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1969年式
ダットサン フェアレディ2000 SR311
↑↑↑上記アーカイブ動画、是非音声ありでご覧ください・・・。
人生集大成をかけて大切にされてこられたベテラン・エンスージ
アスト様入魂の一台・・・!最終ロットのハイ・ウインドウ、69年式ダットサン・フェアレディ2000 SR311は、フルノーマルの
「練馬5」シングルナンバー〜記録簿証明付き低走行34863km〜
実質ワンオーナーの血統で観る者を圧倒する一台だった・・・!
酷暑の7月下旬の取材日・・・。
灼熱の太陽光線に余裕で打ち勝ったオリジナル色レッドは、色鮮やかな反射光として、経過した歳月など一切感じさせることなく目に飛び込んでくる・・・。
聞きしにも勝る・・・、車体前後に鎮座する「練馬5」が持つシングル・ナンバーの印象は、想像を遥かに超えた重厚な趣きで、五十余年にもわたるこの個体のヒストリーを、凄まじいオーラと変えて観る者を圧倒する・・・。
思わず夢中になって撮影し、入念に録音までしたオリジナル時計の音はコチコチ・・・・と、フルオリジナルの極上インテリアの空間に鳴り響く・・・。
オーナー様の熱意で保管時はダッシュボードやシートなど入念に本革製カバーがかけられ、素晴らしい状態を半世紀を超えて維持し続ける、この69年式最終後期型ダットサン・フェアレディ2000 SR311が放つ魅力のオーラは凄まじい物でした・・・。
若き日に抱かれたSR311への大きな憧れは・・・、半世紀の時を経て偶然の極上フルノーマル個体との出会いからオーナー様の心を突き動かし・・・、当時コレクションされていたビンテージ・フェラーリを売却してまで6年前に手に入れられた69年式最終後期型のフェアレディ2000 SR311・・・。
車検証には明らかに新車購入時の日産ディーラー名と初代オーナーの記録が残る一台・・・。
新車購入されたファースト・オーナーの「練馬5」ナンバーを大いなる情熱でそのまま引き継いだ実質ワンオーナー車は、特別なヒストリーを継承する一台として存在したのです・・・。
現オーナー様の手元に来てからも、状態保持の為さまざまなメンテナンスを繰り返し・・・、時代が経過したインテリアなどウインドウ・スクリーン越しの強烈な紫外線から守るために様々な工夫をこらして美しさを維持し、旧車仲間達と様々なイベントに参加しては極上SR311が手元にある実に豊潤なライフスタイルを謳歌されてこられたオーナー様・・・。
誰にでも訪れるライフスタイルの変化から令和元年3月以降は車検を取得せず、今度はコレクションとして・・・。時折エンジンをかけては少し動かすなどクルマにとって重要な完全動体を維持しながらも、想いを込めて傍に置いてこられた一台です・・・。
長年にわたる経験から国産旧車〜クラシックカーを熟知したベテラン・エンスージアスト・オーナー様・・・。「乗らずに手元に置いておくのは、精神満足的には良いもののクルマに良くない・・・。」
この焦燥感にも似たお心内から筆者に取材のご依頼をいただいたのは、実は今から3年も前の事でした・・・。
お会いして色々お話し伺ううちに・・・、自動車史上に残る貴重な一台を「次の引き継いで頂ける方にお譲りしなくては・・・」という“断腸の想い”以上に、終始笑顔満面“シングルナンバー付き〜低走行〜フルノーマルSR311”自慢を目一杯頂くオーナー様のお心内に触れ、「今はまだ手放さない方が良いのではないですか・・・」とご提案させて頂き、一度思いとどまれた経緯がある一台なのです・・・。
シリアルナンバー#04277・・・「練馬5」のシングルナンバーを
持ち実走行34863kmを示すフルノーマル車・・・、69年製最終
後期型ダットサン・フェアレディ2000 SR311は
こんなクルマだった・・・!
