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1994年式
ボルボ 940 エステート ターボ SE リミテッドエディション
(B230 Plus仕様190HP)
↑↑↑上記アーカイブ動画、是非音声ありでご覧ください・・・。
新車からワンオーナーで30年・・・!94年の限定車・ボルボ940
エステート・ターボSEは希少パールホワイトを輝かせる
フル・オリジナル・コンディションで魅惑のネオ・クラシックへと
完全昇華していた・・・!膨大な整備記録が語るまさにファミリー
としての一台に魅惑される・・・!
「クルマだけは一向に老けないんだよね・・・」
取材中オーナー様が仰った何気ないお言葉ですが、30年間ワンオーナーで所有されて来られた実に趣深い、滅多に聞けない一言として心に響いた筆者がおりました・・・。
1990年から先代740の後継車としてボルボが製造していた、英国風にエステートと呼ばれるステーションワゴンが、500台限定車としてターボSEにパール系の塗装を施し登場したのは今から30年前の1994年の事・・・。
その中でも最も希少色であった“パールホワイト”のオリジナル塗装の一台が、シャッター付きガレージ保管の恩恵で30年経過した現在も淀みなく美しく・・・、ボルボ好きには堪らない程希少な7J・オフセット20mmという深リムが特徴の“ギャラクシー・ホイール”を履き・・・、無事故であることも明白に、膨大な量の整備記録とともにフル・オリジナル・コンディションで現存し、今や魅力あふれる“ネオ・クラシック”へ完全熟成・・・!新車から30年間ワンオーナーの元、その存在価値を明らかに変えた立姿を見るのは非常に趣き深いものだったのです・・・!
本日ご紹介するオーナー様はやはり根っからの乗り物好き・・・、ガレージ内の趣味の良い貴重なクラシック・バイク・コレクションはどれも驚愕するほど隅々までピカピカに磨きあげられたものばかり・・・。貴重なビンテージ・コレクションを乗って楽しみ“本来の良さ”に大変造詣の深いお方です・・・。
貴重なコレクションを現在「バイクの杜」にも掲載中でおられますので是非ご覧ください・・・。
https://bikenomori.com/bike/honda/20240315honda/
取材当日は奥様も一緒にご協力頂き、時折思い出話しやメンテナンスの時期をお互い確認し合い、終始談笑ムードでご対応頂いたオーナーご夫妻様・・・。ご主人様にお伺いすると若い頃はアメリカン・マッスルカーに魅せられたエンスージアスト様でおられ、そのダイナミックな遍歴を更におお伺いしたところ・・・、C3コルベット・アイアンバンパーに始まり、複数のスティングレイ・・・、そしてV8カマロからキャデラックまで、大排気量のマッスルカーをさらにスープアップし(!)、非現実的なほど溢れんばかりのマッスル感を楽しんで来られたそうです・・・。
「あのままC3コルベットを持っていれば今頃は・・・」そう天を見上げてお話しされる程、アメリカン・マッスル・カーにどっぷりであったオーナー様が、その全てを手放されたのは「ご結婚・・・」というライフ・ステージの変化からとの事・・・。
ご結婚30周年のとても仲の良いご夫婦が、笑顔を合わせてお話し頂いたストーリーは、ご結婚を機にご家族の安全性を最も重要視して、家族が日々乗るために厳選し新車購入した、この「94年式ボルボ 940 エステート ターボ SE リミテッドエディション(B230 Plus仕様190HP)」だったのです・・・。
新車購入時のディーラーではボルボの世界最高水準の安全性に加えて、「ボルボに使用されているスウェーデン鋼は、不純物が少なく弾性があり、サビに強い特性がある為、長く乗れますよ・・・」と説明を受けられたとのこと・・・、「それならば・・・と信じて本当に長く乗っていたら、いつの間にかディーラーでは修理の取り扱いができなくなったんだよね・・・」と嘆かれるオーナー様・・・。実にユニークなエピソードとともに30年間ワンオーナー所有の深さを感じるお言葉ですが、ボルボ・ディーラーでの重整備対応が難しくなった以降は、ディーラーのみに頼らず近郊の著名クラシック・ボルボ専門店にてニ度の重整備含めて徹底したメンテナンスを施し、現在の好調状態を維持して来られたそうです・・・。
またお子様が小さい時から車内は「飲み物・お菓子厳禁」だったとのこと・・・。
「正直子供達は乗たがらなかったんだよね〜」と笑いながらお話しいただくオーナーご夫妻様・・・、
今ではそのお子様達もご結婚され、それぞれの家族を持たれるまでに・・・。
