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1990年式
ローバー・ミニ1000ラドフォード・ミニ・デ・ヴィル仕様
ポール・マッカートニー Spec.
↑↑↑上記アーカイブ動画、是非音声ありでご覧ください・・・。
ポール・マッカートニー卿が愛したラドフォード・ミニの
完全再現・・・!超希少当時物パーツ満載で、オンリーワン・
カスタムが見事に施された最終キャブクーパー・・・!
ラドフォード・ミニ・デ・ヴィル仕様に大いに心躍る・・・!
今や幻の存在とも言える英国名門コーチビルダー・ラドフォード製のミニ・クーパー・・・。
1960年代当時、顧客のオーダーに応じて庶民的な存在であったミニを、個性あふれる豪華版に仕立て上げていた同社が、ザ・ビートルズのメンバーそれぞれの要望に応じて、魅力的なワンオフ・カスタム・ミニを制作していたのは、クラシックカー・コレクターの間では有名な話です・・・。
アビイ・ロード・スタジオに通う際に、熱心なファンやパパラッチの目を避けて、ロンドンの街中を自由に走り抜けるには、庶民的なミニはもっともふさわしい存在と、マネージャーのブライアン・エプスタイン氏から4人に送られたのがきっかけ・・・。
ドラムスのリンゴ・スター氏は、ドラムセットが乗せやすいようにと、リアゲートを観音開きに改造したり・・・、ポール・マッカートニー氏は、一見「普通のミニ」に見えるが、細部に高級感のアレンジが加えたラドフォード製ミニを愛用していました・・・。
ポール・マッカートニー卿が愛したラドフォード製ミニ・・・、その特徴は・・・。
Marshall製ポジションランプをBピラー上に配置・・・、ルーカス製フォグランプとスポットランプを内蔵したベネライト製フロントグリルを纏い・・・、ロールス・ロイスで使用されたマップランプをはじめとしスイッチ類などにアストンマーティンやロールスロイスで使われたパーツを流用し・・・、インテリアにおいては、アストンマーティン用のレザー内装・・・、スミス製各種メーター類・・・、そしてスポークに4つの穴が存在するモトリタ製ウッドステアリングが装着され・・・、そのインパネには“Coach-built by Radford” エンブレム が装着され、高級感を全面に押し出した作りで、当時の標準ミニとは一線を画す仕様となったものでした・・・。この本物の一台は、2018年、Worldwide Auctioneers Auburn Auctionに出品され、当時のレートにして約2,700万円で落札され、現在はフロリダのミュージアムに展示されているのは、コレクターの間では有名な話です・・・。
ポールマッカートニー卿が愛した一台は当然特別な存在ながら、今日このラドフォードが制作したミニは当然超希少で、海外市場では極稀に見ることがあり、運よく買えることになっても当然8桁超えの世界・・・。
ならばいっそのことポールマッカートニー卿の淡いグリーンが見た目にも素敵な、氏のラドフォード・ミニを作ってしまおうと、長年かけてコレクターが膨大な費用をかけて世界中から収集した超希少当時物パーツが一台のミニに投入され、そのベースになったMk-Iオマージュはもちろんのことながら、アストンマーチンDB-5風のシートを本物スペックのレザーを用いて本物さながらに作り込まれたミニ・・・。
本日ご紹介するのはそんな特別な一台なのです・・・。

1960年代に賞賛を浴びた英国コーチビルダー、ラドフォード社に
よるハイエンド・カスタム・・・それが“ミニ・デ・ヴィル”
ボディの四隅にタイヤを配し、スモールサイズながらも大人4人が乗れるミニは、オイルショックの背景下、小型自動車の需要に対して1959年生産開始・・・。
その後BMCからローバーに生産が移行してからも実に41年間生産が続いた、サー・アレック・イシゴニスの超絶アイデアで世界を席巻した大傑作車です・・・。
しかし・・・、ロールス・ロイスやベントレーなどの大排気量高級車に乗り慣れた当時の英国セレブリティ達には、シンプルなインテリアやエクステリアでは物足らず、著名作品“ピンクパンサー”のジャック・クルーゾー警部役で知られるピーター・セラーズが1963年製当時新車のミニ・クーパーをオリジナルの4倍以上の費用を掛け、豪華で高級感のあるものに改造したことから、豪華仕様のミニのトレンドが英国で始まります・・・。
