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1984年式
メルセデス・ベンツ W123 300TD
↑↑↑上記アーカイブ動画、是非音声ありでご覧ください・・・。
メルセデス・ベンツ黄金期のW123 300TDを、
こうしてみたかった・・・!
特注車高調で
禁断のローダウン実施・・・、特注17インチAMGペンタホイール
の深リムに咽び泣く・・・!レストア完了で永遠に乗り続けられる
初代ステーションワゴンが、エンスージアストを
“ちょいワル・スタイル”で魅了する・・・!
第一章
W123マニアのオーナー氏が3年の月日をかけて、「こうしてみたかった」を
実現した一台は、こうして出来上がった・・・!
メルセデス・ベンツW123 300TD・・・。
独特の5気筒ディーゼルエンジンのカタカタと響くサウンドは、どこまでも行ける・・・、そして安心して帰って来ることが出来るという絶大なる安心感の響き・・・。
元祖マルチリンクとも言える、複雑なリンケージを持つ操舵機構の恩恵で、大口径ステアリングは実に軽く・・・、いくら走っても疲れない秀逸デザインのシートは身体を優しく包み込み・・・、アクセルを踏み込めば、低速から湧き上がる高周波ターボサウンドとともに、実にスムーズに加速し、室内には外から聞くディーゼル音とは全く異なる、静かなる咆哮が木霊し、現代車では絶対に味わうことができない、超絶濃厚エモーショナルな味わい満載に、流れるに景色に映える姿を存分に楽しみながら、移動する時間そのものを濃厚に満喫することが出来る・・・。
50万キロ・・・そして100万キロと生涯乗ることを前提として、妥協なきメルセデス・ベンツの黄金期に、すでにメルセデス・ベンツデザインの中枢に深く関与していた、ブルーノ・サッコ氏率いるエンジニア達により“手書き”で作られたW123シリーズこそ、まさに味わい溢れる濃厚ネオ・クラシックへと完全昇華した現代・・・。
リリースから40余年経過した今だからこそ、さらに濃厚に味わうことのできる、このクルマならではの感動体験の積み重ねが、やがて乗ってきた時間と積み重ねてきた距離を誇れるものへと変化し、W123と共に歩んできた濃厚な時間は、何にも変えられない人生経験値となってその人の人生を大きく彩るものへとなってゆく・・・。
これこそがこのクルマを味わう最も素敵な部分だと深く感じます・・・。
「ロータスやMGなど英国ライトウエイトから始まり、結果行き着いた先はクラシック・メルセデス・ベンツの、普段でも非日常を味わえる世界観でした・・・。」と語るオーナー氏・・・。
ここ30年間、セダンを含めてW123シリーズを4台味わってこられ、何よりも他のクルマでは味わえない、世界中から手に入れることが出来るレストアに必要な補修パーツの豊富な存在含めて「何が起こっても必ずどうにかなる・・・」という絶大なる安心感と共に、ご自身2台目となるステーションワゴンのレストアをスタートされたのは、今から約3年前とのことでした・・・。
冬のオレンジかかった日中の太陽光ではオリジナルのメルセデス伝統のDB050クラシックホワイトに見える、ドイツ・ブレーメン工場で生み出された国内新規登録1984年、W123後期型の300TDは、ほんの少しだけ元色にアレンジを加え、オーナー氏の嗜好そのもので、ホワイトにもグレーにも移ろいを刻々と変えるカラーで全塗装され、特徴的なモールも新品交換されたところから、完全再生のプロジェクトはスタートしました・・・。
どうせ完全再生するならば・・・と、以前乗っておられたチャイナ・ブルーの個体が完全ノーマル・ルックだったことの反動で・・・(笑)、「このレストアを機に、ロング・プロポーションなステーション・ワゴンを、少し大人のローダウンを実施すれば絶対に格好良くなるはずだ・・・!」と目論み・・・、リアの油圧レベライザーがあることから、構造的にローダウンが出来ないステーション・ワゴンを特注の車高調ダンパーを海外に依頼することからこの「禁断のローダウン計画」は始まったのです・・・!
