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1959年式
ナッシュ AMC メトロポリタン コンバーチブル レストモッド
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70年前のクラシックカーを日常で活用する・・・!奥様も乗れるクラシック・・・!国産軽自動車のドライブトレインを移植され、全てがリフレッシュされた・・・! 1959年ナッシュAMCメトロポリタン コンバーチブルは、右ハンドル・AT・AC付きで、人生に夢を運ぶクルマだった・・・!
自動車のデザインに規制が全く無かった、1950年代アメリカ自動車黄金時代・・・
第二次大戦で活躍した航空機のデザインと、ミッドセンチュリー工業デザインのミックスで生まれた自由でモダンなスタイルは、あれから70年近く経過し、次の動力源を模索するというモータリゼーション葛藤の今日において、まさにエネルギーに溢れ、実にキラキラと輝いて見えるものです・・・。
それこそが“クラシック”という魅惑のワードの原点ですが、その反面70年という機械年齢は、当然ながら気難しい所が多々あるのは当然・・・。メンテナンスに気を使い、機嫌を損ねると動かない日々は勿論、夏は乗れないし冬は動かない・・・年間通じて楽しめるのはほんの数日・・・大半は主治医のガレージで眠っている・・・など悩み多き事実も、これを読む「悩めるオーナー様」の共通事項ではないでしょうか・・・。
そんな今から70年前の宝石の様に輝くまさに“ジェム”を、何の気を衒うことなくメンテナンス・フリーで傍に置き、通勤など勿論、真夏の灼熱の太陽の下エアコン全開でコンビニに買い物に行き、オートマ限定の奥様と一緒にクラシックカーライフをとことん楽しむ・・・!そんな夢の人生スタイルを可能にしてくれるのが、今回ご紹介する「1959年式ナッシュAMCメトロポリタン・コンバーチブル」なのです・・・!
聴き慣れたエンジンサウンドを残し、軽快に緑の中を走り抜ける動画と一緒に是非読み進めてみてください・・・!
今日見てもかなりスタイリッシュ・・・!
アメリカの自動車デザインのほぼすべての流れに逆らって時代の最先端を走ったデザイン・・・ナッシュ・AMC・メトロポリタンとはこんなクルマだった・・・!
第二次世界大戦下のアメリカでは、兵役に取られた男性に変わり、ロージー・ザ・リベッター(リベット打ちのロージー・実在の一般女性がモデル)などがノーマン・ロックウェルのポスターにもなった程、工場就労などでも女性が積極的に採用され、その後の女性の社会進出のきっかけとなった時代でした・・・。
第二次世界大戦後、多くの女性が家庭生活に理想を抱き、若くして結婚・・・。その一方で、既婚の働く女性の数も増え、1940年代15%に過ぎなかった既婚女性の就労率が、戦時中に出征した男性の仕事を女性が代わって行った為25%まで就労率が上昇する程女性が外で働く時代だったのです・・・。この事がきっかけとなり女性の社会進出が一気に増えたのが1950年代のアメリカだったのです・・・。
取り回しが良く、経済的な小型車の需要が増える事を予測し、ナッシュモーターカンパニーの経営陣は、母親が仕事や買い物、子供の送迎や家族のセカンドカーとして「大きければ大きい程良い」とされていたアメリカン・カー・デザインの潮流に真っ向から立ち向かい、戦後の新興市場である「パーソナル・ユース自動車」を位置づけ、このコンパクトで魅力あふれるデザインを市場に投入する事を決定します・・・。
しかしながら・・・、
ナッシュの経営陣は、それまで前例が無いほどコンパクトな車をエンジン〜トランスミッションなどアメリカで一から作ることは、金型費用が膨大となり、実行不可能と計算します・・・。そこで、海外のコンパクトカーの既存のドライブトレイン(エンジン、トランスミッション、サスペンション、ブレーキ、電装品)を使い、ボディパネルなどの独自部品の金型のみ米国内で生産し、海外で組み立てすることを唯一の方法とし1952年BMC傘下であったオースチン・モーター・カンパニーとフィッシャー&ラドロー社と提携を結びます・・・。
フィッシャー&ラドロー社が車体を生産、メカニカルな部分はオースチン・ケンブリッジA40/50/60のパーツを流用し、最終的な組み立てはそのままオースチン・モーター・カンパニーが行うことで合意、ここにヨーロッパで初めて生産されるアメリカン・デザインの北米専用車が誕生したのです・・・。
ネーミングまでもが素敵・・・女性の心を掴んだ初めてのクルマ・・・ナッシュ AMC メトロポリタン
戦勝国アメリカで自由な発想の元生まれたアメリカ車が大きく飛躍した1950年代・・・ビュイック・インビクター、フォード・サンダーバード、オールズモビル、キャデラック・エルドラドなど、航空機の影響からテールフィンを纏った大排気量車が颯爽と走ったこの黄金時代にあって、メトロポリタンの・・・「気まぐれ」とまで評されたコンパクトさは、アメリカ中に大きくアピールされます・・・。
