トップ>ストックリスト>1994年式 レンジローバー・クラシック・3.9L
1994年式
レンジローバー・クラシック・3.9L
↑↑↑上記アーカイブ動画、是非音声ありでご覧ください・・・。
レンジローバー・クラシック最終期のフル・オリジナルを非常に
高く保つ一台の現存に驚愕する・・・!希少アーモンド・ホワイト
が眩しく残る「サムズ・コレクション」保有1994年式
レンジローバー・クラシック3.9Lは、本質美を官能できる
一台だった・・・!
第一章
探しても出ない・・・出会いを待つしかない本質美を
堪能できる一台・・・。
時折街中で遭遇するとハッとさせられるその意匠も・・・、雰囲気も・・・、そしてオーラさえも・・・、
現代のクルマとは一線を画すネオ・クラシックなクルマ達・・・。
センスよくフル・オリジナルの様相を呈し、さりげなく走り去って行く姿など、それはそれは・・・心さえ奪われる大変魅力的なものと感じるのは筆者だけではない筈です・・・。
味わい深いそのモノが持つ「本質」を良く知り、長く大切に家族同様に可愛がり、人生を常に共にするという「乗り手のライフスタイル」そのものを表現するのが、これら欧州で“ネオ・クラシック”または“ヤングタイマー”と呼ばれる、「良いものを作る」という一点の信念に各メーカーが威信を掛けた、1980年代から90年代にかけて、しっかりと作り込まれた“極一部のクルマ達”ではないでしょうか・・・。
その希少な“ネオ・クラシックの台頭”とも言えるのが、長い歴史を背負って生産され、最後の機械感溢れる名車として1994年から翌95年の僅か2年間の間に製造されたレンジローバー・クラシック3.9L・・・。
この英国ソリハル工場で生産された、今でこそ“ラグジュアリーSUV”と呼ばれるカテゴリーの原点にして、最後の本格アナログSUVとしてのレンジローバー・クラシック3.9Lは、ボールジョイント式ステアリング機構とフルタイム4WDがもたらす重厚な足まわり・・・、そして広大なラゲッジ・ルームによる実用性・・・、それに加えてコノリー社製レザーシートと、贅沢にも今後二度と再現不可能なバー・ウオルナットをあしらった品格溢れるインテリアイメージなどまさに上質感そのもの・・・。
元来英国では広大な領地をもつ英国貴族階級の領主が、領地内での狩猟用に多く愛用したことから「砂漠のロールス・ロイス」と言う魅惑の愛称を持ち、まさに長い歴史と最高品質を併せ持つ英国車として、存在感溢れるオーラで乗る者・観る者を惹きつけてやまない存在なのです・・・。
「丸目一灯のヘッドライトと、ブラックアウトされたシンプルなグリルがたまらない魅力だね・・・。」
そう目を細めて愛車の方に目を向けられるオーナー様・・・。
このレンジローバー・クラシック 3.9Lは、今や日本国内でもトップレベルのプライベート・コレクションを保有する「サムズ・コレクション」の中の一台です・・・。
「サムズ・コレクション」の選定基準とは、単に希少で高額なクラシック・カーを主宰者様の基準で収集されてこられたものではありません・・・。
「誕生した時のオリジナルの姿のまま残る個体こそ、最も美しい・・・」という主宰者様の信念のもとに、素性の良い個体を確かな眼識で見極め、コレクションにふさわしい一台を厳選して入手・・・。
入手後にそれぞれその道の専門家へ託して「気になるところは全部治す」と言う徹底したメンテナンスを施し、機械としても、また歴史を語るアートとしても、最良の状態で保存し、時折乗っては楽しみ尽くすことを理念とされておられます・・・。
その「サムズ・コレクション」保有の一台一台は、まさに感性で味わうための“作品”として存在しており、今や国内のクラシックカー・デレガンスにおいてもトップレベルの受賞歴を誇る、壮大なコレクションなのです・・・。
