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1963年式 Rolls-Royce Silver Cloud III P.J.Evans LTD Supplied

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1963年式

Rolls-Royce Silver Cloud III P.J.Evans LTD Supplied

車両の細かな状態は写真毎に説明があります

上部スライドには、車両の魅力的な写真が50枚ございます
写真をクリックして説明と共にご覧ください

「30年以上ロールス・ロイスを愛好された筋金入りエンスージアスト・オーナー様のフル・レストア済み
1963年式シルバークラウドIII・・・人生を一変させる深い味わいは絶対味わった方が良い・・・!極上コンディション、
クラシック・ロールス・ロイスの境地に陶酔する・・・。」

威風堂々見事な立ち姿・・・ツー・トーンで塗り分けられた艶やかな塗装と、クリアなウインドウから伺える上品なブルー系のインテリア・・・。フル・レストアされ極上動体状態の1963年式シルバー・クラウドIIIの傍で、オーナー様にインタビューさせて頂きました・・・。

オーナー様がロールス・ロイスに乗り始められたのは40代の頃・・・。

それ以来、実に30年以上に渡り、クラシックからコンテンポラリーなモデルまで数々のロールス・ロイスと共に人生を歩まれてこられたオーナー様がポツリと・・・「娘を嫁に出す気持ちだね・・・」と心境を語って下さった“次の言葉”が筆者の心に突き刺さりました・・・。

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「絶対乗った方が良いよ、生活が変わるよ・・・」

英国ビクトリアン後期より英国自動車の歴史を作ったチャールズ・スチュアート・ロールズ卿と技術者フレデリック・ヘンリー・ロイス卿により創設され、今日乗用車製造においては言うまでもなく最高級車の代名詞となったロールス・ロイス社・・・。

その高級なイメージと共に他社とは一線を画す、かけ離れた技術水準の高さから「ロールス・ロイスは壊れない・・・」と言う“神話”が多数存在するのもロールス・ロイスの唯一無二のアイデンティティです・・・。

とある紳士がヨーロッパ旅行の最中にスイスの山道でクランクシャフトのスプラインを舐めてしまった際、紳士がロールス・ロイス社に必要部品を送ってもらう様に電話で要請すると、僅か数時間後ヘリコプターでエンジニアが数人到着、その場で修理しあっという間に飛び去ります・・・。

帰国後に紳士が修理代の請求が来ないことをロールスロイス社に電話すると「当社の記録にはそのような事実はございません」と言われます。

「しかし現に私はスイスで、クランクシャフトを破損し、空輸して修理してもらったんだ・・・。」と紳士が食い下がると・・・

「お客様、ロールス・ロイスは決して壊れません・・・」との返事が・・・。

このエピソードからも、当時のロールスロイス社の工芸品とも言える商品への素晴らしいスピリットを感じます・・・。

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「ロールス・ロイスシルバークラウドIII・・・ロールスロイス社が最後に世に送り出したボディ・シャーシ共自社生産の最終モデル」

シルバークラウド・シリーズは1955年から1965年に製造され、時代を追うごとにIからIIIへと進化します・・・。本日幸運にもここでご紹介できる1963年式シルバークラウドIIIは1962年から生産された最終型となり、それまでのシングル・ヘッドライトからデュアル・ヘッドライトに変更され、かのパルテノン宮殿がモチーフのラジエーター・グリルも前モデル比較で3.8cm程下げられ、シルバークラウドシリーズ特有の「威風堂々さ」はそのままにより精悍な意匠に変更されました・・・。

シルバークラウドIIIは、この精悍でバランスよく威風堂々なボディスタイル・・・、そしてロールスロイス社が世に送り出したボディ・シャーシ共自社生産の最終モデルとして、半世紀以上たった今でも世界中の愛好家・コレクターの心を鷲掴みにして離さないクラシック・ロールス・ロイスを代表するモデルなのです・・・!

「神話化する程頑丈な機関と整備性の高さ・・・」

「素晴らしいドライバビリティ・・・」(後程たっぷり記述させて頂きます)

「威風堂々・・・最高品位あふれる優雅なボディデザイン・・・」

「これに乗る万人を必ず魅了する、うっとりするほど質感の高い・・・まさに19世紀ビクトリアン・イメージを昇華したミッドセンチュリー的インテリア空間・・・」

それらのミラクルなレベルでの融合は、後部座席に乗車される御方のみならず、ショーファーからステアリングを奪い取り、自らステアリングを握るオーナー・ドライバーに至福の時間を与える事ができる、製造から半世紀以上経った今日「最後の・・・そして安心してハイレベルなドライブが可能な貴重クラシック・ロールス・ロイス」へと昇華したのです・・・!

