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1995年式
M2-1028
車両の細かな状態は写真毎に説明があります
上部スライドには、車両の魅力的な写真が50枚ございます
写真をクリックして説明と共にご覧ください
No Roadster no life・・・!
ロド乗りオーナー様の秘蔵っ子、15年間大切に育ててきた
M2-1028手放します・・・。
希少300台から今何台残っているのか・・・!?
絶滅危惧種の登場にアドレナリン全開・・・!
こうして日々希少なクルマを取材〜執筆活動していますと、不思議に思うことが多々あります。
様々な事情から手放す事を決意された筈なのに・・・、インタビューしていると我が子の事の様に目をキラキラ輝かせて、手放す雰囲気など全く無く・・・、笑顔満面に愛車自慢頂くオーナー様達・・・。
長年我が子の様に大切にされ、不具合があればすぐに対処してきた歴史がある・・・。これをお伺いできるのは素晴らしい事です・・・!またその事実を次の大切にして頂ける新オーナー様に直接伝達できるのが、個人間売買の最大のメリットだと意義に感じる次第です。
周知の様に限定300台、M2史上最もシリアスな最終バージョン「ストリート・コンペティション」として、高いポテンシャルを持ったオリジナルに加え、オーナー様の「大人のセンス」でバランス良くモディファイされたM2-1028です。ピカピカのコレクションカーではありません・・・!いかにも「乗っています!」という雰囲気が素晴らしいクルマ・・・!またこれを読まれる方には、オーナー様が生粋のロードスター乗りでおられる事は容易にお察しいただける事と思います・・・。
M2-1028のオリジナリティーとして希少な機関部分は触らず残し、手軽にアップグレードできる所に手を入れられた、発売からすでに26年経過した、まさに絶滅危惧種です・・・。取材中も「本当は売りたくないんだよね・・・」と5回呟かれながらお話し頂いたオーナー様・・・。そのツボを抑えたモディファイのポイントから早速紹介していきます!
15年間大切にされてきたオーナー様と、大人のアップデートが加わったM2-1028 その中身とは・・・
もともとNBロードスター他で、サーキットでのスポーツ走行を趣味とされてこられたオーナー様、今から15年前に、ご友人所有だったこのM2-1028が結婚を機に手放されると聞き、我こそはと譲り受けられます。15年間何度となく「このクルマでサーキットを・・・」と考えられたのですが、年を追うごとに希少性が増す、まさに絶滅危惧種となる様相のM2-1028に憂いて、主にミーティングやイベントなどへの参加のみの使用とし、一度もサーキットを走らせた事は無いとの事でした・・・。
15年間で経験されたのは、オルタネーターのパンクや、配管からのオイル漏れなどのマイナートラブルのみで、大きな修理歴は無いとの事です。もちろん古いクルマです、細々したことは当然起こり得ますが、その都度すぐに対応して好調を保ってこられました。
当時のM2が、「ユーザーがスポーツカーとの生活を楽しむための素材」として、トータルでマイナス50kgにもなる厳選し磨き抜いた軽量パーツを組み込み、300台限定でリリースしたシュールなストリート・コンペティションモデルを、M2が当時「素材」と示唆した様に、更なるチューニングで磨かれた仕様になっています。
・足廻り・・・
TEIN車高調整サスペンション・強化スプリング フロント6kg・リア5kg・強化ブッシュ (純正あり)
・排気系・・・
マキシムワークス タコ足〜エキゾーストパイプ&PROF マフラー
純正触媒使用で車検対応
・トランスミッション・・・
NB後期RSモデル用6速トランスミッション(3万km台のもの)移植・クラッチからドライブシャフトまで
※オリジナルはクラッチがウイークポイントというのが仕様変更理由
・デファレンシャルギア・・・
KAAZ 機械式2Way LSD
・ホイール・・・
WORK RSZ-R フロント7.5J リア8J オフセット特注
※スペーサー使用する事なく、フェンダーツライチに拘りあり
・フロントバンパー・・・
ガレージハンドレッドワン・オリジナルバンパー(純正バンパーありますがレストア前提です)
・ミラー・・・
ガレージハンドレッドワン・オリジナルミラー(純正ビタローニミラーあり)
※首が揺れるので交換
・エンジンマウント・・・
マツダスピード・オリジナルエンジンマウント
・幌装着・・・
1028オリジナル・ハードトップのラッチを改造し、幌が使えるように変更
・オーディオ&スピーカー
スピーカー・クラリオンADDZEST エアロボード型試作品(!)
デッキ・SONY欧州モデル試作品装着(国内に2台のみ存在!)
