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1970年式

ダットサン フェアレディ SR311

車両の細かな状態は写真毎に説明があります

上部スライドには、車両の魅力的な写真が50枚ございます
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若き日の憧れを大きなエネルギーに、人生集大成をかけて仕上げたベテラン・エンスージアスト様入魂の一台・・・!最終ロットの
ハイ・ウインドウ、70年式ダットサン フェアレディ2000 SR311は、オリジナルを色濃く残すも確り手が入った至高の一台・・・!

「あの頃は自由で楽しかったなぁ・・・」

と目を細めて繁々とお話し頂いたオーナー様の“思い出話し”から今回の物語は始まります・・・。

「学校を卒業した昭和40年代・・・縦目のグロリアのポンコツを買ってきて2.6Lのエンジンに載せ替えたんだよね・・・。おまけにコラムシフトからフロアシフトに無理やり変えて、鉄ッチンホイールを真ん中で切って、フロント7J・リア10Jのワイドホイールを作って・・・ロータスやトライアンフのカラーに憧れてブリティッシュ・グリーンに塗り替えて・・・仲間内みんなで楽しんでいたんだよ・・・!」

そんな青春時代があった事を実に楽しそうにお話しして頂きました・・・。

そんな青春時代の記憶に半世紀経過した今でさえ特別鮮明に残るのが、1967年 「第4回日本グランプリ」、1968年「第5回日本グランプリ」、そして1969年「第6回日本グランプリ」のGTクラスに、輝かしくも連続して1-2-3フィニッシュを飾るなど、MGBやトライアンフなどの海外勢を尻目にレースを席巻した「フェアレディ2000」の大活躍でした・・・!

英国製スポーツカーを打ち負かす為に・・・それらを徹底してベンチマークし、研究されたシャーシ・コンストラクションやサスペンション・・・。空気抵抗を意識し仮想テールエンドを想定・・・、リアをスパッと切り取ったコーダトロンカ・デザインを踏襲・・・。さらにボンネット高を低くする為に、ダウンドラフトからサイドドラフトへ変更し、コンパクトな車体に搭載されるU20型・水冷4気筒SOHC 1982ccエンジンは、ソレックス社製キャブレターを2基搭載し、最高出力は145馬力をたたき出しました・・・。加えて車重わずか930kgと軽さを加えた流麗な車体は、当時の日本車としては最速となる205km/hに達する性能を実現・・・。そのコンパクトな国産スポーツカーが、並み居る英国車やイタリア車を蹴散らし、レースフィールドを疾走する姿に、当時の若者は皆胸をときめかせる程、まさに“憧れの存在”だったのでした・・・。

マイカーブームの火付け役となった一般大衆車サニーやカローラの価格が41万円程の時代に、このフェアレディ2000の発売当時の車両本体価格は96万円と2倍以上で発売されます・・・。

今回ご依頼頂いたオーナー様の思いで話しの中にも・・・「学校を卒業した頃、新車で乗っていた友人がいたんだよね・・・何でお前が・・・!と思った物だよ・・・!」と、如何に羨望の眼差しで見ておられたかという事がよく理解できる一言があった程です・・・。

それほどまでに・・・、まさに貴婦人“フェアレディ”の如く“高嶺の花”だったSR311・・・。

この憧れの淑女に「いつか必ず乗ってみせる・・・」と、意味深く心に誓った当時の若者が、今日の日本のエンスージアスト道を形作ったのは紛れもない事実と、人生の諸先輩方に敬意を込めて表現させて頂きたい気持ちです・・・。

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頭の中にずっとあった・・・。思い出がフラッシュバックする
“若き日の憧れ・・・”は、半世紀を経過し現実に・・・!
ベテラン・エンスージアスト様が“人生上がりの一台・・・”に
選んだ、最終型70年式ダットサン フェアレディ2000 SR311・・・。

こうして日々希少なクルマを取材〜執筆活動していますと、不思議に思うことが多々あります。

「そろそろ腰が痛くて乗れなくなってきたんだよね・・・」などなど、様々な諸事情から愛車を手放す事を決意された筈なのに・・・、インタビューしていると我が子の事の様に目をキラキラ輝かせて、手放す雰囲気など微塵もなく・・・、笑顔満面に愛車自慢頂くベテラン・オーナー様達・・・。

車好き人生・・・エンスージアスト人生の集大成をかけ、まさに“上がりの車”として、長年培ったプロ顔負けの知識と情熱で、まるで我が子の様に大切にされたクルマを手放される瞬間・・・。その尋常ではないお心内に、インタビューする筆者も心が引き締まる想いで臨みます・・・。

