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1992年式
ローバーミニ 1.3 最終キャブ・クーパー
ドンガラ状態からのフルレストア完了個体・・・!
信頼おけるミニ専門店にて一切妥協なく仕上げられた一台は、
別格の走りを披露する、まさに“目から鱗”の一台だった・・・!92年式1.3L最終キャブクーパーは、ベーシックなライフスタイルを、突如としてテンションMAXに変えてくれる貴重な一台・・・!
「万人に愛されるキャラクターの持ち主・・・。普段の近所の道路が、ミニに乗り込むと一瞬にして景色を変えてしまう程、最高に楽しいゴーカートライクなドライビングで、現代のクルマと違い、何がなくとも笑顔になれる・・・。そんなプリミティブな魅力いっぱいで、気合い入れることも無く・・・また身構える必要も無く・・・、毎日普通に乗れるネオクラシックなミニ・クーパーは、サイズ感も含めて、クルマ好きには人生上がりのクルマなのかもしれないな・・・。」
日々様々なおクルマを取材させて頂いていると、そんな気持ちになることがあります・・・。
60年代から90年代まで・・・半世紀という非常に長い期間大ヒットし、巷にもあれだけあったクルマです・・・。
今までもミニはかなりの台数取材させて頂きましたが・・・今回の一台は格別でした・・・。
オーナー様のご厚意で、束の間乗らせて頂きましたが、まさに目から鱗・・・!
走り出した瞬間に感じる各部のつながり感は別格そのもので大変素晴らしく、新車・・・いや、各部のセッティング〜立て付けがしっかり出ていることもあり、きっと新車以上に素晴らしい走りに、「これは素晴らしい・・・!」と思わず連呼した一台だったのです・・・!
錆〜キズ一つとして無い各部をじっくり見回して・・・オーナー様からじっくりヒアリングすると・・・それもその筈・・・。
見る人が見るとすぐにわかると思いますが、神奈川県にある某有名ミニ専門店様が、お客様のオーダーに基づき、元色赤の個体をドンガラ状態からのレストアを3年程前に敢行したばかり・・・。
80年代を彷彿とするサン・イエローとブラックのコンビネーションで、エンジン〜トランスミッションのオーバーホール含め、お客様のオーダー以上に拘り、一切妥協無く各部を刷新して作りあげた一台だったのです・・・!
キャブレター搭載の最終型1.3Lクーパーに拘り、状態の良い素材を見つけ、ドンガラ状態からボデイ修正含めたフルレストアは、およそ3年前に行われ、その後も同専門店にてメンテナンスを継続・・・。この原稿が出る数日前にやはり同店にて車検を継続取得されたばかりです・・・。
今まで実施された刷新ポイントを時系列に関係なく列記してみると・・・
- ドンガラ状態からのフルレストア
- 錆び取り〜板金処理実施済み
- ボディ各部完全チリ合わせ実施済み
- 断熱材〜バルクヘッド〜フロア防音マット新品交換
- サン・イエロー&ルーフブラックで全塗装(80Sルック)
- バンパー新品装着
- 開閉式クオーターガラス装着
- ステアリングラックアジャスター装着
- インテリアルーフをグレーで張り替え
- クーパーデカール
- WIPAC製ライト装着
- ライトリレー刷新
- WIPAC製5インチ・フォグランプ(レア品)装着
- エンジン〜トランスミッションオーバーホール
- ドライブシャフト左右フルオーバーホール
- インナー〜アウターブーツ交換
- ステアリングラックブーツ交換
- サスペンションテンションブッシュ交換
- テンションロッドオーバーホール
- ステアリング周りブッシュ〜タイロッド交換
- デフシール〜インナーブーツ〜ラックブッシュ交換
- リア・ブレーキシリンダー交換
- ブレーキサーボオーバーホール
- SU1・3/4 キャブレターオーバーホール
- K&Nエアクリーナ装着
- アクセル〜ヒーター〜チョーク各種ケーブル類刷新
- エキゾーストマニホールド交換
- 触媒〜マフラーASSYオーバーホール
- オリジナル65D4フルトランジスタ・デスビ装着
- ULTRAプラグコード装着
- リベット名残付きリム装着
- 5Jまで装着可能なモール付きオーバーフェンダー装着
- AVON/モールトン製ラバコン交換
- ナックルジョイント交換
- アーム類全ブッシュ交換
- 希少CRホイール5J X10インチ +34 グラナイトグリーン装着
