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1990年式
ユーノス ロードスター Vスペシャル (NA6CE)
車両の細かな状態は写真毎に説明があります
上部スライドには、車両の魅力的な写真が50枚ございます
写真をクリックして説明と共にご覧ください
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新車時より一切のモディファイ無し・・・!フルオリジナル完全
ノーマルのVスペシャルが群馬に残っていた・・・!地球上で最も楽しい車の一台が、当時のまま味わえる喜びは壮大・・・!まさに永久保存版・初期型NA6CEロードスターVスペシャルを日常で駆る楽しみを実現する・・・!
バブル経済絶好調だった1989年9月・・・。
あれは今も忘れもしない残暑厳しい夏日の出来事・・・。
当時24歳の筆者の経験談です・・・。
1970年代の排気ガス規制の影響を受け、スポーツカー絶滅状態だった1980年代・・・。
その反動の影響だったのか、「初期型ロードスター」発表直後の展示試乗会に、職場の先輩と訪れた大阪箕面のユーノス店は、先行して販売された北米での大きな評価を受け、当時の若者全員が来ているのではないかと思えるくらいごった返しの活況状態・・・!長らくの順番待ちの後、オープン・スタイルで待ち構えていた赤の個体に乗り込み、走り出した瞬間・・・「しまった・・・発表までもう少し待ってロードスターを買うべきだった・・・!」と大きく後悔したのです・・・。
当時、まだ社会人数年目だった筆者は、必死の想いで購入した後期型RX-7(SA22C)の支払いの真っ最中・・・、その後も何度となく夢枕に出てくるロードスターでしたが、乗り込んだ瞬間に感じたライトウエイトならではの軽快な走行フィーリングは、斬新に・鮮明に脳裏に焼き付き、筆者にとって国産初ライトウエイト・ロードスターの記憶は、それから遡ること数年前のバックスクリーン3連発!阪神タイガースの優勝と肩を並べる程、青年期の筆者にとって実にセンセーショナルなイベントだったと今なお鮮明に思い起す事ができます・・・。
その背景には“若者がクルマに熱中したあの時代があった事実”が明確にあり、あれから40年近く経った今日も尚、「心に熱く燃えるエンスージアスト道」があると感じるのは、決して筆者だけでは無いと思います・・・。
人馬一体・・・最もベーシックな初期型NA6CEロードスター、
面白くないはずありません・・・
ボンネットなどに軽量アルミ素材を多用し、徹底して軽量化された車重は僅か940kg・・・。そこにファミリアに搭載されていたB6型エンジンが、吸排気系、バルブタイミングのチューンナップとアルミ製シリンダーヘッドカバー採用などスポーツカーとして魅力的な改良が加えられ、縦置きに搭載されます・・・。足回りには前後ともマツダ初となったダブル・ウィッシュボーンを投入・・・、慣性モーメントを減らすために徹底して重量物をホイールベース内に収めたフロント・ミッドシップ・レイアウトは、スポーツカーとして理想的な前後重量配分を生み出し、挙動がダイレクトに伝わるステアリングフィールや、手首を返すだけでも操作が可能なショート・ストローク・シフトなど、人の右脳・感性に訴える、クルマを操る人馬(車)一体の喜びそのものを最大に引き出したのです・・・!
あれから30年・・・人間が本能で感じる「走る喜び」をそのまま表現した「国産ライトウェイトスポーツカー」というパッケージは、米国のスポーツカー専門誌、スポーツカー・インターナショナルの選出したベスト・スポーツカー1990年代部門で第1位を獲得するなど、全世界のエンスージアストを熱狂させ、4代目に世襲した後の2016年4月には、累計生産台数が100万台を突破し、「2人乗り小型オープンスポーツカー」としての生産累計世界一のギネス世界記録を更新するなど、まさに日本が生み出した世界に誇れる名車となりました・・・。
ブリティッシュ・レーシング・グリーンを彷彿とさせた“ネオ
グリーン”カラーに、ナルディのウッドステアリングとシフトノブが映える・・・!クラシカルでハイエンドな雰囲気がベーシック
モデルとは一線を画した、Vスペシャルはまさに大人の
ロードスターだった・・・!