今まで様々な国産旧車〜欧州ビンテージ〜クラシックカーを乗り継いでこられたベテラン・オーナー様・・・。「良い状態のSR 311を是非とも手元に置きたい・・・。」そんな長年の夢を6年前に叶えられたのが本日ご紹介する一台です・・・。
オーナー様にとって青春時代の記憶に、半世紀経過した今でさえ特別鮮明に残るのが、1967年 「第4回日本グランプリ」・・・、1968年「第5回日本グランプリ」・・・、そして1969年「第6回日本グランプリ」のGTクラスに、輝かしくも連続して1-2-3フィニッシュを飾り、特に「第6回日本グランプリ」では優勝を飾るなど、MGBやトライアンフなどの海外勢を尻目にレースを席巻した「フェアレディ2000」の大活躍でした・・・!
英国製スポーツカーを打ち負かす為に・・・。
それらを購入しては完全にバラし、徹底してベンチマークした上で研究されたシャーシ・コンストラクションやサスペンション・・・。
国産自動車では初めて空気抵抗に対するデザインを大きく意識し、リアをスパッと切り取った仮想テールエンド・・・、当時のエアロダイナミクス・デザインの最先端であったコーダトロンカ・デザインを踏襲・・・。
さらにボンネット高を低くする為に、ダウン・ドラフトからサイド・ドラフトへキャブレターの仕様を変更し、ワイドで低く・・・そしてコンパクトな車体に搭載されるU20型・水冷4気筒SOHC 1982ccエンジンは、国産ミクニ社製ソレックス・キャブレターを2基搭載し、最高出力は145馬力をたたき出しました・・・。
加えて車重わずか930kgと「軽さ」を加えた流麗な車体は、当時の日本車としては最速となる205km/hに達する性能を実現・・・。
コンパクトな国産スポーツカーが、並み居る英国車やイタリア車を蹴散らし、レースフィールドを疾走する姿に、当時の若者は皆胸をときめかせる程、まさに“憧れの存在”となり、“フェアレディ”の名称を特別な存在へと昇華させたのでした・・・。
当時の販売価格もまた貴婦人的・・・。
60年代高度成長期を支えた消費傾向「一家に一台・マイカーブーム」の火付け役となった一般大衆車の“サニー”や“カローラ”の価格が「41万円」程の時代に、このフェアレディ2000の発売当時の車両本体価格は「96万円」と2倍以上で発売されます・・・。
それほどまでに・・・、まさに貴婦人“フェアレディ”の如く“高嶺の花”だったSR311・・・。
この憧れの淑女に「いつか必ず乗ってみせる・・・」と、意味深く心に誓った当時の若者が、今日の日本のエンスージアスト道を形作ったのは紛れもない事実であり、ベテラン・エンスージアストの皆様に敬意を表したい思いです・・・。
「頭の中にずっとあった・・・。」思い出がフラッシュバック
する“若き日の憧れ・・・”は極上シングルナンバー車との出会いで
現実になった・・・!ベテラン・エンスージアスト様が出会った、
69年式ダットサン フェアレディ2000 SR311の詳細とは・・・。
巻末写真50枚と動画でご確認いただきながら貴重な車両の詳細をご確認ください・・・。
基本的に未再生のオリジナルが素晴らしく色濃く残る一台です・・・。
くすみの無いメッキパーツはオリジナルの観点からは状態も良く、大きな錆浮が見られるところはありません・・・。
ボディに関してはオリジナル・カラーのレッドが眩しい程澱みなく美しく・・・、錆など見当たらない状態ですが、すでに半世紀が経過した個体です・・・。オーナー様も修復歴は無いと聞いておられますが、実際に取材時塗膜計で確認しましたが均等で無い部分も数箇所ありました・・・。
長い歴史の中で、一部部分補修などされている事は当然のこととご認識ください・・・。
ボディ右側に写真でも撮りきれないエクボがありますが、経年の味わいと捉えてそのまま味わっておられます。
また写真23枚目にある様に、エンジンフード中央先端に2ヶ所小さなビス穴が開いています・・・。
これはファースト・オーナーの時代、トランク内写真にある当時物のマスコットがかつては取り付けられていた痕跡です・・・。穴を埋めて補修することも出来たのですが、当時を色濃く表現する物として、マスコットはトランクルームで保管、穴はそのままにしてあるそうです・・・。