またシルバークラウドIIIは、その優雅で気品あふれるボディスタイルは勿論の事、半世紀以上経過した今日感動さえ覚える程、高水準技術テクノロジーを凝縮したモデルです・・・。

シルバークラウドIIIの特筆すべきポイントは、前モデルのクラウドIIから新設計で採用され、クラウドIIIでさらに進化した伝説的V8エンジンの存在です・・・。

総アルミ合金製V8・6230ccユニットは大変効率的に頑丈にできており、「メカニックやドライバーが余程の事をしない限りまず壊れない・・・」と言われる、かつての「ロールス・ロイスは壊れない」という神話の裏付けにもなった名機です・・・。

このエンジンはロールス・ロイスらしく神秘的イメージも十分、エンジン詳細スペックは発売当時から今日も「非公開」となっており、当時のスペックデータを探してみても“ENOUGH”「十分ある」とのみ表現されているのです・・・。

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「1963年式ロールス・ロイス シルバー・クラウドIII・・・
フルレストアが施されたインテリアはまさに至福の空間・・・。
アンティークの如く美しい・・・
素晴らしい手作りの工芸品に魅了される・・・。」

長きにわたるアンティークの輸入経験から、英国ビクトリアン期とその時代のモノづくりは筆者が最も得意とする分野です・・・。

この1963年式シルバー・クラウドIIIにはアール・デコからミッド・センチュリー・・・、そして世界大戦終了と、近代英国史が最も激しく揺れ動く時代において、近代工業製品へ「モノづくり」そのものが変化した背景ながらも、ロールス・ロイス社の「一切の妥協を許さない・・・」世界最高水準での顧客満足追求への作り込みが随所で見受けられるのも所有者の満足感を満たす大きな要素です・・・。

加えてこの1963年式の個体は、国内で内外装・機関共フルレストアを受けた個体・・・。

入念なレストアを経て、手書きのピンストライプまでが見事に再現されたドア周辺の外観を堪能した後、重厚なドアを開きインテリア空間へ・・・。一歩踏み入れればそこには「至福の極上空間」が存在します・・・。

まさにインテリアの「要」・・・。このシルバークラウドIIIのレザー・シートは、これも入念なレストアを経て近年コノリー社製レザーで張り替えられ、前後席とも大変素晴らしいコンディションです・・・。

適度な硬さと手触りの質感から、皮の厚みそのものを表面から感じる事が出来る程・・・、手作業による非常に上品なステッチ・ワークが感動的な“コノリー社製レザーシート”は、イタリアン・ハイエンド・ソファをも超越した極上の味わいです・・・。

各スイッチ類の形状・・・、ルームランプの形状・・・、ピクニックテーブルに見られるバー・ウオルナットのブックマッチの仕方・・・。1960年代のアルマイトが使用された素晴らしい意匠・・・繊細な細身のステアリング・・・。気品高く配置された英国スミス製メーターパネル・・・。どれ一つ取っても永遠に眺めていられる程素晴らしい・・・。そう!観ていて「心が潤う」のです・・・!

ロールス・ロイス シルバー・クラウドIIIのインテリア空間は空気さえ変わります・・・!室内の空気が呼吸を通じて体内に取り込まれ、この空間の持つポジティブな空気が、血液中酸素となって体内を巡り、そして脳内へ到達・・・。

そうです!乗る人の「右脳」を感性という棒で突き「これでもか・・・」と刺激するのです・・・!

この独特の陶酔感は・・・ロボットで作られた現代のハイスペックなクルマでは決して味わう事はできません・・・。まさに「古典的職人によるハンドメイド品」のみが持つ空気感・・・。

時代背景を同じくして製造された工芸品、ラリックやガレ、ドームなどの素晴らしいガラス工芸美術品を観た陶酔感と全く同じ感覚なのです・・・!