そんなネオ・クラシックへと自然に昇華した一台を前に、昔を思い出し懐かしくファミリーヒストリーを語って頂きましたが、ライフステージは幾度となく変われど「このボルボはだけは一向に老けないんだよね・・・。」まさにファミリーの一員として年月を重ね、大切にされてきた個体という事が伺える一言でした・・・。
そしてこのストーリーを更に物語るのは過去30年間の膨大な整備記録の束・・・。
巻末写真でも紹介しているこの「膨大な整備記録」は、初期のものはプリントされたインクが劣化して見えなくなっている程・・・、車検時点検整備はもちろんの事、予防整備〜パーツ購入〜そしてニ度に及ぶ重整備含め、家族同様にメンテナンスを施し、ファミリーヒストリーを作ってきた一台であることを物語っていたのです・・・。
「周囲から“まだ持ってるの・・・?!”と言われながらも手放す
気持ちなど一切なかった30年・・・。情も入って勉強にもなったが
本当に費用を掛けた車になってしまった・・・(オーナー様・笑)その整備の詳細とは・・・!」
長い人生において「ライフステージの変化・・・」は万人に起こること・・・。止むを得ないガレージ事情から30年大切にしてきた個体を手放すことを決意されたオーナーご夫妻様・・・。30年間手放す気持ちなど一切なく、オーナー様曰く「膨大な費用を投入してきた・・・」とおっしゃいます・・・。
その膨大な整備記録を時系列中で紹介すると・・・。
- 97年5月 ボルボディーラーにて
車検点検整備(油脂類交換〜アイドリングコントロールバルブ〜各種ベルト類〜ブレーキパッド交換など)
- 99年5月 ボルボディーラーにて
車検点検整備(油脂類交換〜アイドリングコントロールバルブ〜各種ベルト類〜総合検査など)
- 99年11月 ボルボディーラーにて
各種センサー点検〜交換
- 2000年2月 ボルボディーラーにて
エアコンランプ点検修理〜ダイナモ交換〜ラジエーター交換〜ブレーキブースター交換
- 2000年9月 ボルボディーラーにて
タイミングベルト交換〜ファンベルト交換
- 2001年5月 ボルボディーラーにて
車検点検整備(コントロールバルブ脱着清掃〜排気ガス浄化装置点検〜各種油脂類交換)
- 2002年8月 ボルボディーラーにて
エンジン始動不良対策〜エンジンシステム点検〜各部センサー&リレー点検〜燃料ポンプ交換)
- 2002年12月 ボルボディーラーにて
エンジンオイル〜ATオイル交換〜ステアリング異音点検
- 2003年5月 ボルボディーラーにて
車検点検整備(基本整備〜油脂類交換)
- 2003年10月 ボルボディーラーにて
バッテリー交換
- 2004年10月 ボルボディーラーにて
スタビリンクロッド・ブッシュ交換〜ブレーキパッド交換〜スパークプラグ交換
- 2004年12月 ボルボディーラーにて
エンジンオイル交換〜エキマニ排気漏れ修理〜エキマニガスケット交換〜ターボガスケット〜Oリング交換
- 2005年6月 ボルボディーラーにて
ウオッシャータンクキャップ交換
- 2005年6月 ボルボディーラーにて
車検点検整備(基本整備〜各種ベルト類交換〜エンジンアンダーカバー交換)
- 2006年7月 ボルボディーラーにて
エンジンオイル交換〜ドレンパッキン交換〜オイルエレメント交換
- 2007年9月 ボルボディーラーにて
エンジンオイル交換〜ドレンパッキン交換〜オイルエレメント交換
- 2008年4月 ボルボ専門店にて1度目の重整備実施(走行95329km)
ステアリングギアボックスASSY交換〜パワステホース〜ガスケット〜フルード交換〜フロントストラット脱着分解〜フロント〜リア共ビルシュタインHDダンパー交換〜フロント・リア・アンチスエイバー交換〜各種ブッシュ交換〜ブレーキホースセット交換〜フロントディスクローター研磨〜室内各部分解〜エアコンバキュームホース交換〜シフトポジションバルブ交換・シフトリンケージ交換〜ACガスチャージ〜など
- 2008年5月 ボルボディーラーにて
エンスト点検RPMセンサー不良〜交換〜燃料フィルター交換〜スパークプラグ交換〜タイミングベルト交換〜クランクシャフトプーリー交換〜エンジンオイル交換〜ドレンパッキン交換〜オイルエレメント交換
- 2008年7月
900シリーズ用フロアマット新調
- 2008年10月 専門店にて
ホイール交換実施
- 2008年10月 ボルボディーラーにて
エンジンオイル交換〜ドレンパッキン交換〜オイルエレメント交換〜フィラーキャップガスケット交換実施
- 2008年11月 ボルボディーラーにて
ブレーキ異音点検実施 ブレーキマスターバック交換〜リダクションバルブ交換〜ブレーキオイル交換
- 2009年4月 ボルボディーラーにて
フロント&リア・ワイパーブレード〜エアクリーナー交換
- 2009年6月 ボルボディーラーにて