その「サムズ・コレクション」の主宰者であるオーナー様が、コレクションの他に普段に乗られる数多くのプライベート・カーの中でも、最も心にかけておられる一台が、やはりこのネオ・クラシックの台頭である、レンジローバー・クラシック3.9Lとのこと・・・。
これまでにも数台のクラシック・レンジローバーを所有し、日常使いのパートナーとして、その品格溢れる本質を存分に楽しまれてこられたそうです・・・。
その中には走行4万キロ台の低走行個体もあったとのこと、しかしながらこれはクラシック・レンジの宿命ともいえる足回りや駆動系のトラブルにたびたび悩まされ、走行距離に比例することなく手放してこられたのも事実・・・。
それでもなお、あの丸目一灯と黒いグリルのシンプルで唯一無二のバランスに心はすっかり惹かれたまま、シンプルな造形に宿る機能美の本質を愛し続け、良質な個体を探し続けてこられました・・・。
その様な中、この個体との偶然の出会いは、約2年前にやってきました・・・。
希少な“アーモンド・ホワイト”がオリジナル・ペイントで残る一台を目にした瞬間、「あっ、これはもう運命だ・・・!」と迷わず即決で購入されたとのこと・・・。
良質なオリジナルがしっかり残る一台であったものの、コレクションのアストン・マーチンの対応で大変信頼を寄せられる、兵庫県のブリティッシュ・モータースのマイスターである澤田氏に、購入後すぐに総合リフレッシュを依頼されたのです・・・。
「その時は全く気が付かなかった・・・」と語られるオーナー様に変わって、マイスター澤田氏が気付いたのは、ほんの僅かながらデフが発生する異音だったとのこと・・・。
「どうしますか・・・?」との澤田氏からの問いかけに、「すべてやってください・・・。妥協なしで完全に直してほしい」と即答されたそうです・・・。
その結果もあり、クラシックレンジの泣きどころでもある、駆動系の不安要素は完全に解消され、さらに直近で、日本の気候にマッチさせるべく水温管理の方法も刷新、その改修はエアコン・システム全般にも及び、酷暑下でもエンジン全体が非常に調子良く安定し、さらに快適に乗れるように変化したとのことでした・・・。
オーナー様が目を細めてクルマに目をやり・・・「これほど違和感のないクラシック・レンジは初めて・・・」と語られるほど、その仕上がりは驚くほどフレッシュで滑らかなもの・・・。
それ以降、時折ガレージから引っ張り出しては普段乗りを楽しまれておられますが、それは感性に響く大変素敵な味わいとのこと・・・!
勿論不具合は一切なく、現在に至るまでトラブル・フリーの状態を保っておられるとのことでした・・・。
三十余年前のオリジナル・ペイントのままながら、十分な艶が美しいアーモンド・ホワイトの個体は、今まで一度も再塗装を受ける補修を必要とせず、錆〜腐食も全く無く、当時物ならではの艶と質感をしっかり残存しています・・・。
それは下回りを覗いてみても窺い知れる、素晴らしく手が行き届いた状態が観て取れるほどです・・・。
当時ならではの英国車の設えである、室内の様子が完全に見て取れる程、無色透明の全方位ウインドウからは、タンカラーのコノリー社製レザーシートが、そのステッチとパイピングまでも大変美しく、その芳醇な香りを三十余年経過した今も室内に残し、今や絶滅危惧種となった、バー・ウオルナットのウッドパネルの色合いと、実に品格よくマッチするインテリア空間に身を置くのは、まさにクルマ好きにとって至高の癒し空間です・・・。
そうです・・・。
この1994年式レンジローバー・クラシックが宿す“本質美”は、三十余年という時の重みを経て尚、そして今後も時間の経過とともに一層深みを増しながら、静かにその存在の価値を語りかけてくるのです・・・。
第二章
レンジローバーの伝統の系譜と、
“最終クラシック”という到達点・・・
レンジローバーの物語は、1960年代のソリハルに端を発します・・・。
