常に鮮やかに・・・、また数年前に車体レストアが行われ、直近においても著名専門店で手直し〜エンジン含めた機関のオーバーホールが行われた結果、実にフレッシュなオーラを周囲に振り撒き、筆者の目前に鮮やかに佇みます・・・。
その車体レストアはエンジンルーム〜インテリアに至るまで見事に及び、半世紀を優に超えた個体である事実など、観るものには微塵も与えず・・・、現代の肥大化したスポーツカーの数々を見慣れた目には、驚くほどコンパクトなスタイルが実に斬新で、「乗り込んで走り出してみたい・・・!」という衝動に駆られるものでした・・・!
「堀川さんに原稿書いてもらうのだから、じっくり乗って確かめてみて・・・。」ホンダS800だけでも数台・・・、長年かけて古今東西の名車の数々を乗ってこられたベテラン・オーナー氏からの暖かいお言葉を頂戴し、その衝動を抑えつつ・・・早速乗り込んでみます・・・!
十分な室内空間を確保出来る様にと、フロントとサイド・ウインドウを40mm引き上げられたクーペ・ボディの軽いドアを開け、オリジナルの状態が素晴らしく上質に残るシートに身体を収めると、そこはもうパーフェクトなS800の世界観が溢れます・・・!
目の前のレブカウンターは11000rpm(!)まで刻まれ、8500rpmからがレッドゾーンという事実・・・!
高めのセンタートンネルからは、ギアボックスに直結している感がダイレクトに伝わる、短いシフターが顔を出します・・・。
このカチカチと実に小気味よく決まる・・・、S800特有のシフターの存在もまた、ドライバーの気持ちを更に高揚させ、ウインドウ・シールド越しに見える低い視線と相まってシャープな走りを予感させてくれています・・・!
細身のオリジナル・ステアリングを抱きかかえ、ヒップポイントが低いシートから、両足を投げ出してABCペダルを自然に操作する感覚は、まさに60年代の欧州スポーツカーの設えそのもの・・・!
割れの全くない綺麗なクラッシュパッドや、当時高級感を出そうと試みたウッディなメーターパネルに、必要最小限のスイッチ類がオリジナル一色に並ぶ様は、触れるたびに心が震える想いを感じる素晴らしいものなのです・・・!
極寒の朝から始まったこの日の取材・・・。
チョークを引き、エンジン・キーを軽く捻ると、ホンダAS800E型・空冷4ストローク直列4気筒 DOHC エンジンは一切難ることなく、実に綺麗に目を覚まします・・・。
これがなかなかの圧巻・・・!不整脈など全くなく、驚くほど軽快に回り出し、頃合いを見てアクセルを少し煽るだけで、レブカウンターの針が一気に上昇し、「これが世界の大舞台にバイクで挑戦したホンダが4輪で再度挑戦しようとしたDOHCエンジンなんだ・・・!」と感動を覚えるのです・・・!
「空冷ポルシェはSOHCエンジンだよなぁ・・・、世の中に空冷DOHCエンジンなんて他にないぞ・・・!」などと、バイクから派生した半世紀前のホンダ製エンジンに妄想を浮かべながら、短いシフターを操り、ショート・ストロークのギアボックスを徐々にアップし走り出してみると、そのレスポンスの良さに思わず一人でニンマリ・・・(笑)!
エンジンオイルが十分に温まった頃を見計らい、更にアクセルを踏み込み、小刻みに回転をつないでいくと・・・。
8500rpmまで一気に吹け上がる高回転型・空冷DOHCエンジンは、実に淀みなく・・・、そしてこのクルマを操る楽しさをドライバーに真正面から伝えてくるのです・・・!
これこそエンジンを回して走るという感覚よりも、自然とレスポンスの良いエンジンに引き上げられ、791ccから生み出される69PS/8000rpmを自然と使い切ってしまう感覚に近いもの・・・。
ハイパワー・大排気量なエンジンでは絶対に味わえない、ものすごくマインドに染み込む感覚が実に楽しいと、このクルマのステアリングを握った誰もが必ず思うことでしょう・・・!
そして更に元気に回すと・・・、バイク由来の軽量ピストンと、高精度なクランク〜バルブ・トレインの恩恵か、エンジン・サウンドは俄かに軽やかになり、やがてモーターの様に振動がなくなり、元々740kgとライトウエイトな車体が徐々に軽くなっていく感覚が、実に斬新に脳内に飛び込んでくるのです・・・!
半世紀以上前に生まれたとは思えない、絶妙な車体バランスから生まれる、この軽快さこそS800を操る醍醐味でしょう・・・!