- ダンロップ・フォーミュラーR D93J 10インチタイヤ装着(現在新品)
- MK-IIクーパーフロントグリル新品装着
- モール類新品装着
- 34Lガソリンタンクオーバーホール済み
- クリアサイドマーカー新品装着
- パークレンズ新品交換
- メッキワイパー新品装着
- ラナバウト製レーシングミラー装着
- アストンタイプフィラーキャップ(鍵付き)レザービブ装着
- トランクトレイボード製作装着
- スピーカーバッフルボード製作装着
- ブレーキマスターシリンダー交換
- ブレーキフルードコンテナ・ウオッシャータンク等新品交換
- クラッチマスターシリンダー交換
- ワークスタイプ・グリルボタン装着
- ドライバー席コブラバケットシート装着
- ナビシート〜後部座席CABANA製ブラックレザーにて張り替え
- ドアインナーパネル〜クオータインナーパネル〜タイヤハウスカバー交換
- モトリタ製ステアリング(ブラックアルマイト仕上げ)装着
- ULTRA製ステッピングモーター・レブカウンター装着
- マグノリア・ホワイトセンターメーターASSY交換
- クーパーアッシュトレイ装着
- クラシック・ミニ・クーパー・サンバイザー装着
- フレッシュエア導入装着
- ETC装着
- 各種入念なセットアップ・・・
となります・・・。
尚、上記の詳細と入念なレストア日記は、このクルマをフルレストアされた専門店様のフェイスブックページで実際にご覧頂けます・・・。
リンクをご紹介いたしますので是非ご覧ください。
- フェイスブックページへのリンク
- QRコードからもご覧頂けます・・・。
クラシック・ミニに乗るという事・・・入念レストアが見事に
施され、感性で仕上げられた80年代を彷彿とする、最終型
キャブクーパーに乗ってみました・・・!
1964年のモンテカルロラリー・・・。
最大難所であった小雪の舞うチェルニ峠のスペシャルステージで、ミニクーパーは大排気量のポルシェを背後から追い上げ、当時誰も想像し得なかった総合優勝を勝ち取り、その後3年間(実質的には4年間)に渡り、連続優勝の偉業を達成します・・・。
オイルショックという時代背景の中、小型車開発のニーズの渦中産まれた、故・サー・アレック・イシゴニス氏が現代に残した革命的発明品は、もはや自動車史を書き変えた文化となり、今日までその影響力は脈々と続いています・・・。
そのミニの伝説から約60年経過・・・。
巷にはスイッチ・オンで動く、家電と化した車が溢れる現代において、クラシック・ミニはその気になれば、普段のお気に入りのワインディングを突如としてチェルニ峠に変えてくれる様な、まさにベーシックなライフスタイルを、いつでもテンションMAXに変えてくれる貴重な存在であり、エンスージアストならずとも、老若男女・万人において、他に何にも変えられない“唯一無二のアイコン”へと昇華しているのです・・・。
「軽さこそすべて・・・」の心情で、MGミジェットにはじまり、スーパー7・・・そしてロータスまで・・・。英国ライトウエイトの数々の軽さの魅力にどっぷり浸透・・・、ついには自分自身の軽量化を実施中(笑)の筆者ですが、今回の取材で有り難くも束の間の試乗をさせて頂けたのは、某有名専門店様がお客様の注文を受け、ドンガラ状態からのフルレストアを敢行された、92年式最終型1.3Lキャブ・クーパーでした・・・。
至る所に新しさを感じる仕上がりは見事の一言・・・ノーマル然としながらもレストアの際にポイントを押さえたカスタマイズがされているのが更なる魅力の部分です・・・。
ミニ定番モディファイであるコブラのバケットシートに収まり・・・、ハイトがアジャストされたディッシュタイプのモトリタの握りを味わい・・・、左手を落とした丁度良いところにロング・ストロークのシフトレバーが存在する英国古典的ドライビングポジションは、ミニとの一体感を大きく感じるものです・・・。
街中〜峠でも扱いやすい絶妙にクロスした4速ミッションは、勿論多用するのは3~4速でしょうが、ここが実に小気味良いのです・・・!オーバーホール〜セッティングが見事にされ、吹け上がりも、サウンドも素晴らしいキャブレターのBGMと、「ヒール&トゥしてねっ!」とクルマが言わんばかりのABCペダル位置・・・!しっかり仕上がったこの最終キャブ・クーパーにはエンスージアストを唸らせる魅力的な演出が至る所に存在します・・・!