また写真17枚目にある様にリアパネルの一部に塗装表面の荒れが見られ塗膜が落ちている部分が見られます・・・。
そして写真32枚目・・・、助手席ウインドウのレインカッターに経年劣化が見られます・・・。
(ご参考までに・・・こちらはeBayでも安価に見つかります・・・。)
加えて・・・右サイドビュー写真数枚で確認できる、右ジャッキ・ポイントのグロメットが元来無かったそうです・・・。
(ご参考までに・・・、米国でも大人気の車だけに、以下サイトからも色々見つかりそうです)
見学時に実際に記録簿をご覧のなり、確認いただければと思いますが、新車当時からの記録簿が昭和58年までびっしりと残っており、一般的に起こり得る不具合などは色々と対応されてこられた様子がわかります・・・。
現オーナー様はフロントサスペンションのボールジョイントやボールリンケージなど6年前の購入時に交換し、不具合の無い状態で購入され、直近においては、ブレーキやクラッチなどオーバーホールし好調を維持されておられます・・・。
オリジナルが色濃く、非常に状態よく残るインテリアは、張り替えや交換履歴のない当時物が素晴らしく現存する内容です・・・。
クラッシュパッドやダッシュボード・・・メーターナセルなどは驚愕の美しさ・・・、さらにシートも未再生オリジナルという素晴らしい状態で残り、ノスタルジックな雰囲気を醸し出しています・・・。
なお、助手席のヘッドレストは入手当初より欠品とのこと・・・、1969年式ですので車検上は問題ない年式ですが、心情的には探してあげたい所です・・・。
エンジンをかけていない状態で室内に乗り込むと、静寂の中に時計の音が響きわたります・・・。
また当時物の東京芝浦電気工業製ラジオは現在もしっかりと聞けるとのこと・・・。これらはとても感慨深いものがあります・・・。
またトランク内から確認できる取り付け方法からオリジナルでは・・・と思われるロールバーが装着されているのが本車両の特徴・・・。
ハードトップは純正品では無く、アメリカの著名なハードトップ・サプライヤー“SNUG TOP”製が取り付けられており、幌骨はあるもののソフトトップは付属致しません・・・。
機関はオーバーホール無しのオリジナル状態・・・。
エンジンルームを開けると機関や補器類など当時のままの姿が残っていることに嬉しくなります・・・。
コールドスタートからも難ることなく、瞬時に始動するエンジンは温まるに連れて4つのシリンダーがシンクロし不用意な振動も無く安定してアイドリングを始めます・・・。
水温計が動くのを見計らいアクセルを踏み込むと実にシャープなレスポンスでU20型4気筒SOHCエンジンは一気に吹け上がり、非常に貴重ながら・・・、オリジナルで残るSRの特徴・・・!かのメガホン・マフラーはミッドレンジの効いた怒涛のサウンドを奏であの当時を見事にフラッシュバックさせてくれるのです・・・!
残念ながら現在車検切れの為、元気に疾走する動画の撮影は叶いませんでしたが、撮影場所から保管場所まで移動する様子は往年の第一級スポーツ・カーのマナーそのものでした・・・。
素晴らしい状態で現存する国産クラシックの代名詞「フェアレディSR311・・・。」
美しいボディに更に磨きをかけて、再び貴婦人の如く公道再デビューする日を待ち望む様に・・・、入念に仕上げていただける熱意溢れるオーナー様との出会いを待っているかの様でした・・・。
1970年式 ダットサン・フェアレディ2000 最終ロットのSR311
取材後記・・・
こうして日々希少なクルマを取材〜執筆活動していますと、不思議に思うことが多々あります。
「そろそろ腰が痛くて乗れなくなってきたんだよね・・・」などなど、様々な諸事情から愛車を手放す事を決意された筈なのに・・・、インタビューしていると我が子自慢の事の様に目をキラキラ輝かせて・・・、手放す雰囲気など微塵もなく・・・、笑顔満面に愛車自慢頂くベテラン・オーナー様達・・・。
