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1986年式

シトロエン CX25 プレステージュ

車両の細かな状態は写真毎に説明があります

上部スライドには、車両の魅力的な写真が50枚ございます
写真をクリックして説明と共にご覧ください
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「目から鱗のネオ・クラシック・・・!フル・オリジナル・
コンディションは絶品級・・・!!一昔前の機械式アナログな
ハイドロ・ニューマチックが生み出す“滑空ライド”は今でこそ
感動的・・・!履歴がしっかり残った2オーナー車は、発売から
36年経過した今日、見る物を圧倒する存在感を放つ・・・!」

RC作りの立派なガレージのシャッターがゆっくり開き、今回取材依頼の86年式シトロエンCX25プレステージュが徐々にその華麗なる姿を表していきます・・・。

エンジンがかからない状態ではスフィア内にガス圧を掛けない様に、レベルコントロールは一番下の状態で停泊するシトロエンですが、その“佇む姿”がなんとも愛らしく素晴らしいことか・・・。

オーナー様のエンジン始動で瞬時に目を覚ましたCX25は、エンジン始動と共に通常のドライビングハイトまでそのレベルをゆっくりと立ちあげて行くのです・・・。デジタル全盛の今の時代に、アナログ機械的ハイドロニューマチックが織りなすその所作たるや実に動物的・・・。まるで足を休めていたラクダが旅立つ為にゆっくり立ち上がる姿を想像する程・・・。クルマと共に過ごす芳醇な時間を想像するとても良い物だったのです・・・。

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オーナー様曰く・・・「シトロエンCX25プレステージュに乗った後、最新の他のMやBに乗ると、足回り壊れているんじゃないかと錯覚するほど・・・。極上ソファ如くシトロエンのシートに座っての滑空ドライブは、高速道路移動を心から楽しめるもの・・・!」

今回お伺いしたのは、オーナー様の拘り満載の素敵なガレージ・・・。内部の立体的な構造から1950年代〜70年代の最高峰とも言える素晴らしいコレクションの全てが一望できる素晴らしいガレージ環境で、大切な車両達と、とても関係性の深いエンスージアスト・ライフを積極的に楽しんでおられるオーナー様です・・・。

お仕事でフランスに行かれる事がきっかけとなり、その国民性〜文化に大きく感銘を受けられた

オーナー様・・・、パリの街角で石畳の上を流れるように疾走する、シトロエンのフォルムが実に美しく脳裏に残り、帰国後一生涯乗る一台になさるお気持ちで、国内で最上コンディションと思われるフルオリジナル車、シート上クッションのボタンの欠けが一つもない、貴重なワンオーナー車を探し求められます・・・。

車検整備を兼ねて、信頼を置かれる近隣のお馴染みの工場の主治医に持ち込み、一通り整備点検、洗浄から消耗品交換をする中で、エキゾーストパイプのセンターマフラーのみ新品で交換・・・、エアコンガスは、流石に毎年チャージすることが前提ですが、勾配のある坂道をテンポ良く登りあがる様子が動画でもご確認頂ける様に、とてもレスポンスの良い2.5L 4気筒エンジンを持つ、オーナー様曰く「不具合や気になるところ一切なし・・・!」という素敵なオリジナル・コンディションを保つ86年式CX25プレステージュが完成したのです・・・。

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ご家族からの嘆願にも似た言葉・・・“お願い、このクルマだけは売らないで・・・!”