安全性を求めるばかりに肥大化された、現代のスポーツカーでは失われつつある、純度の高い操作感・・・!そのすべてが、このコンパクトなボディの中に凝縮されているのです・・・。
乗り込んでみるごとに感性に響く部分がどんどん増えるのも面白いところ・・・。
特にこの1970年式の後期改良型S800 クーペは、右ハンドルでありながら、走行距離がマイル表示であり、エンジンルーム内の2系統ブレーキ・マスターシリンダーが物語るように、新車当時英国圏へ輸出され、1999年に日本へ里帰りした個体です・・・。
もちろんブレーキサーボが無い時代のものながら、この前輪と後輪に分割された2系統ブレーキ・マスターシリンダーの恩恵か、ブレーキを踏んだときのペダルタッチも実に絶妙・・・!
昨今のスポーツカーがECU制御へと切り替わり、させてくれなくなったヒール&トウが実に簡単に決まるのは操作していて実に楽しいもの・・・!
右足の踏力に対して減速が正確に立ち上り、立ち上がりのギアを決めた後、コーナー進入で姿勢を作り、ステアリング操作はきっかけ程度・・・、アクセルを当てて綺麗にコーナーを立ち上がるという一連の流れが、心地よく成立する「あの感覚」が味わえるのです・・・!
だからこそ、気がつけばシフトアップ〜ダウンを楽しみ、次の面白そうなコーナーを探しては、走り慣れたワインデイング・ロードをもう少し・・・もう少しと走らせたくなってしまうのでした・・・。
数年前に車体レストアを終え、直近でも某著名専門店においてエンジン〜機関のオーバーホールを終え、その直後にカーマガジン497号に掲載された履歴をもつ1970年式ホンダS800クーペは、積極的に走らせてこそ、エンジン、シャシー、操作系の全てがひとつの塊としてドライバーに応えてくれる貴重な一台でした・・・。
だからこそ、半世紀を超えた今でも、真のドライビング・プレジャーを気軽に与えてくれるのでしょう・・・。
このグッとくる程素敵な感触の裏側には、当時のホンダが世界に向けて示そうとした、明確な狙いと思想があったことを想像せずにはいられないのでした・・・。
第二章
レストア〜機関オーバーホールされたからこそ、
ホンダが世界に挑戦したヒストリーが体感できる個体・・・!後期改良型
S800クーペに至るまでの開発背景に迫る・・・。
ホンダがS800を世に送り出した、戦後の高度成長期〜1960年代後半という時代を、三種の神技(テレビ・冷蔵庫・クーラー)の後のマイカーブームを背景に、単に国産自動車黎明期における「日本車が世界に出始めた頃の一台・・・」とひと括りにしてしまうと、このクルマの突出した本質は全く見えてこないでしょう・・・。
S800は“日本車の成功例”ではなく、本田宗一郎の思想とチャレンジ精神が、二輪で世界に挑戦した自らの思想を、今度はどこまで四輪で貫けるのかを試した、チャレンジの最終段階にあった存在だからです・・・。
マン島TT・・・、世界グランプリ・・・。
当時、本田宗一郎はすでに二輪の世界において世界の頂点を経験していました・・・。
排気量でも資金でも不利な状況から、回転数と軽さ、そして機械精度で世界と戦い、結果を残してきたのが本田宗一郎の思想です・・・。
その氏が四輪事業に乗り出したとき、目指していたのは「一般ウケする売れるクルマ・・・」ではありませんでした・・・。
二輪で通用した思想が、四輪でも通用するのか・・・、その一点の検証だったことでしょう・・・。
1963年のS500、1964年のS600、そして1966年に登場したS800・・・。
Sシリーズの歩みを振り返ると、排気量は徐々に拡大されましたが、市場が求める「扱いやすさ」や「静粛性」よりも、エンジンを回して走る歓びを優先するという、その姿勢と設計思想は一切変わりませんでした・・・。
初期のチェーン式後輪駆動こそ、四輪車としての完成度を選び取った結果、1966年以降のS800は、プロペラシャフト+リジットアクスルへと変化して行きましたが、それでも空冷を捨てず、高回転エンジンを前提とした、当時の四輪としては異端の構成を最後まで貫きました・・・。
S800に搭載されたAS800E型・空冷DOHC直列4気筒エンジンは、まさにその思想の結晶でした・・・。
排気量791cc、最高出力69PSを8,000rpmで発生し、レブカウンターは11,000rpmまで刻まれる・・・。
これは誇張でも演出でもなく、設計段階から機械精度の高さによる高回転域を信じ切っていた証です・・・。
回ること自体を誇るのではなく、回転を使い切って走るために、軽量ピストン、高精度なクランクとバルブトレイン、そして空冷という不利な条件を技術力で押し切った・・・、ここに世界へと挑戦した思想と技術力の凄みを感じます・・・。
そしてS800は、1968年モデルから後期改良型クーペへと至ります・・・。
フロントおよびサイドウインドウを約40mm引き上げ、居住性を確保し、より遠くまで走れる実用性を与えたのも、単なる商品改良ではありません・・・。
この回転域・・・、このエンジンのフィーリングを、より長く、より安心して使わせるためのクーペモデルという判断だったと考えられます・・・。