大人のローダウン計画ですから・・・勿論車検取得に必要な最低地上高9cmは完全に確保したまま・・・。
そして勿論、W123特有の操舵感や、乗り味はスポイルされない様に・・・、そしてさらなる高速走行時の安定性を目指して・・・、この「禁断のローダウン計画」は、決して見た目だけを狙った安易なカスタムではありませんでした・・・。
車高を下げれば、乗り味が破綻する・・・、ワゴン特有の積載性や安定感が失われる・・・。
そんなW123 300TDの“あるべき常識”をすべて理解したうえで、それでもなお成立させるための、極めてマニアックで慎重なアプローチが取られています・・・。
前後ともにサスペンションは、減衰圧調整式の特注ダンパーを採用・・・。
単に車高を下げるのではなく、ストローク量を確保し、路面の凹凸を丁寧にいなしながら、高速域では車体がピタリと落ち着く・・・。
そんな“現代的なヨーロッパ車の乗り味”を目指し、ピタッと真っ直ぐ走るようにフロントのアライメント重視で、何度も信頼できるメカニックとセッティングを煮詰めて、ちょっとワルさが少し滲み出た、見た感じグッとくるワイド&ロウなプロポーションに仕上がっています・・・!
「万人に受けるかどうかは分かりませんが・・・(笑)」
と、された上で、完成した足まわりは、減衰圧調整で少し硬めにセットされ、普通に走行する感じではローダウンされていることを忘れるほど自然で、よほど荒れた路面では少々跳ねるものの、むしろノーマルよりも一体感のある、しっとりとした走行フィールを獲得しています・・・。
そして足まわりをここまで作り込む以上、ブッシュ類、ブーツ類、アーム類をそのままにしておく理由はありません・・・。
国内外からパーツを集め、経年で疲労したゴム部品は徹底的に刷新・・・。
W123は独特のリンケージがある為と、専用工具が必要かつ、調整には補器類を外さないとアクセス出来ないことから、調整されていないクルマはステアリングに大きな遊びがありますが、この個体の操舵感は不要な遊びが全くなく実にビシッとしており、ステアリングを切った瞬間に伝わる、このクルマの“芯の通った操舵感”は、こうしたレストアの積み重ねの結果として生まれています・・・。
ブレーキについても同様です・・・。
キャリパーはオーバーホールされ、ディスクローター、パッドは勿論刷新され、踏み込んだ分だけしっとりと・・・そして“ねばっと”止まる・・・W123の良いブレーキが実にフレッシュに味わえる、実に素直で信頼感の高い制動性能を実現・・・。
ローダウンされたステーション・ワゴンでありながら、走る・曲がる・止まるという基本性能が、
きちんと一つの方向を向いていることが強く感じ取れます・・・。
そして・・・!
「ローダウンとともにこれを是非実現したかった・・・(笑)」
というオーナー氏の好みで、見事に足元を引き締めているのが、ヨーロッパの専門店に特注で発注製作された、本来ならば存在しない17インチサイズのAMGペンタホイール・・・。
確かにこの深リムは反則級に格好良い・・・!
少々新品のピレリタイヤが張っている事もあり、男心にグッと突き刺さるものがありました・・・!
フロント8J、リア9.5Jというサイズは、特にリアビューに圧倒的な存在感を与え、このロング・プロポーションなボディと相まって、「ただのW123ステーション・ワゴンではない」ことを、見事に主張しています・・・!
尚、オリジナルのメルセデス・ベンツ純正(通称サザエ・ホイール)は再塗装され保管しておられ、こちらも付属するとのことです・・・。
もちろんエンジンは、メルセデス・ベンツ製ディーゼルエンジンの金字塔、OM617型・3.0L直列5気筒ターボディーゼル・エンジンです・・・!