メトロポリタンは1954年のミス・アメリカ、エブリン・マーガレット・エイ・によって全米の女性に向け
魅力的に広報され「アメリカの全く新しいタイプの車」(1955年)、「ミニチュアの贅沢」(1959年)、「個人の移動に最適」(1960年)と、明確に女性向けにマーケティングされます・・・。
「運転する喜びに溢れ、経済的である・・・」と謳われたメトロポリタンは、米国公式燃費テストにおいても平均時速55km/hで15.2km/Lという、当時の大排気量車ではあり得ない好燃費を記録し、まさに家庭における女性の心を掴んだのです・・・。
有名な所では英国マーガレット王女、俳優ポール・ニューマン、そしてエルビス・プレスリーも愛好し、かのステーブ・ジョブズが15歳ホームステッド・ハイスクール時代にヒューレット&パッカード社の工場でアルバイトをして初めて購入したのがナッシュ・メトロポリタンと知られています・・・。
こうしてアメリカ人がデザインし、イギリス人が製造したアメリカ初のサブ・コンパクトカー、ナッシュAMCメトロポリタンは、1953年10月に生産が開始され、その後シリーズIからシリーズIVまで8年間で95,000台がリリースされ、当時北米に輸入された車の中でトップクラスの売り上げを記録、アメリカにおけるコンパクトカーの必要性を浮き彫りにし、ゼネラルモーターズ、フォード、クライスラーのビッグ3に60年代におけるコンパクトカー開発に拍車をかけた存在になったのです・・・。
決して最高級メーカーがつくった車ではない・・・、レースで活躍したクルマでも無く大量に生産されたわけでもない・・・。しかしこのクルマには、クルマ好きにも・・・、クルマに無関心な人にも・・・、長年にわたって愛され続けてきた、“時代を超えても尽きることのない可愛らしさ・・・”というオーラが明らかに存在するのです・・・。
クラシック・アメリカン・カーを愛するオーナー様が奥様の為に購入された、右ハンドル・AT・AC付きの1959年式ナッシュ・AMC・メトロポリタン・コンバーチブルはダイハツ・テリオスキッド660ccターボをベースとするレストモッド車・・・!
ガレージの中には極上のフォード・マスタング・・・そして味わい深いビンテージ・シェビー・バンなど魅力的なアメリカン・クラシックを心底愛好されるオーナー様・・・。そんなオーナー様が奥様と一緒にアメリカン・クラシック・カー・ライフを楽しまれる為に・・・「二人でのろうよ・・・!」と提案され、「とても可愛い・・・!」と奥様にも大好評で3年前にご家族の一員として迎え入れられたのが、この1959年式ナッシュ・AMC・メトロポリタン・コンバーチブルでした・・・。
このクルマのカスタムを得意とする都内某専門店で相談を始め、平成10年式、走行83000kmのダイハツ・テリオスキッド660ccターボをドナー車とし、当時のオースチン・ケンブリッジのエンジン、トランスミッション、サスペンション、ブレーキ、電装品を全てドナー車の物とスワップ・・・、テリオスキッドのメーターパネルを活かすためにダッシュボードを刷新し、ATセレクターをフロア設置し仕上げた個体になります・・・。
ボディはこのプロジェクトの為に新たに輸入された、シリーズIIの外観を持つ、保安基準上1959年式の物を使いアッセンブリー〜仕上げ作業を行い、ボディカラーに関しては、奥様のご意見を取り入れ、新たにとても素敵な「アイボリー&ピンク」のツートーンで塗装されました・・・。
元来ポップなミッドセンチュリーカラーが特徴のメトロポリタンですが、このカラーリングは実に見事にクルマの個性を表しており、僅か3年前に塗装されたフレッシュさもあり、独特の異彩を放ち、この個体を観る者全てを惹きつける魅力に溢れています・・・!
クラシカルな外観は左のメッキ・ライトリングにのみ若干のサビ浮きがある程度・・・趣のあるドアを開けてレストアが施されたシートに座り、独特のコンパクトなイメージに驚きながらもセルを回すと・・・聞き覚えのあるセルモーターの音と同時に何の苦もなくエンジンがスタートします・・・。
暖気・・・する間もなくオーナー様がATセレクターをDレンジにシフトされると・・・。これまた聞き覚えのあるエンジンサウンドと共に810kgの軽量なボディは、普通に・・・不思議なほど普通に走り出します・・・。
走り出してからの印象は・・・心の底から不思議な感覚と、時折愛嬌いっぱいに聴けるボディのガタピシサウンド・・・!深い・・・深い・・・!味わい深い・・・!クラシックテイストはそのままに公道を何の苦もなく走り抜ける様に「これは楽しい・・・!素晴らしいっ・・・!」と心から感じたのでした・・・!