今回ご紹介する終始素敵な笑顔を絶さず、冒頭の素敵な“思い出話し”を聴かせて頂いたオーナー様も、ライフステージの変化から、断腸の想いで手放される事を決意され、ここまで仕上げた貴重な個体を前に、「是非想いを引き継いで頂き、最高の一台に仕上げて欲しい・・・」と、熱望にも似たお気持ちでおられるのを感じたのです・・・。

長年かけて培った筋金入りのエンスージアスト道・・・。ベテラン・オーナー様のとっても素敵なお家にあるのは、エンスージアストなら誰もが羨む程・・・ピカピカの著名工具類が整然と並ぶ、まさに夢の様なガレージです・・・。このガレージの中で長年アメリカン・マッスルカーからブリティッシュ・ライトウエイトまで、今まで実に数多くの幅広いコレクションと真摯に向き合い、甘美な対話を楽しんでこられたのが今回のオーナー様なのです・・・。

「若い頃の憧れが頭の中にずっとあったんだよね・・・人生上がりの車として選択したのはやはりSR311だった・・・」

遡ること数年前・・・このベテラン・オーナー様は、その様な思いで今回ご紹介する、シリアルナンバー5232という、6000台ほど生産され70年4月に生産中止となったSR311の最終ロットを、選びに選び・・・悩みに悩んだ末にやっとの思いで手に入れられます・・・。

ようやく手に入れた際には、もちろん走れたものの何処かパッとしない状態だったとの事・・・。

まずは2連ソレックス・キャブレターのオーバーホールから始まり、燃料ポンプをはじめとする燃料系の総見直し、そしてブレーキ系統の見直しから手を入れられます・・・。

そして一年程前に・・・「やはり綺麗な状態で乗りたい」と、オリジナル同色での全塗装を実施、その甲斐あって、SR311の魅力的外観は、半世紀前の車とは到底思えないとても美しい状態でいます・・・。

その後も若き日の夢・情熱は一切冷めやらず、オリジナルのスチール・ホイールは貴重なものとして外して保管・・・。一見オリジナルのスチールホイールと見紛う様なルックスを持つ、軽量6JJ14インチ・アルミホイールを探して交換・・・、こだわりクラシックパターンのヨコハマGTスペシャル(165/80R14)を装着し楽しんでおられます・・・。

貴重なU20型1982ccエンジン並びに5速マニュアル・トランスミッションは、OH無しオリジナルの状態ですが、オリジナルのダイナモは外して保管し、現在はオルタネーター化することで安定した電圧を確保しているとの事でした・・・。

もちろん純正オリジナルのフルトラは健在・・・、オーバーホールされたソレックス・ツイン・キャブレターと相まって、動画でご紹介させて頂いた様に、始動性〜吹け上がりは実にシャープ・・・!純正等長エキゾースト・マニホールドから、交換されたメガホン・タイプのステンレスエキゾースト・パイプを通じて往年のエキサイティングなサウンドが存分に楽しめる仕様になっています・・・。

基本的なエンジンマウント、ミッションマウント、ブッシュ類、ジョイントブーツなどはもちろん、KAYABA製ショックアブソーバーに新品交換しておられ、ワイルドなフィーリングに加えて実にフレッシュな乗り心地が楽しめる内容に昇華しています・・・。

内装に目を向けても、数年前に張り替えられたシートはクッション含めて良い状態であり、雰囲気の良いダットサン・オリジナル・コンペティション・ステアリングの醸し出す雰囲気もあり、コクピットは往年のあの空気感で包まれる素晴らしいものでした・・・。

現在クラッシュパッドやダッシュ上部には、お決まりの割れやヒビが見られますが、こちらは丁寧に修理修復して使っておられます・・・。

このあたりの現状の状態は写真や動画でも詳しく表現しておりますので是非じっくり観察頂ければ幸いです・・・。また、今回の写真には写っていませんが、社外品のホワイトカラーのハードトップに加えて、新品のソフトトップがもうワンセットあるとの事ですので見学時にご確認頂ければと思います。

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まだまだやりたいことがある・・・!本心は・・・できれば
プロジェクトを完成させたい・・・。ベテランオーナー様、まさに断腸の想いでの掲載依頼・・・。

「若い頃の憧れの名車・・・いつまでも元気に走らせてやりたい・・・」そんなお気持ちからオーナー様は「まだまだやってあげたい事がある・・・」とおっしゃいます・・・。

動画撮影などで筆者もしばし、助手席に乗らせて頂きましたが、実にダイナミックでフレッシュな走りは、この車が半世紀以上前に作られた事実を到底感じさせない素晴らしい物でした・・・。

しかしながらベテラン・オーナー様は、愛情いっぱいに・・・「デフもクラッチもさらに煮詰めて行きたい所・・・、クラッシュパッドもパーツ見つけたいよね・・・、それからラジオも鳴るように修理出来れば・・・」と夢が尽きない様子を、目を細めて語られるのです・・・。

「人生ライフステージの変化で乗れなくなってしまった・・・」誰にもいつかは訪れる事ですが、今まで愛情いっぱい手塩にかけて仕上げてこられた貴重な個体だからこそ、その想いを引き継いでいただける方を探すプロジェクトとして実行するのが今回の掲載です・・・。

「この人ならば委ねてもいいかな・・・と思う方には、是非この車の運転のコツを伝授したい・・・。」

そんなお気持ちをご理解いたける方へ、是非お繋ぎできればと願う次第なのです・・・!

