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1967年式

オースチン ミニ クーパーS 1275 Mk-I

↑↑↑上記アーカイブ動画、是非音声ありでご覧ください・・・。

1275クーパーSのハイコンプエンジンに火を入れる瞬間が
たまらない魅力・・・!Aシリーズ後期ヘリカルギア特有ギア
ボックス・サウンドを聞きながらの走行に痺れる、レストア済みの
フルオリジナルMk-IクーパーSはまさに人生上りの
一台だった・・・!

第一章
タータンレッドとブラックルーフ・・・、ワークスカラーでない当時を語る
本物の色気を纏った後期1275 クーパーS・・・、
シャーシナンバーからの>考察・・・。

1959年のオースチン・セブン/モーリス・ミニ・マイナー発表後の5年後・・・、1964年クーパーS発表当時より“ジャイアント・キラー”として、人々を熱狂させたSのエンブレムを纏う1275ミニ・クーパー・・・。

8年前にオリジナル同色で内外装とも完全にリフレッシュが施されたという、タータンレッドとブラックで塗られるルーフは、Mk-I後期に純正色としてリアルに時代背景を語り、実車を前にその各部のディテールを見ていくと、まさに胸の奥を震わせる存在感が、静かに本物のヘリテイジであることを独特のオーラとともに訴えかけてきます・・・。

Aシリーズ後期のSで採用されたヘリカルギアを持つギアボックスは、貴重なオリジナルパーツと匠の手により、直近で完全オーバーホールを遂げ、コールド時からでも一瞬で・・・、一切難ることなくスタートし、高圧縮エンジンならではの空気の震えを伴うクーパーSのエンジンサウンドとともに走り出す前から、エボナイト製の細身のステアリングを握ったドライバーの鼓動とテンションをMAXまで引き上げ、独特のヘリカルギアの機械音を聞きながらのドライビングが、この車が特別な存在であるということを存分に気づかせてくれるのです・・・!

この走りの質感は、世に後年仕立て上げられたMk-I仕様のクラシック・ミニは多数存在しながらも・・・、「本物でないと絶対に体感できないMk-Iの深い味わい・・・。」をパーフェクトに感じさせてくれるもので、一度味わってしまうと最期・・・、二度と抜け出せない本物クーパーS Mk-Iの魅力にオーナーをどっぷりと浸透させてくれるものでしょう・・・。

この1967年式オースチン・ミニ・クーパーS 1275 Mk-I・・・、実車を前にそのディテールを追いかけていくと史実的に様々なヒストリーが見えてきます・・・。

──シャーシ番号 K-A2S4-552826

──エンジン番号 9F-SAY-44610

当然ながらBMC時代のミニであり、BL期になって正式に付与され始めたコミッションプレートがまだ無い時代の個体です・・・。

A2S4 の「4」は 1275 Cooper S 専用の識別・・・。そして「552xxx」というシリアル帯域は、ロングブリッジ工場が Mk-I Cooper S の生産最終期である1966 年後半から 1967 年初頭にかけて割り当てていた “Mk-I最終ロット”であることを物語っています・・・。

そしてエンジンブロックに刻まれた「9F-SAY」は、ハイコンプレッション仕様の 1275 S にしか付与されなかった、極めて短命なサフィックスであり、1966〜67年のごく限られた期間にだけ存在した“純血の証”であることも物語っているのです・・・。

上記の考察から、この個体においてはエンジン交換が容易なミニでありながら、シャーシの年代帯とエンジンの年代帯が完全一致していることが判明・・・、後年の乗せ換えや流出部品では絶対に再現できない、“時代が一致している本物の S” だけが持つ整合性が鮮やかに残されていることが判ります・・・。

この極めて強い説得力が、この個体から発せられるオーラとなって観るものを魅了し、特有のヘリテイジ性を与えているのです・・・。

そして、ここでもう一つ触れておきたいこの個体に残されたユニークなヒストリー・・・。

職権打刻された車体番号、“群[46]621群”から平成8年に国内初年度登録された並行輸入車・・・右ハンドルのマイル表示から英国から英国本土にあったオースチン・ミニ・クーパーS1275 Mk-Iと想定されます・・・。

ところが車検証の「車名」欄には「モーリス」と記載されているのです・・・。

これについてよくよく史実関連を調べてみると・・・。

英国BMCがまだ絶大な影響力を持っていた1960年代後半・・・、この1275クーパーSが誕生したのは、まさに「バッジエンジニアリング最盛期」と呼ばれる時代でした・・・。