このビジネスチャンスを上手く掴んだのが当時、ロールスロイスとベントレーの老舗小売業者で、コーチビルダーとしてあらゆる顧客の要望に応じてオリジナル仕様を架装・改造していたラドフォード社でした・・・。
ロールス・ロイス、アストンマーチンなどで使用される英国ブランドの部品を多用し、63項目にも及ぶエキストラオーダーのポイントを魅力たっぷりに上顧客に提案・・・。
それらをハイレベルな作り込みで生産し、オリジナルを遥かに凌駕した最上級モデルなどは、内部のすべてがロールス・ロイスの様だったと言われる程です・・・。
そして・・・、この洗練された特別なミニは「ミニ・デ・ヴィル」と呼ばれ、英国セレブリティ達のハートをがっちりと掴んだのでした・・・。
最上位モデルのイメージをさらに深めると・・・。
まずインテリアでは、スミス製コンビネーションゲージ・・・、マップランプなどはロールス・ロイスの物を使用・・・、ボディワークはライリー製ヘッドランプリム・・・、同じくライリー製クロームストリップ・・・、そしてルーカス製567フォグランプを内蔵した、ベネライト社製グリルなどのボルトオンアイテムが標準化され、リアライトは、アストンマーティンのユニットに交換されることもありました・・・。
エンジンは、基本純正ユニットのままが標準ですが、スピードウェル社のチューンドバージョンも存在したのです・・・。
この「ミニ・デ・ヴィル」は、当時ロック・ミュージック創生という、音楽の概念を根本から変える革命的サウンドで世界を震撼させたビートルズの各メンバー・・・、スティーブ・マックイーン・・・、ジェームズ・ガーナーといった著名人がステータス・シンボルとして愛用した影響も大きく、当時のラドフォード社は永遠に続くキャンセル待ちリストを持っていたとまで言われています・・・。
今日の日本で、現存するラドフォード・ミニ・デ・ヴィルはまず見当たらないことでしょう・・・。
その希少なストーリー性と併せて、世界中でコレクターが探し求めているコレクターズ・アイテムとしての成り立ちが、さらにラドフォード・ミニの希少性を世界中で高めているのです・・・。

20年余年を超える月日と歴代オーナー氏の“あふれんばかりの
情熱”で熟成を極めたサー・ポール・マッカートニー・スペックの
ラドフォード・ミニ・デ・ヴィル仕様はこうして出来た・・・!
サー・ポール・マッカートニーが愛用したプレートナンバーGGJ 382C・・・、セージ・グリーンで仕上げられた1965年製ラドフォード・ミニ・デ・ヴィルは、ビートルズの有名なマネージャー、ブライアン・エプスタインが4人のメンバーそれぞれに1台ずつにプレゼントしたうちの1台です・・・。
伝説のアビイ・ロードスタジオの門は狭く、ミニは理想的サイズであり、ドラムスのリンゴ・スターのミニ・デ・ヴィルなどドラムセットが積み込める様にハッチバックになっていた程・・・。
4人のメンバーは、それぞれの好みにあったラドフォード・ミニ・デ・ヴィルで、アビイ・ロードスタジオの門をくぐり、今日残る様々な名盤のレコーディングに臨んだ事でしょう・・・。
また外観は一見普通のミニに見える為、ロンドンで「ビートルマニア」の目をくらましての移動を、彼らに可能にしたという非常にユニークなエピソードも残っています・・・。
ポール・マッカートニー卿のラドフォード・ミニ・デ・ヴィルは、その後カリフォルニアに渡り、ハリウッド・スポーツ・カーズで定期的に整備を受け、エンジンのリビルドが行われた後、2018年「ワールドワイド・オークショニアーズ」が開催する「オーバーン・オークション」で日本円にして約2700万円で落札され、現在はフロリダのミュージアムで展示されています・・・。
今回ご紹介するMk-Iオマージュが施された1990年式ローバーミニ1000最終キャブクーパーは、元々ネイビーブルーだった一台とのこと・・・、それが20余年前に、このなんとも美しいモスキートグリーンに塗り替えられた事から今回の物語は始まります・・・。
そのモディファイコンセプトイメージは・・・1960年代当時、サー・ポール・マッカートニーがラドフォード・ミニ・デ・ヴィルの中で現代ポップスの歴史を変えた名曲の数々“Hey Jude”や“Yesterday”などの名曲を口ずさんで生み出した「その空間」を再現したい・・・!という想いも込められたものだったのです・・・!
