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1999年式
フォルクスワーゲン ビートル(メキシコ・ビートル)
↑↑↑上記アーカイブ動画、是非音声ありでご覧ください・・・。
空冷フラット4に燃料噴射という現代技術を与えられた“最後の空冷進化形”を日々楽しむ歓び・・・。 現オーナー氏19年間所有の1999年式VWメキシコ・ビートルは、走ることそのものが心に沁みる、フォルクスワーゲン原点風景そのものだった・・・!
第一章
19年間現オーナー氏のライフスタイルを彩ってきた、ミレニアム直前の
「ディーラー限定車Summer仕様」
イチョウの落ち葉が秋色に染まった絨毯の上を、当時の「ディーラー限定・Summer仕様」の特別色、ソリッドなブルーで塗られたビートルが、粒が揃ったマイルドな空冷フラット4サウンドを響かせて走り抜けていきます・・・。
1999年・・・。
ミレニアムを直前に控え、ドイツの名だたる自動車メーカー数社が「空冷」という時代に、静かに別れを告げたその年・・・、メキシコ・プエブラ工場では、まだ一台の空冷ビートルが生まれていました。
それは、1938年に原型が完成し、戦後1945年から民生用として本格量産が再開された、世界で最も長寿な量産乗用車のひとつであった、フォルクスワーゲン・タイプIの系譜が辿り着いた、“最後の空冷進化形”だったのです・・・。
この鮮やかなライト・ブルーが非常に印象的な個体は、1999年式 フォルクスワーゲン・メキシコ・ビートル・・・。
当時のディーラー限定車「Summer仕様」の一台で、専用色となるソリッドのライトブルーを纏った一台です・・・。
この個体は、ミレニアム直前の1999年式という最終世代にありながら、1973年の1303型から採用されたドーム状フロント・ウインドウ・・・、いわゆるビッグ・ウインドウとは一線を画した、オールド・ビートル期を思わせるスタイルが実に魅力的・・・。
細いAピラーとフラットなフロント・ウインドウを纏った、端正でクラシックな佇まいが非常に魅力的で、木漏れ日を鮮やかに映し出し、筆者の目前に静かに佇みます・・・。
テールライトこそ、現代の安全対策のため大型の通称エレファント・フットが装着されていますが、Aピラーは細く、ガラスはあくまで平面で、フード先端からウインドウ下端までの距離も近く、
1930年代に原型が描かれ、戦後の民生モデルとして育まれてきたタイプI本来のシルエットが、そのまま凝縮されているのがなんとも魅力的・・・。
それでいてリアのエンジンフードは、エレファント・フット同様に、1973年モデルで完成した後期型1303期の意匠を踏襲しており、オールド・ビートル期のフラット・ウインドウと、1970年代以降のリアディテールが同居する・・・、この現代に合わせたオールドデザインこそが、メキシコ・ビートルのスタイルに深く表れており、機関的には「最後の空冷進化形」でありながら、デザインだけを見れば、むしろ時代を遡ったかのようなこの表情こそが、メキシコ・ビートルという存在の、最大のアイロニーと思えてなりません・・・。
この表情の良さが最終進化系のオーラとなり表れているのが、この個体の実に面白いところ・・・。
それはどこか柔らかく・・・、そして懐かしく・・・、それでいながら全く古臭さを感じさせない、独特のトーンを発しており、ミレニアム直前期という新しい価値観に時代が大きく変化した、当時の空気そのものを、そのままボディに閉じ込めたかのようにも見えます・・・。
搭載されるエンジンは、型式ACD空冷フラット4・1600cc「1600i」ユニット・・・。
キャブレターではなく、ボッシュ製モトロニックEFIを採用したインジェクション仕様です・・・。
最終期直前の熟成されたフラット4サウンドは、特有のバタバタ感が少し影を潜めて、実にマイルド・・・!