車検点検整備(基本整備〜各種ベルト類交換〜油脂類全交換)
- 2009年7月
リアゲート・ダンパー交換
- 2009年11月 ボルボディーラーにて
ステアリングギアボックス交換〜ガスケット交換〜パワステオイル補充〜サイドスリップ調整
- 2010年1月 ボルボディーラーにて
ダイナモベルト〜パワステベルト〜エアコンベルト〜ラバーブッシュ〜ウオータータンクキャップ交換
- 2010年1月
Thuleキャリア購入・装着(TH415+TH762ベースキャリア+TH581スタンダードキャリア)
- 2010年1月 ボルボ専門店にて
ヒーターバルブ〜インパルスセンサー〜ヒーターホース〜バンド〜オイルフィルター
ドレーンガスケット購入
- 2011年10月 ボルボディーラーにて
グレーカバー〜ガスケット〜キャップ購入
- 2013年1月 ボルボディーラーにて
コネクター〜パイプ〜リレー購入
- 2013年1月
イグニッションコイル購入
- 2013年1月 ボルボディーラーにて
スパークプラグ購入
- 2013年1月
エンジンオイル購入
- 2020年3月 ボルボ専門店にて2度目の重整備実施 走行115800km時
スペアタイヤ交換〜エアコン作動不良修理〜低圧側ホース交換〜高圧川パイプ脱着〜エキスパンションチューブ交換〜真空引き実施〜ガスチャージ実施〜コンソールボックスキャッチ交換〜ロックボルト交換〜ETC取り付け〜左右クリアランスランプ交換〜ステアリングボス取り付け〜MOMOステアリング取り付け〜コラムプレート交換〜ホーンプレート交換
- 2020年3月 ボルボ専門店にて 走行115837km時
車検点検整備実施(ラジエーターホース類全交換〜スタビロッド交換〜ブレーキフルード交換〜ブレーキディスクパッド交換〜マスターシリンダーシール交換〜ウオーターポンプ交換〜タイミングベルト交換〜各ベルト交換〜エンジンオイル交換実施
- 2021年3月 ボルボディラーにて
フロントシート脱着〜シートモーター交換〜ワイヤー調整実施
- 2021年11月 専門パーツ店より
グローブボックスつまみゴム〜燃料キャップガスケット〜オイルフィルター〜ドレインガスケット購入
- 2022年3月 ボルボディーラーにて 走行117784km時
車検点検整備実施(基本整備実施)
以上となっております・・・。
上記記録から読み取れる様に、購入から2013年まで継続して車検取得・・・、2013年から足掛け8年・・・2020年まで車検を取得せず、ガレージにて時折エンジンをかけメンテナンスのみ実施〜保存されておられる期間がありましたが、2020年3月(走行115800km時)に2度目の重整備実施され新たに乗り出されます・・・。
取材時は走行118562kmを確認していますのでこれを差し引くと、この4年間で3000km程・・・。お忙しく家業に一緒に邁進されるオーナー様ご夫妻ですが、乗り出しを始められた頃、偶然新品で見つけたボルボマニア垂涎の7Jオフセット20mm・・・深リムがなんとも素晴らしい専用「ギャラクシー・ホイール」を新たに装着・・・。オリジナルのステアリングは傷むのを懸念されMOMOに換装〜オリジナルはいつでも戻せるようにガレージ内で保管・・・。シャキッとしたハンドリングが重要なボルボだけに、新たにリア・トーションバーを設置・・・、など更にアップ・グレードも加味されておられ、走りが刷新したネオ・クラシック・ボルボは実にムーディで素晴らしく、時折ご夫婦でのドライブなどで楽しまれ、今日まで大切に〜大切に乗っておられるのです・・・。
巻末50枚の写真〜筆者編集の動画〜本原稿でご紹介している通り、数少ないパールホワイトが貴重〜オリジナル内装を保つ個体です・・・。現状お伝えしなくてはならない箇所としては・・・
- メーターコンソール内SRSマークが点灯しているものの、オリジナル・ステアリングに戻せば消えるとのこと・・・。
- ATセレクターレバーにボルボお決まりの樹脂経年劣化の割れがありますが、新しい物を付属してお渡しいただけるとのこと・・・。
- 巻末写真最後にありますように、左ミラーの一部にクラックがあるとのこと・・・。
- レザーシートなので同色で色を入れて染めることは容易にできるポイントですが、乗り降りの際に負荷のかかる、ドライバーシート側面に使い込んだ味があること・・・。
以上となっています・・・。
数々のアメリカン・マッスル・カーのパワフルな走りから乗り換えるにあたり、オーナー様が譲れなかった、ターボPlus仕様からシリーズ最高190PSを生み出すターボSEの限定車・・・。
ネオクラシックへと熟成した今でも、手厚いメンテナンスの恩恵で足回りもシャキッとし、ライトプレッシャーターボのシャープな走りが実に素晴らしい一台・・・!