車好き人生・・・エンスージアスト人生の集大成をかけ、まさに“上がりの車”として、長年培ったプロ顔負けの知識と情熱で、まるで我が子の様に大切にされたクルマを手放される瞬間・・・。その尋常ではないお心内に、インタビューする筆者も心が引き締まる想いで臨みます・・・。
今回ご紹介する終始素敵な笑顔を絶さず、冒頭の素敵な“思い出話し”を聴かせて頂いたオーナー様も、ライフステージの変化から、断腸の想いで手放される事を決意され、ここまで仕上げた貴重な個体を前に、「是非シングルナンバー含めて、想いを引き継いで頂き、最高の一台に仕上げて欲しい・・・」と、熱望にも似たお気持ちでおられるのを感じたのです・・・。
立ち姿も実にノスタルジックで美しく・・・、実に細やかに愛情いっぱい手が入っており、始動性も良くブリッピングに対する吹け上がりも素晴らしい・・・。そんな素敵な最終ロットのSR311でした・・・。
このような引き継ぎを演出できるのが個人間売買の最も素敵な所と、取材当日お聞きした内容を精一杯表現させて頂く原稿となりましたが、是非ご見学時にオーナー様にお会い頂き、じっくりとお話し聞いて頂ければ、貴重な個体の理想的な引き継ぎがいただける事と思います・・・。
人生集大成をかけて大切にされてこられたベテラン・エンスージアスト様
入魂の一台・・・!最終ロットのハイ・ウインドウ、69年式ダットサン・フェアレディ2000 SR311は、フルノーマルの「練馬5」シングル
ナンバー〜記録簿証明付き低走行34863km〜実質ワンオーナーの血統で
観る者を圧倒する一台だった・・・!
是非若き日の想いを語る、ノスタルジックな見学に埼玉県までお越しください・・・。
この大変貴重な「1969年式 ダットサン フェアレディ2000 SR311」は
現在埼玉県にあります。
個人間売買のため、消費税や諸費用等はかかりません。
練馬ナンバーの管轄エリア内(新宿区、文京区、中野区、豊島区、北区、板橋区、練馬区)の方であれば貴重な「練馬5」シングルナンバーのお受け継ぎは可能です。
本車両購入に際してのリサイクル預託金精算は(未預託)によりありません。
現在車両は車検切れの為、お渡し後車検取得〜中古新規登録時に自動車税年額(¥39,500)の月割り精算が陸運局にて発生いたします。
また陸送等は同様に購入者様の方でご手配をお願いいたしますが、筆者の法人業務でも自社所有積載車でのクラシックカー輸送業務を取り行っております。ご希望がありましたら是非ご相談ください。
【お問い合わせに際して・・・】
のページの車両はクラシックカー・コレクタブルカーの越境ECサイト「エステートセール・スプレマシー®︎」に掲載されたものです。
至高・最高(スプレマシー)なエステートセール・・・とは。
エステートセール・スプレマシー®︎は、オーナー様の想いのこもったお車を、インタビューに基づく原稿と動画でご紹介し、物・心を整理する北米文化エステートセールの日本版です。
文化も・・・次の世代への引き継ぎも・・・何も残らない二束三文・安値買取とは全く異なり、オーナー様の想いを実直に表現、思い出は心にしっかり残しながらも確実に次の世代に引き継ぐご案内・仲介をいたします。
過去の整備記録や修理歴など含めて現オーナー様から詳細ヒアリングを実施、事故歴の有無含めて取材しております。大きな事故歴があった場合、また現オーナー様の所有歴が極端に短く詳細がわからない場合は取材をお断りし、購入されるお客様に可能な限り安心をお届けする工夫を実施しております。
本記事内容は、2024年7月21日(日曜日)晴天下11時より、約3時間の取材時間の中で、オーナー様インタビューしたものを元に執筆作成したものです。かぎられた時間での確認につき、現車の状態を100%正確に記載しているとは限らない場合があります。また執筆内容に関しても全て裏づけを取ったものでは無く状態等のコメントも、あくまで取材時の天候状況及び筆者の主観によるものという事ご承知おき下さい。
掲載車両に関してのご質問や現車確認のお申込はこのページの一番下よりご連絡下さい。なお個人間での取引となりますので、冷やかし防止のため、現車確認はあくまで「購入を前提」として検討されているお客様のみとさせて頂きます。
何卒宜しくご検討下さい。