1989年に国内販売が始まった初期型NA6CEロードスターは、まさに売れ行き絶好調・・・。納車まで半年以上待たなければならない状況が延々と続く最中、マツダは“ここぞ”とばかりに衝撃的な仕様を東京モーターショーで参考出品し、ロードスターファンに“追い討ち”とも言える更なる衝撃を与えました・・・。
ブリティッシュ・レーシング・グリーンを彷彿とさせる、ネオグリーンと名付けられたボディカラーに本革シートを含むタン・カラーのインテリア・・・そこにナルディ製のウッドステアリング、シフトノブ、そしてパーキングブレーキグリップがあしらわれ、ブラック一辺倒だったベーシックなバージョンと比較するとハイエンドな仕様が目を惹く仕様は、正式に「Vスペシャル」として、1990年より販売ラインナップに加わり、ノーマルではオプション扱いだったパワーステアリング、パワーウインドウ、アルミホイール、CDプレーヤーを標準装備するなど、まさにクラシカルでハイエンドな雰囲気がベーシックモデルとは一線を画した、「Vスペシャル」はまさに“大人のロードスター”だったのです・・・!
あれから30年以上が経過・・・、状態の良い個体がめっきり少なくなった今・・・。新車時より一切のモディファイ無し・・・!フルオリジナル完全ノーマルのVスペシャルが群馬に
残っていた・・・!まさに永久保存版的一台とは・・・
オーナー様もやはり青春期に当時の国産スポーツカーの洗礼を受けられた、今まさに熱きエンスージアストのお一人です・・・。
若い頃から国産旧車に対して夢とロマンを追いかけてこられ、「いつかゆっくり時間が取れるタイミングになったら改めてマニュアルで駆れる軽快なロードスターに乗りたい・・・乗るんだったらやはりVスペシャル・・・」と考えてこられました・・・。
やがてライフ・ステージがゆっくりと変化し、想いが叶えられるタイミングとなった、今から11年前のある日・・・。この個体を新車で購入し、フルノーマルで長らくガレージ保管されていたご高齢の方が手放される所に偶然遭遇・・・!「ワンオーナー・無事故・未再生フルノーマル」の状態に間髪入れず迷わず購入を申し出され、引き継がれてこられたのが、ここにご紹介する90年式NA6CE Vスペシャルとなります・・・。
それからというものの「フルノーマル・オリジナル」だからこそ味わえる、製作者が意図とした軽快な走行フィーリングはもちろんの事ながら、貴重なオリジナル個体を、クリスマス・イブの日に車検更新する・・・と言う「所有する喜び」を、実に足掛け11年間・・・有意義に楽しんでこられたとの事です・・・。
未再生のネオ・グリーンが今尚鮮やかなVスペシャルに眼をやると・・・
11年間のマツダ・ディーラーによる整備記録は車検時のみならず、任意12ヶ月点検にも及び、オーナー様の大切にされてきた想いが伝わります・・・。
経年による小傷はもちろんフロントバンパー下部と左リアマットガード側面に磨いても消せそうな傷があること以外、しっかりガレージ保管されている個体と言う事もあり、非常に良いオリジナル状態を保っている事が実に印象的です・・・。
そしてさらに特筆すべきは内装の素晴らしさです・・・!ドライバーシートの右サポート部分、乗り込み時に発生するレザー特有の皺も非常に少なく、ナビシートに至っては使用感無く、素晴らしく綺麗と思える程です・・・!
初期型ロードスターはセンターコンソールなど樹脂部品が経年で醜くなるケースが多い中、この個体に関しては大変(!)美しく良い状態を保っておられます・・・。それら全てが100%オリジナル・フルノーマルで目の前で展開するのは実に愉快爽快・不思議な感じ・・・!まるで30超年前の“あの頃”にタイムスリップした感覚があり、眼から入る情報と、頭の中の認識が整理つかない程・・・!実に不思議な体験をさせてくれるものです・・・!
現在の潮流でETCがセットされているのですが、その受信機もクラスターの中にセットし、外観からは見えないようにされるなど、当時の雰囲気そのままに楽しめるのもオリジナルを愛するオーナー様の拘りの部分・・・“この個体ならでは”の素晴らしい部分です・・・!
オリジナルの各種ブックに加えて11年間の整備記録が確りと残る個体・・・。前回車検時(令和3年12月24日)には、走行41899km の時点でタイミングベルト交換を実施しておられ、その他ガスケット〜各種シール類など、もちろんマツダ・ディーラーに置いて予防整備含めてきっちりと対応されてこられました・・・。
現在の不具合としては・・・
昨年の夏はしっかりエアコンは効いていたそうですが、つい最近吹き出しから冷気が出なくなったとの事・・・。おそらくガス抜けと思われる症状がありますが、・・・それだけです。
実はオーナー様・・・所有された11年間での走行距離は5000km程・・・。12ヶ月点検含めた入念な予防整備を車検毎に実施し、非常に大切にされてきたフルノーマルの個体ですが、大切に保管・管理することに最大の喜びを感じられるエンスージアスト様です・・・。「まるで私はこの車のオリジナル保管・修理係のようですね・・・」と談笑頂くオーナー様でしたが、その甲斐あってか、ノーマルならではの潔い立ち姿がとても素晴らしい、貴重な初期型NA6CE V スペシャルであった事が非常に印象的な取材でした・・・。
あれほど多くが輸出された車種でありながらも、当時海外では“Bスペック”と呼ばれたVスペシャルは、数年前に25年ルールが解禁になり、状態の良い個体には高いプレミアがつく状況を全世界的に呈しています・・・。また現在、国内に於いては、このVスペシャルのみを扱う専門店が登場する程、イメージが一線を画したロードスターは初期型に限ってこその魅力を大きく昇華しています・・・!