同じクルマがオースチンとしても、モーリスとしても販売されるという英国独特の文化が根付き、クーパーSもまたモーリスとオースチンの両ブランドにおいて存在していました・・・。

その後、1968年にBMCはBLMC(後のBL)へ統合されますが、この1967年式の個体はその直前、BMC最後期の1967年に生まれたMk-IクーパーSです・・・。

したがって、BL体制下での車両分類の混乱とは一切関係がなく、あくまでBMC時代の流儀のもとに生産された“最終の純血個体”といえます・・・。

では、なぜ車検証上では「モーリス」と記載されているのでしょうか・・・。

その理由は、1990年代に多くのクラシック・ミニが日本へ並行輸入された際、国内の陸運支局がBMC当時の製造記録や型式データを基準に車名を決定していたためです・・・。

特にクーパーSは、BMC期にオースチン/モーリスの両系統で製造されていることと、英国側の輸出書類ではモーリス側の記録で処理されることが多かったため、日本の登録時、特に関東地方の陸運支局では、そのままモーリスとして記載された事実が確認されています・・・。

つまり、車検証の「モーリス」表記は誤りではなく、BMC時代のバッジエンジニアリング文化を正しく反映したことなのでしょう・・・。

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第二章
  約8年前にフルレストアが敢行された1967年式
オースチン ミニ クーパーS 1275 Mk-I詳細観察記録・・・。

早速魅惑のオーラで溢れる8年ほど前にフルレストアが完了した個体をじっくり観ていきます・・・。

まずは外装から・・・。

フルレストアから8年経過していることもあり、仕上がったばかりの光沢を放つわけではありませんが、オールペイントが豊かな時間と良く馴染み、程よく風合いを出しており、時代考察も相待って非常に良い雰囲気を出しているのが特徴です・・・。

元色同色タータンレッドとブラックルーフの個体を、ドンガラの状態まで丁寧に剥離し、フルリペイントされたことが、エンジンルームやトランクルーム、そして各種ゴム類の状態からも伺えます・・・。

ガレージ保管の恩恵で塗面の艶・肌は上質で、ボディ~下回りに至るまで錆は見当たらず、レインガーターも美しく健在・・・。

ホイールアーチ後方やドア下部・・・、そしてフロントのヒゲ上部など、古い英国車特有の錆が出やすいポイントにも気になる症状はなく、長く大切にされてきた履歴を静かに物語っています・・・。

足もとやアンダーフロアの状態も非常に良好で、オリジナルが残るスチール性エキマニが奏でる柔らかいサウンドから先、刷新されたエキゾーストに至るまで、下回りを見ても手の入れ方に破綻がないのが好印象です・・・。

室内は主要部が張り替え済みで、座面の張り・縫製ともに極めて上質・・・。

唯一後部座席横のインナーパネルがオリジナルのままとなっております・・・。これも調べたことですが、オリジナルの渦巻紋様が入ったグレーのレストア用インナーパネル素材が、ドアパネルに比べて英国在庫量が圧倒的に少なく、入手が困難であった為なのか・・・。それでもオリジナルの状態は酷く無いので、そのまま使っていたのだろう・・・、という印象を受けます・・・。

ルーフライナーも同様、ここにも当時の趣が残されており、過度に新しさを誇示しない“ちょうどよい若返り方”が実に好ましい仕上がりとなっています・・・。

計器類はオリジナル・スミス製の意匠が大変美しく、追加されているのはクーパーSで必須と思われるレブカウンターのみ・・・。

これは当時もオプションであったことから、オリジナル性を尊重しながら、走らせる歓びをそっと添えた趣の良いチョイスであると伺えるものです・・・。

室内に機能を持たない、フロントから開けるクラシックなオープナーに手をかけて、エンジンフードを開けてみます・・・。

鼻先のクーパーSのバッジの下には、クーパーSの心臓が非常に綺麗に現れるのが嬉しい部分・・・!クーパー・カー・カンパニーがチューニングしたA型1275ccハイ・コンプレッション&510カム(イン&アウト248°)を内包するOHVエンジンが、ツインSU HS2でマネージメントされる魅惑の景色が・・・!綺麗にオーバーホールされた専用オリジナル・エアクリーナーと同じフレームに収まるのは格別の感があるのです・・・。