殆ど残らないポール・マッカートニー卿のラドフォード・ミニ・デ・ヴィルの情報を、当時のパパラッチ達が激写した、ご本人の写真の僅か背景に映る、車両の細部の写真を集めては徹底してリサーチし、国内には皆無に近い1960年代の当時物・・・、実際にラドフォード・ミニ・デ・ヴィルに使用されたパーツの数々を、驚くほどの投資を行い・・・、時間をたっぷりとかけて、世界中からかけコツコツと1品ずつ収集され、この1台は作り込まれたのです・・・。
前述のポールマッカートニー卿のラドフォード・デ・ヴィルの詳細と是非照合しながら読んでいただきたいのですが・・・、このコレクター氏が収集された貴重な1960年代当時物のリストをするだけでも・・・・・・
・ラドフォード・ミニ・デ・ヴィルのアイコン、左右Bピラー上部にマーシャル製ポジションランプ
・本物同様インパネに取り付けた、本物超希少な”Coach-built by RADFORD”のエンブレム
・ラドフォード・ミニ・デ・ヴィル本物当時物メーターパネル
・1960年代当時物のモトリタ製ウッドハンドル(4つ穴の貴重な物)
・1960年代当時物のスミス製メーター類
・チョーク・フォグなどプルスイッチ類
・ロールス・ロイスで使われた1960年代当時物マップランプ
・ラドフォード・ミニ・デ・ヴィルの定番、ベネライト製フロントグリル(フォグランプ用穴あけ加工)
・1960年代当時物超希少ルーカス製フォグランプ・スポットランプ
・1960年代当時物STAX社製フェンダーミラー
・ラドフォード・ミニ・デ・ヴィルの定番、1960年代当時物バッジバー
・ラドフォード・ミニ・デ・ヴィルの定番、1960年代当時物ルーカス製リアビューミラー(Lucas608)
・ミニライト10インチホイール
・1970年代ヘッドレストレス・レザーシート
・デザインが素晴らしい1970年代モトローラ社製AMラジオ(結線されていませんそして極め付けは・・・、これはポールマッカートニー卿が同じく愛用した1968年アストンマーチンDB6、その当時物本物のエンブレムです・・・!
なんと本物の1968年アストンマーチンのリア周りのパーツ一式を購入、エンブレムのみ移設されたという想い入れが含まれているものなのです・・・。
これらを徐々に収集しては、専門店に持ち込み、収集された写真を見せては「こうしたい!」という情熱をぶつけてこられ、このミニはエクステリアも、そしてインテリアも、ビートルマニアならずとも大変魅力的な「ラドフォード・ミニ・デ・ヴィル仕様」へと大変身を遂げたのでした・・・。
特に外観上の大きな特徴であるラドフォード・ミニ・デ・ヴィルの定番、マーシャル製ポジションランプはライトオンで点灯するように配線済み、夜になるとこれがなんとも味わい深く、そして印象深く点灯する様子は、このラドフォード・ミニ・デ・ヴィル仕様の魅力を大きく際立たせています・・・。
オーナー氏が変わってからもこの熟成化はいよいよ最終段階へ・・・。
なんとアストンマーチン専用のレザー生地を英国から取り寄せ、アストンマーチンDB-5のショルダーが丸みを帯びた形状を再現して、シート地張り替えが直近で実施されています・・・。
立ち姿も本当に美しいこのラドフォード・ミニ・デ・ヴィル仕様は、もちろん走りの方も抜かりなくセットアップ・・・、ラバーコーンはテレスコピックダンパーに交換され、豪華な走りをイメージできる、実にしなやかな走りに変更されています・・・。
また現オーナー氏と深い信頼関係のある、大阪の某著名クラシックカー老舗にて、エンジン機関足回りに至るまで、素晴らしく手厚くメンテナンスされており、1/2インチSUツインキャブのバッチリ決まったセッティングなど、街中からハイウエイまで存分にミニの走りを堪能できる内容となっているのがとても印象的でした・・・。
是非筆者撮影〜編集の動画でも、その素敵な走りをご確認ください・・・。

1990年式ローバー・ミニ1000ラドフォード・ミニ・デ・ヴィル仕様
サー・ポールマッカートニーSpec. 取材後書き・・・
オーナー様のご厚意で、走行動画撮影中しばし、このミニを“官能”させていただきました・・・。
ラドフォードの特徴を知れば知るほど面白いのがこの個体の特徴・・・。その雰囲気は本当に素晴らしく、見た目も斬新なインテリアに身を置き、1960年代当時物のステアリングを握った瞬間、半世紀という時間を一瞬にして超越した特別な空気が、筆者の脳内に木霊するのを感じます・・・。
視界に広がるモスキート・グリーンのボンネット・・・、クラシカルなスミスメーター、そしてBピラーのマーシャルのランプが妖艶に光る姿は、クラシカルな「ミニ」を遥かに超越した、まさに「格上のミニ・・・」ラドフォードそのものと言える素敵なオーラを発しているのです・・・!