設計主幹のチャールズ・スペンサー“スパン”・キング氏と、ゴードン・バシュフォード氏が描いた新たな構想は、従来の実用四輪駆動を超え、上質な移動と悪路走破性を同居させるという全く新しい概念を持ったアイデアでした・・・。
試作段階で“VELAR”という秘匿名まで与えられたこの極秘プロジェクトは、1970年、ついに初代レンジローバーとして結実の時を迎えます・・・。
大胆なまでに機能を正面から見据えたスクエアな造形は凜として清らかで、のちに「工業デザインの傑作」と評され、パリ・ルーブル美術館に展示されるに至る逸話さえ残したのです・・・。
のちに“クラシック”と呼称される初代レンジローバーは、デビュー時は3ドアのみでしたが、1981年に5ドアが加わり、市場の裾野は一気に広がりました・・・。
技術的には、当時の同種車両と一線を画すコイルスプリングの採用、四輪ディスクブレーキの標準化により、乗り味と制動の質を高い次元で確立・・・。やがてスタビライザーや足まわりの最適化が進み、長距離での安定性は一段と磨かれていきます・・・。
1992年にはロングホイールベースを中心に電子制御エアサスペンションまで導入され、オフロードの懐深さとオンロードの快適性を、より洗練されたバランスで両立させたのです・・・。
そして時代の変化とともにパワートレインの進化も着実に進みます・・・。
1980年代半ばに入ると電子燃料噴射(EFI)が普及し、1989年にはV8は3.9リッター(3,947cc)へとマッシブに拡大・・・。
同時期、量産四駆としては画期的だったABSの導入や、後年の電子制御トラクション(ETC)の採用によって、悪路での確かさと舗装路での安心感は、新しい次元へと引き上げられていきます・・・。
こうして“高級グランドツアラー”としての顔と、“本格四輪駆動”としての矜持が、同じ器のなかで静かに共存するようになりました・・・。
そして、いよいよレンジローバー・クラシックの物語は終章へ向かいます・・・。
1994年・・・。長い進化を締めくくるかのように、内装はソフトダッシュと呼ばれる新しい意匠へ変更・・・。
世界的に高まった安全基準への適合だけではない、手で触れたときの質感、スイッチひとつにまで触感を求めた作法・・・。
最終型に搭載された「36D」というオールアルミ製3947cc V8エンジンへと移行・・・。
OHVプッシュロッド式V8らしい、低速からの鼓動感と滑らかさが特徴のこのエンジンは、回転上昇時にも無理のない自然な伸びを見せ、「機械的な質感の美しさ」が明確に感じられ、金属音が柔らかく温かいのがこの36Dのなんといっても魅力です・・・!
こうして1994年に最終章へと昇華したレンジローバー・クラシックは、かつての無骨さに“上質な穏やかさ”が確かに宿り、ついに完成形へと達したのです・・・。
第三章
最終レンジローバー・クラシック3.9L 筆者の後書き・・・
筆者もまさに心揺さぶられた素晴らしい一台でした・・・!
1994年から翌1995年にかけて後年語られるこの最終期のモデルは、ご存知の通り今日ではコレクタブルな“終章の章句”として語られることにまで完全昇華・・・。
この特別な年式と最終仕様がその価値の輪郭をくっきりと描き出しているのが特徴です・・・。
ラダーフレームにコイルスプリング、そしてフルタイム4WDという“骨法”・・・。
その上にABSやETCといった電子の理性を薄いながらも的確に重ね、進化し続けたレンジローバー・クラシック・・・。
過度に電子化されることなく、しかし古色蒼然にも堕さない・・・!
機械と電子の最良の折衷こそが、最終レンジローバー・クラシックの最大の美点です・・・!
ステアリングを切り込んだ時の素直さ、踏力に正直な制動、長い移動でなお崩れない素晴らしいシートによる疲労感の少なさ・・・。
それらは“スペックの列挙”では語り尽くせない、基本設計の“良心”そのものなのでしょう・・・!
そして、オーナー氏も惚れ込んでおられる意匠の完成度もまた語るべき大きな要素です・・・!
