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1973年式
ホンダZ GS
↑↑↑上記アーカイブ動画、是非音声ありでご覧ください・・・。
「8000回転まで軽々と吹け上がるホンダEAエンジン・・・!
道ゆく人々を振り返らせながら、機関良好レストア済みの73年式
ホンダZ GSが水冷2気筒サウンドを響かせ元気に街中を疾走
する・・・!ベテラン・メカニックオーナー様渾身のレストア済み
車は機関良好で毎日楽しめる一台だった・・・!」
戦後復興から高度成長期へと日本国内が大きく転換した1960年台後半・・・。
当時マイカーブームという言葉で表現された日本における自動車文化の幕開けは、燃料産出がない島国固有の小型自動車という分野で大きく花咲きます・・・。
1970年に入ると海外のデザイナーに頼らず、日本人ならではの目線で開発されたスペシャリティ・カーが産まれる背景に・・・。
ホンダからは先代のN360のエンジンを引き継ぎながらも、遊び心いっぱいにリアに独特の形状のハッチを備える2ドア・ハッチバックのデザインを持った「ホンダZ」が登場・・・。
サイズは360ccとコンパクトながらも8000回転まで回る元気なエンジンと、スタイリッシュな外観で、当時のスカイラインやブルーバードという車格の異なる同世代車と全く引けを取らない大きな存在感を示し、何よりも「頑張って働けば買える・・・」という価格帯が当時の若者の心を鷲掴みにした一台であり、発売期間はわずか4年間と極短期間ながらも、今尚当時を知る人々の心に大きな記憶として明確に残っているのです・・・。
今回ご依頼頂いたオーナー様は、ホンダが四輪車製造〜販売を本格的に始めるにあたり、1964年に販売とサービスを分離する構想を開始した「サービス・ファクトリー」(SF)の一員として若き日を過ごされ、長年ご経験を積まれた後に独立・・・。その後35年間という長きに渡り国産車をメインで扱う修理工場を営んでおられるお方です・・・。
お客様から依頼のある様々なおクルマの修理の傍で、全くのプライベートにて若き日の記憶に残るトヨタ・パブリカ・・・、セリカ・・・、S800・・・、日産サニートラックなどの国産旧車レストアを敢行・・・。一度始まれば夢中になって作業を進める・・・まさに根っからのメカニック魂で、心底仕上げることを楽しみに作業されてこられました・・・。
若き日のサービスファクトリー時代、会社の会合で創業者、故・本田宗一郎氏にもお会いになった
ことがあるメカニック・オーナー様・・・。おやっさんが放ったお言葉やイメージは今でも強烈に脳裏に残り、「やはり本田宗一郎の息吹を感じる当時のホンダ車に乗りたい・・・」と長年想いを募らせ、今から8年ほど前・・・ようやく見つけて“ご自身用”にとレストアベースで購入されたのが、今回ご紹介する73年式ホンダZ GSです・・・。
現在不具合全くなし・・・!5年ほどの歳月をかけ、仕事が
終わってからの時間を使い夢中で仕上げた一台・・・!レストアの
プロセスそのものが心底「楽しかった・・・!」メカニック・
オーナー様と73年式ホンダZ GSの蜜月とは・・・。
真新しい塗装が実にフレッシュな後期型ホンダZ GS・・・
Bピラーが存在しないハードトップ・スタイル・・・、フロントグリルがハニカム型であること・・・、そしてリアのスペアタイヤ取出口が塞がれて分割バンパーとなっていることから1972年11月以降の後期型であることが確認できます・・・。