オイル漏れ、滲みは一切なく、エンジンルーム内も極めてクリーンな状態を維持しており、好調感が溢れるのも素晴らしいところ・・・。
もちろん始動性も素晴らしく、古いディーゼル・エンジンにありがちな必要以上に長い暖気も不要で、回してみれば低速からしっかりとターボの過給が立ち上がり、アクセルに対する反応は実に滑らかで、「どこまでも回り続ける・・・」独特の安心感に満ちています・・・。
それに追従するようにトランスミッションの状態もよく、セレクターをDからリバースまでそのまま入れても、殆ど振動することも無く、状態の良さを物語っています・・・。
内装に目を移せば、経年で割れのあったダッシュボードは、ヨーロッパで見つけ出した「最後の一品」と購入時時に言われた、当時物新品のNOS品へ交換・・・。
ウッドパネルも、より高級感が溢れるゼブラウッドに拘って新品を、世界各国から見つけて刷新され、室内は往年のメルセデスらしい、落ち着きと品格をフレッシュに取り戻しています・・・。
シートに至っては経年劣化が見られたストライプ・クロスのフロント2座のシートを、同じブルーのストライプ・クロスで状態の良い中古を海外から輸入して交換済み・・・。
ヘッドレストに関しても右はフランスから、左はドイツから状態の良いものを見つけて刷新されています・・・。
リアシートは状態が良かったことからそのままオリジナルが残っていますが、これによりインテリアの雰囲気はかなり良いものに・・・、実にフレッシュな空気が漂うインテリアになっています・・・。
加えてウエザーストリップも全ドアとリアハッチを交換済み・・・。
特にエンジン始動直後、車体が小刻みに振動する間も、ウエザーストリップ劣化により発生するビビリ音もなく、車体全体に良い雰囲気を与え、W123特有のドアのクローズ音も、柔らかく素晴らしいものになっています・・・。
またメータークラスターはオリジナルながら、ほとんどのW123 300TDは、一番右が大型の時計になっているところ、こちらはタコメーター付き、となっているのも少し気分がいいところ・・・。
本来時計が配置される位置にタコメーターを備える、知る人ぞ知る仕様・・・。
走行距離161,046kmという数字すら、このクルマにとっては、まだ序章に過ぎないと感じさせる説得力があります・・・。
さらに・・・!
この個体には“最新の旧車アイテム”として近年話題の「電動エアコン」が装着され、オールシーズン実に快適に楽しめる内容になっているのも魅力の一つです・・・!
オーナー氏のセンスで「室内の雰囲気を壊さない様に・・・」と、操作スイッチ類はグローブボックス内にさりげなく隠され、オリジナルの素敵な景色を壊すことなく・・・、またエンジンに負担をかけることもなく・・・、将来のガス漏れを心配することもなく・・・、現代の夏を快適に過ごせる仕様へと進化を遂げているのです・・・!
また電動エアコン化に伴い、従来70Aだったオルタネーターは130Aへ強化され、それにより電圧もさらに安定・・・、これによりさらに安心して毎日乗れるネオ・クラシックとして完成しているのも安心です・・・。
さて・・・、こうしてレストアが完了した個体に対して、オーナー氏が行ったのは、新品丸目4灯へのヘッドライト交換とグリルの新品交換・・・。
これにより、車体のイメージはまさに1984年のこの個体が生まれた時そのものへ・・・。
この個体が実にフレッシュな印象を醸し出しているのは、全塗装〜外装モールの新品交換〜フロントフェイスの刷新も含めて、さまざまな要素が組み合わさってのことと納得できるものです・・・!
