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1989年式
ベントレー ターボR
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究極のバーン・ファウンド・・・!クラシックカー・コレクター様の倉庫で、毎週エンジンを掛け8年間眠っていた
ベントレー・ターボRが存在した・・・!保存状態良し!
機関良好!!世界から熱き視線を浴びる究極ネオ・クラシックは、公道再デビューを待つばかりの個体だった・・・!
清潔感あふれる防塵倉庫で毎週エンジンを掛け、変調の兆しがあると主治医を呼んで即対応・・・、埃ひとつない状態で大切に保管され、車検さえ取得すればいつでも公道再デビューが可能・・・。
おそらく「日本一の骨董コレクター」と思われるオーナー様の私設美術館と倉庫には、世界中から集めた一級品の美術品の数々の他に、エンスージアストが固唾を飲むであろう“ザ・ネオ・クラシック”の個体が、まるで美術品の様に配置され、訪れるものを心の底から圧倒します・・・!
現在御歳74歳のコレクター様は、若くから大変な苦労と努力を続けてこられた法人オーナー様、その武勇伝は聞いていて心が躍るほどの物で、22歳の時にW180通称“だるまベンツ”を県知事以外に初めて県内で乗り、その後もW112“フィンテール”をはじめ、メルセデス・ベンツだけでも今日まで28台乗り継ぎ(!)現在もコレクションとして数台所有・・・。車両マネージメント台帳に細かく詳細を記載し、保管管理されることに最大の喜びを感じておられる、筆者がとてもお世話になっている心優しきお方です・・・。
そんな完全無缺のドイツ車党でおられたオーナー様を、約10年前に初めて振り向かせた英国車が、すでに発売から20年経過・・・。1998年にリリースされて以降、より古いモデルへの懐古が始まり、“驚くほど速く頑丈”と評判を集め、純血ベントレー最高期の象徴であり続けた「1989年式ベントレー・ターボR」でした・・・。
オーナー様は目を細めて当時を振り返り、「どうしても7Lのベントレー・エンジンのダイナミックさを味わってみたかった・・・!」と懐かしそうに語って頂きます・・・。
「このベントレー・ターボRは本当に速いよ・・・!キャデラックの5Lなんて比較にならない程スムーズな速さがある・・・。高速道路を全開で飛ばしたときの衝撃は他にないよね・・・。呆気にとられるほどの余裕でスピードが上がり、無尽蔵にも思えるトルクで楽々と突き進む感じ・・・!これだけの車重がある鉄の塊が悠然とスピードを上げていくのは心から陶酔感を感じた・・・。本当にすごいクルマだよ・・・」
この“余裕の速さ”と“スポーツカーライクなハンドリング”で多くのドライバーを魅了したのが間違いなくベントレー・ターボRの一番の魅力の部分であり、このクルマがベントレー史上最高のベストセラーとなった所以・・・と大きく頷く筆者・・・。
今日ここにご紹介するのは、純血種への懐古主義から2000年代半ばの価格高騰期に購入され、その後愛情あふれるオーナー様の元で優雅に年を重ねてきた貴重な個体なのです・・・。
似て非なるもの・・・高貴なロイヤルスピリッツと
純血スポーツカーのDNAを受け継ぐ
絶滅危惧種のベントレーとは・・・
ベントレーとロールス・ロイスは驚くほど似ていますが、その反面全く異なる自動車製造ブランドです。この2つのビッグネームの共通点は、日本では大正期、世界的にはアール・デコが花咲く時代に、革新的モータリゼーション創造というエンジニアリングへの情熱に駆られた先駆者達によって生み出された血筋である事です・・・。
1930年にル・マンをそれまでとは異なる大型のレーシングカー、かの有名なスピードシックスで制したベントレーと、生粋のラグジュアリーサルーン製造に重きを置いたロールス・ロイスは共に自動車開発においてフランス・ドイツに遅れを取っていた当時の英国で独善的な受け入れをされました・・・。
しかし“世界恐慌の煽り”と言う歴史の悪戯の中で、ベントレーはロールスロイスに買収されるのでが、それまでの創業者スピリットに敬意を示し、「恒久的にお互いのブランドに影響を与えない」と言う一文が契約書に残り今日に至ります・・・。
これによりロールスロイスがロイヤル・スピリットの誇りを象徴した純粋な高級車であり続けるのと同じように、ベントレーはドライビング・エクスペリエンスを高めるための高性能スポーツカーであり続けています・・・。