こうして取材活動していますと、オーナー様の思いもまさに様々・・・。手放したくないオーナー様に対して、ガレージの事情などで手放して欲しい、手放すことを薦めるご家族の姿をよく拝見します・・・。オーナー様まさに断腸の思いで手放す事を決意されるのですが、今回ばかりは違いました・・・。

奥様、お嬢様から「お願いだからこのシトロエンだけは手放さないで・・・」と嘆願されるほど・・・。

お伺いすると、ご家族での長距離ドライブなどで様々な思い出を作ってこられたとの事、その際にご家族から大好評だったのが、この年代のシトロエンならではの実にアナログ的、機械式ハイドロニューマチックと、高級ソファ如くのシート、そしてセルフセンタリングシステムならではの真っ直ぐ走ろうとする車の個性だったとおっしゃいます・・・。

たくさんの思い出をご家族と共に作ってこられた「シトロエンCX25プレステージュ」・・・

シトロエン程、乗ってみてわかる奥の深い素晴らしさが堪能できるクルマは早々無いのではと思ってしまう程、特に各シートの素晴らしさは特筆すべきで、この86年式ご家族から深く愛される個体も、ボタンの欠品が全くない実にモダンなラインを施したデザインが秀逸です・・・。ガングリップタイプのドアオープナー、全てがドライバーの手の届くところに配されたスイッチ類・・・。インテリアからエクステリアまで一貫して1970年代当時、遥か未来まで見渡した意匠と哲学が、半世紀近く経過

した今日ここまで味わい深い・・・。これがシトロエンの真の魅力と感じた次第です・・・。

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最後の・・・本物のシトロエン・・・CXシリーズ

シトロエンCXシリーズはDSシリーズの後を受けて、20世紀の代表的なカーデザイナー25人中の1人としてノミネートされた天才的カーデザイナー、ロベール・オプロンにより1974年に誕生、1991年まで販売されたシトロエンのフラッグシップカーであり、特にプレステージュはその中でも最上級クラスとの位置付けでした・・・。

母国フランスでは、ジャック・シラク元大統領をはじめとするフランス政府認定の公用車として。モナコ公国のレーニエ3世とその妻グレース・ケリーが愛用するなど欧州各国の公用車・政府使用車として使われたエピソードを誇り、1975年のヨーロッパ・カー・オブ・ザ・イヤーに選ばれたCXは、プジョー傘下になる直前の開発ということもあり「最後の本物のシトロエン」と呼ばれ世界中のエンスージアストの魂を掴んで離さないクルマです・・・。

空気力学のシンボルである「CX」を冠したネーミングをするなど、シトロエンならではの空気抵抗を徹底的に追求したデザインは、スフィアに搭載した窒素ガスと油圧を機械式でコントロールするセルフ・レベリング・サスペンション・システムに始まり、特徴的なリアハッチの窪んだガラス面など、雨水を自然に集約でき、リアワイパー不要の観点から空気抵抗を減らすことを考えた、実に実利に適った素晴らしいデザイン集約です・・・。

ハイドロニューマチック・セルフレベリング・サスペンション・・・。セルフセンタリング・パワーステアリング・システム・・・。ステアリングコラムストークを排除し、両手をハンドルに置いたまますべての操作に手が届くというユニークなシトロエン的インテリアデザインなど、メカニズム的にも遥か未来を想定した哲学的、先進的な集約体・・・。

動画にもご紹介していますがCXシリーズには、ウインカーのオートキャンセラー機構がありません・・・。ドライバーが曲がり終えた後にスイッチをオフにする必要があるのですが、シトロエンのデザインポリシーは、「ウインカーが勝手にキャンセルされるのではなく、それはドライバーが意識的に判断する事・・・。」としているのです・・・。

かつてのフランスでは「まるで海底を横切る船のように、道路の凹凸の上をホバリングしているように見える・・・」と称されたシトロエンCX25プレステージュでしたが、この車のもう一つの特徴として、後世に何かを残すように実にゆっくりと開発・改良され、1974年から1991年まで1170,645台のCXが生み出され、DXシリーズにバトンタッチ・・・。勿論その後のモータリゼーションに大きく影響を残し引退して行きました・・・。

もちろんその後は全て電子制御となるのですが、機械式アナログの良い部分を官能できるのは最後の・・・本物のシトロエンならではの特権なのかもしれません・・・。

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1986年式シトロエンCX25プレステージュ 取材後書・・・

クルマ好きとして、最後の・・・そして本物のシトロエンのアナログ的機械式ハイドロニューマチックの乗り味を知らずして一生終わって良いものだろうか・・・。取材の帰り道ずっと思案しておりました。