半世紀以上続いた空冷機構に、燃料噴射という現代技術を与えられ、熟成を極めたこのエンジンは、古典設計を踏襲しながらも、日常の足として成立するだけの合理性を確かに手に入れているのが実に面白いところです・・・。
トルクバンドの広いエンジンだからこそ、忙しくなく扱いやすいミッションは4速マニュアルのまま・・・。これが実に牧歌的で素晴らしい・・・。
4速で十分と感じさせてくれる懐の深さが、ビートルを操る面白さとなって表れ、リアエンジン・リアドライブの伝統や、ドアが閉まる際の空気の圧縮感もそのままに、フォルクスワーゲンが一貫して守り続けた思想そのものが現代に体感できるのは、素晴らしいとしか言い様がありません・・・。
この個体は、19年間、現オーナー様のもとで大切に所有されてきました。
レストアや過度な改造を受けることなく、オリジナルの姿を保ったまま、静かに時間を重ねてきた一台です・・・。
外装はオリジナル塗装を維持しており、生産から26年という年月を考えれば、現在でも自然な艶を保っているのも魅力の一つです・・・。
フロントフード上の一部にクリアの劣化が見られますが、これは気づかないまでもガレージにあった鏡に日光が反射して出来てしまった劣化とのこと・・・。
また右リアフェンダーには擦ってしまった小さな塗装剥がれが見られますが、それらはこのクルマが「使われながら生きてきた」味わいと捉える物でもあります・・・。
フロントバンパーには交換歴がありますが、事故歴や構造に影響する修復歴はありません・・・。
リアデッキリッド取り外し可能なカバーが装着され、ささやかな主張を添えています・・・。
足元はオリジナルのスチールホイールに、純正ホイールキャップ付き・・・。これも「本来あるべき姿」が、そのまま残されている部分です・・・。
幼い頃から、車はごく自然に生活の一部であったベテラン・オーナー氏・・・。
物心ついた頃からご家族様がお仕事用の車で方々連れ出してくれた記憶が、原体験として今も強く残っておられるそうです・・・。
そんなオーナー氏がこのビートルを手に入れたのは、2006年頃のこと・・・。
原体験の思い出からVWビートルのスタイルがやはり頭に残っておられ、デザインにずっと惹かれておられたのが入手のきっかけになられたそうです・・・。
いわゆる「趣味車」として購入された訳では全くなかったこのVWメキシコ製ビートル・・・。
むしろこのビートルは、普段使いとして選ばれた一台で、日々の移動からご旅行まで楽しむクルマとして、ごく普通に使っていたとのことです・・・。
それからあっという間に約19年という月日が経過・・・。
このビートルは、いつの間にかオーナー様の心中で“貴重な存在”になっていました・・・。
19年間の所有期間中、大きな機械的トラブルもなく、基本的に通常の車検整備で維持されて来られました・・・。
エンジンの始動性も良好で、久しぶりに乗っても軽いクランキングですっと目を覚まします・・・。
そしてどこまでも連れて行ってくれる安心感がしっかり宿るのがやはり最終熟成期のフラット4エンジンならではのことでしょう・・・。
世の中から味わいのあるクルマが減り続け、気づけば「簡単に代わりが見つからない車」になっておられたそうです・・・。
19年間、家族の思い出を乗せて走ってきたライトブルーのVWビートル・・・。
ビートルがあるライフスタイルが普通の景色として過ごされましたが、いつの間にか“かけがえのない存在”になっていた想いの籠もった一台・・・。
このビートルを前に、「とても丈夫な一台ですよ・・・。インジェクション化されたメキシコ・ビートルだからこそ長く乗って来られたのだと思っています・・・。」
そう笑いながら語ってくださった言葉が、非常に印象的な取材でした・・・。
第二章
半世紀以上続いたVWタイプIの系譜から、
希少メキシコ・ビートルへと続く
「最後の空冷進化形」を読み解く・・・
1938年に原型が完成し、戦後1945年から民生用として量産が再開されたフォルクスワーゲン・タイプIは、「国民車」という思想そのものを具現化した存在でした・・・。
簡素で頑丈、整備性に優れ、世界中どこでも走り続けられるクルマ・・・。
その設計思想は、戦後ドイツ復興の象徴であると同時に、モータリゼーションという時代の原風景そのものでもあったのです・・・。
しかし1960年代後半から1970年代にかけて、世界は静かに、しかし確実に「空冷」という技術に別れを告げ始めます・・・。
排ガス規制、安全基準、快適性への要求、そして量産技術の進化・・・。
それらはすべて、シンプルで美しかった空冷リアエンジンという構成にとって、あまりにも過酷な時代要請でした・・・。
ドイツ本国におけるタイプIの生産は1978年に終焉を迎え、その後もメキシコやブラジルなど一部地域で生産は続けられますが、もはやビートルは「世界標準のクルマ」ではなく、文化的・象徴的な存在へと、その立ち位置を静かに変えていきます・・・。
そんな流れの中で、空冷ビートルにおけるインジェクション化は、ドイツ本国生産が終焉を迎える1975年モデルのビートルに始まり、排ガス規制という時代要請の中で一度は途切れながらも、
