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1964年式

ランドローバー シリーズIIA 109inLWB ドアモビル キャンパー

ドアモビル製ポップアップルーフが付いた64年式ランドローバー・シリーズIIAがイギリスより輸入されて来た・・・!耐久性で
定評のある高年式200Tdiエンジン換装済みで、どこまでも〜
どこまでも連れて行ってくれるタフなキャンパーは、人生を大きく彩る一台だった・・・!

初めに・・・

シンプルな魅力に溢れるシリーズIIAが信頼性のあるエンジン換装済みで、どこまでもキャンプに行けたら・・・さぞかし人生楽しいことだろう・・・

クラシックカーとキャンピングカーの収集をライフスタイルとされておられるコレクター様が、英国の個人売買雑誌でこのクルマを偶然見つけられたのが物語の始まりでした・・・。

現地との交渉から始まり・・・、時間をかけて日本への輸入を敢行・・・。「コレクションしたい・・・」という長年の夢が叶ったものの人生ライフステージ変化はどなたにも突然訪れる事です・・・。やむなく現在はガレージにオブジェとして置いておられる状況ですが、意を決して「どなたかお好きな方に楽しんでもらいたい・・・」そんなお気持ちで手放す事を決意されました・・・。

イエローのボディに赤いコットンプリントのカーテンが愛らしく映える車体・・・。取材していて感動しましたが、動画にもありますようにエンジン始動性も非常に良く、普段の街乗りにも十分使える希少なクラシック・ランドローバーであり、ファンシーなカラーリングとお二人様用キャンピングカーとして非常に魅力的な一台です・・・。

ただ、今回のお渡し条件は、「通関渡し」となりますので、これから日本国内の基準に基づいた整備を行い、国内新規登録をおこなって頂き、晴れて公道で乗り出せる一台であると言う事を前提といたします。

また本車両はディーゼルエンジン搭載車両ですので、対策地域内での登録はできません事ご了解頂き、以下読み進めて頂ければ幸いです・・・。

世界中のコレクター垂涎の的・・・ローバー社製4WD黄金期時代のクラシックランドローバー・シリーズIIAとは・・・

1948年のシリーズI誕生から基本的デザインを変えず、一貫して世界一タフな4WDを生産し続けた4WD黄金期におけるランドローバーシリーズ・・・。特に不況に喘ぐ社会情勢下、1968年に国営企業ブリティッシュ・レイランド社になる以前の、ローバー社が生産した初期モデルに見られるその最も魅力的な部分たるや・・・、最新の電子制御に溢れ“快適さ”に征服されてしまった「現代のクルマ達」が、気がつかないままに失ってしまった、“クルマを操る喜び”と“疾走させる楽しさ”に満ち溢れており、人間の感性に触れる、根源的な魅力に溢れた部分が、はっきりと感じられるクルマだと言う所です・・・。

1948年に登場した初代ランドローバー・シリーズI〜IIの全盛期には、タフネスさが要求される軍用車としての使用のみならず、世界中の探検を生業とする冒険者の傍には必ず存在し、アマゾン川流域のジャングルから、ダージリンの山々を越えて、あるいはオーストラリアのアウトバックを駆け抜けて大活躍し、英国ではランドローバーシリーズのタフネスさを、少々比喩的表現も含め「世界人口の半分が、初めて出会った車はランドローバーだ・・・」と等と言われる程です・・・。

山道から荒れた林道を疾走した後・・・、そのままの姿でアーバンな品格の高い場所に乗り付けられると言う、おそらくランドローバーにのみ許される「明確な懐の深さ・・・」は、長らく英国王室御用達であった本質から、その滲み出る品格を長い歴史で裏付けた唯一無二のクルマと思える所以です・・・。

事実、現在本国イギリスでも、クラシック・ランドローバーはエンスージアスト垂涎の的であり、特に黄金期における貴重な初期モデルに関する評価は、その価格と共に上がるばかり・・・。

更に1992年に発表されたユニークな報告では、生産されたクラシック・ランドローバーの実に70%が現存すると言われた物でしたが、その価値ある一端を担ったのは、ランドローバー独特のアルミ合金を使った「錆びないボディ」にあると言われています・・・。

このボディ外装が「アルミ合金製」なのは、第二次大戦前後の英国では、配給が厳しかった鋼鉄を節約するため、航空機製造に使われていたアルミの方が容易に入手出来たから・・・この事が後の時代にこのクルマを語る大きなアイデンティティーになったのは実にユニークです・・・。