細かなところなどまだまだ書ききれませんが・・・、信頼できるメカニックの存在もあり、3年の月日と膨大な投資を行い、こうして仕上がったこの84年式メルセデス・ベンツW123 300TDは、ノーマルを知り尽くしたオーナー氏が、あえて禁断のエリアに踏み込み、辿り着いた一つの完成形として、なんとも素敵なオーラを放ち静かに佇みます・・・。
そして今・・・。
今後の楽しみである“余白”を少しだけ残しながらも、「ここまで来たのだからもう十分・・・」と納得するまでの仕上がりを見せ、次の新たな物語を託す時を迎えたのです・・・。
「このクルマの価値を深く理解していただけ、これから先、50万km、100万kmと走らせてくれる方に出会えたなら、それ以上の喜びはありません・・・。」とは取材最後のオーナー氏のコメントだったのです・・・。
※上記レストア時の写真を一部ファイルにまとめていますので、下記ドロップボックスのリンクから是非ご覧ください・・・。
第二章
ブルーノ・サッコ・デザインの始点がここにある・・・。
一切の妥協なく作られたメルセデス・ベンツ黄金期W123シリーズは、
一生乗り続けることを前提に生まれたクルマ・・・。
長く所有した期間と、多ければ多いほどの走行距離数が自慢になる不思議なクルマ・・・。
それがメルセデス・ベンツW123 300TDでしょう・・・。
発売から半世紀近く経過した今日だけに、当時さながらにレジェンダリーなヒストリックの味わいを感じ取ることのできる個体は、やはり的確なレストアを受け、確りと整備されじっくりと走行距離を積み重ねて来た個体であると同時に思う次第です・・・。
安全基準や環境基準が時代と共に高まり、現代のクルマが軒並み肥大化する背景において、当時世界最高水準の安全性を誇ったW123 ミディアム・クラスのサイズ感は、現代の国産カローラよりも小ぶりに見えるサイズで、ミニマムにさえ感じるほど程ちょうどよい物・・・。
ボディ前後は水平なラインを保ちながらも、全体が丸みを帯びたウエッジを感じるクラシカルなデザインは、いつみても惚れ惚れするほど素晴らしく、眼に見える程に感じるボディ鋼板の厚みなど、現代のクルマとは比較にならない程頑丈なものです・・・!
それはあの特徴的ドアの開閉音にも如実に表れ、初めてW123に触れる人でさえ、柔らかな金属音がこだまする特徴的ドア開閉音にまず悶絶するのです・・・。
後のW124シリーズで辣腕を振るった名デザイナー、ブルーノ・サッコ氏と、氏の師匠であり300SLガルウイングのデザイナーでもある巨匠、故・フリードリッヒ・ガイガー氏のデザインで誕生したW123シリーズは、80年代の熟成したプロポーション・センスと、「流行に左右されない距離感」のある時代精神を改めて示したもので、革命的なスタイルの飛躍も、ファッショナブルなギミックも全く無く、メルセデス・ベンツ600から引き継がれた普遍的スタイルは、誕生から半世紀近く経過した今尚、デザインにおける斬新さを見るものに与え、ネオ・クラシックと呼ばれそのイメージが完全昇華した昨今、最高にスタイリッシュなクルマとして、その時代に生まれていない若者の心さえ掴むのです・・・。
イグナイターが温まり、オレンジのランプが消えたのを確認し、ダッシュボード右下のキーを回すと、OM617A型 3.0L 直列5気筒ターボディーゼルエンジンは、どんな季節下でも全くむずかる事無くスタート・・・。
4ATギアセレクターをゆっくりとドライブレンジまで移動・・・、エアバッグがない時代の安全性を担保し、特殊素材で出来た大径ステアリングを、まるで抱え込む様なオールドスタイルの操作感でゆっくり回し、ステアリングを切る程にタイヤにアングルがつく、複雑なリンケージを持つステアリング機構により、実に小回りが巧みな車体をスタートさせると・・・、先駆的4輪独立懸架サスペンションにより時代を大きく先取りしたW123の揺るぎないハンドリングは、現在の高級セダンでは感じられない、非常に味わい深いものを感じさせてくれます・・・。