これも8年前にオーバーホールされ、直近でも匠の手によりしっかりとメンテナンスされたエンジン〜キャブレターともに、A型内燃機のコンディションは極めて良好で、始動は完全コールドからでも常に一発・・・!ハイカムの為、少々荒々しいクーパーSならではのアイドリングを味わった後、スミス製水温計のニードルが十分に上がったタイミングを見計らい、アクセルを踏み込めば、とめどなく高回転まで一気に伸びて行こうとする・・・!クルマが「もっと踏み込め〜!」と言わんばかりの特殊な個性に圧倒され、コンパクトで超軽量な車体をワインディングで走らせるのは本当に・・・、いやこれ以上に楽しいものは無いだろう・・・!と思わせてくれるもの・・・。「これがジャイアント・キラーか・・・ふふ・・・うふふ・・・。」などと思わずニンマリ笑いながら独り言を発せられるシーンもしばしば・・・。気がついて我に返るとこの個体が60年前のクルマであることなど、すっかりどこかに忘れてしまう程、最高に楽しいクルマなのです・・・!

またこの個体は、安心してエンジン特性が味わえる様に、しっかりブレーキが踏めるのも嬉いところ・・・。

それは、当時オプション扱いであったロッキード社製ブレーキサーボが装着されている恩恵・・・。またサスペンションも軽量化が重要な要素であったクーパーSにおいて、当然ながら通常のラバーコーン仕様となっています・・・。

左右に分割されリアのバラストの様に作用するツイン燃料タンクも刷新されたもの・・・。

これらがハイレベルな仕上がりを見せており、あとはどう乗って、どう楽しみながら・・・、常に最高の状態を維持するかという個性溢れる一台・・・。

まさに「走る・眺める・触れる」の三拍子で“クーパーSの歓び”を味わっていただける上質個体なのです・・・!

これぞ探しても出ない・・・出会いを待つしかない、まさにクラシック・ミニ・クーパーSの理想形・・・。

フルレストアが完了したオリジナルMk-IクーパーSが、あなたのガレージで“終わらない夢”をもう一度楽しませてくれる準備を整えているのです・・・。

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第三章
イギリス本国でも本物はいよいよ貴重に・・・。
1967年式 オースチン ミニ クーパーS 1275 Mk-Iの希少性と
筆者の徒然なる想い・・・。

車体四隅に四輪を目一杯張り出して配したまさにゴーカート・ライクなミニは、いつ乗っても楽しい、エンスージアストなマインドをくすぐる唯一無二の存在です・・・!

それがどの年式のどんな仕様であれ、ノーマルの個体から、個性的にカスタムされた個体まで、「走る・止まる・操る・・・」という基本的な「自動車に乗るという事」がこれほど「楽しい!」と思わせてくれるクルマの存在も稀有な事ではないでしょうか・・・。

それゆえ数々のエンスー車を乗り継いで来られた世界中のエンスージアストの多くが、「人生上がりの車・・・」にシンプルながら奥の深い“ミニ”をチョイスされるのも頷ける事です・・・。

今回ご紹介するのはその中でも究極の本物クーパーS1275・・・。

すでに周知の通り、ADO15のコードネームが与えられ、オースチン・セブンとモーリス・ミニ・マイナーとして誕生したミニは、1959年の誕生以降ほぼ半世紀に渡り、世界中のエンスージアストの心を掴み続け、2000年にその生産が終了するまで実に5,387,862台が産み出された開発者サー・アレック・イシゴニスの自動車史に残る傑作です・・・。

そしてその原点であり頂点にある存在が、モンテカルロ・ラリーでのチェルニ峠におけるポルシェとの伝説のバトルを制したクーパー1275Sの存在価値・・・。

雪の降る過酷な峠道で、小さなミニ・クーパーSが、ポルシェなどの大排気量スーパー・スポーツを背後からあっという間に迫り、抜き去ったという「ジャイアント・キラー伝説」に人々は熱狂し、世界中のエンスージアストが、まさに「崇拝の対象」とした、究極のミニクーパー“S” は、Mk-IからMk-IIIまでのトータル台数では27206台のみが生み出され、1964年から1967年の僅か3年間に製造されたMk-Iに限るとたったの14313台・・・。

直近のイギリス本国のデータを調べても、2025年現在Mk-Iナンバー付きは僅か616台、一時抹消中車両は246台と、両方合わせても862台となっており、現存率は僅か6.0%程と激減の一途・・・。

