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1982年式

スズキ ジムニー SJ30FM 前期モデル初期1型

車両の細かな状態は写真毎に説明があります

上部スライドには、車両の魅力的な写真が50枚ございます
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日本最後の2ストエンジン搭載車・・・!まるでトライアルバイクのような軽さで、大地を自由に駆け抜ける喜びに満ちた
“ライトウエイト4WD”・・・!当時の若者の心をガッチリ掴んだ
2代目ジムニー前期モデル・初期1型SJ30FMが、未再生フル・
オリジナルで残っていた・・・!

突然ですが・・・2サイクルエンジン搭載、初期のサンマル・ジムニーに乗った事はありますか・・・?

軽自動車規格目一杯のボディサイズまで拡大し、とてもボクシーな姿でサンマル・ジムニーが登場したのは1981年の事・・・。昭和40年生まれの筆者も多感な時代・・・。このスタイリッシュな小型4WDがチャンバーから2スト独特の排気音を響かせ、街中から林道まで走り抜ける姿を、憧れいっぱいの眼で見続けていたものです・・・。

質実剛健の非常に簡素な構造・・・。「万能型四輪駆動車とはこうあるべき・・・!」と言わんばかりに、板バネを固定軸に使う半楕円リーフスプリング式サスペンションを、クロスメンバーで補強した頑丈な角型鋼管のラダーフレームに搭載・・・。720kgの超軽量ボディに僅か2030mmというショート・ホイールベースと大径タイヤ・・・。低速トルクを重視し2500rpmで最大トルクを生み出す、軽量で粘り強い539cc 2サイクル・エンジンにより、驚異的な悪路走破性能を誇ったのが、サンマル・ジムニー・・・スズキが産んだ昭和期の名車です・・・。

エンジン単体重量で50kg弱と非常に軽いLJ50型エンジンがもたらす、まるでトライアル・バイクの様な走りは唯一無二の存在・・・。やはり“これ”でないと・・・!とSJ30ジムニーでオフロード走行を堪能する熱狂的エンスージアストも多数・・・という反面、「1987年生産を終了した、日本で最後のクランクケース圧縮型2サイクル・エンジン搭載車」という背景から、特に前期モデル初期1型など、オリジナル要素を保った個体など「勿体無くてオフロードでは使えない・・・」というコレクション的個体も出始めているのが現状です・・・。

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現代のクルマでは味わえない“自ら操る楽しさ・・・”が理屈抜きに面白い・・・!“目から鱗”的感動を味わいシンプルにクルマを
楽しむ・・・!孤高のアナログ的存在がSJ30型サンマル・
ジムニー・・・

1976年1月に実施された軽自動車の規格改正で、車格と排気量がそれぞれ大型化したのに合わせて、モダンにモデルチェンジが実施されたのがこの2代目・・・。その新しい軽自動車規格を目一杯まで効率良く使用したボクシーなボディスタイルと、タウンユースでも映えるモダン・デザインは、筆者を含む当時の若者の心をがっちり掴み、ジムニーは一躍人気車種となりました・・・。

本来のこの車の目的である「どんな場所に行っても、操縦者を必ず連れ戻す悪路走破性」と合わせ「ライトウエイト4WDの最高傑作」として謳われるのがこのSJ30型ジムニーです・・・。

2サイクル・エンジンをマネージメントするのは、もちろんキャブレター・・・。前期モデル初期1型に限っては点火系もポイント式のディストリビューターと、旧車乗りには当然の機械的仕組みなど、走行に関わる全ての操作がドライバーの手足に託されているのがSJ30型ジムニーの最も魅力的な部分でしょう・・・!

機械に頼らない人力で操るアナログ感・・・。音圧はあるものの音質は穏やかな連続音が特徴の2ストローク3気筒というエンジン構成は、滑らかな回転と低回転域からの粘り強いトルクを生み出し、「行った先で何かがあってもどうにかなる・・・」という大きな安心感を操るものに与え、本格的なトランスファーを備えた4速マニュアル・トランンスミッションは、高・低速2段切り替え式で、変速比は高速が1.741、低速が3.052と、地形や走行条件に合わせてギア比の選択を可能とし、それらが生み出す登坂力37.6度という脅威的身体能力は、シンプルかつ軽量という最大の武器を持って、肥大化した後年モデルを尻目に究極のクライム性能を発揮します・・・。

この高い身体能力に加えて、国産ならではの信頼性、低ランニングコスト、など「使えるモデル」の中では孤高のアナログ的存在であることから、クロス・カントリー、ダート・トライアル・・・ゲリラ・トライアルなど、全国各地に存在する“地図に無い道”を走破する“林道走行愛好家”にはサンマル・ジムニーの選択は常識となっている程・・・!