エンスージアストであれば「生涯乗っておきたいクルマのリスト」には必ず入っているであろう、地球上で最も楽しい車の一台・・・それがこの初期型NA6CEロードスターVスペシャルでは無いでしょうか・・・。
走り出しも非常に軽快な動画も是非併せてご覧ください・・・!
1990年式NA6CEロードスター・Vスペシャル・・・取材後記
「自分で直して長く乗る事で愛着がどんどん湧く・・・」
そんな人生をも大きく豊かにしてくれる提案がメーカーからあったクルマが他にあっただろうか・・・。
ボルトやナット類の寸法を手持ちの一般的なハンドツールで対応できる物に統一することで、オーナー自身がブレーキパッド交換からサスペンション交換、そしてクラッチプレートの交換作業まで自分で行えることを企画段階から提案していたのが初期型NAロードスターです・・・。
現在の各メーカーのエンジンフードなどは、開けても「素人には触るところはありません・・・」と言わんばかりのカバーで覆われた中身で、まさに正反対のアプローチを呈しています・・・。
今回取材を通じて改めて感じた初期型NA6CEロードスターの懐の深さはやはり魅力的・・・。
このことが30超年経過した今でも、数多くのアフターマーケットパーツ、ロードスター専門店、そして何よりも多くのコミュニティを生み出し、メーカーであるマツダでさえも、2017年にレストアサービスを始めると発表した要因であると思います・・・。
「新車時より一切のモディファイ無し・・・!フルオリジナル完全ノーマルのVスペシャルが群馬に残っていた・・・!地球上で最も楽しい車の一台が、当時のまま味わえる喜びは壮大・・・!まさに永久保存版・初期型NA6CEロードスターVスペシャルを日常で駆る楽しみを実現する・・・!」
実に素晴らしいフルオリジナル・ノーマルの個体です・・・
また群馬県内でかつ群馬ナンバーエリアの方であれば、貴重な「群馬53」はそのまま引き継いでいただけます・・・。
心揺さぶられる「貴重な個体」の見学に群馬県までお越しください。
このとても素晴らしい車両「1990年式 ユーノス ロードスター
Vスペシャル」は現在群馬県にあります。
個人間売買のため、消費税や諸費用等はかかりません。
本車両は購入に際しては、自動車税(年間¥45,400)の月割り精算並びに、リサイクル預託金(¥5,510)のご負担をお願いいたします。
【お問い合わせに際して・・・】
このページの車両は、クラシックカー・コレクタブルカーの越境ECサイト、「エステートセール®︎スプレマシー」に掲載されたものです。
至高・最高(スプレマシー)なエステートセール・・・とは。
エステートセール®︎スプレマシーは、オーナー様の想いのこもったお車を、インタビューに基づく原稿作成でご紹介し、物・心を整理する北米文化エステートセールの日本版です。
文化も・・・次の世代への引き継ぎも・・・何も残らない二束三文・安値買取とは全く異なり、オーナー様の想いを実直に表現、思い出は心にしっかり残しながらも確実に次の世代に引き継ぐご案内・仲介をいたします。
過去の整備記録や修理歴など含めて現オーナー様から詳細ヒアリングを実施、事故歴の有無含めて取材しております。大きな事故歴があった場合、また現オーナー様の所有歴が極端に短く詳細がわからない場合は取材をお断りし、購入されるお客様に可能な限り安心をお届けする工夫を実施しております。
本記事内容は2023年2月18日10時より約3時間の取材時間の中で、オーナー様へのインタビューと頂いた資料、また助手席試乗体験したものを元に執筆作成したものです。
限られた時間内での確認につき、状態を100%正確に記載しているとは限らない場合があります事ご承知おき下さい。
また執筆内容に関しては、念入りな海外・国内リサーチを含めてオリジナルの原稿を執筆しておりますが、現地に赴くなどの裏づけを全て取ってはおりません。状態等のコメントもあくまで取材時の天候・状況及び筆者の主観によるものという事ご承知おき下さい。
掲載車両に関してのご質問や現車確認のお申込は、このページの一番下よりご連絡下さい。
尚、現車確認はあくまで「購入を前提」として検討されているお客様のみとさせて頂きます。
何卒宜しくご検討下さい。