1986年から本格的に再開されたメキシコ生産の流れの中で、1993年以降、ボッシュ製モトロニックEFIというかたちで復活し、2003年のメキシコ最終生産まで、“最後の進化”を遂げ続けることになったのです・・・。
つまりこの1999年式メキシコ・ビートルは、単なる「後期モデル」ではありません・・・。
それは、半世紀以上にわたって磨き上げられてきた空冷フラット4という古典設計に、
燃料噴射という現代技術を与え、排ガス・始動性・耐久性・日常性という現実的な要求に応えながら、なおかつビートルらしさを一切失わずに成立させた、タイプIという思想の“最終完成形”だったのです・・・。
キャブレターの気難しさは影を潜め、冷間時でも一発で目を覚まし、アイドリングは安定し、スロットルレスポンスは穏やかで滑らか・・・。
それでいて、アクセルを踏み込めば、空冷フラット4特有の鼓動と音色は、マイルドになりながらも味わいをしっかりと残している・・・。
つまり何ひとつ失われていないタイプIの魅力が、ここにはしっかりと残っているのです・・・。
この「古典と現代の奇跡的な両立」こそが、1600iと呼ばれる最終期メキシコ・ビートルの、
最大の魅力なのです・・・。
第三章
現在欧州でその魅力再沸騰中・・・、
1999年式VWメキシコ・ビートル筆者の取材後記・・・
ここ数年、欧州のクラシックカー市場では、1990年代のメキシコ・ビートル、とりわけ1600iと呼ばれるインジェクション仕様の最終世代が、価格上昇含めて明確に再評価されています・・・。
その理由が、このオーナー氏が19年間所有されて来られた理由と明確にリンクしているのが実にユニークなところ・・・。
「最も実用的に成熟した空冷ビートル」という、極めて現実的で合理的な評価が人気のポイントになっているのです・・・。
タイプI史上唯一ボッシュ製モトロニックEFIを備えた1600iは、冷間始動性、アイドリングの安定性、排ガス性能、耐久性、日常性という点で、本国ドイツ製キャブレター時代の空冷ビートルとは、明確に一線を画します・・・。
つまりこれは、空冷リアエンジンという古典構成を一切変えずに、現代の交通環境で「普通に使える」レベルまで熟成された、唯一のビートル・・・。
欧州のエンスージアストたちが、いまこの1600iに価値を見出している理由は、極めてシンプル・・・。
ドイツ製オールド・ビートルのクラシックな造形をそのまま残しながら、機関系は現代水準まで引き上げられている・・・。そして部品供給性が良く、維持に過剰な覚悟を必要とせず、それでいて「ビートルらしさ」を何ひとつ失っていない・・・。
この1999年式メキシコ・ビートルは、まさにその条件を、すべて満たした個体と思う次第です・・・。
19年間、現オーナー氏の元で大切にされ、普通に走り続けてきたこのライトブルーのビートル・・・。
それこそが、このメキシコ製ビートルという存在の価値を、もっとも正直に物語っているのだと感じた取材でした・・・。
空冷フラット4に燃料噴射という現代技術を与えられた
“最後の空冷進化形”を日々楽しむ歓び・・・。
現オーナー氏19年間所有の
1999年式VWメキシコ・ビートルは、走ることそのものが心に沁みる、
フォルクスワーゲン原点風景そのものだった・・・!
是非長く愛することのできる最終進化系空冷「メキビー」の見学に、群馬県までお越しください・・・。
個人間売買のため、消費税や諸費用等はかかりません。
本車両購入に際して自動車税の月割精算(年額¥45,400)並びにリサイクル預託金精算(¥10,870)はご購入者様にてご負担いただきます。
また陸送等は同様に購入者様の方でご手配をお願いいたしますが、ご希望がありましたら是非ご相談ください・・・。
お問い合わせに際して・・・】
このページの車両はクラシックカー・コレクタブルカーの越境ECサイト「エステートセール・スプレマシー®︎」に掲載されたものです。
至高・最高(スプレマシー)なエステートセール・・・とは。
エステートセール・スプレマシー®︎は、オーナー様の想いのこもったお車を、インタビューに基づく原稿と動画でご紹介する北米文化エステートセールの日本版です。
現オーナー様の想いを実直に表現、思い出は心にしっかり残しながらも、確実に次の世代に引き継ぐご案内から販売仲介対応をいたします。
本記事内容は、2025年11月15日晴天下13時より、約3時間の取材時間の中で、オーナー様インタビューしたものを元に執筆作成したものです。かぎられた時間での確認につき、現車の状態を100%正確に記載しているとは限らない場合があります。また執筆内容に関しても全て裏づけを取ったものでは無く状態等のコメントも、あくまで取材時の天候状況及び筆者の主観によるものという事ご承知おき下さい。
掲載車両に関してのご質問や現車確認のお申込はこのページの一番下よりご連絡下さい。なお個人間での取引となりますので、冷やかし防止のため、現車確認はあくまで「購入を前提」として検討されているお客様のみとさせて頂きます。
何卒宜しくご検討下さい。

















