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行けるのか・・・?行っても帰れるか・・・?いや行ける・・・!

そんなドキドキする様な状況に果敢にチャレンジする・・・。真のサバイバリストのための4WDがジムニーSJ30型です・・・!最高の性能を最低のランニングコストで自由に楽しみ、自分自身と向き合い果敢に挑戦する4WDとして、最近では女性の愛好家も多く、エンスーライフの幅を大きく広げてくれる一台はジムニストならずとも傍に必ず一台置いておきたい、とっても楽しい一台でしょう・・・!

「ライトウエイト4WD」・・・世界的に見てもその独自的稀有な存在は、世界中のエンスージアストの心を掴んで離さない・・・まさにアナログ的究極の4WDなのです・・・!

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1982年式 SJ30FM 前期モデル初期1型・サンマル・ジムニーが未再生ノーマルで残っていた・・・!

取材時2ストロークの軽快なサウンドと共に筆者の目の前に現れたのは、オリジナルのグリーンの塗装が冬の光に映える、貴重なオリジナルの個体・・・。フルメタルドアと幌を持つ「82年式 SJ30FM 前期モデル初期1型」でした・・・。

初期1型の特徴である、外観では前輪のフリーホイールハブの無い設定・・・、前輪ドラムブレーキ・・・、エンジンルームを覗くと、ポイント式ディストリビューター・・・、インテリアに目をやると、アクセサリーポジションが無いキーシリンダー、金属製のインパネ、ナビシート前の縦についたグリップ、

など初期1型の特徴が見て取れます・・・。

以前よりお世話になっているオーナー様、国産旧車に精通しておられ、味わいある個体を複数台ノーマルコンディションで大切に維持管理なさっておられるお方です・・・。

貴重な旧車をコレクションし愛でられる傍ら、ご趣味は林道などのオフロード走行・・・!お仲間のジムニストの皆様と、地図に無い道を走破されるのを楽しんでおられます・・・。

その目的で林道走行用の別のジムニーを長年楽しんでこられた所、旧車に対しての愛情を見込まれ、知り合いの方を通じて、とあるご高齢の方が長らくワンオーナーで大切にしてこられたこの貴重な82年式SJ30FMを「いよいよ乗れなくなったので、是非引き継いでくれないか・・・」とオーナー様にお話が舞い込み、ノーマルの状態であった個体を数年前に受け継がれたとの事でした・・・。

オリジナルのペイントに所々タッチアップ痕や、フロントバンパーなどに黒でペイントされた跡、ホイールハウス内が同色でペイントされた跡などが見られますが、これは以前のオーナー様が手作業でなさったとの事・・・。現在のオーナー様は「綺麗にするのはいつでもできる事・・・」として、味わいあるオリジナルの様相を楽しんでおられます・・・。

エンジンやトランスミッションなど基本的に状態は非常に良かったものの、トランスファーからのオイル漏れなどがあり、ここはシール交換などで対応され現在は解決しているとの事・・・。また前回車検時には、部品が出る窓周りのウエザーストリップなど一式交換されたとの事・・・。この辺りはお知り合いのスズキのディーラーで対応されたとの事です・・・。

とても美しいコンディションで残る、フルオリジナルの内装など、ドライバーシートに一箇所切れがあるものの良い状態で残っており、現時点での不具合としては、ヒーターコアからの水漏れがあり、ヒーターを入れるとウインドウシールド内側が曇るという症状があります・・・。ヒーターコアを外して溶接するか・・・、もしくは高年式のものに交換するか・・・、など修理をする必要性がありますが、ヒーターが必要な程寒い時には乗らない事もあり、現時点では写真で確認頂ける様に、ヒーターコアへの水路のイン側とアウト側を繋ぎ、ヒーターコアをバイパスする形で暫定的に対応されておられます・・・。

初期1型サンマルはやはりジムニストにとっても特別な存在からか、お仲間からは・・・「もったいないからこれに乗って林道に絶対来るな・・・!」と念を押されているそう(笑)・・・。

前述のヒーターコア以外は特に不具合も無く、時折近所をメンテナンスの一環としてドライブされて好調を保っておられるとの事・・・。近所を走っているとやはり様々な方から声をかけられる存在だそうで、2ストロークの滑らかなサウンドを楽しみ、コレクションとして大事にされて来られたとの事でした・・・。

「まだ2オーナー目・・・非常に貴重なオリジナル個体・・・、軽量2ストロークが存分に楽しめる逸品・・・、機関好調でこれからが楽しみな初期1型サンマル・ジムニーをなぜ手放されるのですか・・・?」との筆者の愚問に「増えたガレージの整理を余儀無くされ、断腸の思いで手放す事を決めました・・・」とお答え頂いたのです・・・。