ボディワークは、「ビルマブライト」と呼ばれるアルミニウムとマグネシウムの合金で手作りされた物で、更に色の選択に至っては、軍の余剰物資である航空機のコックピット塗料の供給によって左右されたため、シリーズ初期の車両は、個体によって色が異なる程でした・・・。事実さまざまな色合いの個体が点在するのもこのクルマの個性を語ります・・・。

またビルマブライト・パネルの接合にも、航空機の様なスポット溶接やリベット留めが多用されているのは、ランドローバーの本拠である英国ソリハル工場は、元々航空機の製造工場であった為であり、この工場で、初期シリーズ1からほとんど変わらない製造工程で産み出されたボディは、その特徴的なリベット留め含み大半の部分が熟練職人のハンドメイドで製造され、頑強なラダーフレームの上に、アルミ合金製パネルのボディを載せるという基本構造を持ち続け、実に人間の感性に直接触れる製造方法で産み出されて来たものでした・・・。

長い歴史と英国王国御用達に裏付けられた質実剛健な品質は、もはや風格として滲み出ており、「本当に良い物は一切変わらない・・・」という普遍的魅力に溢れていたのです・・・。

こうして67年間継続されたランドローバーシリーズは、最新の衝突安全基準や排気ガス規制に対応することが難しくなったという理由により、201万6933台を製造した後、2016年1月29日についに生産を終了しました・・・。

その性格は無骨なまでも実に質実剛健・・・。

約45度のアプローチアングル・・・、25度にも達するランプブレークオーバーアングル、30度の坂からも発進可能な能力・・・、250mmの最低地上高は、水深50cmの川を渡りきるというもので、最新のSUVには到底敵わないまでも、それより重要な人間が感性と本能で感じる“大地を縦横無尽に疾走する喜び・・・”を深く味わうには十二分な身体能力を持ち、その品格を持ってしてこれを駆る者、所有する者に大きな満足感を与える大変貴重な元祖SUVモデルと言える事でしょう・・・。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

左右フロントウイング上にライトが搭載された、英国車検証上は1964年10月登録の個体・・・鮮やかなイエローの車体に
搭載されたのは、高年式の200Tdiエンジン・・・!むずかる事
一切なく走り出すことが出来るほぼ60年前の個体を
じっくり観ていきましょう・・・!

1961~1971年生産されたシリーズIIAは、どこへでも行ける究極のクラシックカーとして、今日においても非常に実用的な選択肢でしょう・・・。事実現在本国イギリスでも、シリーズIIAは最も頑丈に製造されたモデルとして、最高傑作のクラシック・ランドローバーと言われます・・・。

シリーズIIAが生産された1961年から1971年までの10年間は、皮肉にも日本車勢が本格的に世界市場に参入する前夜・・・、アメリカの4WDメーカーは国内市場開拓に注力していた時代であり、まさに英国製4WD車の黄金時代だったのです・・・。

ランドローバーは、このシリーズIIAの成功により、世界有数のオフロード車メーカーとしての地位を確立したとも言われています・・・。

無骨さが目立ったシリーズIは、1958年に登場したシリーズIIで、よりマイルドなスタイリングに変更されますが、そのわずか3年後・・・、さらなる開発によってシリーズIIAが誕生します・・・。

ランドローバーはシリーズIIAをシリーズIIとシリーズIIIの過渡期モデルとして開発し、1969年にはライトがグリルから左右フロントウイングに移され、2250ccのよりパワーのあるディーゼルエンジンが搭載されるなどの改良が施され、シリーズIIAは大ヒット商品となり生産台数も50万台を達成したモデルです・・・。

英国車検証上の登録初年度は1964年1月10日・・・

車体ナンバー2510558Bをデコーダーで解析すると・・・

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・最初の三桁(251)Model: Land Rover, Series IIA/Body type: Basic/Wheel base: 109in. Model years: 1962-1971 Destination: Home market, right-hand drive (RHD)

(1962〜71年製造のシリーズIIA・109インチのロングホイールベース車・英国国内向け右ハンドル仕様)

・次の五桁(05588)              Serial number シリアルナンバー

・最後の一桁記号(B)          Design: One significant design modification, Suffix used from March 1963 till April 1966