エンジンはケイヒン製ツインキャブレターを搭載した36PS/8600rpm仕様・・・またリアのバッジが「GSS」となっていますがこれはご愛嬌・・・。中身は4速MTの「GS」であると教えていただきました・・・。
約8年前・・・手元に来た直後は・・・動くものの状態は決して良いとは言えない状況だったとか・・・。「8000回転まで一気に吹け上がり、甲高い水冷2気筒エンジンサウンドを元気に響かせて走る姿に戻してやりたい・・・。」そこからメカニック・オーナー氏自らの手による果敢なレストア作業が始まります・・・。
内装は前オーナーの時に、写真でご覧いただけるブルーとホワイトのツートーンで仕上げられていたとか・・・、少々ヤレ感があるもののまだまだ使える・・・と、これらはそのまま使い続けることに・・・。ステアリングは社外がついていますがオリジナルは無いとの事です・・・。
また取材時に走行距離は16070kmとなっていましたがメーター交換歴があるとの事、ここは不明といたします・・・。
外装については、元色こそ不明ですが内装と同時期に仕上げられた経緯からかブルーに塗り替えられていたそうです・・・。これには経年劣化等があったとのことで、まずはそれをドンガラの状態にまでバラし、お仲間のプロの板金塗装工場に依頼し同じブルーで再度全塗装を施されます・・・。
新品で部品を探そうにも・・・特に“柔らかい部品類”は根気強く探す必要が多く存在するクルマです・・・。
ウエザーストリップなどゴム類やスチール製マフラー、そしてサスペンションなどまだ使用できる部分は基本オリジナルのままに・・・、またヘッドライトは現代風に明るいLEDタイプに変更されています・・・。
エンジンは基本そのままですが、ケイヒン製キャブレターのオーバーホールに始まりクラッチ〜パイプを含むブレーキ〜燃料タンク〜燃料ホース〜など入念にオーバーホールを実施・・・。
周囲からは「お金にならない仕事やってどうする・・・?」と再三言われながらも・・・、気がつけば5年ほどの歳月が経過・・・。
とても素敵な事ですが、仕事が終わった後の時間を心底楽しみ・・・無我夢中で仕上げて来られたのです・・・!
そうした長いレストアのプロセスを経て令和3年9月に無事車検取得・・・。
それからというものの週に1〜2度健康維持の為、近隣を散歩で流し楽しんで来られました・・・。動画でご覧頂ける様に取材当日も甲高いエンジンサウンドを元気に響かせ、実に機敏に走行する姿を披露する73年式ホンダZ GS・・・。
現時点で「不具合は全くなし・・・!」真剣な表情でプロとしてお話し頂く個体の詳細は大変説得力にあふれるものだったのです・・・!
若き日の想いを自らレストアする事で実現された素晴らしい個体・・・。「なぜ手放されるのですか・・・」との筆者の質問に「やり尽くしたからかなぁ・・・」と言葉少なめにポツリ・・・。
完全プライベートで仕上げた一台ながら「もういいかな・・・」とはオーナー様の心からの一言・・・、「仕上げるプロセスそのものが素晴らしく楽しかった・・・!」このお気持ちはとても理解できます・・・。
機関的には素晴らしくレストアされ、まさにこれから乗って楽しめる一台・・・。
まだ手付かずのダッシュボードなどのパーツ等じっくり時間をかけて探す・・・、そしてそのプロセスそのものを楽しむ・・・。そんな夢のあふれる旧車ライフ提案ができる一台と心底感じた次第です・・・。
73年式ホンダZ GS・・・取材後記・・・
創業者・故・本田宗一郎氏が試作車を見るなり「しびんみたいなクルマじゃねえか・・・!」と言い放ったエピソードが残るほど・・・、当時の規格枠目一杯に納められたロングノーズと、スパッと切られたリアの造形は半世紀経過した今見ても非常に斬新でした・・・!