ウインカーのオートリターンが、少し戻り悪いそうですが、それ以外は「現在不具合はありません・・・」とはオーナー様の談話・・・。
仕上がってからも走行性能を更に上げる目的で、フロントストラットを調整式の物に交換されたり、走行から2000km程経過した85000kmの時に、予防整備として、タイミングベルト・ウオーターポンプ・テンショナー・バッテリーなどを交換されておられます・・・。
テリオスキッドの物なのでパーツも豊富・・・安価でとても維持がしやすい・・・とはオーナー様のお言葉でした・・・。
またETCは付属しますが、「たまに作動しないことがある為、おまけ程度と考えてください・・・」との事です・・・。
お友達の「お抱え磨き屋さん」でガラスコーティングが施されたボディは大変美しく、眺めているだけでもミッドセンチュリーアメリカ工業デザインのお手本のような素晴らしさ・・・。奥様と一緒に旧車イベントなどに出かけても、あっという間に囲まれる程の人気車・・・やはり女性から声をかけられる事が圧倒的に多いそうです・・・。
このクルマが来てから3年間・・・ご夫婦で仕事場への毎日の移動から、イベントへの参加と、大変楽しんでこられましたが、お好きが高じて増えすぎたガレージの整理を余儀なくされ、ご夫婦共々断腸の想いで手放される事を決意されました・・・。
是非次の「想いあふれる未だ見ぬ新オーナー様」に楽しんで頂き、人生を感性あふれる豊かなものへとして頂ければと真摯に願っておられます・・・。
クラシカルな中にもモダンテイスト溢れる、70年近く経過したとは到底感じられない風化しないデザイン・・・これぞこのクルマが人を惹きつける大いなる魅力の部分と感じる次第です・・・。
取材後記・・・
こうして日々希少なクルマを取材〜執筆活動していますと、不思議に思うことが多々あります。
様々な事情から手放す事を決意された筈なのに・・・、インタビューしていると我が子の事の様に目をキラキラ輝かせて、手放す雰囲気など全く無く・・・、笑顔満面に愛車自慢頂くオーナー様達・・・。
長い年月大変ご苦労されやっと出会った個性溢れる魅力的なクルマ・・・苦労してパーツを収集し、メカニックに預けている間は我慢の日々・・・。そんな苦労の連続で手元にやっと届き、まるで我が子の様に大切にされ、もちろん不具合があればすぐに対処して仕上がった素晴らしいクルマを手放される・・・貴重なクルマが仕上がった姿を夢見て、ひたすら追求されプロセス其の物を楽しまれる・・・。エンスージアストの皆様には思い当たる方も大勢いらっしゃる事と思います・・・。
探しても見つからない・・・出会いを待つしかない・・・、一度手に入れたら(今度こそ・・・)きっと手放すことは無い、現在の道路事情を物ともせず、颯爽と走り抜ける痛快クラシックアメリカンは、これを読まれる新オーナー様のエンスーライフを、きっと大きく豊かなものに変えてくれる事でしょう・・・。
「70年前のクラシックカーを日常で活用する・・・!奥様にも乗れる・・・!国産軽自動車のドライブトレインを移植され、全てがリフレッシュされた・・・!
1959年ナッシュAMCメトロポリタン コンバーチブルは、右ハンドル・AT・AC付きで、人生に夢を運ぶクルマだった・・・!」
是非・・・ご家族様一緒にビンテージムード溢れる素敵な見学に群馬県までお越しください。
このとても貴重で素晴らしい「1959年式 ナッシュ AMC メトロポリタン コンバーチブル レストモッド」は現在群馬県にあります。
▲個人間売買のため、消費税や諸費用等はかかりません。
本車両は購入に際しては、自動車税の月割り精算並びに、リサイクル預託金のご負担をお願いいたします。
【お問い合わせに際して・・・】
このページの車両は、クラシックカー・コレクタブルカーの越境ECサイト、「エステートセール®︎スプレマシー」に掲載されたものです。
至高・最高(スプレマシー)なエステートセール・・・とは?!
エステートセール®︎スプレマシーは、オーナー様の想いのこもったお車を、インタビューに基づく原稿作成でご紹介し、物・心を整理する北米文化エステートセールの日本版です。
文化も・・・次の世代への引き継ぎも・・・何も残らない二束三文・安値買取とは全く異なり、オーナー様の想いを実直に表現、思い出は心にしっかり残しながらも確実に次の世代に引き継ぐご案内・仲介をいたします。
本記事内容は2022年4月26日15時より約3時間の取材時間の中で、オーナー様へのインタビューと頂いた資料、また試乗体験したものを元に執筆作成したものです。
限られた時間内での確認につき、状態を100%正確に記載しているとは限らない場合があります事ご承知おき下さい。
また執筆内容に関しては、念入りな海外・国内リサーチを含めてオリジナルの原稿を執筆しておりますが、現地に赴くなどの裏づけを全て取ってはおりません。状態等のコメントもあくまで取材時の天候・状況及び筆者の主観によるものという事ご承知おき下さい。
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