シトロエンの戦前からの歴史・・・ミッドセンチュリーの頃生み出されたDSのあの特徴的スタイリングには特別な魅力を感じるものの、正直今まではイタフラ愛好家と言われる一部のエンスージアストのみが好む風変わりのクラシック・・・的に捉えていた事に気づき猛省に加えてリサーチを重ねて紹介文を書き上げた次第です・・・。

目から鱗のネオ・クラシック・・・!フル・オリジナル・コンディションは絶品級・・・!!一昔前の機械式アナログなハイドロ・ニューマチックが生み出す“滑空ライド”は今でこそ感動的・・・!履歴がしっかり残った2オーナー車は、発売から36年経過した今日、見る物を圧倒する存在感を放つ・・・!」

古典的クラシックの魅力を知り尽くしたオーナー様の深い愛情と、ご家族の愛情を受けた貴重な個体・・・。86年式シトロエンCX 25プレステージュは長野県松本市にあります・・・。

きっとこのクルマをご覧になった方は筆者と同じ心境になられる事でしょう・・・。

そんな魅惑のフレンチ見学に是非長野県までお越しください・・・。

この「1986年式 シトロエン CX25 プレステージュ」は現在、長野県にあります。

▲本車両は、個人様からの出品依頼ですので、消費税や諸費用等はかかりませんが、自動車税月割計算並びにリサイクル預託金精算が別途必要となります。

搬出並びに陸送等は購入者様の方でご手配をお願いいたしますが、筆者の業務でも、クラシックカー輸送業務を取り行っております。ご希望がありましたら是非ご相談ください。

【お問い合わせに際して・・・】

このページの車両は、クラシックカー・コレクタブルカーの越境ECサイト、「エステートセール®︎スプレマシー」に掲載されたものです。

至高・最高(スプレマシー)なエステートセール・・・とは

エステートセール®︎スプレマシーは、オーナー様の想いのこもったお車を、インタビューに基づく原稿作成でご紹介し、物・心を整理する北米文化エステートセールの日本版です。

文化も・・・次の世代への引き継ぎも・・・何も残らない二束三文・安値買取とは全く異なり、オーナー様の想いを実直に表現、思い出は心にしっかり残しながらも確実に次の世代に引き継ぐご案内・仲介をいたします。

過去の整備記録や修理歴など含めて現オーナー様から詳細ヒアリングを実施、事故歴の有無含めて取材しております。大きな事故歴があった場合、また現オーナー様の所有歴が極端に短く詳細がわからない場合は取材をお断りし、購入されるお客様に可能な限り安心をお届けする工夫を実施しております。

本記事内容は2022年9月25日11時より約3時間の取材時間の中で、オーナー様へのインタビューと頂いた資料、また試乗体験したものを元に執筆作成したものです。

限られた時間内での確認につき、状態を100%正確に記載しているとは限らない場合があります事ご承知おき下さい。

また執筆内容に関しては、念入りな海外・国内リサーチを含めてオリジナルの原稿を執筆しておりますが、現地に赴くなどの裏づけを全て取ってはおりません。状態等のコメントもあくまで取材時の天候・状況及び筆者の主観によるものという事ご承知おき下さい。

掲載車両に関してのご質問や現車確認のお申込は、このページの一番下よりご連絡下さい。

尚、現車確認はあくまで「購入を前提」として検討されているお客様のみとさせて頂きます。

何卒宜しくご検討下さい。

スペック

車検

令和6年5月

走行

55518km 取材時表示

備考

フルオリジナル車両

西武自動車正規輸入物

ツーオーナー車両

左ハンドル

AT

車体番号 VF7MANH0000NH5062

型式 E-MANH

原動機の型式 M2

初年度登録 昭和61年12月

長さ

4890mm

1770mm

高さ

1370mm

重量

1440kg

排気量

2490cc

出品地

長野県

取材日

2022年9月25日

290万円