また8000rpmまで一気に回るバイク・エンジンの様な水冷2気筒エンジンこそ本田宗一郎イズムを感じられる素晴らしいもの・・・。しっかりレストアされた機関を持つ一台は日々の中で圧倒的な存在感を放ってくれると感じた次第です・・・。
全長3mを切る、ボディ全体から下回りとじっくり拝見させて頂きましたが、ドンガラでレストアされた恩恵で当然ながらサビ・凹みは気持ち良いほど皆無・・・。内装はこれから手を入れる楽しみを大いに残し、ケイヒンのツインキャブと独特の形状を持つエア・クリーナーの造形・・・、最終型として水冷化されたエンジンルームは完全ノーマルのオリジナル然としており、エンジンベイ〜下回りは見事な雰囲気を持っています・・・ !
時代のサバイバーのオーラを全身に纏って走る小さなボディは、道ゆく人々を「見たことの無い斬新な存在」として振り返らせる魅力を持ち、70年代当時の自動車文化が垣間見られる部分に心から「よくぞ生き残っていてくれたなぁ・・・」と感慨深い気持ちで向き合うことが出来る一台でした
・・・。
これからさらに仕上げるという楽しみも満載・・・。
じっくり根気よくパーツを探し時間をかけて仕上げる・・・、そのプロセスそのものが大いなる楽しみ・・・!まさに絶滅危惧種の特異性を持ち自動車文化を語れる一台を傍に置き維持する喜びは、新たなオーナー様の人生を、とても味わい深く演出してくれるものと思います・・・。
「8000回転まで軽々と吹け上がるホンダEAエンジン・・・!道ゆく人々を振り返らせながら、機関良好レストア済みの73年式ホンダZ GSが水冷2気筒サウンドを響かせ元気に街中を疾走する・・・!ベテラン・メカニックオーナー様渾身のレストア済み車は機関良好で毎日楽しめる一台だった・・・!」
是非元気に走行する73年式ホンダZ GSの試乗体験に群馬県までお越し下さい・・・。
この機関良好な「1973年式 ホンダZ GS」は現在、群馬県にあります。
個人間売買のため、消費税や諸費用等はかかりません。
本車両購入に際しての、自動車税(年額¥5,000)の月割り精算並びにリサイクル預託金(未預託)はご購入者様にてご負担いただきます。また陸送等は同様に購入者様の方でご手配をお願いいたしますが、筆者の法人業務でも、自社所有積載車でのクラシックカー輸送業務を取り行っております。ご希望がありましたら是非ご相談ください。
【お問い合わせに際して・・・】
このページの車両はクラシックカー・コレクタブルカーの越境ECサイト「エステートセール・スプレマシー®︎」に掲載されたものです。
至高・最高(スプレマシー)なエステートセール・・・とは。
エステートセール・スプレマシー®︎は、オーナー様の想いのこもったお車を、インタビューに基づく原稿と動画でご紹介し、物・心を整理する北米文化エステートセールの日本版です。
文化も・・・次の世代への引き継ぎも・・・何も残らない二束三文・安値買取とは全く異なり、オーナー様の想いを実直に表現、思い出は心にしっかり残しながらも確実に次の世代に引き継ぐご案内・仲介をいたします。
過去の整備記録や修理歴など含めて現オーナー様から詳細ヒアリングを実施、事故歴の有無含めて取材しております。大きな事故歴があった場合、また現オーナー様の所有歴が極端に短く詳細がわからない場合は取材をお断りし、購入されるお客様に可能な限り安心をお届けする工夫を実施しております。
本記事内容は、2024年6月8日晴天下13時より、約3時間の取材時間の中で、オーナー様インタビュー〜助手席試乗体験したものを元に執筆作成したものです。かぎられた時間での確認につき、現車の状態を100%正確に記載しているとは限らない場合があります、また執筆内容に関しても全て裏づけを取ったものではありません。状態等のコメントも、あくまで取材時の天候、状況及び、筆者の主観によるものという事ご承知おき下さい。
掲載車両に関してのご質問や現車確認のお申込はこのページの一番下よりご連絡下さい。なお個人間での取引となりますので、冷やかし防止のため、現車確認はあくまで「購入を前提」として検討されているお客様のみとさせて頂きます。
何卒宜しくご検討下さい。