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「オーナー様のドライブで、都会の街中を優雅に・・・
まるで水を得た魚の様に走り抜ける姿が実に見事・・・
完全動体コレクション車1963年式ロールス・ロイス
シルバー・クラウドIIIは乗って楽しむクルマ・・・」

取材中に場所を移動する為、オーナー様のドライブするシルバー・クラウドIIIを私が名古屋の街中を取材車でついて行く・・・というシーンがありました・・・。

「ゆっくり行くね・・・」

とおっしゃったオーナー様でしたが、走り出してみると速い・速い・・・!見事なストップ&GO・・・ジェントルな車線変更・・・筆者は追いつくのに一生懸命・・・。オーナー様ドライブのシルバー・クラウドIIIは都会の街中を実に優雅に・・・スムーズに・・・まるで水を得た魚の様に走り抜けられます・・・。これは実に心に残ったシーンでした・・・。

この1963年式シルバー・クラウドIIIは、1963年にバーミンガム近辺の女性オーナーがP.J.Evans社にオーダーして生まれた個体との事です。P.J.Evans社が発行した当時の車両売買レシートや、女性オーナーが書かれた手紙、そして地元新聞が納車を報じた記事などがメンテナンス記録と共に残っています・・・。

当時の写真から元色はシルバー系のモノトーンであった事が分かり、1993年まで英国内にあった

この車両は、その後日本国内に輸入され国内初オーナーが関東の某有名ロールス・ロイス専門店でボディカラーを現在のシルバー&グレイのツートーンへ変更、内外装機関含めてフル・レストアを実施されました・・・。

一時期東京都内を走っていたレストア後の個体を、そのストーリー含めて現在のオーナー様が受け継がれ現在に至ります・・・。 

現在のオーナー様のところでは、普通に普段乗るためのエンジン調整や磨き込みを入念にされ、

クラシック・ロールス・ロイスの8気筒は気難しく冬場のエンジン始動の際などカブらせたら最後・・・などとはよく聞く話しですが、エンジン調整含めてカブらない調整を施してあり、冬場でも全く問題ない個体となっています・・・。その事によりクラシック・ロールス・ロイスの「暖気の儀式」もまた楽しんで頂ける個体です。

寒い冬の朝、ショーファーはきっとこの車で主人をお乗せする際に少なくとも数十分の「儀式」を行なった事でしょう・・・。今回の取材はちょうどその「儀式」が体験できる1月中旬でした・・・。

冬場の冷間時まず一回アクセルを踏みオートチョークをオンにします、キーをオンにしてイグナイトせず、そのまま待つ事2〜3分・・・電気式ヒーターが入り燃焼室を温めます・・・。ゆったりとした時間を素晴らしい室内で存分に楽しむ時間を取った後、キーをさらに一段捻りイグナイトします・・・。オート・チョークの恩恵でツインSUキャブレターにてマネージメントされた総アルミ合金製V8ユニットはすぐに目を覚まします・・・。徐々に8つのシリンダーの脈がそろって回転が上がりますが、慌てる事なく「十分」に暖気させてから一度アクセルを踏みオート・チョークを解除すると、「シュバンッ!!」と言う実にシャープで歯切れの良いV8サウンドを一瞬響かせ総アルミ合金製V8ユニットは安定したジェントルなアイドリングへと移るのです・・・!もちろん夏場には簡略化されるこの「儀式」は素晴らしいもので、当時の最新と古典が入り混じる、クラシック・ロールス・ロイスならではのなんとも深い味わいが堪能できるオーナーに与えられた特権とも言える時間を官能できるものです・・・。

動画撮影の為、ナビシートに同乗させて頂き走行して頂いたのですが、エンジン・トランスミッション共にとてもスムーズ・・・。信じがたい程極上の「動体状態」で積極的にロールス・ロイスがある生活を楽しんでおられるのが印象的でした・・・。

よく「クラシック・ロールスはブレーキ踏んでもゆっくり止まる」と言われますが、良く整備された個体においてそれは違っていました・・・。この当時の最新技術ブレーキ・サーボ搭載シルバークラウドIIIは排気圧を利用することで少ない踏力でも実に安定して「グッ」と止まってくれます。実に個性的な大容量ドラム式ブレーキですが安心して強力なストッピングパワーを与えているのです・・・!

素晴らしいデザインのステアリングコラム上にあるシフターを4Dに入れます。「スゥー・・・」と実に感動的に走り出し自然なリズムでオートマチックミッションがショックなくこの威風堂々極上ビクトリアンを前に進ませます。

全長5.3mの超絶的移動空間ですが見切りよく全方位死角なし・・・とてもドライブしやすいクルマです・・・。

目の前のパルテノン宮殿上にある、Nikeをモチーフに彫刻家チャールズ・ロビンソン・サイクスが製作した“The Spirit of Ecstasy”通称「フライングレディ」マスコットが道先案内人のごとく威風堂々優雅に進む様は車好きならば誰もが「至福」と感じる事でしょう!