また逆にそのことをイギリス本国では憂いてか、ここ30年間登録車両数が少しずつ伸びていることからも、状態の良い個体は本国へ里帰りを熱望されていることが見て取れます・・・。

※参照元・英国サイト“How many left”より

https://www.howmanyleft.co.uk/vehicle/austin_mini_cooper_s

 

すでに製造から60年近く経過した今日現在、その現存個体数の減少も含めて、希少性は全世界でうなぎ登りの程を表しており、その価格を含めまさにコレクターズ・アイテムとして憧憬の的となっています・・・。

このまさに究極のコレクターズ・アイテムと化したオースチン・ミニ・クーパーS 1275 Mk-I・・・。

フロント・エンブレム上に“S”のバッジが付いたクラシック・ルックな「本物クーパーS 1275 Mk-I」を、ガレージの中で終わらない夢を追求し、週末早朝のワインディングや峠でドライブするのは究極のエンスーライフの楽しみ方でしょう・・・!

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1275クーパーSのハイコンプエンジンに火を入れる瞬間がたまらない
魅力・・・!Aシリーズ後期ヘリカルギア特有ギアボックス・サウンドを
聞きながらの走行に痺れる、レストア済みのフルオリジナル
Mk-IクーパーSはまさに人生上りの一台だった・・・!

“終わらない夢”を胸に、細身のエボナイト製ステアリングを握るその瞬間、あなたもきっと何かを感じるはずです・・・。

人生上りの一台に最適と思われる「究極クラシック・ミニ・クーパーS 1275 Mk-I」の見学に・・・

是非群馬県までお越しください・・・。

個人間売買のため、消費税や諸費用等はかかりません。

本車両購入に際して自動車税(年額¥39,600)の月割精算並びにリサイクル預託金精算(¥10,070)はご購入者様にてご負担いただきます。

また陸送等は同様に購入者様の方でご手配をお願いいたしますが、筆者の法人業務でも自社所有積載車でのクラシックカー輸送業務を取り行っております。ご希望がありましたら是非ご相談ください。

 

【お問い合わせに際して・・・】

このページの車両はクラシックカー・コレクタブルカーの越境ECサイト「エステートセール・スプレマシー®︎」に掲載されたものです。

至高・最高(スプレマシー)なエステートセール・・・とは。

エステートセール・スプレマシー®︎は、オーナー様の想いのこもったお車を、インタビューに基づく原稿と動画でご紹介する北米文化エステートセールの日本版です。

現オーナー様の想いを実直に表現、思い出は心にしっかり残しながらも、確実に次の世代に引き継ぐご案内から販売仲介対応をいたします。

過去の整備記録や修理歴など含めて現オーナー様から詳細ヒアリングを実施、事故歴の有無含めて取材しております。大きな事故歴があった場合、また現オーナー様の所有歴が極端に短く詳細がわからない場合は取材をお断りし、購入されるお客様に可能な限り安心をお届けする工夫を実施しております。

本記事内容は、2025年11月28日晴天下15時より、約3時間の取材時間の中で、オーナー様インタビューしたものを元に執筆作成したものです。かぎられた時間での確認につき、現車の状態を100%正確に記載しているとは限らない場合があります。また執筆内容に関しても全て裏づけを取ったものでは無く状態等のコメントも、あくまで取材時の天候状況及び筆者の主観によるものという事ご承知おき下さい。

掲載車両に関してのご質問や現車確認のお申込はこのページの一番下よりご連絡下さい。なお個人間での取引となりますので、冷やかし防止のため、現車確認はあくまで「購入を前提」として検討されているお客様のみとさせて頂きます。

何卒宜しくご検討下さい。

車両の細かな状態は写真毎に説明があります

上部スライドには、車両の魅力的な写真が50枚ございます
写真をクリックして説明と共にご覧ください
※画像外をクリックすればページが戻ります

スペック

車検

令和9年1月

走行

25932マイル(取材時表示も5桁の為不明) 

備考

8年程前にレストア済み車両〜トランスミッション直近でOH済み

内外装状態良好

国内新規登録 平成8年3月

シャーシ#KA2S4552826 エンジン#9F-SAY-44610 Mk-I後期マッチングナンバー

RHD 4速MT

車体番号 群[46]621群

車名 モーリス

型式 不明

原動機の型式 9F

記録簿無し

長さ

3050mm

1330mm

高さ

1300mm

重量

660kg

排気量

1275cc

670万円