(接尾B1963年から66年使われた記号で、顕著なデザイン変更ありを示す記号)

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とあり、初期登録の際になんだかのボディ・デザインが変更されて発売された個体であることが読み取れます・・・。

上記記録ではないものの、明らかなのはL型と呼ばれる1989年から1994年まで生産されたランドローバー・直列4気筒200TdiディーゼルエンジンとシリーズIIIのギアボックスに換装されています・・・。加えてバルクヘッドとダッシュボードが同様にシリーズIIIのものに換装されています・・・。

加えて80年代にレストアが施された記録がありますが、極初期からドアモビル社のポップアップルーフがついている事で、これが接尾のBを表している可能性があります・・・。

さてこの個体の最も特徴的なドアモビル社のポップアップテントを見ていきましょう・・・!

開き方はとても簡単・・・!左外側のロックを外して中から持ち上げるだけのシンプルさです・・・!

更にベッドを開くと非常に快適なキャンピングカー空間が出来上がります・・・!

キャンピングカーの設備的には・・・(動画も一緒にご確認ください)

 

  • 蛇口付きシンク
  • プロパンガスコンロ
  • 収納庫1
  • FFヒーター(使用可能か未確認)
  • エンゲル社製冷蔵庫
  • ポータブルトイレスペース(使用歴はない様子)
  • 収納庫2

 

となっています・・・。

1955年に設立したDORMOBILE社(ドアモビル社)の歴史も紐解くととても面白く、イギリス・ケント州のコーチビルダー、マーティン・ウォルター氏が製造したキャンピングカーへのコンバージョンを行う会社です・・・。

このレンジローバーシリーズIIAの様に、ガスコンロ、シンク、ストレージスペース、ベッドに変身する座席を備えたドアモビル・モーターホームは1957年に初めて登場したしました・・・。車体右側にヒンジがあり、キャノピー型に大きく開く昇降式ルーフは、車内で立ち上がっての移動を可能にし当時大人気となりました・・・。

余談ですが、車内で寝泊まりできるキャンピングカーのアイデアは、イギリス国内では税金対策として生まれたものだったのです・・・!

サイドウィンドウと座席を追加しただけのミニバス仕様では、小売価格に乗用車購入税がかけられたのですが、ドアモビルの改造バンは、ガスコンロ、シンク、衣類の洗濯・保管のためのストレージなどの「いざという時に生活ができるシェルター機能」を組み込んだ為、乗用車購入税なしで販売〜購入ができるものだったのです・・・。

戦後間もない社会背景もあり、このイギリスの新規定は現在を圧倒的に凌ぐキャンピング・カー改造の大ブームを巻き起こし、戦後の経済の立て直しと共に実質的な新しいライフスタイル市場を切り開いたのです・・・。

尚、一時期衰退したものの1997年にはレストア需要が同社を持ち上げ、現在はハンプシャー州リンドハーストを拠点としてスペアパーツの供給やクラシックモデルのフルレストアも行っておりパーツの供給も万全としています・・・。

https://dormobile.co.uk/

クラシックなルックスに現代的な走り・・・

L型エンジン換装はポジティブなイメージとして捉えることが出来、世界中のランドローバー愛好家から、適切なメンテナンスを施せば50万キロを超える使用が可能な程、強力で長寿命のユニットとしての地位を確立した200Tdiエンジンはどこまでも連れて行ってくれる安心感が実に嬉しいものです・・・。 加えてシリーズIIAのルックスにドアモービル・キャンパーの組み合わせはきっと日本中探しても出てこない仕様でしょう・・・。

他の追随を許さない無敵の質実剛健さ・・・。頑丈で耐久性がありながら、エレガンスも兼ね備えているランドローバーは英国デザインの最高峰の証です・・・。

ランドローバーを所有することは、車を所有すること以上のものであり、素敵なライフスタイルそのもの所有する事です・・・。

「シンプルな魅力に溢れるシリーズIIAが信頼性のあるエンジン換装済みで、どこまでもキャンプに行けたら・・・さぞかし人生楽しいことだろう・・・」

一度きりの人生です・・・是非想いを叶えてみてください・・・!