外装〜そして内装もステアリングをオリジナルに戻せば発売当時の雰囲気さえ味わえる、オリジナルがしっかり残る一台はボルボ・マニアならずとも、新しいオーナー様の毎日をきっと味わい深いものに変えてくれることでしょう・・・。
オーナー様の30年にわたるヒストリー含めて、実に魅惑の一台と感慨深く感じた次第です・・・。
1994年式 ボルボ 940 エステート ターボ SE リミテッドエディション
(B230 Plus仕様190HP)取材後記・・・。
ボルボ940シリーズの魅力はなんと言ってもボルボがフォード傘下に入る前の「最後のボルボ」と言われることでしょう・・・、そして長らく“ブリック(煉瓦)”と呼ばれた角の立ったFRレイアウトは、完全EVへシフトすることが宣言された今後、もう二度と味わえないボルボらしい味わいを今後も増し続けることでしょう・・・。
30年もの長きに渡り愛情いっぱいに触れてこられたからこそ、あまり乗れなくなりガレージに置いておくだけの所有欲満喫ではクルマに申し訳ない・・・。生きていく上で誰もが経験する“ライフステージの変化・・・”に端を発し、徐々にガレージで眺めるのみの日々が多くなったことから、この度“断腸の想い”で手放される事を決意されたオーナーご夫妻・・・。
いや・・・正確には「決意することを決めた」段階でおられ、次の真摯なオーナー様の登場で「この人ならば・・・」と初めて決意される事でしょう・・・。
新車からワンオーナーで30年・・・!94年の限定車・ボルボ940
エステート・ターボSEは希少パールホワイトを輝かせる
フル・オリジナル・コンディションで魅惑のネオ・クラシックへと
完全昇華していた・・・!膨大な整備記録が語るまさにファミリー
としての一台に魅惑される・・・!
オーナーご夫妻様の温かいお人柄に触れる素敵な見学に是非群馬県までお越しください・・・。
この大変素晴らしい「1994年式 VOLVO 940 エステート ターボ SE
リミテッドエディション(B230 Plus仕様190HP)」は
現在、群馬県にあります。
個人間売買のため、消費税や諸費用等はかかりません。
本車両購入に際しての、自動車税の月割り精算並びにリサイクル預託金はご購入者様にてご負 担いただきます。また陸送等は同様に購入者様の方でご手配をお願いいたしますが、筆者の法 人業務でも、自社所有積載車でのクラシックカー輸送業務を取り行っております。ご希望がありま したら是非ご相談ください。
【お問い合わせに際して・・・】
のページの車両はクラシックカー・コレクタブルカーの越境ECサイト「エステートセール・スプレマシー®︎」に掲載されたものです。
至高・最高(スプレマシー)なエステートセール・・・とは。
エステートセール・スプレマシー®︎は、オーナー様の想いのこもったお車を、インタビューに基づく原稿と動画でご紹介し、物・心を整理する北米文化エステートセールの日本版です。
文化も・・・次の世代への引き継ぎも・・・何も残らない二束三文・安値買取とは全く異なり、オーナー様の想いを実直に表現、思い出は心にしっかり残しながらも確実に次の世代に引き継ぐご案内・仲介をいたします。
過去の整備記録や修理歴など含めて現オーナー様から詳細ヒアリングを実施、事故歴の有無含めて取材しております。大きな事故歴があった場合、また現オーナー様の所有歴が極端に短く詳細がわからない場合は取材をお断りし、購入されるお客様に可能な限り安心をお届けする工夫を実施しております。
本記事内容は、2024年3月16日晴天下13時より、約3時間の取材時間の中で、オーナー様へのインタビューと試乗体験したものを元に執筆作成したものです。かぎられた時間での確認につき、現車の状態を100%正確に記載しているとは限らない場合があります、また執筆内容に関しても全て裏づけを取ったものではありません。状態等のコメントも、あくまで取材時の天候、状況及び、筆者の主観によるものという事ご承知おき下さい。
掲載車両に関してのご質問や現車確認のお申込はこのページの一番下よりご連絡下さい。なお個人間での取引となりますので、冷やかし防止のため、現車確認はあくまで「購入を前提」として検討されているお客様のみとさせて頂きます。
何卒宜しくご検討下さい。