ここにも「操る楽しさ」を最優先する、本田宗一郎の思想が色濃く表れています・・・。
思想を一切曲げずに、やり切った結果として生まれた最終形・・・。
こうして完成した後期改良型S800クーペは、正式なデータは残っていないものの4〜5000台が生産され、およそ1500台程度が欧州を中心とした海外へ輸出されたと言われています・・・。
そもそも生産台数が少なかった個体のため、後年日本へ里帰りした個体もよくみられますが、現在国内残存数となれば、良質な個体などはやはり絶滅危惧種・・・。
それゆえS800は、今なお走らせる事が出来る、本田宗一郎の思想そのものを体感できる、極めて稀有な存在となったのです・・・。
筆者が第一章で感じたあの感触は、偶然でも懐古でもありません・・・。
それは、一人の技術者が世界に挑戦するべく、信じ切った技術の積み重ねが、半世紀を経てなお走りの中に生きている証と感じた次第です・・・。
第三章
1970年式 ホンダS800クーペ・・・実際に乗ってみた筆者の後書き・・・
オリジナル・ホンダイエローが実に鮮やかで、AS800E型・空冷4ストローク直列4気筒 DOHC エンジンも驚くほど綺麗に仕上がっている、まさに半世紀以上経過した事実を見事に感じさせない美しい一台でした・・・。
右ハンドルの個体ながら、マイル表示であり、サイドマーカーの形状やブレーキ・マスターシリンダーが2系統になっていること、そしてエンジンルーム内の「BS AU48・1965」 (British Standard Automotive Use 48) が示すことから、この個体が少なくとも英国法規圏を意識して仕立てられていたことを静かに物語っており、車検証上の国内初年度登録が平成11年であることを含めて、1999年に、国内に逆輸入された一台であることが分かります・・・。
その後、今から数年前に車体レストアを受け、直近で某著名専門店の匠により、エンジンを含む機関オーバーホールが実施され、カーマガジン498号の紙面を飾った後期改良型S800 クーペであること・・・。
それら全てがこの個体が辿ってきたヒストリーとなって、観てよし、乗ってよし、コレクションしてよしの一台となっています・・・。
前述のベテラン・オーナー様は状態の良さにこだわり、数多くの名車の数々をコレクションし、楽しんでおられるお方ですが、どなた様にも訪れる人生ステージの変化から、ガレージ内の整理を余儀なくされ、まさに断腸の思いで手放されることを決められました・・・。
いや・・・、正確には手放すことを決められた段階でおられ、この個体のヒストリー含めて、真摯に継承していただける新オーナー様との出会いがあって初めて本格的にご決断されることと思います・・・。
8000回転まで一気に吹け上がる高回転型DOHCエンジンを、目一杯まで
使い切る楽しさ炸裂・・・!レストア〜エンジン・オーバーホール済みの
1970年式ホンダS800クーペは、走らせてこそ真価が分かる、
車体バランスが最高に楽しいホンダの原点思想そのものだった・・・!
この「1970年式 ホンダS800クーペ」は現在群馬県にあります。
個人間売買のため、消費税や諸費用等はかかりません。
本車両購入に際しての自動車税の月割り精算(年額¥33,900)並びにリサイクル預託金精算(¥10,380)は購入者様にご負担お願いしております。
【お問い合わせに際して・・・】
このページの車両はクラシックカー・コレクタブルカーの越境ECサイト「エステートセール・スプレマシー®︎」に掲載されたものです。
至高・最高(スプレマシー)なエステートセール・・・とは。
エステートセール・スプレマシー®︎は、オーナー様の想いのこもったお車を、インタビューに基づく原稿と動画でご紹介する北米文化エステートセールの日本版です。
現オーナー様の想いを実直に表現、思い出は心にしっかり残しながらも、確実に次の世代に引き継ぐご案内から販売仲介対応をいたします。
過去の整備記録や修理歴など含めて現オーナー様から詳細ヒアリングを実施、事故歴の有無含めて取材しております。大きな事故歴があった場合、また現オーナー様の所有歴が極端に短く詳細がわからない場合は取材をお断りし、購入されるお客様に可能な限り安心をお届けする工夫を実施しております。
本記事内容は、2026年1月5日(月)晴天下午前10時より、約3時間の取材時間の中で、オーナー様インタビューしたものを元に執筆作成したものです。
かぎられた時間での確認につき、現車の状態を100%正確に記載しているとは限らない場合があります。また執筆内容に関しても全て裏づけを取ったものでは無く状態等のコメントも、あくまで取材時の天候状況及び筆者の主観によるものという事ご承知おき下さい。
掲載車両に関してのご質問や現車確認のお申込はこのページの一番下よりご連絡下さい。
なお個人間での取引となりますので冷やかし防止のため、現車確認はあくまで「購入を前提として検討頂けるお客様のみ」とさせて頂きます。
何卒宜しくご検討下さい。

















