天才と呼ばれた故・サー・アレック・イシゴニス氏が、従来の金属スプリングで仕上がったミニ試作車の乗り味の悪さに愕然とし、急遽ひらめき的に思い付いたゴム製ダンパー・ラバー・コーンの恩恵は、ミニにオンリーワンのキャラクターでもある「ダイレクト感」を与えます・・・。
今回のオーバーホールにおいて、エイボン製の新品ラバコンに交換された足回りは見事に機能しており、前後オーバーハングほぼなし・・・、乾燥重量700kg程度の低い重心位置の車体に、素材弾性でエネルギー吸収させるラバーコーンは、ギャップでこそ少々跳ねるものの、そこから生まれる殆どロールしない・・・究極ダイレクトでクイックなハンドリングは、当時のレーシング・ドライバー達を唸らせ、ポルシェ・キラーとしてモンテカルロラリー車に抜擢された程の代物なのです・・・。
走り慣れた近所の道路が一瞬にして景色を変える・・・!
低速でも十二分に感じるダイレクトな乗り味は、乗り手の脳内を大いに刺激し、一瞬にして見慣れた景色でさえ変えてしまうのです・・・。
この年式以降は、いよいよクラシック・ミニもインジェクション化が進み、その後もエアバッグが採用されるなど、万人向けの安全志向が強まる傾向に有りますが、この1992年式は、「元気なミニの息遣いがキャブレターを通じて確り残る最終型」と言えるモデルです・・・。
車体四隅に設置されたタイヤの息遣いは、コブラのバケットシートを通じてお尻〜背中でハッキリと感じ・・・、「乗る人が車に合わせろ・・・」と言わんばかりにオフセットしたモトリタステアリングとシートからは、10インチスポーツ・タイヤを履いていることもあり、現代の車では味わえなくなってしまった「キックバック」でさえ感じられます・・・。
そこに・・・!鼻先がスッと入って行き、アクセル開度でコントロールするミニ独特の操縦性は・・・「えへへ・・エヘ・・・うわっ楽し~」などという、訳の分からない独り言をドライビング中に発せさせる、世界中のエンスージアストを虜にする「何か」が必ずあるのです・・・!
これだから・・・
街中を普通に乗るのが楽しいのは勿論・・・!
お気に入りのワインディングのダウンヒルなど、日本で合法的に許される速度範囲内でも十分に・・・、全く後ろめたさを感じる事なく・・・、持てる性能を200%楽しめる・・・!
これがなんと言ってもこの92年式1.3L最終キャブ・クーパーの醍醐味でしょう・・・!
もっと軽いスーパー・スポーツを持ってしても・・・中には8桁程の投資をしたとしても・・・、時には乗れる場所が無く、ストレスが残ってしまう・・・。
その様な経験をお持ちの御仁程ご理解頂ける、それこそがプリミティブなミニの最大の魅力では無いでしょうか・・・!