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1970年式 ダットサン・フェアレディ2000 最終ロットのSR311
取材後書き・・・

立ち姿も実に美しい・・・、実に細やかに愛情いっぱい手が入っており、ボディ下回り確り磨き込まれている・・・、始動性も良く、ブリッピングに対する吹け上がりも素晴らしく、走行する姿も実にノスタルジックで美しい・・・。そんな素敵な最終ロットのSR311でした・・・。

今回の素敵なストーリー・・・。オーナー様のSR311に対する想いが実に素敵で、長年の夢を叶えることが出来た喜びと、残念ながらまだまだやりたい所はあるという想い・・・、その両方をじっくりとお伺いすることが出来、大切な物をしっかりと次の方に委ねたい真摯なお気持ちに、非常に前向きな“お心の整理”と感じた次第です・・・。

このような引き継ぎを演出できるのが個人間売買の最も素敵な所と、取材当日お聞きした内容を精一杯表現させて頂く原稿となりましたが、是非ご見学時にオーナー様にお会い頂き、じっくりとお話し聞いて頂ければ、貴重な個体の理想的な引き継ぎがいただける事と思います・・・。

「若き日の憧れを大きなエネルギーに、人生集大成をかけて仕上げたベテラン・エンスージアスト様入魂の一台・・・!最終ロットのハイ・ウインドウ、70年式ダットサン フェアレディ2000 SR311は、オリジナルを色濃く残すも確り手が入った至高の一台・・・!」

是非若き日の想いを語る、ノスタルジックな見学に群馬県までお越しください・・・。

このとても綺麗な「1970年式 ダットサン フェアレディ SR311」は現在、群馬県にあります。

▲本車両は、個人様からの出品依頼ですので、消費税や諸費用等はかかりません。

また自動車税月割計算並びにリサイクル預託金精算が別途必要となります。

搬出並びに陸送等は購入者様の方でご手配をお願いいたしますが、筆者の業務でも、クラシックカー輸送業務を取り行っております。ご希望がありましたら是非ご相談ください。

【お問い合わせに際して・・・】

このページの車両は、クラシックカー・コレクタブルカーの越境ECサイト、「エステートセール®︎スプレマシー」に掲載されたものです。

至高・最高(スプレマシー)なエステートセール・・・とは?!

エステートセール®︎スプレマシーは、オーナー様の想いのこもったお車を、インタビューに基づく原稿作成でご紹介し、物・心を整理する北米文化エステートセールの日本版です。

文化も・・・次の世代への引き継ぎも・・・何も残らない二束三文・安値買取とは全く異なり、オーナー様の想いを実直に表現、思い出は心にしっかり残しながらも確実に次の世代に引き継ぐご案内・仲介をいたします。

過去の整備記録や修理歴など含めて現オーナー様から詳細ヒアリングを実施、事故歴の有無含めて取材しております。大きな事故歴があった場合、また現オーナー様の所有歴が極端に短く詳細がわからない場合は取材をお断りし、購入されるお客様に可能な限り安心をお届けする工夫を実施しております。

本記事内容は2022年7月23日10時より約3時間の取材時間の中で、オーナー様へのインタビューと頂いた資料、また試乗体験したものを元に執筆作成したものです。

限られた時間内での確認につき、状態を100%正確に記載しているとは限らない場合があります事ご承知おき下さい。

また執筆内容に関しては、念入りな海外・国内リサーチを含めてオリジナルの原稿を執筆しておりますが、現地に赴くなどの裏づけを全て取ってはおりません。状態等のコメントもあくまで取材時の天候・状況及び筆者の主観によるものという事ご承知おき下さい。

掲載車両に関してのご質問や現車確認のお申込は、このページの一番下よりご連絡下さい。

尚、現車確認はあくまで「購入を前提」として検討されているお客様のみとさせて頂きます。

何卒宜しくご検討下さい。

スペック

車検

令和4年10月

走行

90262km(不明)

備考

第二世代最終ロット

VIN# SR311-05232

型式 SR311

原動機の型式 U20型

5速MT

全塗装済み

長さ

3910mm

1490mm

高さ

1320mm

重量

930kg

排気量

1982cc

出品地

群馬県

取材日

2022年7月23日