元気に走るミニならではの走行感はもちろん、一味加わった足の感覚も素晴らしいもの・・・。
何気ない交差点を曲がるだけでも、足元から伝わるしなやかさに驚かされ、SUツインキャブの奏でる豪快な鼓動に、胸は高鳴りっぱなし・・・!
それは軽快でいながら重厚、クラシカルでありながら艶やか・・・。
その一味も二味も違った走りは、ミニの域をはるかに超えた「物語を背負った走り・・・」と言えるものなのです・・・。
それにしても・・・、実に素晴らしい全席アストンマーチン専用レザーシートの出来栄え・・・!
この触っただけでも厚みを感じられる、専用レザーで設られたシートに身を預けた瞬間・・・、ポール・マッカートニー卿が、この車で新しいメロディを口ずさんでいた、“あの時代”を追体験するような想いが込み上げ、「こうしてアビイ・ロードの門をくぐっていたのだろうなぁ・・・。」などと空想するのも、素敵な趣を与えてくれているのです・・・。
動画でご覧いただける通り、ただ走るだけで心が震える一台・・・。
世界中から収集された当時物パーツが装着され、熟成を極めたクオリティ・・・、そして歴代オーナー氏の情熱でなしえた「唯一無二の一台」が、この特別なイメージを創り上げているのです・・・。
ポール・マッカートニー卿が愛したラドフォード・ミニの
完全再現・・・!超希少当時物パーツ満載で、オンリーワン・カスタムが見事に施された最終キャブクーパー・・・!ラドフォード・ミニ・デ・ヴィル仕様に大いに心躍る・・・!
「探しても出ない・・・出会いを待つしかない一生物のミニ・・・」
このステアリングを次に握るのは、間違いなく“次の物語の継承者”となる方です・・・。
是非好きな方には堪らないオンリーワン・ミニの見学にお越しください・・・。
この大変素晴らしい「1990年式ローバーミニ1000ラドフォード・ミニ・デ・ヴィル仕様 ポールマッカートニーSpec.」は現在、長野県にあります。
個人間売買のため、消費税や諸費用等はかかりません。
本車両購入に際しては自動車税の月割り精算(年額¥33,900)並びにリサイクル預託金精算(¥10,130)は、ご購入者様にてご負担いただきます。
また陸送等は購入者様の方でご手配をお願いいたしますが、筆者の法人業務でも、自社所有積載車でのクラシックカー輸送業務を取り行っております。ご希望がありましたら是非ご相談ください。
【お問い合わせに際して・・・】
このページの車両はクラシックカー・コレクタブルカーの越境ECサイト「エステートセール・スプレマシー®︎」に掲載されたものです。
至高・最高(スプレマシー)なエステートセール・・・とは。
エステートセール・スプレマシー®︎は、オーナー様の想いのこもったお車を、インタビューに基づく原稿と動画でご紹介する北米文化エステートセールの日本版です。
現オーナー様の想いを実直に表現、思い出は心にしっかり残しながらも、確実に次の世代に引き継ぐご案内から販売仲介対応をいたします。
本記事内容は、2025年9月24日13時より、晴天下約3時間の取材時間の中で、オーナー様へのインタビューしたものを元に執筆作成したものです。かぎられた時間での確認につき現車の状態を100%正確に記載しているとは限らない場合があります、また執筆内容に関しても全て裏づけを取ったものではありません。 状態等のコメントも、あくまで取材時の天候・状況及び筆者の主観によるものという事ご承知おき下さい。掲載車両に関してのご質問や現車確認のお申込はこのページの一番下よりご連絡下さい。なお個人間での取引となりますので、冷やかし防止のため、現車確認はあくまで「購入を前提」として検討されているお客様のみとさせて頂きます。
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