たとえ大きな轍などの悪路で、急にブレーキを踏んでも、手元への影響は全く感じさせないこの独特の操舵感は、バネのような機構を持つ素晴らしく乗り心地の良いシートと、しっかりとしたサスペンションを介して実に安定してコーナリングし、唯一無二のW123マジック・ライドをドライバーに提供してくれるものです・・・。
さらにエンジンルーム内に見受けられる鋼板の厚みなどおよそ5mmはあろうかと思えるもので、頑丈さを肌で感じつつ、機敏かつゆったりとした走りに、天性の安全性を感じながらのドライブなど、今のクルマ作りには無くなってしまった「独特の深い味わいが確かにある・・・」と、乗り出せばすぐに気づかれる事でしょう・・・。
今回ご紹介する、レストアが実施された後期型84年式個体の走行距離は、まだ僅か16万キロ台・・・。
通常概念ではきっとこの表現そのものに驚かれると思いますが、W123のコレクターの集まりやW123をよく知る、当時のヤナセのベテラン・エンジニアに言わせると、「まだ慣らし運転が終わったばかりの若い車・・・」と言われる存在です・・・。
本来の意味においての「最善か無か」の時代に「オーバー・クオリティ」とまで言われたW123シリーズは、70年代半ばの自動車メーカーの中で、唯一6桁の「999,999キロ」を表示できるオドメーターを装着するクルマでした・・・。
また欧州において当時の販売ディーラーが“オーナーシップ・アワード”を創造し、そのマイル・ストーンとして、25万キロ・50万キロ・75万キロ・100万キロ・・・そして100万マイル(161万キロ)で、それぞれ表彰とグリルバッジがオーナーに贈呈されていた時代背景を持ち合わせていたクルマです・・・。
生涯持ち続ける事でオーナーの感性を日々豊かにし・・・、ゆっくりと永遠に走り続けるからこそ世界中で愛用され、いよいよその役目が終えた後に、今度は新興国に輸出され・・・、世界中でタクシーとして、本当に乗れなくなるまで使われ続けた・・・。
その様な実に稀有な運命を持ったクルマなのです・・・。
ゆえに今やスタイリッシュなネオ・クラシックとして、その魅力が完全昇華した、40余年前のW123 300TDは、エンスージアストの普段使いとして、今でも「普通に乗れる」のが、なんとも嬉しく素晴らしいところ・・・!
見切りの良いボディサイズと取り回しの良さ・・・、どこまでもカタカタと走り続けてくれる、メルセデス・ベンツの金字塔となったOM617A型 3.0L 直列5気筒ターボディーゼルエンジンの存在・・・。
キックダウンしない設計のトランスミッションを、峠道や高速道路の合流などでは、シフトダウンして加速するのはなかなか面白いもの・・・!
通常走行でも高速道路からアップダウンのあるワインディングロードまで、現代の交通事情にも全く問題なく溶け込み、長距離高速道路移動にも難なく対応できる・・・!
80年代後半当時と比べて全く変わらない親しみやすい部分は、W123シリーズが最も信頼できるメルセデス・ベンツと世界中で言われる所以なのです・・・!
それゆえ・・・、W123は一度惚れると「一生これで良い・・・」と、クルマに対する価値観を大きく変えてくれる存在です・・・!
今回のオーナー氏のように、気がつけばセダンからワゴンまで、ボディスタイルの異なる数台をコレクションするに至り、究極を目指してレストアを実施する、ということも起こり得ること・・・。
またW123オーナーの中では、大変著名なレディー・ガガ女史のように、高級新車を何台も買う余裕のあるオーナーが、W123のみを長く愛用するのは、自己表現の方法だけでなく、きっとW123を手放す理由が見つから無いからなのでしょう・・・。
どんな時代においても素敵な魅力を放つW123シリーズ・・・。やはりもっと知りたくなります・・・。
次の章では、その開発されたメルセデス・ベンツの歴史にじっくり向き合ってみましょう・・・!