フルレストア済み1992年式ローバーミニ 1.3 最終キャブ・クーパー
取材後記・・・
こうして日々「手放したいご依頼」を受け、取材に方々お伺いしていると不思議に思うこともしばしば・・・
「一度きりの人生・・・乗りたいクルマに向き合いたい・・・」
そう思い、長い時間かけて探し・・・、ようやく巡り合い・・・、夢に思い描いたままに仕上げることを最大の楽しみとされるエンスージアストの皆様・・・。されど入手される工程・・・、そして仕上げる工程程楽しいものは無く、最高に素晴らしく仕上がったクルマを手放すご相談を頂くのが日々の事です・・・。
今回のコレクションされる数々のクルマをとても大切にされるオーナーご家族様・・・。取材日当日少し早めに到着すると、酷暑にもかかわらず皆様で写真撮影の為に、洗車して頂いていたのがとても印象的で、愛情込めて大切にされておられる事がヒシヒシと伝わる場面でした・・・。
「ドンガラ状態からのオーバーホールが実施された非常に素晴らしい一台をなぜ手放されるのですか・・・?」との筆者の問いに、「どこにも不具合がなく最高の状態だからこそ手放すのはこのタイミングで・・・」とお答えいただきました・・・。
とてもご家族皆様のお人柄が伝わるコメントとしてお伝えさせていただきます・・・。
ドンガラ状態からのフルレストア完了個体・・・!信頼おけるミニ専門店にて一切妥協なく仕上げられた一台は、別格の走りを披露する、まさに“目から鱗”の一台だった・・・!92年式1.3L最終キャブクーパーは、ベーシックな
ライフスタイルを、突如としてテンションMAXに変えてくれる
貴重な一台・・・!
オーナー様の「次の引き継いで頂ける方への想い」含め、確り仕上がった個体は、きっと素晴らしい「ミニがある生活」をこれを読む次のオーナー様へ提供してくれる事・・・と感じた私の取材後記でした。
是非バッチリ仕上がった至高のミニの見学に、神奈川県までお越しください。
この大変希少な「1992年式 ローバーミニ 1.3 最終キャブ・クーパー」は
現在、神奈川県にあります。
個人間売買のため、車両本体の消費税や諸費用等はかかりません。
車検付きのクルマになりますので自動車税の月割計算精算並びにリサイクル預託金精算が必要になります。
筆者の法人業務でも旧車陸送業務を取り行っておりますので、ご希望がありましたら是非ご相談ください。
【お問い合わせに際して・・・】
このページの車両は、クラシックカー・コレクタブルカーの越境ECサイト、「エステートセール®︎スプレマシー」に掲載されたものです。
至高・最高(スプレマシー)なエステートセール・・・とは。
エステートセール®︎スプレマシーは、オーナー様の想いのこもったお車を、インタビューに基づく原稿作成でご紹介し、物・心を整理する北米文化エステートセールの日本版です。
文化も・・・次の世代への引き継ぎも・・・何も残らない二束三文・安値買取とは全く異なり、オーナー様の想いを実直に表現、思い出は心にしっかり残しながらも確実に次の世代に引き継ぐご案内・仲介をいたします
過去の整備記録や修理歴など含めて現オーナー様から詳細ヒアリングを実施、事故歴の有無含めて取材しております。
大きな事故歴があった場合、また現オーナー様の所有歴が極端に短く、詳細がわからない場合は取材をお断りし、購入されるお客様に可能な限り安心をお届けする工夫を実施しております。
本記事内容は、2023年8月23日午前11時より、晴天の元、約4時間の取材時間の中で、オーナー様へのインタビューしたものを元に執筆作成したものです。限られた時間での確認につき現車の状態を100%正確に記載しているとは限らない場合があります、また執筆内容に関しても全て裏づけを取ったものではありません。状態等のコメントも、あくまで取材時の天候・状況及び筆者の主観によるものという事ご承知おき下さい・・・。
掲載車両に関してのご質問や現車確認のお申込はこのページの一番下よりご連絡下さい。なお個人間での取引となりますので、冷やかし防止のため、現車確認はあくまで「購入を前提」として検討されているお客様のみとさせて頂きます。
何卒宜しくご検討下さい。