・エンジン・・・
M2-1028ノーマルエンジン
部品取り用として同型スペアエンジンあり
・その他・・・
純正色ブルーブラックで全塗装すみ
ウエザーストリップ交換済み
ドライバーシート(純正バケットシート)張り替え済み
希少カウルトップカバー新品交換済み(最後の2個だったとか・・・)
リア・ポリカーボネートスクリーン、リベット止めからボルト&ナットへ仕様変更
純正からの以下のM2-1028仕様はそのままです。
アルミ製リップ付きトランクリッド
軽量ハードトップ
軽量ポリカーボネート・リアスクリーン(※お決まりの経年のくすみあり)
アルミ製ロールケージ
アルミ製ストラットタワーバー
アルミ製ブレースバー
軽量バケットシート
モモ社製ステアリング
革巻きアルミ製シフトノブ/パーキングブレーキレバー
専用チューニングエンジン(ベース比+10ps)
以上の仕様となっています。
取材時時点での不具合は、エアコンの吹き出し方向の調整が出来ないとの事でした。
ワイヤーの修理で治るとの見込みですので、ご参考ください。
たいへん魅力的な出立ちは是非詳細動画でもご確認ください。
乗っていて軽い・・・!他のロードスターと乗り比べても操作のダイレクト感が格段に違う!道路に吸い付くように走る感じがたまらなく素晴らしい・・・!
レース仕様のロードスター含めて、スポーツ走行用のクルマを複数台楽しまれるオーナー様、ずっと取っておきたい、まさにレースには出さない秘蔵っ子として大切にしてこられましたが、人生の様々な節目や要因、そしてライフスタイルの変化で手放す決心をされました。
「本当は売りたく無いんだよね・・・」と5回、しみじみおっしゃったのが実に心に響きます・・・。
決してピカピカのコレクション・カーではありません、ロードスターという日本固有種の素晴らしいクルマと長年向き合ってこられた「深さ」と「想い」を感じるご紹介となります。
「古いクルマなので、直し直し大切に乗って頂ける方限定でお譲りしたい」とはオーナー様の談・・・。
また「将来ロードスターのミーティングなどできっと再会するんでしょうね・・・」とおっしゃったオーナー様の言葉に愛を感じた取材だったのです・・・。
取材後記
若者のクルマ離れが叫ばれる現在では考えられない事ですが、1989年8月、若い男性ほぼ全員マツダのディーラーにこのクルマを見にいったのでは無いだろうか・・・と思うくらいマツダ・ロードスターのデビューはセンセーショナルな事でした・・・。
そのマツダ直系で作られたのが1991年から1995年に活動した第二のマツダ「M2」。環八を走ると今でも必ず目に入るギリシャ・イオニアン様式の巨大な飾りのビルを拠点とし、今の時代こそ求められる「ユーザーと作り手との対話」を目指し、ニッチなブランディングをした会社が最後のコンプリートカーとして300台限定リリースしたのが今回のM2-1028でした。
バブルの宴の後、時代の波に飲まれ、マツダ本体の判断で残念ながら終焉したブランドですが、まさに夢のようなマーケティングを実践した会社です。現在続いていれば、魅力的な国産車がたくさん生まれ、クルマ文化も違った方向性になっていたのでは無いでしょうか・・・?
今回ロードスター乗りオーナー様の秘蔵っ子として15年間大切に育ててこられたM2-1028を拝見し、今後生まれる事は無いであろう大変魅力的なクルマの立ち姿に、まさに絶滅危惧種と感じ、脳内アドレナリン全開になった筆者がいたことは間違いありません・・・。
きっとロードスター談義に話が尽きない・・・そんな見学に埼玉県までお越しください。
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このとても素晴らしい「1995年式 M2-1028」は現在、埼玉県にあります。
個人間売買のため、消費税や諸費用等はかかりません。
自動車税の月割精算並びにリサイクル預託金は別途かかります事、ご了承ください。
陸送等は購入者様の方でご手配をお願いいたしますが、筆者の業務でも、クラシックカー輸送業務を取り行っております。ご希望がありましたら是非ご相談ください。
【お問い合わせに際して・・・】
このページの車両は、車の越境ECサイト、「エステートセール®︎スプレマシー」に掲載されたものです。至高・最高(スプレマシー)なエステートセール・・・とは、
エステートセール®︎スプレマシーは、オーナー様の想いのこもったお車を、インタビューに基づく原稿作成でご紹介し、物・心を整理する、北米文化エステートセールの日本版です。
文化も、次の世代への引き継ぎも、何も残らない、二束三文・安値買取とは全く異なり、オーナー様の想いを実直に表現、思い出は、心にしっかり残しながらも、確実に次の世代に引き継ぐ、ご案内・仲介をいたします。
本記事内容は、2021年10月20日午前13時30分より、約3時間の取材時間の中で、オーナー様へのインタビューと、頂いた資料、接触体験したものを元に、執筆作成したものです。
非常に限られた時間内での確認につき、状態を100%正確に記載しているとは限らない場合があります事ご承知おき下さい。
また執筆内容に関しては、念入りな海外・国内リサーチを含めて、オリジナルの原稿を執筆しておりますが、現地に赴くなど、裏づけを全て取ってはおりません。 状態等のコメントも、あくまで取材時の天候、状況及び、筆者の主観によるものという事ご承知おき下さい。
掲載車両に関してのご質問や、現車確認のお申込は、このページの一番下よりご連絡下さい。
尚、現車確認はあくまで「購入を前提」として検討されているお客様のみとさせて頂きます。
何卒宜しくご検討下さい。