クルマ好きな英国人の友人に聞くと・・・「王侯貴族や政治家はロールス・ロイスの後部座席を選ぶかも・・・、でも本当の自動車好き、エンスージアストはベントレーを自ら操縦することを選ぶ・・・。」との事でした・・・。
まさに共々高貴な血筋・・・その稀有な家系学をゆっくり紐解くと、英国自動車文化に育まれた2社それぞれのアイデンティティその物が、歴史的大きな価値と思う次第です・・・。
しかしながら・・・
その素晴らしい伝統工芸品的英国様式はミレニアムの音が聞こえる直前、1998年に他の民族系資本により変化の時を迎え、純然たる血統は終わりを迎えます・・・。
そして残念な事に・・・
「ザ・ネオ・クラシック」と言われる、程度の良い個体が日本国内ではめっきり減ってしまい、絶滅危惧種への道をまっしぐら・・・。
この悲しい事実が今日危惧されるのには、1990年台の日本経済の歴史の悪戯が大きく影響しています。
時はバブル経済真っ只中・・・海外のビルダーから見て日本市場は魅力的なビッグマーケットでした。イタリアの牛印や馬印、そして英国の天使達は驚くほどの数が輸入され溢れていた程です。そこから30超年の時が流れ、それらが徐々にユーズド市場に出るや、その「商品価値」に比べて不当とも言える「飽和価格」で再販されます・・・。
世界一厳格な車検制度が存在し、潤沢にお金をかけられた日本にある高貴な純血種・・・。そこに目をつけたのは当然英国本国・ヨーロッパや新興国のバイヤー達・・・。開発コード「SZ系」と呼ばれる1980年代後半から1998年までの“最後の純血種”は誠に残念ながらその殆どが再度海を渡り本国へ里帰りを果たします・・・。
今日国内に残るのは、熱心なエンスージアストが心から愛して大切にし、極上コンディションで残った素晴らしい車両か・・・、もしくはレストアベースや部品取り車両のいずれか・・・という状況を呈しており、当然ながら・・・確り手が入り、潤沢に手入れがなされた個体は愛情溢れるオーナー様達の元で「ザ・ネオ・クラシック」への道をまっしぐら歩んでいるのです・・・。
操る者のドライビングスタイルと人生を変える・・・!
正真正銘サラブレッド・スポーツ・カー・・・
1991年式ベントレーターボRとはこんなクルマだった・・・
ミュルザンヌの後継モデルとして、このターボRが登場したのは1985年のこと・・・。
残念ながら速いのに、柔らか過ぎた走行性が致命傷になり、人気が振るわなかったミュルザンヌの足回りを、実にロール剛性50%アップという大きな目標が設定されターボRの開発がスタートします・・・。
ロードホールディング性をアピールしたネーミングに、その頭文字「R」が形容されたターボRは、スタビライザーのレートをフロントで60%、リアにおいては80%も増加され、同時にショック・アブソーバーもチューニング、さらにコーナーリング安定性を高めるためにラテラル・ロッドが導入されるなど高い操縦性が加わったことで、スピードの向上をより強く実感出来る様にチューンナップされ、このマッシブな車をハイ・パフォーマンスカーに変貌させることに成功します・・・。
伝統的なロールス・ロイス製プッシュロッド式V8エンジンにギャレット製T3ターボチャージャーを搭載、ロールス・ロイスの伝統に倣い、メーカー公表出力は「Enough」(十分にある・・・)と都市伝説的に表記されるのですが、実際にはインジェクションモデルでおよそ300hpの出力を誇り、最高のハンドリングと、底なしのトルク感で不思議な加速感が病みつきになる走りを披露したのです・・・!
超弩級のスポーツカーのイメージを纏った「ターボR」は世界各国でエンスージアストの心を掴み、生産台数はショートホイールベース版が4,653台と高級車として大きなヒットモデルとなると同時に、初めてロールス・ロイスの販売台数を凌駕・・・。ベントレーのイメージを大きく変えることに成功したのです。
1998年まで、12年間生産されたベントレーターボRは、その後の多くの派生モデルを生み出すきっかけとなります・・・。驚異的な加速感・・・圧倒的なスピードを表裏一体に併せ持つ比類なき高貴なマナーという、今日のベントレーの原点となった純血種の存在価値は、ネオ・クラシックへと昇華した今、大きな意味を持ち合わせる稀有な個体となったのです・・・。
保存状態良し!機関良好!!