第三章
魅惑のメルセデス・ベンツW123 300TD・・・、
さらなる当時の誕生秘話を深掘りしてみます・・・。
メルセデス・ベンツW123シリーズは、創始者ゴッドリーブ・ダイムラーの企業理念「最善か無か」“Das Beste oder nichts”をそのまま体現した時代のクルマです・・・。
1970年代半ばに開発が始まり、当時のコストダウン発想など微塵も無かった時代を背景に、顧客が生涯長く愛用することを前提に、妥協無き物作りが実施され、1976年から86年までの10年間に渡り生産・販売されました・・・。
発売当時の価格は、同じミディアムクラスBMW5シリーズの約3倍と非常に高価にもかかわらず注文は殺到・・・。
コストを度外視して作り込まれた発売当初の1年目は、遅々として生産が進まず、注文した顧客は9ヶ月から1年以上という長い待ち時間に直面しました・・・。
それでも即納を望む顧客のためになんと闇市まで出現し、一年落ちの中古車が新車販売価格から当時の貨幣価値で約5,000ドイツマルクも高額になる程、絶大な人気を示したのでした・・・。
W123シリーズが発売当時から人々の心を掴んだのは、その比類なき耐久性と安全性・・・。
その結果、粗10年間に及ぶW123系の総生産台数は269万6914台に上り、その内40%の約108万台が世界中に販売されました・・・。
またW123シリーズはその高い耐久性から欧州中の公用車から警察車両に軒並み採用され大活躍します・・・。
そしてそれぞれの国での活躍後、その引退後は新興国に輸出され余生を送ることに・・・。
100万キロ近く走破したW123シリーズのタクシーに、旅先で偶然乗り合わせるドラマなど、今日でさえ世界中で起こり得ることです・・・。
このW123シリーズにおいてOM617A型 3.0L 直列5気筒ターボディーゼルエンジンが、金字塔と呼ばれる理由は明確です・・・。
「30万km走れば十分」という当時の常識を最初から無視し、50万km、100万km、その先まで走り続けることを前提に設計された思想そのものが、他のディーゼルとは次元を異にしていたからです・・・。
肉厚な鋳鉄ブロック・・・、7ベアリング支持のクランク・・・、そして低回転〜低応力設計・・・。
そして振動と耐久性を最適解で両立させた、「直列5気筒」という他には無い実にレアな選択・・・。
それらすべてが「壊れないため」ではなく、「寿命を削らないため」に積み重ねられた結果だったエンジンなのです・・・。
さらに・・・、本来NAでも十分すぎる余力を持つエンジンに、ターボを与えても破綻しない異常な耐久性は、世界中のタクシーや過酷な使用環境で実証され、999,999km表示のオドメーターや、100万キロ台の走行距離を誇るメルセデス・ベンツ黄金期という文化まで生み出しました・・・。
そのエンジンが、ボンネットを外さずともエンジン交換まで可能な、2ポジション・ボンネットの下に鎮座し、複雑なスロットル・リンケージを介して動く様を見つめるのは、今現在においても不思議なロマンを感じる程なのです・・・。
流行にも、価値観の変化にも、環境の違いにも翻弄されることなく、ただひたすらに「良いものを、正しく作る」という一点で貫かれたがゆえに、魅惑のネオ・クラシックへと完全昇華した今なお、世界中のエンスージアストの心を強く掴み続けているのでしょう・・・。
メルセデス・ベンツW123 300TD・・・。
それはクルマという工業製品でありながら、乗った時間、積み重ねた距離、そして込められた想いまでも静かに受け止め、やがてオーナーの人生そのものを映し出す存在へと昇華していく、
まさに「黄金期メルセデス」の名にふさわしい一台と思う次第です・・・。
第四章
レストアと共に禁断のローダウン実施・・・、実にクールなルックスが
素敵な1984年式 メルセデス・ベンツ W123 300TD筆者の後書き・・・。
今から30年ほど前に、とあるワゴン車の必要性から85年式W123 300TDに乗り始めたオーナー氏・・・。
古いクルマゆえ壊れることを覚悟で乗り始めたものの、殆ど大きな故障トラブルに遭遇することも無く、乗り続けるうちに気がつけばW123の深い味わいにどっぷり・・・。
エンスージアストにありがちな多大な予防整備を積極的に楽しみながら、長年乗り続けて来られました・・・。
元々英国製ライトウエイトなスポーツカーを好む嗜好の持ち主でしたが、気がつけば今までに4台のW123を常に側に置き、この度偶然出逢われた、この84年式W123 300TDも、「出会った瞬間にレストア〜完全再生への意欲が沸々と湧いてきた・・・!」とおっしゃるなど、まさにW123シリーズにどっぷりなライフスタイルを心底楽しまれておられます・・・。