ジムニーをこよなく愛し、大切にしていただける方へ大切なコレクションを譲りたい・・・その様なお気持ちでおられるのです・・・。

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1982年式 スズキ ジムニー SJ30FM 前期モデル初期1型 取材後記・・・

動画撮影中もワクワクする程・・・!スムーズな回転音と共にシャープに吹け上がる、久しぶりに聞く2ストロークサウンドが実に刺激的・・・!アクセルレスポンスよく、きびきびと走破するノーマルの姿がとっても好印象なサンマル・ジムニーでした・・・!

世の中の流れで、自動ブレーキシステムなど様々な安全装置や、EV化が進む昨今にあり、人が自由に操る内燃機を積んだ乗り物としては、まさに最後の傑作かもしれません・・・。

この「最高の道具」に、これからもう二度と造られることは無い・・・という大きな価値観と魅力を感じたのが筆者の感想です・・・。

日本最後の2ストエンジン搭載車・・・!まるでトライアルバイクのような
軽さで、大地を自由に駆け抜ける喜びに満ちた“ライトウエイト4WD”・・・!当時の若者の心をガッチリ掴んだ2代目ジムニー前期モデル・初期1型SJ30FMが、未再生フル・オリジナルで残っていた・・・!

軽量で粘り強い2ストロークの魅力からか、林道走行用にカスタムされた個体が多く残っているのが現状、ノーマルの状態を維持している個体となると価格も高騰し、「探しても見つからない・・・出会いを待つしかない・・・出会ったら今買っておかないと二度と乗れない・・・。」という様相を呈しているのも事実です・・・。

愛情込めて大切にされて来たヒストリー含めて、とても魅力的な一台と思う次第・・・。

是非ワイルドで疾走感溢れる見学に、東京都近郊市までお越しください・・・。

このとても貴重な「1982年式 スズキ ジムニー SJ30FM 前期モデル
初期1型」は現在東京都近郊市にあります。

個人間売買のため、消費税や諸費用等はかかりません。

本車両は購入に際しては、自動車税(年額¥6,000)の月割り精算並びに、リサイクル預託金のご負担をお願いいたします。

【お問い合わせに際して・・・】

このページの車両は、クラシックカー・コレクタブルカーの越境ECサイト、「エステートセール®︎スプレマシー」に掲載されたものです。

至高・最高(スプレマシー)なエステートセール・・・とは。

エステートセール®︎スプレマシーは、オーナー様の想いのこもったお車を、インタビューに基づく原稿作成でご紹介し、物・心を整理する北米文化エステートセールの日本版です。

文化も・・・次の世代への引き継ぎも・・・何も残らない二束三文・安値買取とは全く異なり、オーナー様の想いを実直に表現、思い出は心にしっかり残しながらも確実に次の世代に引き継ぐご案内・仲介をいたします。

過去の整備記録や修理歴など含めて現オーナー様から詳細ヒアリングを実施、事故歴の有無含めて取材しております。大きな事故歴があった場合、また現オーナー様の所有歴が極端に短く詳細がわからない場合は取材をお断りし、購入されるお客様に可能な限り安心をお届けする工夫を実施しております。

本記事内容は2022年12月27日13時より晴天下約3時間の取材時間の中で、オーナー様へのインタビューと頂いた資料、また試乗体験したものを元に執筆作成したものです。

限られた時間内での確認につき、状態を100%正確に記載しているとは限らない場合があります事ご承知おき下さい。

また執筆内容に関しては、念入りな海外・国内リサーチを含めてオリジナルの原稿を執筆しておりますが、現地に赴くなどの裏づけを全て取ってはおりません。状態等のコメントもあくまで取材時の天候・状況及び筆者の主観によるものという事ご承知おき下さい。

掲載車両に関してのご質問や現車確認のお申込は、このページの一番下よりご連絡下さい。

尚、現車確認はあくまで「購入を前提」として検討されているお客様のみとさせて頂きます。

何卒宜しくご検討下さい。

スペック

車検

令和5年6月

走行

87158km 取材時表示

備考

未再生オリジナル車両

2代目初期1型

FM仕様 フルメタルドア&幌

形式 H -SJ30

原動機の型式 LJ50 水冷直列3気筒2サイクルエンジン

車体番号 SJ30-135XXX

4MT

乗車定員2名(4)

用途 貨物

長さ

3195mm

1395mm

高さ

1690mm

ホイールベース

2030mm

重量

720kg

排気量

539cc

出品地

東京近郊市

取材日

2022年12月27日