クラシックカー・コレクター様の倉庫で、毎週エンジンを掛け
8年間眠っていたベントレー・ターボRの詳細状態・・・
イントロダクションでご紹介したオーナー様が、大切に倉庫で動体保管管理されておられる個体です。毎週エンジンをかけておられるので、取材にお伺いした際にも、エンジンはコールド状態から一発始動、安定したジェントルなV8サウンドを響かせ倉庫前に佇みます・・・。
商品性や乗り出し3500万円(!)という新車当時の驚愕の価格設定を考慮すると、この車の価値を理解してここまで読み進めて頂いた方には、実に魅力的な今回のご紹介価格ですが、新オーナー様には更に手を入れてVERY GOODなネオクラシックへと仕上げて頂きたい所です・・・。
観て聞く限り、機関はとても良好・・・。とても目を引くブルーのボディカラーも当時のオリジナルとの事・・・、外装に大きなダメージは基本的に無く、車検取得してこのまま乗っても問題は全くありませんが、流石に所々に経年変化が見られますので列記いたします・・・。
・エンジンフード中央のモール横に微細ですがクリア剥げが見られます・・・。
・フロントバンパー中央のナンバープレート横に少し当てた傷が残ります。
・右側後席のドアの先端に少々塗装のチップが見られます。
・リアバンパーコーナーに微細な擦り傷が見られます。
・運転席ドアの先端に微細な擦り傷が見られます。
・運転席座面先端中央に約5mmの穴が見られます。
・運転席座面の皺は染めてあげたい所です。
・左後部座席に何かを引っ掛けたと思われる傷があります。
・現在スタッドレスタイヤを装着しています、ノーマルタイヤはありません。
上記は晴天下撮影の詳細動画でもそれぞれ紹介しておりますので是非ご確認ください。
160万キロにも及ぶベンチテストを経て顧客にデリバリーされる「壊れない神話」を持つこのベントレー伝統のアロイエンジンにとって、倉庫保管の走行58000kmはまさに慣らしが終わった所、このエンジンが美味しいのは、30超年経過したまさにこれからではないでしょうか・・・。
ハンドリングがよく、猛烈に速く、他の車では味わえないような感覚をオーナーに与えてくれるベントレーターボR・・・。エンスージアストなら是非味わってみたい所です・・・!
1991年式ベンとレー・ターボR・・・取材後記き・・・
倉庫内動体保管車・・・と記載しましたが、実際には「私設ミュージアム展示車両・・・」の方が状況説明には適しているとここまで書いて気が付きました・・・。とても豪快痛快オーナー様ですが、御歳74歳、人生前向きな心の整理・・・長年好きな物にこだわって折角収集してきたコレクションだから、想いのある人にこの名車を是非引継いで欲しい・・・。歴史的名車を後世に大事に繋いでいきたい・・・と願っておられます・・・。
「究極のバーン・ファウンド・・・!クラシックカー・コレクター様の倉庫で、毎週エンジンを掛け8年間眠っていたベントレー・ターボRが存在した・・・!保存状態良し!機関良好!!世界から熱き視線を浴びる究極ネオ・クラシックは、公道再デビューを待つばかりの個体だった・・・!」
さあ!後は車検さえ取得すれば再度公道デビュー可能な「高貴なスポーツカー」です、ジェントルな風格はきっと新オーナー様のドライビングスタイルさえも変えてくれる事でしょう・・・!
是非至高のネオ・クラシック見学に群馬県までお越しください・・・。
このとても素晴らしい「1989年式 ベントレー ターボR」は
現在、群馬県にあります。
▲個人間売買のため、消費税や諸費用等はかかりません。
本車両は、一時抹消登録中車両ですので、自動車税の月割り負担はありません。リサイクル預託金のみご清算お願いいたします。
陸送等は購入者様の方でご手配をお願いいたしますが、筆者の業務でも、クラシックカー輸送業務を取り行っております。ご希望がありましたら是非ご相談ください。
【お問い合わせに際して・・・】
このページの車両は、クラシックカー・コレクタブルカーの越境ECサイト
「エステートセール®︎スプレマシー」に掲載されたものです。
至高・最高(スプレマシー)なエステートセール・・・とは?!
エステートセール®︎スプレマシーは、オーナー様の想いのこもったお車を、インタビューに基づく原稿作成でご紹介し、物・心を整理する北米文化エステートセールの日本版です。
文化も・・・次の世代への引き継ぎも・・・何も残らない二束三文・安値買取とは全く異なり、オーナー様の想いを実直に表現、思い出は心にしっかり残しながらも確実に次の世代に引き継ぐご案内・仲介をいたします。
本記事内容は2022年4月30日10時より約3時間の取材時間の中で、オーナー様へのインタビューと頂いた資料を元に執筆作成したものです。
限られた時間内での確認につき、状態を100%正確に記載しているとは限らない場合があります事ご承知おき下さい。
また執筆内容に関しては、念入りな海外・国内リサーチを含めてオリジナルの原稿を執筆しておりますが、現地に赴くなどの裏づけを全て取ってはおりません。状態等のコメントもあくまで取材時の天候・状況及び筆者の主観によるものという事ご承知おき下さい。
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尚、現車確認はあくまで「購入を前提」として検討されているお客様のみとさせて頂きます。
何卒宜しくご検討下さい。