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1964年式 ランドローバー シリーズIIA 109in LWBドアモビル キャンパー
取材後記・・・

こればかりは・・・「探しても絶対見つからない・・・出会いを待つしかない個性溢れる個体・・・」と思います・・・。

取材にあたり通関証は確認しましたが、まさにイギリスから入ってきたばかりの個体・・・。酷暑の日本についたばかりでも一切むずかる事なく一瞬でエンジンスタートするあたりは流石です・・・!

オーナー様のご厚意で、広い私有地内でしばし乗らせていただきましたが、ステアリングは少々重いものの、高いアイポイントでステアリングを抱えながらトラックのように乗る独特のスタイルはとっても楽しい・・・!広い敷地内が広大な砂漠の様に感じた一瞬がとてもとても楽しいものだったのです・・・!

ドアモビル製ポップアップルーフが付いた64年式ランドローバー・シリーズIIA
がイギリスより輸入されて来た・・・!耐久性で定評のある高年式200Tdiエンジン換装済みで、どこまでも〜どこまでも連れて行ってくれるタフなキャンパーは、人生を大きく彩る一台だった・・・!

国内新規登録など少々ハードルは高いもののチャレンジする価値は十分です・・・!

これは間違いなく人生を大きく彩ってくれる一台・・・!

これを駆る人〜乗るパートナーを間違いなく笑顔にしてくれる一台と感じた取材でした・・・。

是非至高のクラシックランドローバーシリーズIIAドアモビル キャンパー体験見学に群馬県までお越しください・・・!

この大変貴重な「1964年式 ランドローバー シリーズIIA 109in LWB
ドアモビル キャンパー」は現在、群馬県にあります。

個人間売買のため、消費税や諸費用等はかかりません。

本車両は輸入許可証・通関証付き車両渡しになりますので、購入後の陸送も含めて国内新規登録作業はご購入者様の方でご手配をお願いいたします。尚、筆者の法人業務でも、予備検査取得〜クラシックカー輸送業務を取り行っておりますので、ご希望がありましたら是非ご相談ください。

【お問い合わせに際して・・・】

このページの車両は、クラシックカー・コレクタブルカーの越境ECサイト、「エステートセール®︎スプレマシー」に掲載されたものです。

至高・最高(スプレマシー)なエステートセール・・・とは。

エステートセール®︎スプレマシーは、オーナー様の想いのこもったお車を、インタビューに基づく原稿作成でご紹介し、物・心を整理する北米文化エステートセールの日本版です。

文化も・・・次の世代への引き継ぎも・・・何も残らない二束三文・安値買取とは全く異なり、オーナー様の想いを実直に表現、思い出は心にしっかり残しながらも確実に次の世代に引き継ぐご案内・仲介をいたします。

過去の整備記録や修理歴など含めて現オーナー様から詳細ヒアリングを実施、事故歴の有無含めて取材しております。

大きな事故歴があった場合、また現オーナー様の所有歴が極端に短く、詳細がわからない場合は取材をお断りし、購入されるお客様に可能な限り安心をお届けする工夫を実施しております。

本記事内容は、2023年8月4日10時より、晴天の元、約5時間の取材時間の中で、オーナー様へのインタビュー、試乗体験したものを元に執筆作成したものです。限られた時間での確認につき現車の状態を100%正確に記載しているとは限らない場合があります、また執筆内容に関しても全て裏づけを取ったものではありません。状態等のコメントも、あくまで取材時の天候・状況及び筆者の主観によるものという事ご承知おき下さい・・・。

掲載車両に関してのご質問や現車確認のお申込はこのページの一番下よりご連絡下さい。なお個人間での取引となりますので、冷やかし防止のため、現車確認はあくまで「購入を前提」として検討されているお客様のみとさせて頂きます。

何卒宜しくご検討下さい。

車両の細かな状態は写真毎に説明があります

上部スライドには、車両の魅力的な写真が50枚ございます
写真をクリックして説明と共にご覧ください
※画像外をクリックすればページが戻ります

スペック

車検

国内未登録・通関渡し車両

走行

55212 miles(不明といたします)

備考

英国より輸入通関済み

64年式シリーズIIA 109inロングホイールベース

89〜94年頃の200Tdiディーゼルエンジン

シリーズIIIギアボックス換装済み

シリーズIIIダッシュ換装済み

5MT

右ハンドル

1964年1月英国登録

排気量2495cc

VIN#25105588B

長さ

4445mm

1765mm

高さ

2057mm

重量

2465kg

出品地

群馬県

888万円

790万円