仕事でどんなに忙しい状況であっても、「W123の車内は唯一心身ともにリラックスできる環境・・・」とは笑ってお話し頂いたオーナー氏の心情・・・。
乗り込むほどに味わいを感じ、僅か20分程のオフィスまでの短い道のりであっても、降りる際には「やっぱり良いクルマだなぁ〜」と毎回呟かれるそうです・・・。
多ければ多いほどの走行距離が自慢の種になる、W123シリーズを理解するなら当然の事として、今回の84年式W123 300TDに関しても走行距離数には見向きもせず、エンジン〜トランスミッションの状態を最も吟味され出会ったとのこと・・・。
そして出会った時のインスピレーションの通り・・・、今回のレストアに踏み切り、そして「どうしてもずっと描いてきた、このワイド&ロウなスタイルにしたかった・・・!」と禁断のローダウン実施をされたのでした・・・。
少し前の時代ならば、旧車も遊び心いっぱいに色々楽しめたものの・・・、今や、全体的に車検をスムーズに通すことが少し難しくなった時代になってしまいました・・・。
そんな背景でも・・・
「オリジナルの深い味わいは残しながら、少し遊び心でグッとくるセンスの良いクルマをやはり楽しみたい・・・。」
そのW123に長年向き合い、積み重ねてきた想いがこの個体に溢れているように思った次第です・・・。
もちろん・・・、この個体に関しては、このまま陸運局へ持ち込みで車検に通る状態です・・・。
是非、ここまでのレストアが実施されて、今後も安心な、毎日乗って〜観て楽しめるネオ・クラシックを人生の傍に置いてみてください・・・。
向き合うごとに、さらに残された余白に気がつき、次のオーナー様にとって、きっと次の終わらない夢のスタートになること間違い無いでしょう・・・。
メルセデス・ベンツ黄金期のW123 300TDを、
こうしてみたかった・・・!
特注車高調で禁断のローダウン実施・・・、
特注17インチAMGペンタホイールの深リムに咽び泣く・・・!レストア完了で永遠に乗り続けられる初代ステーションワゴンが、
エンスージアストをちょいワル・スタイルで魅了する・・・!
最後に、この原稿の主題に筆者自ら振り返りながら、再確認した上で誠意をもってご提案申し上げます・・・。
是非至高の1984年式メルセデス・ベンツW123 300TD見学に、群馬県までお越しください・・・。
個人間売買のため、消費税や諸費用等はかかりません。
また本車両はNOx・PM対策地域内に使用の本拠を置くことができません。
この自動車の使用の本拠はNOx・PM対策地域外となりますのでご了承ください。
本車両購入に際して自動車税の月割精算(年額¥58,650)並びにリサイクル預託金精算(¥13,830)はご購入者様にてご負担いただきます。
また陸送等は同様に購入者様の方でご手配をお願いいたしますが、ご希望がありましたら是非ご相談ください・・・。
【お問い合わせに際して・・・】
このページの車両はクラシックカー・コレクタブルカーの越境ECサイト「エステートセール・スプレマシー®︎」に掲載されたものです。
至高・最高(スプレマシー)なエステートセール・・・とは。
エステートセール・スプレマシー®︎は、オーナー様の想いのこもったお車を、インタビューに基づく原稿と動画でご紹介する北米文化エステートセールの日本版です。
現オーナー様の想いを実直に表現、思い出は心にしっかり残しながらも、確実に次の世代に引き継ぐご案内から販売仲介対応をいたします。
過去の整備記録や修理歴など含めて現オーナー様から詳細ヒアリングを実施、事故歴の有無含めて取材しております。大きな事故歴があった場合、また現オーナー様の所有歴が極端に短く詳細がわからない場合は取材をお断りし、購入されるお客様に可能な限り安心をお届けする工夫を実施しております。
本記事内容は、2026年2月6日晴天下15時より、約3時間の取材時間の中で、オーナー様インタビューしたものを元に執筆作成したものです。かぎられた時間での確認につき、現車の状態を100%正確に記載しているとは限らない場合があります。また執筆内容に関しても全て裏づけを取ったものでは無く状態等のコメントも、あくまで取材時の天候状況及び筆者の主観によるものという事ご承知おき下さい。
掲載車両に関してのご質問や現車確認のお申込はこのページの一番下よりご連絡下さい。なお個人間での取引となりますので、冷やかし防止のため、現車確認はあくまで「購入を前提」として検討されているお客様のみとさせて頂きます。
何卒宜しくご検討下さい。

















