走行動画をぜひご覧ください!このシルバークラウドIIIは感動的に走ります・・・!

道ゆくほとんどを人を振り返えさせながら・・・。

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「筆者の取材後書・・・」

感動的に綺麗な個体でしたが、オーナー様はそれでも取材前日に磨き込んで頂いたとの事でした・・・。

「まるで娘を嫁に出す気持ちだね・・・」

としみじみおっしゃるオーナー様・・・。

思い出は胸に・・・「存分に楽しませて頂いたので次の大切にして頂ける方にお譲りしたい」とお考えでいらっしゃるのです・・・。

 

「絶対乗った方が良いよ、生活が変わるよ・・・」

素晴らしい状態で普通に乗れるロールス・ロイス・シルバークラウドIII・・・

最新は誰でも得ることが出来る、されどもクラシックとなれば出会いを待つしかありません・・・。

「究極の至福」というこの車の存在は、このオーナー様の想いと共に次の「まだ見ぬ新オーナー様」の人生を大きくポジティブに転換する事は言うまでもありません・・・。

2555台のみ当時生産されたシルバークラウドIII・・・

すでに半世紀以上経過した今日・・・これだけの個体はもう出てこない事でしょう・・・。

これから最高の状態で所有する事を楽しまれ、時折ドライブしてはその超越した空気を存分に体内に取り込む事ができるのが新オーナー様の特権です・・・。

「30年以上ロールス・ロイスを愛好された筋金入りエンスージアスト・オーナー様のフル・レストア済み1963年式シルバークラウドIII・・・人生を一変させる深い味わいは絶対味わった方が良い・・・!極上コンディション、クラシック・ロールスの境地に陶酔する・・・。」

オーナー様の愛情を感じに・・・至高の見学に是非愛知県までお越しください・・・。

▲この大変素晴らしい「1963年式 Rolls-Royce Silver Cloud III」は現在愛知県にあります。

個人間売買のため、消費税や諸費用等はかかりません。

本車両は購入に際しては、自動車税の月割り精算並びに、リサイクル預託金のご負担をお願いいたします。また陸送等は購入者様の方でご手配をお願いいたします。

 

【お問い合わせに際して・・・】

このページの車両は、クラシックカー・コレクタブル・カーの越境ECサイト「エステートセール®︎スプレマシー」に掲載されたものです。

至高・最高(スプレマシー)なエステートセール・・・とは

エステートセール®︎スプレマシーは、オーナー様の想いのこもったお車をインタビューに基づく原稿作成でご紹介し、物・心を整理する北米文化エステートセールの日本版です。

文化も・・・次の世代への引き継ぎも・・・何も残らない二束三文・安値買取とは全く異なり、オーナー様の想いを実直に表現・・・思い出は心にしっかり残しながらも確実に次の世代に引き継ぐご案内・仲介をいたします。

本記事内容は2022年1月23日13時より 曇天下約3時間の取材時間の中で、オーナー様へのインタビューと頂いた資料、また助手席試乗体験したものを元に執筆作成したものです。

限られた時間内での確認につき、状態を100%正確に記載しているとは限らない場合があります事ご承知おき下さい。

また執筆内容に関しては、念入りな海外・国内リサーチを含めてオリジナルの原稿を執筆しておりますが、現地に赴くなどの裏づけを全て取ってはおりません。状態等のコメントもあくまで取材時の天候・状況及び筆者の主観によるものという事ご承知おき下さい。

掲載車両に関してのご質問や現車確認のお申込は、このページの一番下よりご連絡下さい。

尚、現車確認はあくまで「購入を前提」として検討されているお客様のみとさせて頂きます。

何卒宜しくご検討下さい。

スペック

車検

令和4年10月

走行

33000 Miles

備考

1963年英国女性オーナー P.J.Evansオーダー車

2003年国内初年度登録並行輸入車

内外装国内にてフルレストア済み

機関良好極上動体車両

右ハンドル車

英国新車時よりの記録及びレストア記録あり

長さ​

5340mm

1900mm

高さ

1640mm

重量

2100kg

排気量

6230cc

出品地域

愛知県