丸目一灯と黒いグリルの端正なバランス、直線基調のボディが描く理路整然たるプロポーションはどの時代においても圧倒的な存在感を放ち、室内に身を置けば、コノリー社製レザーの深い表情と、バー・ウオルナットの滋味が、視覚と触覚と嗅覚に穏やかに満ちてきます・・・。
この右脳を刺激される感覚・・・!これはまさにたまらないネオ・クラシック大好きなエンスージアストにとっては「魅力の宝庫・・・!」
レンジローバー・クラシックにおいては“装飾”は主役では無く、機能のための形が結果として美しく見えるだけのことかもしれません・・・。
その順序を守り抜いたがゆえに生まれる“本質美”が確かに宿るクルマなのです・・・!
“最終レンジローバー・クラシック”が尊ばれる理由・・・。
この個体を見ていると必然的に理解できるのです・・・。
本質美を宿した最後の本格アナログSUVであるという唯一無二の特徴に、世界中のコレクターは上質なオリジナル個体を探し求める・・・。
悪路を恐れない骨格と、長距離巡航を涼しい顔でこなす上質さ、そこに電子制御が最小限の理性を添える・・・。
その最大のバランスを享受できるのが、1994年から1995年にかけて、「しっかりと手が加えられた最終期の個体のみ・・・」に与えられた特権でしょう・・・。
さらに、年式で語れる“終章”という文脈が、コレクションとしての価値を確かなものにしているのです・・・。
今回ご紹介する「サムズ・コレクション」保有の1994年式レンジローバー・クラシック3.9Lは、まさにその核心を射抜く個体でした・・・。
そしてこのフル・オリジナルで残る一台は、その魅惑の到達点をありのままに伝えてくれる一台であり、そこに筆者も心が震える思いをしたのでした・・・。
レンジローバー・クラシック最終期のフル・オリジナルを非常に高く
保つ一台の現存に驚愕する・・・!希少アーモンド・ホワイトが眩しく
残る「サムズ・コレクション」保有1994年式レンジローバー・クラシック
3.9Lは、本質美を官能できる一台だった・・・!
探しても出ない・・・出会いを待つしかない本質美を堪能できる一台・・・。
是非心揺さぶられる魅惑の見学にお越しください・・・。
個人間売買のため、消費税や諸費用等はかかりません。
本車両購入に際しての、自動車税(年額¥76,400)の月割り精算並びにリサイクル預託金は、ご購入者様にてご負担いただきます。
また陸送等は同様に購入者様の方でご手配をお願いいたしますが、筆者の法人業務でも、自社所有積載車でのクラシックカー輸送業務を取り行っております。ご希望がありましたら是非ご相談ください。
【お問い合わせに際して・・・】
このページの車両はクラシックカー・コレクタブルカーの越境ECサイト「エステートセール・スプレマシー®︎」に掲載されたものです。
至高・最高(スプレマシー)なエステートセール・・・とは。
エステートセール・スプレマシー®︎は、オーナー様の想いのこもったお車を、インタビューに基づく原稿と動画でご紹介する北米文化エステートセールの日本版です。
現オーナー様の想いを実直に表現、思い出は心にしっかり残しながらも、確実に次の世代に引き継ぐご案内から販売仲介対応をいたします。
過去の整備記録や修理歴など含めて現オーナー様から詳細ヒアリングを実施、事故歴の有無含めて取材しております。大きな事故歴があった場合、また現オーナー様の所有歴が極端に短く詳細がわからない場合は取材をお断りし、購入されるお客様に可能な限り安心をお届けする工夫を実施しております。
本記事内容は、2025年9月1日午前10時より、晴天の元、約3時間の取材時間の中で、オーナー様へのインタビューと、助手席試乗体験したものを元に執筆作成したものです。かぎられた時間での確認につき、現車の状態を100%正確に記載しているとは限らない場合があります、また執筆内容に関しても全て裏づけを取ったものではありません。 状態等のコメントも、あくまで取材時の天候、状況及び、筆者の主観によるものという事ご承知おき下さい。
掲載車両に関してのご質問や現車確認のお申込はこのページの一番下よりご連絡下さい。なお個人間での取引となりますので、冷やかし防止のため、現車確認はあくまで「購入を前提」として検討されているお客様のみとさせて頂きます。
何卒宜しくご検討下さい。

















































